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卓球部

2013.10.05

第68回国民体育大会 準決勝、決勝 男子 10月3日 東京・郷土の森総合体育館

松平の活躍で、東京都代表が連覇

 待ち構えたファンの期待に応えた。5日間に渡って行われた大会の最終日。松平健太(人4=青森山田)は準決勝で2勝を挙げ、まずは東京都代表の決勝進出に貢献する。迎えた決勝では、青森県代表の上田仁(青森大)に苦戦する場面も見られたが、ゲームカウント3−1で接戦を制し、優勝に貢献。会場を埋め尽くした観客の目の前で、東京都代表は連覇を成し遂げた。

勝負所で得点を決め、吠える松平

 チームの窮地を救った。宮城県代表との準決勝、1番手の松平は水野裕哉(東京アート)と対戦。ラリーになる前のサーブレシーブなどで相手のペースを崩し、格の違いを見せつける。ストレート勝ちを収めると、その後東京都代表の高木和卓(東京アート)が敗れ、再び出番は松平へ。今年度社会人選手権で初優勝を飾り、波に乗る軽部隆介(シチズン)にも隙を与えなかった。途中、力強いドライブで点差を縮められても、勝負所で得点を許さない。1ゲームも落とすことなく2勝を挙げ、高木和の1敗をかき消した。

鋭いバックドライブを放つ松平

 勝負強さが光った。決勝へと勝ち進んだ東京都代表と対するは、青森県代表。「食らいつくので精いっぱいだった」と語るように、トップの松平は序盤から上田に振り回され、苦しい展開が続く。2ゲーム目を8−11で落とし、ゲームカウント2−1で迎えた第4ゲーム目。5−10と追い込まれ、相手に流れが傾きかける。しかし、松平の集中力は並大抵のものではなかった。微妙な変化をつけたサーブで4点を奪うなどして、12−10と逆転。見事接戦をものにし、会場は大いに沸いた。松平の勝利に続くかのように、高木和、兄の松平賢二(協和発酵キリン)とフルゲームの激闘を制し、優勝。強豪の青森県代表をストレートで下し、2連覇を飾った。

 「役目を果たして、すごくほっとしている」と試合後、胸をなでおろした松平健。負けるはずはないという周囲からのプレッシャーは、小さくはなかったはずだ。また、今大会では選手宣誓も務めるなど、以前にも増して注目度は高まっている。しかし、松平健のすごさはその重圧を力に変えられるところ。世界選手権東京大会(団体戦)の選考がかかる1月の全日本選手権でも、余すところなく実力を発揮し、初優勝を狙いたい。

(記事、写真 栗坂美祐)

コメント

松平健太(人4=青森山田)

——優勝した今のお気持ちは

地元開催だったので、役目を果たせてすごくほっとしていますし、期待に応えられてうれしいです。

——連覇ということについては

連覇ということについては別に何とも思ってなかったですし、それを目標にしてやってなかったので、とりあえずことしは絶対勝つということを目標にやってきました。

——どういう気持ちでプレーに臨みましたか

プレー自体は練習してきたことをそのまま出せたらいいなという感じでやってきました。

——今大会のプレーに関していかかですか

悪くもなかったですし、すごく動きも良かったので結構いい方だと思います。

——今大会は選手宣誓もされてまた一つ注目されることが強かったと思いますが

ああいう緊張感の中で、選手宣誓をすることはもうないと思うので、そういう中でできたことはすごくいい経験になったと思います。やりたくてもできないと思うので、これを今後いい形でつなげられたらいいなと思います。

——たくさんの注目がある中で、松平選手が選ばれたという意味は卓球界にとっても大きな意味があったと思います

僕自身もすごくびっくりしたので、なんといっていいか分からないですけど、素直にうれしかったです。

——卓球以上に得た経験というのはありましたか

卓球以外は本当に何でも緊張して、さらにああいう舞台だと(もっと)緊張すると思うので、その中でしっかりできたというのは、これからあんまり緊張しなくなるのかなというのはあります。

——東京五輪が決まった中での東京での国体開催となったわけですが、2020年はご自身の中で、どのように描いていますか

特に何とも思ってなくて、けがもせずに病気もせずに健康な状態でいられることが大切だと思うのでそれだけです。

——らいねんは世界卓球が東京で開催されますが、意気込みは

今回この大会を見に来てくれた方々は、面白いと思ってくれたと思うので、ぜひ世界卓球も来てもらって、それを力にまた頑張りたいです。

——上田選手との試合はどのような戦術で臨もうと思っていましたか

久しぶりに対戦したので、前から戦術を立てていたわけではなくて、やりながら組み立てようと思っていました。やった感じは、僕が先手を取られる場面がすごく多かったので、サーブやレシーブで崩す場面を増やそうと思いました。それでサーブを変えたり、レシーブも台上だと結構攻められたので、長くいってからの展開にしようと思っていました。

——第4ゲームはゲームポイントを取られてから、サーブで点数を稼いでいましたがどのような変化をつけたのですか

本当に下回転と横回転を少しずつ変えていただけで、そんなに鋭いサーブではなくて。逆に僕は次の3球目をしっかり打とうとしていたので、サーブでいきなりやるつもりはなくて、本当にちょっとした回転をかけただけなので、逆にそれが良かったんだと思います。

——全体的に上田選手に動かされる場面が多かったと思いますが

向こうはいろんな技術を持っているので、その技術を要所要所で出されたりして、それに食らいつくので精一杯でした。だから、振り回されることがすごく多かったと思います。