庭球部

2013.08.25

全日本学生選手権 8月23日 岐阜メモリアルセンター

ベスト8に3名が勝ち残り

 学生テニスの個人戦における最高峰の舞台、全日本学生選手権(インカレ)は本戦4日目、女子シングルス4回戦が行われ、長谷川茉美(スポ4=熊本・ルーテル学院)と辻恵子(教1=東京・早実)が同士討ちを制しベスト8へ進出。安定した戦いぶりを見せた吉冨愛子(スポ2=愛知・椙山女学園)も順当に勝ち上がった。関東学生トーナメント(春関)で4強に入ったルーキー馬場早莉(スポ1=鹿児島・池田学園)はフルセットの接戦をものにできず、ここで敗退となった。

暑い中接戦を制した長谷川

 決してあきらめない粘りのプレーが、勝利を呼び込んだ。2カードで行われたワセダ対決の1試合目、主将・長谷川対梶谷桜舞(スポ2=東京・富士見丘)。部内の練習試合では梶谷の勝率が高く、「相性が良くない」(長谷川)という二者。だがやはり大舞台インカレの個人戦、ゲームは戦績通りの展開にはならなかった。序盤から取りつ取られつの攻防が続く中、4-4、梶谷のサービスゲーム。「少しでも多く相手コートに返球しようと考えていた」と、長谷川。強打で攻める梶谷に対し、持ち前のフットワークでボールに食らいつく。ミスを誘発し、流れをつかんだ。このゲームをブレークすると、直後にラブゲームキープ。第1セットを先取する。第2セットでも長谷川の粘りは際立った。2、3回戦をフルセットで戦った疲労からプレーに精彩を欠き0-3、メディカルタイムアウト後にも2-5とされたが、そこから挽回。セットポイントを握られた場面もしのぎ切り、一気に5ゲームを連取。我慢のテニスで後輩を退けた。

 接戦が予想されたもう1つのワセダ対決は、思わぬ結果となった。辻と林恵里奈(スポ1=愛知・仁愛女子)という期待のルーキー同士の顔合わせ。第1セット前半こそ競り合いとなったが、2-2以後は林の体調不良もあり、一方的な展開に。第2セットになっても状況は変わらず、辻が6-2、6-0で準々決勝への切符をつかんだ。また、ベスト16に残ったもう1人のルーキー、馬場は関大の藤原悠里と対戦。「相手よりも先に攻めて押すことができた」(馬場)と、武器であるストロークが冴え第1セットを奪ったが、戦術を変えてこられたという第2セットは後手に回り2-6で落とす。勝負のファイナルセット、4-3と先にリードを奪ったものの、「キープすべき出だしの1本目を落とし、流れをつかみきれなかった」(馬場)。3ゲームを連取され、惜しくも敗戦となった。

ワセダ対決を制しベスト8に進出した辻

 次戦で吉冨は昨年度のインカレで敗れた慶大のエース西本恵、辻は第2シードの菅村恵里香(筑波大)、長谷川は関東学生選手権(夏関)で苦杯をなめた寺田美邑(立大)と相見える。前回大会で3連覇を達成した桑田寛子(平25社卒=現島津製作所)が抜け絶対的な本命は不在となり、混戦状態の女子シングルス。ワセダ勢は他大の実力者を倒し、女王の座へまた一歩近づくことができるか。

(記事 植田涼介、写真 高橋千秋)

★女子ダブルス、2回戦で全組が敗退

二日間にわたるフルセットの死闘の末敗れた馬場・辻(左)組

 新チームの課題とされていた女子ダブルスだったが、シーズン初めの関東学生トーナメント(春関)ではベスト8に4組が進出。冬場から取り組んだ練習の成果が結果として表れ、インカレ、全日本大学王座決定試合(王座)へ向けて上々のスタートを切った。しかし、その後は戦績が下降の一途をたどっている。関東学生選手権(夏関)では、2回戦突破が間中早紀(スポ3=東京・早実)・宮地真知香(社2=福岡・折尾愛真)組のみ。そして、今インカレではついに3回戦進出ペアが現れず、ワセダは早々にトーナメントから姿を消した。インカレを終えると、団体戦であるリーグ戦、そして王座が控えている。ダブルスが重要なキーとなる2大会。改善を見せなければ、連覇への道のりはかなり険しいものになるかもしれない。

結果

▽女子シングルス4回戦

○長谷川6-4、7-5梶谷
○吉冨6-3、6-3久次米(山学大)
○辻6-3、6-0林
●馬場6-3、2-6、4-6藤原(関大)

▽女子ダブルス2回戦

●馬場・辻組6-3、5-7、6-7(6)池田・加治組(園田学園女大)

コメント

長谷川茉美(スポ4=熊本・ルーテル学院)

――タフな試合になりましたが、1試合を振り返って

2、3回戦と第1セットダウンから入って勝っていたので、すごく体がきつかったです。2セットで終わらせたいなと思っていてきょうの第1セットも集中していたんですけど、今大会全然自分の調子が上がってこなくて…。上がってこないのはもうしょうがないと思って、自分のプレーを求めてミスするよりも少しでも多く相手コートに返球しようと考えてプレーをしていました。

――第1セットは先にブレークしながらも直後にキープできませんでした

シーソーゲームでずっとダウンだったんですけど、途中でリードしてから追いつかれてリードしてというゲーム展開で相手を引き離すことができませんでした。中々苦しかったんですけど、きょうは相手よりも一球多く返せていた分、自分のものになったのかなと思いました。

――第2セットの序盤、リードされた場面はいかがでしたか

一気に0-3になってしまったんですけど、その時にはもうふらふら状態でした。その後、脚も痛くてメディカルタイムアウトを取って落ち着かせたら、しっかり動くことができて、無理せずラリーをしっかり続けようと考えました。

――梶谷選手の強打への対応はきつい部分がありましたか

そうですね、練習試合とかでやると私は梶谷との相性が悪くいつも負けていたんですけど、ここまで来たらそういうことも言っていられないので、コートに多く返すことを考えて攻めるときに攻めていきました。我慢のテニスになりました。

――シングルスでベスト8に進出、次戦の相手は立大の寺田美邑選手となりました

寺田さんとはことし3回目で春関では勝ったんですけど夏関では負けてしまったので、今回が最後の勝負かなと思うんですけど、頑張って勝ちたいと思います。

――ダブルスではきょうで全ペアの敗退が決まりました

本当に良くない状況だなと感じています。ダブルスは冬からずっとメインで練習してきたんですけど、春関(関東学生トーナメント)は良い結果を残せましたが夏関、インカレではワセダが結果を残せていないので、私の主将としての力不足だなと思っています。リーグ戦まで日は短いんですけど、逆にポジティブに考えればみんなの体を休めることができると思うので、ダブルスの強化をして調整していきたいなと思います。

辻恵子(教1=東京・早実)

――6-3、6-0と終盤は一方的な展開になりました

最初の1セット目は、序盤競ったところで先にリードできてから自分のテニスを1セット通してすることができました。相手が途中から体調不良というか熱中症みたいになって、そうなったときも自分のテニスをすることができたので、勝つことができたと思います。

――とにかく拾っていくテニスですか

はい、でもいまは少しバックの調子が悪いので、チャンスがあったらフォアで攻めていくようにしています。

――関東学生選手権(夏関)から、期間は短いですが調整した部分は

負けた試合の時は後半、バックで攻めることができず狙われてしまう展開が多かったので、ゆっくりでも深く返そうと練習していました。夏関よりは改善されたと思うのでそれがここまで進めた理由かなと思います。

――林選手との対戦は以前にもあると思いますが、意識していたこと

林は一発とかではなく組み立ててくるタイプなので、前に出たときにあせらず打つことを第一で、バックの深い所を狙っていってチャンスがあったら攻めるというのを意識してやっていました。

――シングルスはインカレ前に目標を立てていましたか

いや、とりあえず林と当たるということでそこは絶対に勝ちたいと思っていました。同期には負けたくなくて。勝つことができたので優勝目指して頑張りたいと思います。

――ダブルスは後1本が決まらない場面が多くありました

私たちのダブルスはリードしてから取られることが多くて、そこをいつも通りやってしまったので、ストレートに打ったりもっと違ったことをしていれば良かったかなと思います。

馬場早莉(スポ1=鹿児島・池田)

――夏関(関東学生選手権)からインカレに向けてどのような調整を行ってきましたか

私は春関(関東学生トーナメント)の後に手首を痛めてしまい長い間休みをとっていたので、夏関の直前に復帰を果たしたものの夏関では初戦で負けてしまいました。夏関からこのインカレまであまり期間はなかったのですが、その中で少しでも調子をあげてベスト16まで勝ち残ることができたことは良かったと思います。

――シングルスに関して、第2セットを相手にとられてしまった要因は

ファーストセットでは足もよく動いていて、相手よりも先に攻めて相手を押すことができていました。セカンドセットでは相手が少し戦術を変えてきて、バックハンドに深いボールを打ってきたのでこちらから攻めることが難しかったです。相手に先に攻められてしまったことが要因だとおもいます。

――最終セットに2-3から2ゲーム連取しましたが、どのようなことを意識してプレイしましたか

ファイナルセットではセカンドセットよりもしっかりとラリーができていたのですがラリーの最後のショットでミスしてしまうことが多かったので、サーブとリターンの最初のショットとチャンスボールを逃さないよう心がけました。

――4-3から相手に3ゲーム連取され、4-6で試合終了となったことについて

4-3となってから次のゲームが自分のサービスゲームだったのですが、キープするべき出だしの1本を落としてしまって。自分の流れを掴みきれず、相手のペースになってしまったことが敗因だと思います。

――対戦相手である藤原選手の印象は

彼女も私と同じくストロークを打ち込んでいくタイプのプレイヤーでした。重要な場面でしっかり攻撃でき、メンタルも強く、私よりも先輩で経験もある選手です。強いプレイヤーだな、という印象でした。

――インカレ女子シングルスベスト16という結果をどう受け止めていますか

夏関で初戦敗退した反省を生かし勝ち残れたという点ではよかったと思います。ただ、春関では1年目でベスト4に入れたことが自信になっていて優勝も目指していたので、その点では悔しい結果になってしまったと思います。まだ1年目でこれからチャンスもたくさんあるので、頑張っていきたいと思います。

――今日のダブルスは、昨日2セット目終了時に中断となった試合の最終セットから開始となりました。辻選手と共に何か作戦をたてて臨みましたか

ファイナルまでくると気持ちの勝負、という面が強いので難しいことは話しませんでした。出だしに集中する、相手の弱い部分にボールを打つなどのシンプルなことを話し合いました。

――試合全体の印象は

相手はボレーも積極的に出ていくタイプで、あせった時はそれがプレッシャーになりました。でも、私たちもストロークには自信をもっていたので、最終的には負けてしまいましたがストロークで勝負できていたと思います。

――9月のリーグ戦(関東大学リーグ)に向けて、改善点はありますか

シングルス・ダブルスどちらにおいても私は主にストロークで攻めているのですが、大事な局面であせってミスしたり、攻めていてもパワーが足りず押し切れない部分があるので、大事な部分でもっと落ち着いてストロークが打てるよう練習して自信をつけたいです。あと、体づくりをしてストロークにパワーをもたせたいと思っています。