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2012.09.30

第1回ビジネススクール早慶フットサル定期戦 9月30日 東京・国立代々木競技場フットサルコート

ビジネススクールの早慶戦が開催!


 ――早慶戦。長い年月にわたり、様々な競技、分野において早大と慶大は両校のプライドをかけ、互いの力を競い合ってきた。野球部の早慶戦は1903年に創部間もない早大が慶大に挑戦状を送るかたちで実現し、現在までに春秋の東京六大学リーグ戦の最終週に行われる早慶戦は両校の年間行事のひとつにまで発展している。そして来る2012年、早大と慶大のビジネススクール対抗の『ビジネススクール第一回早慶フットサル定期戦』が、同じく創部間もない早大の提案によって開催された。

エンジのユニを着用したWBSフットサル部。激しい攻防を繰り広げた

 『ビジネススクールによる早慶戦』と名を打って行われた形だが、そもそもビジネススクールをご存知であろうか。ビジネススクールは一般的に将来のビジネスリーダーや経営幹部を育成し、MBAと呼ばれる経営学修士の学位を付与する大学院を指す。そんなビジネススクールが早稲田大学にも存在する。早稲田大学のビジネススクール(WBS)の場合、受験資格として3年以上の実務経験が挙げられている。つまりWBSで学ぶすべての学生が社会人を3年以上経験している人である。WBSには全日制と夜間主があり、企業派遣や会社を退職して全日制で学ぶ人もいれば、仕事をしながら夜間主で学ぶ人もいる。学生の年齢、国籍、職種は多種多様で、WBSは彼らにとって学びの場以外に、人的ネットワーク形成の場にもなっている。彼らがWBSで学んだことの中には「明日すぐに役立つとは限らない」ものがあるかもしれないが、積み重ねにより生まれる自信は確かなものになる。。実際のビジネスの場面で、習得した知識や経験によって論理的に話す方が相手の印象も良いだろう。WBSで学ぶ学生にとって、月1回のペースで行われるフットサル部の活動は大切な時間である。仕事をしながらWBSで学ぶ学生にとっては尚更「息抜き」でもある。彼らは仕事や課題に追われる時間を割いて月1回のフットサルを楽しんでいるのだ。今年4月の創部とビジネススクールフットサル部の歴史は浅いが、その熱意と行動力によって早慶戦の実現を果たされた。

 

 「ビジネススクール第一回早慶フットサル定期戦」は、国立代々木競技場フットサルコートを会場とし、試合は台風の影響もあり、当初から短縮した20分ハーフで行われた。早大は前半に先制を許す厳しい展開も、後半に同点に追い付くなど粘りを見せた。しかし、試合終了間際に失点を重ね3−5で敗戦。第一回の早慶戦は慶大の勝利で幕を閉じた。「KBS(慶応大学ビジネススクール)は若い人も多いし、運動量もあり、練習も積めてそうだった」と小林祐二監督(WBSフットサル部監督、修士2年)は冷静に振り返ったが、表情には達成感が滲んでいた。

拍手喝采の中、温かい雰囲気で終幕となった

 ビジネススクールとフットサル。一見交わりそうにないワードではあるが、1つのスポーツが種種雑多な社会人のコミュニティを繋ぐ一助になっていることが窺えた。また、「なかなか、他大学のビジネススクールと触れ合う機会が乏しい状況の中、こうして少なからず交流を図れたのは価値があった」(小林祐二監督)という言葉の通り、その意義は決して小さくないはずだ。野球の早慶戦のような伝統の仲間入りをするには果てしない道程であろう。だが、スポーツの力を頼りに、ビジネススクールの規格を超えたWBSの挑戦が確かに始まった。

(記事 佐藤裕樹 写真 松坂和之進)