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2013.06.09

明暗分かれた2日間

 強風吹き荒れる利根川上流域でことしも全日本学生選手権ロードタイムトライアルが2日間に渡って開催された。1日目のチームロードタイムトライアルには大中巧基(スポ4=京都・北桑田)、有我行人(スポ3=早稲田渋谷シンガポール校)、佐々木勇輔(教3=埼玉・早大本庄)、谷口雄太郎(スポ3=東京・昭和一学園)が出場し、4位入賞を果たした。2日目の個人ロードタイムトライアルでは優勝を狙った佐々木がクラス1で10位と満足のいかない結果に終わり、明暗の分かれた2日間となった。

チーム一丸の走りを見せたチームロード

 各大学4人で力を合わせて1周約30kmのコースを計3周、94kmを走りきりタイムを競うチームロードタイムトライアル。先頭を走る選手は風による空気抵抗が大きいため、いかにうまくローテーションをするかがカギとなる。昨年、1周目を抑えすぎてタイムが伸びなかった早大。しかし、最初から突っ込むことは考えず「前半でスピードを上げすぎずにちゃんと3周目でスピードが乗るように徐々に上げていく」(大中)ことを意識した。ことしも他大学と比較すると遅いペースだが、1周目を昨年より約40秒速いペースで通過する。2周目も43分と順調にレースを進め、迎えたラスト1周。1人脱落し3人で走行する大学が多い中、4人で走りきった早大は2時間7分7秒でゴール。ワセダの持ち味である後半伸びのあるレースを展開し、チーム一丸の走りで4位入賞と満足のいく結果を残した。

  2日目にはロードレース・カップ・シリーズ(RCS)第3戦である個人ロードタイムトライアルが行われた。30.8kmの平坦な道のりを走る今回のレース。選手たちは一人ずつ間隔をあけてスタートし、ゴールまでのタイムを競った。実力者が集まるクラス1には佐々木と有我の2名がエントリー。まず出走したのは、試合前日に「優勝を狙う」と語っていた佐々木。しかし「走り出してから、調子が良くないなと思った」と、どこか自分の走りがうまくはまらない。終わってみれば昨年の自身のタイムよりも約40秒遅い42分29秒で10位。悔しさの残るレースとなった。また、「きのうのチームロードタイムトライアルで(力を)使い切ってしまった」という有我は、向かい風となった後半疲労から思うようにスピードが上がらず、記録は44分44秒で23位に沈んだ。今回優勝したのは全選手の中で唯一39分台をマークした山本元喜(鹿屋体大)。今レースで最も衆目を集めた山本に対し佐々木は「思った以上に力の差があった」とその実力を認めながらも、「(自分が)ロードレースで優勝を狙えるところにいるということは事実。十分チャンスはある」と次戦での巻き返しを誓った。

ラストスパートをかける佐々木

 完全燃焼とはいかなかった今大会。次戦はインカレ前哨戦とも言える全日本学生選手権個人ロードレースだ。個人ロードに懸けている大中と、優勝を狙う佐々木は昨年入賞した実績も持ち、相性の良さをのぞかせる。そしてロードの柱の一人にまで成長した有我。3人を軸としエンジの戦士が好走を見せることができるか――。火ぶたが切られる瞬間を見逃すな。

(記事 目良夕貴、末永響子 写真 北田ゆず、目良夕貴)

結果

▽チームロードトライアル

早大(大中、有我、佐々木、谷口) 4位

▽個人ロードタイムトライアル

クラス1 佐々木 10位、有我 23位

クラス2 谷口 8位、伊藤 11位、関 43位、足立 52位、三浦 DNS

クラス3 手嶋 25位、森 47位、金子 DNF

▽女子個人ロードタイムトライアル

合田 4位

コメント

1日目

大中巧基(スポ4=京都・北桑田)

――きょうのレースを振り返って

めちゃくちゃきつかったです。ただ、4年目にして一番いい展開で計画的に走れたかなと思います。

――良い展開とは

計画通りにちゃんとトラブルなく最後まで予定通り走れたかなと思います。

――きょうのレースプランは

前半でスピードを上げすぎずに3周目でスピードが乗るように徐々に上げていく感じです。アベレージをだいたい45分で固定して、一定で走れるように計画して、だいたいその通りに行けたのでいい感じで走れたかなと思います。

――4位という結果について

やっぱり表彰台は狙いたかったです。3位以内には入りたかったですが、今のチームのこれが限界かなと思います。

――風の影響は

ことしはいつもに比べたら風は緩いほうなので、いつもよりかは楽だったかと思います。

――前を行く明大が早々と3人になりました

折り返しで前の大学が見えていたので、他の大学がどのくらいで走っているのかを見ていたのですが、3人の割に全然追いつかないのですごいなと思いました。でも、最後の1周で3人だとやはり疲れが出てくると思うので最後まで逆にそれを諦めないで粘れたかなと思います。目標にして走れました。

――次戦に向けてお願いします

個人戦ロードに懸けています。あのコースはそんなに上りもきつくなくて結構得意なほうです。きょねん5位と上位でゴールできたので、ことしは表彰台狙って頑張りたいと思います。

有我行人(スポ3=早稲田渋谷シンガポール)

――レースを振り返って

僕は全然で、基本的に佐々木くんと大中さんが頑張ってくれました。4人でゴールしたかったので、なんとか必死についていきました。

――他大は3人になってしまったところも多かったようですが

折り返しで前のチームが見えていて、1人ちぎれているかたちが多かったのを感じました。なのでこのまま4人で最後まで行ければ、順位は順当に上げられるかなと思っていました。

――レースプラン通りという感じでしょうか

4人の中ではベストな走りができたんじゃないかと思います。

――チームワークも良かったということですね

うまく回せたと思います。走れる人が引いてくれるかたちで、あとは引いてくれる人が休めるくらいには引けない人も頑張るという感じでした。引けない人が必死に長い時間頑張りすぎるとちぎれることになってしまうので、みんなで事前に、引くのは短い時間でもいいから疲れたら回すようにと決めていました。それが良かったのかなと。

――コースはいかがでしたか

基本はずっと平坦です。360度ターンの折り返しのところで、一度速度を落としてからまた上げなおすのが大変でしたね。あと水の補給が他のチームよりうまくできていなかったので、今後はそこが改善できればタイムも縮められるんじゃないかと感じました。

佐々木勇輔(教3=埼玉・早大本庄)

――だんだん順位を上げてのレースになりましたが、振り返っていかがですか

ペース配分は基本的に大中さんに任せていました。大中さんは配分がうまいので。昨年は最初に抑え過ぎたのでそれも考えましたが、やはり突っ込み過ぎずに抑えて最後まで4人で行くことを一番意識しました。あとは最後に余裕があれば上げるという感じですね。平坦は僕が引けるので、僕と大中さんが少し長めに引きました。ちゃんと最後まで4人で走れたことが、順位を上げられた原因だと思います。

――前を走っていた鹿屋体大、明大などは早々に3人でのレースになっていました

リザーブを見ると、このチームTTは例年、突っ込んでタイムを落としながら走るチームが多いです。僕らは鹿屋や中央ほど一人ひとりが強くはないので、4人で行くことが前提でした。他のチームが早めに3人になったのは予想通りだったので、それを見ながらいまの順位は負けているけど最後は逆転できるぞ、というのが割りと支えになって、中盤は走れました。

――4人のチームワークはいかがでしたか

全員がやりきったことをお互いに思えるチームロードだったんじゃないかと思います。

――Uターンがありましたが、コースはいかがでしたか

ターンだと、1回目のターンで滑って危ない目にあったりはしました。道はど平坦ですが、行きと帰りでは全然風が違うんですね。行きは50キロ近く出ますが、帰りは40キロちょっと出すのが精一杯でした。平均速度が10キロくらい違ってくるので、気持ち的に難しいです。行きに飛ばし過ぎると帰りに疲れてしまうので、同じ力を出しても向かい風区間では差がついてしまいます。いいタイムを出すには、向かい風区間で頑張ること、そのためにも行きで頑張り過ぎないという工夫が必要です。

――あしたの個人TTに向けて

昨年は総合で個人TTは12位だったのですが、僕は平坦が得意な選手なので、あすの個人TTと2週間後の個人戦ロードが1年の中で一番順位が狙える大会だと思っています。優勝を狙って走ります。

谷口雄太郎(スポ3=東京・昭和一学園)

――今日のレースを振り返っていかがでしたか

とりあえず完走できてよかったです。

――4位という結果についていかがですか

きょねんが1周目のタイムが遅くて順位が結構低かったので、今回ベストを尽くせたんじゃないかなと思います。満足な順位です。

――きょねんも走られましたがいかがでしたか

ことしのが断然辛かったです。

――ペース的につらかったということですか

そうです。さっきも言ったように、1周目がきょねんよりも速いペースで入っていたので、2周目、3周目に効きました。

――風の影響

毎年いつもこんな感じなのでわかっていたんですけど、1周目を飛ばした2周目3周目の向かい風がどうしてもきつくて迷惑かける感じになっちゃいました。

――暫定順位を上げるかたちになっていましたが、ワセダが追い上げたということでしょうか

多分そうだと思います。普通というかだいたいは元気なので1周目を結構飛ばして最後のほうペースが落ちるんですけど、なんかワセダの特有なのか後半にどんどんペースが上がってくるかたちになっているんで、ラストのペースが一番早いかたちだと他大よりも一気に追い上げるかたちになったんだと思います。

――それが良い結果に繋がったということですね

良かったんだと思いますね。きょねんがそのかたちがちょっと1周目が遅かったせいで微妙だったんですけど、ことしはそのいい状態で1周目、2周目、3周目とできたんでそれが良かったんだと思います。

――明日に向けて一言お願いします

あしたはとりあえずきょうの結果に恥じないように個人も頑張りたいです。

2日目

有我

――きょうのレースを振り返って

きのうのチームロードで使い切ってしまい、全然でした。

――かなり疲れが残っていたのでしょうか

そうですね。そこまで重くないかなと思ったのですが、全然うまく回せませんでした。行きは追い風で、調子いいかと思っていたんですけど。帰りは向かい風で、踏めませんでした。

――どのようなレースプランで臨みましたか

疲れていたので、とりあえず行きはそこそこ流しめに行って、帰りに出し切ってゴールできればなと思っていたんですけど、帰りはもう出すほどの気力が残ってなかったですね。

――天候やコースの状態はいかがでしたか

走ってるときは涼しめだったんで、走っている中で暑いとかはなかったです。結構走りやすい環境ではありました。

――再来週の個人ロードへの意気込みをお願いします

チームロードを頑張れたので、そっちでも完走以上を目指して頑張っていきたいと思います。

――次は長距離のレースになりますが

今後(練習で)試合の距離以上の距離を乗っておいて、試合で多少楽にいけるようにしていけたらなと思います。

佐々木

――きょうのレースを振り返って

優勝を狙うと言いながらクラス1で10位の総合で14位なのでやっぱり良くはなかったですね。

――連戦による疲れなどはありましたか

それはみんな同じなので。疲れというよりはあまり調子が良くなかったというふうに思っています。

――走る前の感覚は

走ってみなければわからないんですけど…走り出して、きょうはあまり調子が良くないなと思ってました。

――どのくらいのタイムを狙っていたのですか

走る前は40分台くらいのつもりでいました。往路はまあ良かったんですけど、やっぱり復路が思った以上に風が強かったので、そこでだいぶタイムを落としてしまいました。

――次の個人ロードに向けて

きょう優勝を狙っておいて10位、14位なので、それは良くなかったと思うんですけど、逆にロードレースで優勝を狙えるところにはいるということは事実だと思うので、
十分チャンスはあると思うのでうまくきょねんのように展開がつかめればまた表彰台や優勝も狙えるんじゃないかと思うので、頑張ります。

――最後に意気込みをお願いします

きょねん1年間の中で一番いい結果を出せた試合なので、ことしもきょねんより上の順位を取りたいです。もう大学3年ですからタイトルを狙える回数も限られてきますし、本当に優勝するつもりで走ろうと思います。

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