弓道部

2013.08.22

第61回全日本学生選手権 8月21日 日本武道館弓道場

日本一への道、途絶える

 全日本学生選手権(インカレ)2日目のきょうは決勝トーナメントの3回戦までが行われた。早大は予選で1回戦のシード権を得たため、2回戦からの登場に。2回戦は2本差で勝利を収めるも、迎えた3回戦。東北地区で著しい成長を遂げている東日本国際大にわずかに及ばず。一方の女子部は予選を好的中で突破し、シード権を獲得する。だが、一発勝負のプレッシャーからか決勝トーナメント2回戦で四国大に敗戦。男女ともに課題の残るインカレとなった。

円陣を組む男子団体

 敗退が決まった瞬間、選手たちはその場でがっくりと肩を落とした。初日の予選を通過した男子部は、決勝トーナメント2回戦に臨んだ。この試合がきょうの初戦となった早大。それぞれの調子を確認する場として、そして3回戦以降につなげる一戦にする必要があった。しかし2射目を終えて5人全員が1本ずつ抜いてしまい、それぞれが的中のリズムを作れない。その後は何とか持ち直し、13-11で辛うじて神大を退けるも「個人個人の悪いところが集まってしまった」と橋本和久(先理3=東京・早実)が振り返るように不安の残る行射となる。3回戦の相手は予選から好的中を維持している東日本国際大。早大は的中を落とした遠山雄人主将(スポ4=奈良・橿原)に代え、平山雄大(創理4=東京・早実)を起用し、立て直しを図る。静寂を打ち破る「パンッ!」という的中の音、それと同時に鳴り響く「しゃー!」「よし!」という大きな矢声。インカレ独特の雰囲気の中、選手たちは全力で自らの射と向き合った。結果は20射14中。東日本国際大が16中を出し、日本一への戦いは幕を閉じた。

 下級生主体のメンバーで挑んだ女子団体。予選では大前・鈴木麻理(文2=東京・早実)、大落・吉田友理子(スポ2=石川・小松)の2人が皆中を出し12射11中と全体トップタイの的中をたたき出す。見事シード権を獲得し、決勝トーナメント2回戦で四国大と対戦した。早大、四国大ともに順調に的中を重ねたが、早大は8-9とわずかに1本届かず敗戦。予選で11中を出していただけに、皆中を1人も出せなかったことが1本の差を生んでしまった。

力強く伸び合う鈴木

 「思い通りに練習の成果を発揮できなかった」と大久保侑(スポ2=岩手・福岡)が話すように、勝負どころで普段通りの射をすることができなかった事が悔やまれる。今季は全関東学生選手権での4位や全国大学選抜大会での1本及ばずの準優勝、女子も1本差での敗退が多く、悔しい戦いが続いている。この差をどう埋めていくか。技術・メンタルのより一層の強化が求められるだろう。まずはあすの個人戦、新たな気持ちで力強い射を見せてほしい。

(記事 市川祐樹、写真 目黒広菜)

結果

▽男子団体 大久保、橋本、永山豪朋(文構3=東京・早実)、佐々木貴広(基理4=東京・早稲田)、遠山、平山
決勝トーナメント
2回戦 
○早大13―11神大
3回戦 
●早大14―16東日本国際大

▽女子団体 鈴木、皆川彩(商3=東京・早実)、吉田
予選
12射11中
決勝トーナメント
2回戦
●早大8―9四国大

コメント

橋本和久(先理3=東京・早実)

――ご自身のきょうの射を振り返って

練習通りの力を発揮することはできなかったんですけれど、練習で発揮できた力も完璧とは言えない力だったので、こういう大きな大会で結果が出なかったのは自分の甘さ故なのかなと思って、きょうの射については普段の練習での甘さが出てしまったんだと思います。

――予選と決勝で会場の雰囲気に違いはありましたか

予選を1回引いて、決勝という流れになると思うんですけれど、初戦で一発というのと、決勝は勝ち進んでいくというのを見据えたり予選の結果を踏まえたりしていろいろ考えることは少し変わったので。会場自体の雰囲気はそんなに変わらなかったんですけれど自分が思っていることは少し変わってしまったかなという風に思います。

――決勝トーナメント2回戦の神大戦で全体の的中が少し落ちてしまいましたが、具体的に足りなかった部分は

弓道の競技は団体戦なんですけれど、つまるとこを言えば個人の競技なので、的中が落ちてしまったのはあくまで個人個人の悪いところが神大戦で集まってしまったという事だと思うので。チームとしてのあり方として連続で抜かないとかそういう風な考え方もあるんですけれど、やっぱり個人個人の悪いところが出てしまったのかなというのが原因だと思います。

――インカレ(全日本学生選手権)の後の話なのですが、合宿を控えているという事で個人として強化していきたい部分はありますか

強化していきたいのは技術面ですね。技術があればどんな場面でもしっかり的中させることができると思うので、技術をしっかり高めてどんな場面でも通用するようなものを身につけていきたいと思います。

――9月からはリーグ戦(東京都学生連盟リーグ戦)も始まります。1部昇格へ向け意気込みを聞かせてください

今回の悔しい思いをしっかり晴らせるように、このあとも短い時間だと思うんですけれどしっかり技術面を高めて頑張っていきたいと思います。

大久保侑(スポ2=岩手・福岡)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

練習を頑張って来ていたのですけれど、思い通りに練習の成果を発揮できなかったのが今後の課題だと思ったので、それは真摯(しんし)に受け止めたいと思います。

――予選よりも決勝トーナメントでの的中が落ちてしまいましたが、具体的な原因は何だと考えていらっしゃいますか

技術はあるんですが、決勝トーナメントは1回でも負けてしまったら終わりですので、そこの緊張感と、大学の試合というのは相手と1対1でやるというのはほとんどないので、言い訳にはなってしまうのですけれど、そういうのに慣れて行く力というのをもう少し付けていかなければいけないなと思いましたし、相手は居るんですが自分たちのやる事は変わらないので、そこをもう少し追求して行きたいと思います。

――大前としてインカレ(全日本学生選手権)を戦ってみて

大前の1番の仕事は1本目をちゃんと詰める事なんですけれど、それができなかった試合もいくつかあったので。そこのところは本当にチームに申し訳ないなと思うので、今後大前になった時はしっかりとチームに、後ろの人たちに流れを作れるように練習して行きたいと思います。

――合宿を控えているという事ですが、強化したい部分はありますか

技術もそうですし、メンタルもそうですし全体的に強化できるところは強化して行きたいのですが、特に緊張した場面でもしっかりと力強く引くという所をもう少し追求して行きたいと思います。

――きょねんのリーグ戦(東京都学生連盟リーグ戦)では入れ替え戦で敗れてしまい、あと一歩のところで昇格を逃してしまいました。悔しい思いもあったと思うのですが、秋からのリーグ戦に向けて意気込みを聞かせてください

きょねんのリーグは個人的にはいい結果だったのですが、だからといってことしもそうなるとは限らないので、きょねんの事は一切忘れてことしはことしでやっていきたいです。いま2部の1位で最初の戦いはすべて対抗での戦いなので自分たちが挑戦者だと思って、油断もせずに相手に屈する事もなく、しっかりと戦って行きたいです。