体操部

2018.08.19

第70回全日本学生選手権 8月17~19日 群馬・高崎アリーナ

河崎、インカレ初優勝逃すも好調感じアジア大会へ『準備万端』

  過去2回の全日本学生選手権(インカレ)でいずれも個人総合2位に甘んじた河崎羽珠愛(スポ3=千葉・植草学園大付)。3年目となる今年は初優勝を目指し大会に臨んだ。結果はリボンでの失速が響きまさかの3位に終わったが、「演技自体は悪くなかった」と河崎。『三度目の正直』とはならなかったものの、今夏最大のヤマ場であるアジア競技大会へつながる大会となった。

 初日はボールとフープに挑んだ。「ドキドキした」(河崎)とは言いつつも、緊張を感じさせないのびやかな舞を披露。2種目とも16点台をたたき出し、暫定1位で1日目を終えた。迎えた2日目、まず挑んだのはリボン。初日は順調に点数を重ねた河崎だったが、ここでまさかの事態が起こる。序盤でリボンに結び目ができたことに気付かず、演技を続行してしまったのだ。リボンに結び目がある状態で演技を行うと、投げ技以外の点数が入らなくなってしまうため、大きな痛手となる。演技後半で予備の手具に取り替えたが時すでに遅く、Dスコア(技術点)4.0、合計10.050と、本来の実力とはほど遠い点数に沈んだ。それでも最終種目のクラブでは気持ちを切り替え、「魔女のパーティーがテーマ」(河崎)だという個性的なプログラムを見事に踊り切ってみせた河崎。1位とは2.75差で個人総合3位となった。

リボンの結び目に気付き演技中種具を変え対応

 大会3日目には個人の種目別決勝が行われた。演技前から応援の声が上がる中、1種目目のフープでは途中手具を取り損ねるミスがあったものの、直後のフェッテ・ターンは落ち着いてこなした。「最後まで引きずらずにうまくいった」(河崎)との言葉通り、その後の演技も大きく乱れることなくまとめた。続く2種目目のボールでは細かいミスはあったが、それを感じさせない美しい舞を見せた。結果2位に0.7点の大差をつける高いDスコアをマークし、トータルでもただ1人16点台に乗せ優勝を飾った。3種目目のクラブはプログラムに比較的多く組み込まれたジャンプの高さで魅了した。身体もよく動いており、「今までで1番良い演技ができた」(河崎)と本人も納得の充実した演技となった。

優勝した種目別ボールの演技

 リボンでのミスはあったものの、3日間の疲れも見せず全体的には質の高い演技を披露し続けた河崎。間もなく開幕するアジア競技大会でも、その洗練された舞で見る者をくぎ付けにするだろう。「国別ではメダルを目指して頑張りたい」(河崎)。インカレの先の正念場で、笑顔の花を咲かせてほしい。

(記事 村田華乃、青柳香穂 写真 脇田真悠子、村田華乃)

結果

 

個人総合
選手名 フープ ボール クラブ リボン 合計点 順位
河崎羽珠愛(スポ3) 16.000 16.050 15.450 10.050 57.550 3位
種目別フープ
選手名 結果(順位)
河崎羽珠愛(スポ3) 14.350(4位)
種目別ボール
選手名 結果
河崎羽珠愛(スポ3) 16.060(1位)
種目別クラブ
選手名 結果
河崎羽珠愛(スポ3) 15.300(2位)
コメント

河崎羽珠愛(スポ3=千葉・植草学園大付)

――今大会のコンディションはいかがでしたか

来週からアジア大会なので、最終調整ということで、8月の初めにクラブ選手権(全日本クラブ選手権)に出させていただいたんですけど、そこからまたクオリティが上がってきたので、いい状態です。

――個人総合3位という結果を受けて率直にいかがですか

リボンで結び目が出来てしまって、そこから点数がなくなってしまったっていうのが、すごい大きく響いてしまったので、演技的には悪くなかったので、そこはちょっと悔しいですね。

――過去2回のインカレでは2位でしたが、今大会にかける思いはどのようなものでしたか

優勝はしたいなと心の中では思ってたんですけど、それを表には出さずに、まずは自分の演技をベストに出せればいいかなと思って。演技自体は全然悪くなかったので、後はアジア大会に向けて調整するだけかなと思います。

――1日目は2種目とも16点台でしたが演技を振り返っていかがですか

両種目ともドキドキして、他の大会とは応援の仕方がちょっと違うので、いつも全日本インカレはドキドキするんですけど、その割にはのびのび楽しんでできたかなと思います。

――今年度新しいプログラムになったボールはどのようなイメージで踊っていらっしゃいますか

他の選手はあまり使ってないような曲なので、不思議な世界に引き込むような世界観を表現しています。

――リボンに結び目が出来て点が伸びなかったとのことですが、それは序盤の方だったのでしょうか

最初の方だったと思うんですけど、私も気付かなくて、えーって自分でも思ってたので、でも途中で気付いて(予備のリボンに)差し替えたので、でも最初の方に出来てたので、投げ技しか難度が取れなくなっちゃうので、そこはきつかったなと思いますね。

――リボンの結び目は審判から気付かれてしまうものなのでしょうか

気付かないときは気付かないみたいなんですけど、審判さんが気付いてしまったらもうどんどん0点になっていくだけなので、選手自身が気付かないと・・・。

――リボンが終わった後の心境は

その日は点数を見てなかったので、知らなかったんですけど、演技終わった後は結び目が出来てたので、「やっちゃったー」と思ってました。

――結び目が出来ることはよくあるのでしょうか

今年度からルールが変わって、リボンに結び目が出来てしまうと投げ技しか点数が入ってこないので、リボンだけ厳しくなってしまって・・・。後は、かきの荒さが出てしまうと出来やすいので、徹底的に練習したいと思います。

――その後のクラブの演技は振り返っていかがですか

リボンはリボンで切り替えて、クラブで持ちこたえられたし、ミスを最小限にすることはできてたので、まずまずの出来だったかなと思います。

――クラブはどのようなイメージの踊りなのでしょうか

「魔女のパーティー」っていうテーマなんですけど、いい魔女ではなくてちょっと悪い魔女っていう(笑)。空を飛ぶイメージでジャンプをたくさん取り入れてるので、投げ技や小技も多いんですけど、すごい楽しい感じでやってます。

※以下は大会3日目に行われた種目別選手権についてのインタビューです。

――昨日の結果を受けて今日はどのような気持ちで臨まれたのですか

うーん・・・コンディションも悪くないのでいつも通りいけば絶対ミスなく終われるから、絶対自分を信じてやろうという気持ちで挑みました。

――今日は応援席からの大きな声援がありましたが

今は違うクラブなんですけどずっとジュニアの頃から一緒に頑張ってきた子たちや他大学の方もすごく応援してくださっているので、すごいありがたいなと思っています。

――フープの演技を振り返っていかがですか

予選で出来なかった小技を挑戦してみようと思ってどんどん入れたんですけど・・・ちょっとしたミスでコロコロって(フープが)転がっていってしまったんですけど最後まで引きずらずにうまくいったと思います。

――演技間の切り替えはうまくいきましたか

そうですね。どんどん種目が回ってくるので、切り捨て切り捨てって感じで(笑)

――ボールの演技を振り返っていかがですか

ちょっと視野外でとったり、ちゃんと転がしていなかったりっていうミスはあったんですけど・・・本番前になってドキドキがまた出てきちゃって緊張したんですけど(笑)まあ試合に入ったら割り切ってやり切ろうって思えたので、やり切った感があって良かったかなって思います。

――クラブの演技を振り返っていかがですか

クラブは今までの中で1番いい演技が出来たんじゃないかなって思ったのですごくホッとしました。

――クラブではすごく体が動いているように思いました

そうですね(笑)コンディションもどんどんどんどん良くなってきていたので、リボンやりたかったなって思います。

――今大会を振り返って全体的にいかがですか

体もいい状態だし、演技のミスも少なくなってきたので、今大会の反省を生かしてまたアジア競技大会に向けて徹底的に練習していきたいなって思いました。

――では今大会の総評として点数をつけるなら何点くらいですか

70点くらいですかね(笑)

――最後にアジア大会に向けた意気込みと目標をお願いします

4人で出させていただいて、私が最年長なんですけど、チームジャパンとして、リーダーとしてしっかりみんなを仕切っていけるようにしたいです。国別ではメダルを目指して、個人総合でも決勝に行けるように頑張りたいと思います。