メニュー

お知らせ

« 一覧へ戻る

2014.05.21

難コースに苦しむが、大きな収穫もあり

 ことしの全日本大学対抗選手権(インカレ)の会場となる、静岡・日本CSCで行われた第2戦。1周5kmと短めだがアップダウンの激しいコース、そして照りつける日差しに苦しめられる選手が続出した中でも、女子では合田祐美子(スポ4=岡山・朝日塾)が2位入賞、男子もクラス3の完走者が3人、クラス1+2の完走者は2人と結果を残した。

 女子クラスには合田と中嶋綺砂(スポ2=三重・暁)が登場。2人は前日から続く第16回修善寺カップに参加しており、この日行われたロードもトラック4種目、ロード1種目で構成されるオムニアム・レースの一環となっていた。「足が全然動かない」と感じていたという合田だったが、メイン集団にぴったりと付き安定した走りを見せる。一方の中嶋はメインから大きく遅れてしまう。最終周回を前に合田は前を引いていた高校生の梶原悠未(筑波大付坂戸高)と飛び出す。「ラストは勝ちたかった」(合田)が、惜しくも抜き返され2着となった。中嶋もタイム差が離れても必死に粘ったが、完走することはできなかった。

疲れを感じさせない走りを見せた合田

 クラス1+2に出場したのは、佐々木勇輔主将(教4=埼玉・早大本庄)、足立一真(文4=東京・早稲田)、有我行人(スポ4=早稲田渋谷シンガポール校)、金子智哉(商2=神奈川・相模原)、塩田航平(スポ1=埼玉・栄北)の5人。インカレと同じコースということもあってか、総勢159人がエントリー。まさにレースは「ミニインカレ」の体を擁していた。レース開始早々に佐々木を含む5人ほどが逃げ集団を形成。それに対し残りのワセダの選手を含むメイン集団は逃げを追うことなく、レース全体はスローペースを維持する。しかし、スローとはいえ急勾配のコースは選手たちの体力を奪っていく。有我、足立、塩田も残り10周を前にDNF(リタイア)となってしまった。

今回は実力を発揮できなかった佐々木主将

 レースに残ったのは佐々木と金子。金子はメイン集団の前方で好位置をキープし続け、「後半まで残れば自分はそこからが得意」(金子)と仕掛けるタイミングを見計らう。残り8周となったところで、ついに佐々木の逃げが吸収される。と同時にレース全体がペースアップ。十数人が再び逃げを打つが、佐々木も金子も追うことができない。「いまのコンディションでは無理」(佐々木)だったと振り返るように、佐々木はメイン集団の後方に下がったまま48位でゴール。金子も力を出し切り、最後はメイン集団からちぎられて56位で終えた。また、全日本RCSランキング2位の選手が優勝したため、佐々木はリーダージャージーを手放すこととなった。

着々と成長している金子

 結果だけ見るといまひとつだが、選手たちは確かな手応えを感じたようだ。特に「まずまず」(佐々木)とは言うものの、100km越えのロードは初めてという金子が終盤までメイン集団に食らいつき完走できたことは大きな収穫だ。とはいえ、今回のコースがそのままインカレで使われる以上、「苦手なんて言っていられない」(合田)。今回得た好材料をどう生かしていくか。インカレまで残り3ヶ月、大舞台がいよいよ目の前に迫ってきた。

(記事、写真 高柳龍太郎)

結果

▽男子

クラス3 八田 24位、中井 27位 井上 34位 岩田 DNF

クラス1+2 佐々木主将 48位 金子 56位 足立、有我、塩田 DNF

※中井、井上は完走したが規定によりDSQ

▽女子

ロード 合田 2位、中嶋 DNF

総合 合田 4位 中嶋 7位

コメント

佐々木勇輔主将(教4=埼玉・早大本庄)

――いまの率直な感想はいかがでしょうか

リーダージャージーを取られたのは悔しいですが、レースやチーム全体としての動きはぎりぎり悪くなかったんじゃないかと思います。

――早い段階で逃げの集団を形成していましたが、最後まで逃げ切るつもりだったのでしょうか

今回出場した中で日大、法大、朝日大、明大はチーム力のある学校だったと思うのですが、そのうち3つの大学の選手が逃げの集団にいました。単に強い選手が逃げても追われれば潰されてしまいますが、強くてかつチームがアシストしてくれるような選手と一緒になら逃げ切れるかなと。僕は純粋な登りには特化していないので、そのような選手を引き連れて、あるいはそのような選手が逃げたときに僕も仕掛けようとはレース前から考えていました。3、4周目に日大の岡本(隼)くんが逃げたそうに僕の周りをうろうろしていたので、逃げたら案の定ついてきましたね。

――メイン集団に吸収されたのは想定よりも早かったのでしょうか

そうですね。思ったよりも早く詰めてきました。追走集団がきっかけになってレース全体のペースが上がってしまいましたが、できればもう4、5周は逃げたかったですね。

――逃げ集団の中で意思統一はできていたのでしょうか

できていました。逃げ切ろうという感じでしたね。ただ集団の中にスピードマンがそろっていたので、下りで踏んで登りで流してという感じでした。

――1回目の逃げが捕まった後にはどのようなことを考えていたのでしょうか

本当なら捕まったところからが勝負なので、秋田選手(拓磨、朝日大)が行っていたようにもう一度行くべきでした。ですが、あまり練習できていないこともあり、距離が伸びると2度目の仕掛けはできませんでした。練習していれば行けたでしょうが、いまのコンディションでは無理でした。それを考えるときょうの出来は悪くはなかったと思います。

――このコースはインカレでも走ることになりますが、いかがでしょうか

インカレを想定して走ったのですが、いまのコンディションを考えるとインカレへ向けて悪くない結果だったと思います。例年ロードは駄目なのですが、ことしはもう少し頑張れば何とかなるという実感を得ました。

――金子選手が終盤までメイン集団にいたことは大きな収穫となったのでは

出来れば最後の飛び出しについていって欲しかったですね。ですが、まずまずの収穫だと思います。

――来週はチームロードTTですが

目標は3位以内でツール・ド・北海道の出場権を狙っています。1、2位はなかなか現実的ではないので3位です。

合田祐美子(スポ4=岡山・朝日塾)

――2日間のオムニアムはいかがでしたか

毎年出ているのですが、ことしはトラックで疲れが残っていました。(ロードの)最初の周回では足が全然動かないなと感じました。ですがこういった試合はなかなか無いので、良い練習にはなっていると思います。

――総合成績は4位と惜しくも表彰台には上がれませんでしたが、ご自身の感想はいかがでしょうか

課題としているスピードや短距離系の力がまだまだ足りていないので、そこでもうちょっと順位を上げたかったです。総合力というか、全体的な力をもうちょっと上げたいと思いました。

――2日目のロードで最後に高校生の選手と2人で抜け出しましたが、あのシーンはイメージ通りだったのでしょうか

けっこう毎周回動きに惑わされていたのですが、高校生があそこまでとは思っていませんでしたね。ラストは勝ちたいなと思っていたのですが、後ろから行かれてしまいました。

――今回のコースについてはどのような印象をお持ちですか

みんなが言うほど嫌いなコースでもなかったのですが、きょうはやたら長く感じました(笑)。ラスト3周もしんどくて、足にきていました。ですが、インカレもここなので苦手とか言っていられないです。ここで勝てるように練習していきたいです。

――6月の全日本学生選手権個人ロードレースではどうしても連覇が懸かってきますが、どのような心境でしょうか

ことしは1週間早くなり、すぐ間近に迫っています。気持ちとしても不安やいろいろなものが入り混じっていますが、練習は十分やっているので、ちゃんと準備をして挑むだけにしたいなと思います。

――ロードの面で意識して練習していることはありますか

私は回転で走る傾向があるので、平地ではギアを重めに、室内などでは最大で使ったりして短い距離で強度の高い練習をしています。パワーをつけたいと思っています。

――4月にはタイ遠征に行かれていましたが、いかがでしたか

その前にベトナムへ行って市民チームと戦っていたのですが、タイではナショナルチームと戦いました。やはりスピードやスプリントのレベルが全然違い、刺激を受けました。ヨーロッパに行ったらもっと違うといった話も聞き、そこで戦えるようになりたいと思いましたね。

金子智哉(商2=神奈川・相模原)

――きょうのレースでは終盤までメイン集団の中で好位置につけていました。走り終わって、ご自身の感想はいかがですか

気持ちで負けたわけではなく、力が無かったなと思いました。(力を)出し切ったので、それで駄目ならまた練習するしかないなと思います。

――何かレースプランは考えていたのでしょうか

僕は早い入りに付いていくのが苦手なので、今回はそれを懸念していたのですが、意外とスローペースだったのでついていけました。後半まで残っていれば、自分はそこからが得意なのでそこから頑張ろうと思っていたのですが、後半にペースが上がってしまったのでちぎられてしまいました。

――1回目の逃げが吸収された後、メイン集団から再び数人がバラバラと逃げましたが、あのシーンで追おうとは考えなかったのですか

集団全体が動くようなアタックだったら仕掛けようと思っていたのですが、人数が少なかったので(仕掛けませんでした)。また、脚もありませんでした。

――今回の修善寺のコースについてはいかがでしたか

僕は登りが得意な方なので苦手意識はありませんでした。

――手応えはあったのではないでしょうか

最低限完走ができたことは大きいかなと思います。初めて100km越えのレースを走って体感できて、勉強になりました。100km越えのレースは足が吊りそうになりました。

――インカレでも同じコースを走ることになりますが、どのように感じていますか

いまの時点で完走する力があることは分かったので、さらに準備と練習をして良い順位を狙っていきたいです。

<< 一覧へ戻る