ヨット部

2013.10.15

第80回関東学生秋季選手権 10月12~14日 神奈川・葉山沖

逆転許し、悔しい総合4位

苦しい走りが続いた早大スナイプ陣

苦しい走りが続いた早大スナイプ陣

 春秋連覇、そして勝負の全日本インカレへ向け、特別な思いで臨んだ今大会。なんとしても関東王者になり全日本インカレの弾みをつけたいところである。1日目は強風のためノーレース。2日目は弱風のなか3レースが行われ、2位の日大と6点差の総合1位で最終日へ。しかし、翌日の第4レースで日大に点数をひっくり返されると、その差を縮めることができず、無念の総合4位。470級は2位、スナイプ級は5位に終わった。

 2日目の第1レース。470級の山口祥世(スポ4=長崎工)・谷口柚香(スポ4=長崎工)組と山口優(スポ3=佐賀・唐津西)・石原裕太主将(文構4=東京・早大学院)組はそれぞれ16位・17位と初戦から苦しむ。一方、小泉颯作(スポ2=山口・光)・槌谷祥吾(商3=東京・早実)組がトップフィニッシュ。その後も「うまくまとめられた」(小泉)と、第2・第3レースでもそれぞれ2着・1着をキープし、1番艇の役割をきっちりこなしていく。スナイプ級では第1レース、島本拓哉(スポ2=千葉・磯辺)・花岡航(創理2=京都・洛北)組と桐岡洋平副将(社4=東京・早大学院)・櫛田佳佑(社3=東京・早大学院)組がワンツーフィニッシュでそのまま波に乗るかと思われたが、第2・3レースで失速。平川竜也(スポ1=神奈川・逗子開成)・三ツ木駿(スポ4=東京・明学東村山)組はなかなか思うように船が進まず、第3レースでは30位と大きく崩してしまった。しかし、培ってきたチーム力を発揮し、日大と6点差の僅差ではあるが、総合順位1位で折り返す。

 石原主将が「初日だと思って臨んだ」と言う3日目。北寄りの不安定な風の中、スナイプ級は集団から抜け出せず、日大に総合1位の座をあけ渡してしまう。さらに、挽回したい第5レースでまさかの展開が起こる。470級の山口優・石原主将組が黒色旗のリコールで失格、スナイプ級の島本・花岡組がリタイアとなってしまい、大量点。石原主将は「点数を守るために自分が失敗をしてはいけないというプレッシャーで、少し船を前に進めてしまった」と振り返る。これで総合1位の日大とは150点近く点差が開いてしまった。第6レース、470級は3艇を10位以内でまとめ、スナイプ級も島本・花岡組が汚名返上の3位フィニッシュ。しかし反撃もここまで。無情にもレース終了のホーンが葉山沖に鳴り響いた。ターゲットであった日大と200点近くの差をつけられ、総合4位で今大会を終えた。

個人成績1位に輝いた小泉(左)・槌谷組

個人成績1位に輝いた小泉(左)・槌谷組

 「守りに姿勢で入ってしまって、勢いのある他の大学に負けてしまった」と、石原主将は悔しさをにじませる。しかし、悪い面ばかりではない。チームが不調のなか、小泉・槌谷組は6レースを全て10位以内でフィニッシュし、個人成績1位を獲得した。山口祥が「全日本インカレへのステップとして関東インカレを置いていた」と語るように、目標はあくまでも全日本インカレの優勝。「セオリーどおりにレースに臨むということを徹底したい」(石原主将)。基本に立ち戻り、悲願の全日本王者へ。早大セーラーは悔しさを勝利への原動力に変え、最後の海へ船を進める。3年ぶりの栄光をつかむ日はすぐそこだ。

(記事 高橋真耶、写真 細矢大帆)

結果

▽470級
小泉颯作・槌谷祥吾組:26点
山口祥世・谷口柚香組:43点
山口優・石原裕太組:127点
総合得点:196点(2位)

▽スナイプ級
桐岡洋平・櫛田佳祐組:91点
島本拓哉・花岡航組:86点
平川竜也/小槻翔(政経4=東京・早大学院)・三ツ木駿/溝口芽(教3=アメリカ・Paul Laurence Dunber)組:142点
総合得点:319点(5位)

▽総合順位
515点(4位)

コメント

470級クルー石原裕太主将(文構4=東京・早大学院)

――秋季関東インカレ全体を振り返って

全日本インカレ前の最後の大会として、準備を重ねて臨みました。負けた原因は一つではなくて、細かい積み重ねがこういう結果になったのだと思います。

――総合6点差の1位できょうを迎えましたが、どんな気持ちで臨んだのでしょうか

1レースで十分にひっくり返される少ない点差だったので、初日だと思って臨みました。しかし、1位ということもあって、少し守りに姿勢で入ってしまって、勢いのある他の大学に負けてしまったのだと思います。

――きょうの1レース目で大幅に日大との差が開いてしまいましたが、その後の切り替えはどのようにしようと考えましたか

崩した点数を取ってしまった原因をチームで話し合って次のレースに気持ちをフラットにして行けるようにしました。

――個人の技術的な反省はありますか

きょう黒色旗の規定に引っかかって失格になりました。そのスタートで、点数を守るために自分が失敗をしてはいけないというプレッシャーで、少し船を前に進めせてしまいました。注意力が足りなかったと思います。

――全体として、全日本インカレへの修正点を教えてください

レースに対しての考えた方・臨み方をもう少しブラッシュアップして、チーム全体で確認することが最大の課題だと思います。

――具体的には

これまで練習でできていたのに、レースになるとできなくなってしまったことを確認して、セオリーどおりにレースに臨むということを徹底しなければと思います。

――それは技術的な面でしょうか

次のマークを確認したり、風を確認したり、技術的なセオリーを、点数を守らなければいけないというプレッシャーで忘れていた部分がありました。他の大学の点数も重要なんですけど、それよりもヨットレースのセオリーを守って、自分の点数をしっかり出すことに専心できればと思います。

――全日本インカレへの意気込みをお願いします

関東インカレで負けてしまったので、反省点が多く挙がりやすい状態だと思います。改善して強いワセダを見せたいと思います。優勝します!

470級スキッパー小泉颯作(スポ2=山口・光)

――きょうのレースを振り返って

風が不安定で難しいなか、僕らとしてはうまくまとめられた感じがしたんですが、チームとしては崩してしまって。3艇が全て走らないと勝てないので、それが課題ですね。

――個人的にはいい順位でしたが、その点についていかがですか

全日本個選(全日本個人選手権)とかオリンピックウィークとか個人のレースがあって、課題もヒントも見つかり、練習もしてきて成長できているなと感じました。特にスタートで毎レースしっかりきめるというのが課題になっています。それがきめられれば走れるので、スタートを毎回きめてちゃんと前を走るというのが今回も課題だったんですけど、今回は全部達成できたのでよかったと思います。

――きょうはスタート以降もどんどん順位を上げていましたね

スピードもかなりいいです。船を新しく買ったんですけど、それに僕が乗っています。それはかなり速いです。スタートも良くてスピードも良かったので、集団からも抜け出せるし、きのうみたいに南風で安定して抜け出せれば1位が取れるという感じです。きょうは北風だったので、風が振れていて順位が入れ替わったりしていたんですけど、スタートとスピードはかなりよくなっていると思います。

――全日本インカレに向けた課題は見つかりましたか

引き続きスタートを毎回決めていくというのと、全日本インカレが行われる西宮でもきょうのように風が不安定と言われているので、そういう風の中でも走れるようにするということですね。とりあえずスタートを決め続けるというのがポイントだと思います。

――全日本インカレへの意気込みをお願いします

スタートを決めて、毎回前で入って、自分のスコアを守っていきます!

スナイプ級クルー三ツ木駿(スポ4=東京・明学東村山)

――今大会を振り返っていかがでしたか

自分たちが苦手としている風のないコンディションでのレースだったので自分たちの実力がまだ出せていないなっていうのがあって悔しいです。

――1日目はいかがでしたか

1日目は僕たちの船が一番良くなくて、自分たちでターゲットスコアを設定しましたがそのスコアを達成するレースが1レースしかできなくて、風のない不安定なコンディションの中でもターゲットスコアを達成できるようなコース取りであったりとかそういうものを(全日本学生選手権まで)3週間しかないんですけどしっかり学んでいかなきゃいけないかなと思っています。

――今大会の反省と収穫はどのようなものですか

反省として今回は片方から大きな風が入ってくるというコンディションだったので、視野の広さと気づくのが遅いというのが(負けた)原因だったと思います。コース取りが良くなくてそのコースっていうのは奥の風、次に入ってくる風を見られていないというのと、気づいたときにはもう遅くて自分たちがどうすればいいのかというのがまだいまいちはっきりしていなかったのでその辺がスナイプチームの課題だと思います。上(かみ)の順位がいい時ワセダは前で走れているっていう印象があって、そこで落とすっていうことがないので上の順位が良ければその後の走りっていうのはだいたいスコアを崩さずに走れているところが良いところだと思います。上の順位が悪かった時に上げてこられないっていうのがいまの課題なので、悪い順位の時にいかに上げるのかというのを徹底して学んでいかなきゃいけないかなと思います。

――全日本学生選手権に向けての意気込みは

今回こういうスナイプ5位で総合優勝できなくて悔しい思いをしたんですけど残り3週間もう練習日数も少ないですけど1分1秒大切にして効率よく皆練習できるようにして、もちろん全日本の優勝旗を持って帰ってきたいなと思います。

――最終学年として挑まれた今大会ですがどのような思いでしたか

僕の舟が本当にスナイプチームの足を1日目から引っ張ってしまって、すごく悔しくてそれで結局2日目も何も順位が良くならず結局同じようなスコアで帰ってきてしまったのでそこら辺が悔しいかなって思います。

470級スキッパー山口祥世(スポ4=長崎工)

――最終学年として臨んだ今大会への意気込みは

今回は全日本インカレへのステップとして関東インカレを置いていました。

――今大会を振り返っていかがでしたか

1日目の段階では総合では日大に勝っていたんですけど最終日の2日目で470のリコールとスナイプで付かれて回ってリタイアしなければならないというのと各艇が大きくレース展開を失敗して崩してしまうっていうのがあって、今回のレースは全員が勝てると思って挑んでいたんですけど各艇の小さい失敗が積み重なって負けてしまいました。

――今大会の課題と収穫はどのようなものですか

この大会を順位が良くても悪くてもステップにしなければならないという風に言っていたんですけど、結果が悪かったので反省としてはたくさんあるのですが、風が不安定な中でスコアを求めることができていないという部分と他大学にペースをリードされてしまっているっていうのがあるので今後ワセダがレースをリードしていくような立場にならないと全日本では優勝できないんではないかなと感じました。

――全日本学生選手権に向けての意気込みは

全日本インカレのために今私たちは活動していて、私たちが1年生の時に優勝を経験できたんですけど2、3年と連続で負けてしまっているので、ことしは絶対に優勝を取り返したいっていう気持ちがすごく強いんですけど、それと同時にことし1年チームリーダーとしてチームを引っ張ってきていてその中での絶対このチームで勝ちたいっていう思いがすごく強いので絶対に負けられない試合です。