庭球部

2013.09.11

関東大学リーグ 9月9日 @東京・有明テニスの森公園

10連覇達成!王座へ

 関東大学リーグ(リーグ戦)最終日。第5戦となるこの日の相手は山学大。早大は途中の危ない場面を切り抜けダブルス1本とシングルス3本の試合に勝利し、4-3で山学大を下した。結果5勝0敗でリーグ戦優勝を果たした早大は、10月に行われる全日本大学対抗王座決定試合(王座)の出場が決定した。

 ダブルスでは長谷川茉美女子部主将(スポ4=熊本・ルーテル学院)・吉富愛子(スポ2=愛知・椙山女学園)組の登場。「序盤固くなってしまい、あまりいい出だしが切れなかった」(吉富)と語るように第1セットの立ち上がりでいきなり4ゲームを先取され、その後持ち直すも5-7でこのセットは落としてしまう。続く第2セットで1セット取り戻しフルセットへ持ち込むが、その後最終セットを3-6で落とし敗戦。シングルスでも辻恵子(教1=東京・早実)、長谷川女子部主将が敗北を喫してしまったため負け数が3となり、もう後がない早大。しかしもう一方のダブルス林恵里奈(スポ1=福井・仁愛女)・梶谷桜舞(スポ2=東京・富士見丘)組の勝利と林、宮地真知香(社2=愛知・折尾愛真)のシングルス後半組の巻き返しで勝ち数3となり、山学大と並んだ。

2戦連続敗戦の長谷川女子部主将・吉冨(左)組

 勝利の行方は残るシングルス1、吉富に委ねられた。第1セット、両者譲らぬ戦いが続くも第7ゲーム。長く続いたジュースの末ブレークポイントを獲得し、このゲームに勝利。波に乗った吉富はその後確実に点数を稼いで2ゲーム連取し、6-3で第1セットをものにする。そして第2セット。同じく接戦となってしまう。その最中、吉富にアクシデントが起こる。第9ゲーム、マッチポイントのかかる場面。アドバンテージを獲得して流れは吉富に来ていた中で、吉富のポケットに入っていたボールの落下でゲームの流れが止まってしまったのだ。結局このゲームは相手に取られるかたちとなってしまった。しかし「仕方ないという風に思い、切り替えてやっていこうと思った」(吉富)という言葉通り次のゲームで立て直し、6-4で第2セットも勝利。チームをリーグ優勝へ導いた。

 今大会の優勝でリーグ戦10連覇を成し遂げた早大女子庭球部。次はいよいよ王座が待っている。「やはり勝負強いメンバーを揃えていく必要があって、それをいまから磨いていってじっくりと選んで行きたい」と土橋登志久監督(平元教卒¬=福岡・柳川)は気合を入れる。王座7連覇中の女子部は8連覇という記録に向かってさらに躍進していくことだろう。今後の活躍にも期待したい。

シングルス1としての意地を見せた吉冨

(記事 松崎はるか、写真 松下優)

結果

○早大4-3山学大

D1●長谷川主将・吉冨組5-7、6-3、3-6田村実里・尾崎仁美組

D2○梶谷・林組6-4、6-4久次米夏海・寺見かりん組

S1○吉冨6-3、6-4田村

S2○宮地6-4、3-6、6-2久次米

S3○林6-4、6-2岡田優里

S4●長谷川主将4-6、3-6本郷未生

S5●辻5-7、7-6(6)、4-6寺見

コメント

土橋登志久監督(平元教卒=福岡・柳川)

――男女ともにリーグ戦優勝、王座出場が決定いたしました

男子も女子も年々他の大学が強化を進めていて大変だということはわかっていました。特に女子は結果を見てもわかるように非常にタフだったんですけど、ちょっとだけうちにアドバンテージがあったというか勝つためのノウハウを知っていた分頑張れたのかなと思います。ほとんど差はなかったので大変でしたが選手がそういうところをちゃんと乗り越えてくれましたし、1ー3から挽回してという経験ができたので逆に王座に向けて良い弾みがつくのかなと思いますね。

――男子の方は盤石の戦いだったと思います

試合前はもっと競ると思っていたんですが、今回は危機感を持って学生たちが臨んでくれました。特にダブルスに安定感があって3ー0つけられたというのが、シングルスを楽に戦える状態にしていました。それが結果的にそのようなスコアにつながったのかなと思います。

――シングルス3のポジションについて

落としたメンバーは悔しいと思いますが、パーフェクトを狙って戦うわけではないですし、ちょうどポジションが各大学のポイントゲッターですので。叩きたかったんですが、そこは中々上手くいかないので今後の課題になると思いますね。

――キーになった選手はいらっしゃいますか

もちろん今回は田川(翔太、教4=神奈川・湘南工大付)、遠藤(豪主将、スポ4=三重・四日市工)が引っ張るチームですけど2年の今井(慎太郎、スポ2=神奈川・湘南工大付)が非常に成長してしっかり勝ったというのが大きかったと思います。内容も素晴らしかったのでそこは見ていて清々しく感じました。

――女子の方ですが、きょうのオーダーは吉冨選手と久次米選手を当てようと

したんだけれども、外してきたっていう。読まれたっていう感じですね(笑)。

――若いチームで臨んでいることについて

毎日いつ負けるんだろうという思いで久しぶりに臨んでいます。私が監督になった頃って女子は常にこういうかんじだったので緊張感を思い出して懐かしいなと思うと同時にこの緊張感から抜け出したいなと(笑)。そのためには、もう1回基本的なところをやらなきゃいけないなというのは感じています。他の大学もすごく練習しているなというに思ったので、そういうところは見習わないといけないなと感じました。

――リーグ戦前から課題となっていたダブルスに関してはいかがですか

課題はまだまだありますけども梶谷・林組が少し成長してくれたというのがあって、それがインカレ終わってから少しの時間だったんですけど、相手の分析をしたり自分たちのフォーメーションを考えたりして形になりました。それが全勝につながったのでそこは収穫があったかなと思います。

――王座では慶大と対戦する確率が高いですが、どのようなオーダーを組みたいですか

まだ1か月先なのでわからないんですけど、やはり勝負強いメンバーをそろえていく必要があって、それをいまから磨いていってじっくりと選んでいきたいなと思いますけど、…どうですかねえ(笑)。まだまだ皆課題もあるので。きょうの1年の林のプレーは単複ともに光っていたのでまだ華奢なので体作りを含めてそういうところをやったり、宮地も吉冨もさくねん経験もしていますので、あとはキャプテンの長谷川がどう奮起するかというところだと思います。

――桑田選手(平25社卒=現島津製作所)という絶対的な存在がいないチームです

うですね、それはもう昨年の王座が終わったときからわかっていることなのでそうなることを想定して1年間やってきましたが、なんとかギリギリ間に合ったというかんじです。でも間に合ったからどうかっていうことはあって、例えばケイオーさんはナンバー1に2年生で西本(恵)さん、ダブルスで池田(玲)・西本ペアがいますしそこは絶対的なエースになっています。今回の早慶戦はそこを我々が外して他で取りにいくという戦術を取ったわけで真っ向勝負で勝ったわけではありません。実力的には互角以上のものを持たれているなという印象なのでナンバー1をどうやって切り崩すかということとナンバー1を育てるということが急務だと思います。

――王座へ向けて

そうですね、学生たちの目標は王座で優勝することと言っているので、また気持ちを鬼にして学生たちと本気で臨んでその夢に一歩でも近づけるように準備して、本番はしっかりと応援したいなと思います。彼ら彼女たちの頑張りを楽しみにしています。

長谷川茉美女子部主将(スポ4=熊本・ルーテル学院)

――リーグ戦優勝おめでとうございます。決まった瞬間のお気持ちは

苦しい戦いだったので優勝できたのはすごく良かったんですけど、やはり課題が浮き彫りになったままだなと感じています。王座まで2か月もないので、残りの短い期間でどう修正するかっていうのを考えていかないと間に合わないかなと思っています。

――きょうは、先にリードを奪われる展開でした

ダブルスの出だしが大切だったんですけど、そこでつまずいてしまってチームに良くない流れを作ってしまったので挽回しようと思っていました。ですが相手の選手もすごく良くて私も自信を持って振り切ることができずに2敗してしまってシングルスの4、5を落とすことになり、上の3本にはすごくプレッシャーがかかったとは思うんですけど、3人とも自分たちの力を発揮して相手に力の差を見せつけて勝ってくれたのは良かったと思います。

――シングルスの対戦相手、本郷選手の印象

個人戦の試合やその他の試合よりもやっぱりリーグ戦の戦い方をしてきたなという印象がありました。普段攻めの選手な分ミスもあると思っていたんですけど、きょうは団体戦ということでミスも少なくてなおかつ攻めもすごく入ってくるので、すごく良いプレーをしてきているなと思いました。

――ダブルスの方は、早慶戦に続き敗戦となりました

お互いのプレーの良さが生かされずに終わったというかんじでした。どっちかが流れを止めていたような気がしたので、そこら辺のコンビネーションを磨いていかないといけないなと考え、またペアとかも考え直さないといけないのかなと思っています。

――主将として迎えたリーグ戦となりました

主将としても初めてですし選手としても出たことがなかったのでどちらのドキドキ感というものがありました。インカレ(全日本学生選手権)でたまたま結果が出たので選手として選ばれたんですけど、それまでは主将としてチームを引っ張っていこうと思っていました。主将としてチームをまとめられたかはわからないんですけど、チームのことを一番に考えてやってきたことは確かです。それをリーグで出し切ったといえば出し切ったんですけど、でもまだまだなところもあったかなと思います。

――王座ではどんな戦いをしていきたい

王座は5本になるのでダブルスがキーになると思います。ダブルスで2-0つけられるようなダブルス強化をしていきたいと思います。

梶谷桜舞(スポ2=東京・富士見丘)

――優勝したいまの感想からお願いします

実感は全然湧いていなくて、でも去年はボーラーやサポートで優勝に貢献できて、ことしは自分が選手としてダブルスやシングルスでワセダの勝利に貢献できたので、自分にとっても成長できたので素直にうれしかったです。

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

おとといの早慶戦ではいままでで一番良いぐらいプレーをお互いできたんですけど、やはりきょうは最終戦ということもあって、出だしがいままで以上に悪くて。自分たちのプレーができたとしても中々流れに乗ることができなくて接戦になったんですけど、お互いが励ましあって、ベンチコーチの隼さんや応援の方々の支えもあって勝ちきることができて。隣のダブルス1の試合も負けていたり接戦だったので、まずは早く1勝をしたかったので、そこの部分は良かったと思います。

――ダブルスで全試合に出場しましたが、リーグ戦全体を振り返っていかがでしたか

ずっとダブルス2という立場で出場させていただいたんですけど、自分が出た試合は絶対とるということはずっと思っていたことだったので、監督やコーチからも、ある意味プレッシャーのようなものを与えてくださって、自分でもそれを鼓舞して。ちょっとインカレで心配だった部分もあるんですけど、徐々に良くなって、リーグ戦を通しては良かったかなと思います。

――王座への出場が決まりました。王座に向けて一言お願いします

王座はダブルス二本、シングルス三本でリーグ戦よりもダブルスの二本はすごく大事になってくるので、ケイオーのダブルスもそうですし、関学大のダブルスはケイオーと違って力強かったりしぶとい部分があるので、自分が出た試合はしっかり自信持って戦って、1勝をあげられるように、この1ヶ月間はもっと練習して自信をつけていきたいと思います。

宮地真知香(スポ2=福岡・折尾愛真)

――まず、リーグ戦を終えた感想を聞かせてください

始まる前は最終日にどういう結果になるか全然想像できなくて。大会前は、どうなるかわからないけどとにかく頑張ろうっていう話をみんなでしていたので、無事に終わって良かったです。

――チームとしては全勝優勝となりました

4-3とかで危ないときもあったんですけど、勝てたのはすごく大きいので良かったなと思います。

――ご自身の結果についてはいかがですか

昨年は2戦出させてもらって1勝1敗でした。ことしは初戦から大きくつまずくこともなく全試合に出れて、1敗はしてしまったんですけど、チームに貢献できたかなと思っています。

――ではきょうの試合についてです。チームの勝利のためには絶対に落とせない試合となりましたが、プレッシャーはありましたか

そういう状況になって回ってきたのが初めてだったのでちょっとびっくりしました。でもそういう局面になったからこそというか、絶対自分が1勝しようと思うことができて、良い具合に気合が入りました。

――試合内容の振り返りをお願いします

ファーストも最初ダウンで、セカンドも最初に0-3、0-4となってセットの初めが取れなくて課題でした。土橋監督もファーストで1-4のときは負けを覚悟したと言っていたので、出だしがちょっと悪かったかなと。ファイナルでコートを移動してからみんなの顔も見れて、すごく集中して落ち着いてできました。

――出だしを落としてしまった具体的な原因は

これがという理由はまだわからないんですけど、やっぱりどうしても最初は様子見から入ってしまって。あときょうはオーバーペースにならないように注意して入ったというのもあって出遅れたかなと思います。

――コートを移動してからは気迫が感じられました

そうですね、みんなの顔も見れて、隣のコートでも頑張って試合していて、自分も頑張ろうって思えました。

――無事に王座を決めることができました

そうですね。自分自身もチームもほんとにハラハラする試合が多かったので、無事にいけてほっとしたという気持ちが大きいです。

吉富愛子(スポ2=愛知・椙山女学園)

――優勝した感想はいかがですか

何とか優勝することができてよかったなという風に思っています。

――きょうのダブルスを振り返っていかがでしたか

やはり序盤固くなってしまい、あまりいい出だしが切れなかったことがよくなかったという風に思います。

――特に第1セットの立ち上がりがよくなかったと思いますが、その原因は何だと思いますか

少し固くなって足が動いていなかったことや、ラケットが振り切れていなかったことが原因だと考えています。

――シングルスの1で初めて出場した感想はいかがですか

きょうは特に最後自分にかかるかたちになったのでとても緊張し、危ない試合ではあったのですが勝つことができてよかったと思っています。

――全体的な試合内容を振り返っていかがでしたか

ここ最近自分で調子が上がってきていると思っていましたが、団体戦で力が発揮できなかったので課題が多く残る試合だったと思います。

――特に第2セットで相手のサーブに苦しめられていた印象があったのですがいかがでしたか

相手のサーブが強かったのですが、途中から腰を低くするということをベンチコーチに言われてそこから少しずつ返せるようになっていきました。

――第2セットの第9ゲームでマッチポイントを取れなかった時の心境をお願いします

様々なアクシデントがあったので仕方ないなと思い、切り替えてやっていこうという風に思いました。

――勝った時の心境はいかがでしたか

ほっとしました。

――リーグ戦全体を振り返っていかがでしたか

たくさんの課題が残る試合だったと思います。

――王座出場決定について一言お願いします

王座まで時間があるのでそれまでに自分のテニスを作ってしっかり試合できるようになりたいと思います。

林恵里奈(スポ1=福井・仁愛女子)

――優勝した感想からお願いします

いまはあまり実感がないのですが、単複両方勝つことによって優勝につながっていったのでチームに貢献できてよかったなという風に感じています。

――ダブルスを振り返っていかがでしたか

ダブルスは前半少し緊張気味で気持ちが引いていた部分もあり、あまりいいスタートが切れなかったのですが、徐々にパートナーとのコミュニケーションがいい感じに取れてきて最終的には自分たちの良いポイントの取り方で点数を稼いでいけたかなと思います。

――ほぼ負けられない状況下でシングルスへの出場となりましたが

いままでにないくらいの緊張がありましたが、やりがいのある試合なのだと思って臨みました。隣コートで辻が挽回し始めたことで、「辻も頑張っているのだから自分も頑張ろう」という気持ちで試合を進めていく中で結局辻は負けてしまいましたが、今度は「辻の分も頑張ろう」という思いで死ぬ気で戦いました。

――シングルス第1セットで3ゲーム連取を許してしまいました

第1セット5-1の時からすごく相手のプレーが大幅に変わり、そこにはめられてしまいましたが、5-4になった場面でボールがニューボールになったというのもあって相手の振り遅れなどのミスが目立ち、そのおかげで6-4にすることができたかなという風に思います。

――リーグ戦全体を振り返っていかがでしたか

個人戦ではあまりいい成績が残せていなかったのですが、リーグ戦で5試合出場して全勝できたことはこれからの自信につなげていくことができるように感じました。

――1年生でチームに貢献できたことについては

うれしいの一言ですね。

――王座出場が決まりました

1年目なので王座がどのようなものなのかよくわからないのですが、今までの先輩方の伝統を引き継ぐことができてよかったなという風に感じています。しかしリーグ優勝からの王座出場決定は目標である王座優勝の通過点だと思うので、今回のリーグ戦で見つけたチームの課題も個人の課題もしっかり克服して王座に臨みたいと思います。

辻恵子(教1=東京・早実)

――優勝したいまの感想からお願いします

きょうは(シングルス4までが終わった時点で)1-3になってしまって、でもそのあとのシングルスの3人が勝ってくれたので、本当にうれしいです。

――ご自身の試合を振り返っていかがでしたか

普段の練習でやってきたことがほとんどできないまま終わってしまいました。ワセダのためにという気持ちをもっていれば、いつもの自分のテニスができるかなと思うので、次の団体戦ではそういう気持ちで頑張りたいと思います。

――最終戦ということでの緊張などはありましたか

相手も1年生で高校のときも何回か当たっていたので、絶対勝ちたいという気持ちが強くなりすぎて、硬くなったしまった部分がありました。

――ファイナルセットは0-5から4-5まで追い上げました

0-5になってしまったときは足が全然動かなくて、でもやっぱり応援してくださっている方もたくさんいたので、ゼロで終わるわけにはいかないし。できれば勝ちたかったんですけど…。でも最後4ゲーム取れてよかったです。

――リーグ戦全体を振り返っていかがでしたか

リーグ戦は5戦中3戦試合に出させていただいて、やっぱり相手によっても意気込みとか気持ちとかも違いますし、応援してくださる方々もここは勝ちたいというときには、ずっと手を叩いてくれて。団体戦って本当に緊張もあって負けるとつらい部分もありますけど、やっぱり楽しいなって思いました。

――王座への出場が決まりました。王座に向けて一言お願いします

1位で王座に出られるということなので、あと王座まで2ヶ月弱ありますが、自分にできることは精一杯頑張りたいと思います。