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2007年度卒業記念特集
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卒業記念特集(2) 馬渕朝子×内田千恵美×若月恵子
ワセダ初、3人の挑戦は続く
今年初めてワセダから日本女子ソフトボールリーグに挑戦する選手が現れた。内田千恵美(スポ)、馬渕朝子(スポ)、若月恵子(スポ)の3人だ。内田が戸田中央総合病院、馬渕と若月がトヨタ自動車という日本リーグ1部のチームに所属することが内定している。日本リーグ1部といえば、世界最速の速球を誇る上野由岐子(ルネサス高崎)やソフトボール界のイチローこと山田恵理(日立ソフトウェア)らもプレーする、日本で最高峰のリーグだ。そんな世界に飛び込んでいく3人に、これからのこと、そしてワセダでの4年間について、お話を伺った。
やっぱ離れられなかった…
―進路先の戸田中央総合病院、トヨタ自動車はそれぞれどんなチームですか。
内田
(戸田中央総合病院は)今年の九月に監督さんが代って、ワセダとけっこう似た感じ。それまではガチガチに監督の言われたことを選手がただこなすっていうのだったらしいですけど、監督さんが代ってからは、選手が自主的に練習とかも考えてやってて、ワセダと似たような感じです。
馬渕
(トヨタ自動車は)選手がけっこうやめるんで一気に、チームを変えようかっていう時期らしいんで。高校生3人と大学生3人、一気に入るので今までない感じ。若いチームになるっぽいですね。
―ワセダから競技を続ける選手が出たのは今年が初めて。ここまで来るのにいろいろあったようですね。
内田
私は銀行に内定していたんですけど、インカレの結果(二回戦敗退)もあって、まわりからも、もったいないっていってくれる人がいっぱいいて、戸田中央総合病院が熱心に誘ってくれて。やめてしまったらほんとこれまでじゃないですか。できるところまでやろうかなって銀行蹴って…、(ソフトボールから)やっぱ離れられなかったみたいです。
馬渕
私も普通に就職活動していて、4月過ぎたくらいまではソフトをやめる気だっんですけど、若月が元からやるっていう感じででも就職活動して、いろんなとこ見てるうちに、やっぱ自分が今までやってきたことを生かせるんだったら、と思って、やりたいなと思って。で若月のに乗じて…(笑) でも一人だったらどうだろう。ずっとあとの二人ともやってきて、他の子もがんばるからっていう気持ちがけっこう心強かったりするので。
内田
もともとソフト部に入ったのが私だけだったら続けてない。
馬渕
それまで(ワセダの入試の)推薦の人って、先輩までは一人だったんですけど、うちの代で急に増えて。だから…
内田
選択肢が増えた感じ。全然続ける気なかったよね、大学入った時は。むしろ弱かったんだよワセダ。あれ言っちゃった(笑) そうです。弱かったんです。去年(2006年度)インカレ初勝利から初優勝で。
馬渕
ほんとにそういうつもりでも入ってこなかったんで。自分の代で入ってなかったら、こんなにならなかった。
―ワセダはどんなチームでしたか。
内田
明るいよね。
馬渕
まぁ、でも不思議です、なんか。本当にばらばらな個性が集まってるんですけど、でもなんかまとまりはあるっていう。居心地はよかったです。先輩からもしばられることもまったくなく。で、後輩のことも変に思ったりとかもなく、ほんと変な人とかもいるんですけど(笑) 「え、これ大丈夫なの!?」っていう人もいるんですけど、これが全然不愉快にならない。みんながそれぞれ認めてくれるんで、すごい居心地はいいよね。でも本当にばらばら。その学年その学年でほんとに色があって、今の下の代みると、私たちと全然違う。もうほんと明るいんですよ。まぁ、私たちが暗かったわけじゃないんですけど(笑) 仲は本当にいい。
内田
高校までは、争いとか、どろどろしたのを経験してここ入ってみたらみんな…
馬渕
逆にそれが、ちょっと競争心がなかった。仲良すぎちゃって。
内田
それはそれで問題なんですけど。
―大学3年のとき(2006年)に、インカレ初優勝を成し遂げました。しかし、二連覇をかけて臨んだ2007年は初戦でコールド負け。この経験がいまどう影響を与えていますか。
内田
それが、せめてコールドじゃなかったら、もうちょっといい勝負してたら…続けてなかったかもしれないですね。あの負け方は、ないですね。しかも高校の時は優勝して終わってるので。あの終わり方だともう。しかもずっと小学校4年生からソフトボールやってて、なんか許せなかったです。その終わり方は自分の中ではすごい嫌で、だからやって、最高の形で終わろうと思います。
馬渕
あの試合もなんか出しきれずに…負ける時そういうものかもしれないですけど、自分たちの良さも全く出ず、知らない間にっていう感じだったので。
内田
何もできないまま試合が終わったっていう。
馬渕
それがすごい悔いが残って。私は、勝とうが負けようが続けることは(内田)千恵美とは違ってもう決まってたんですけど。だから逆に決まってたからこそ、あの負け方して、ぽっかり穴が空いた感じ。悔しいのもあるんですけど、あんなにがんばったのに負けるんだみたいな。
内田
ぽかーんってなったよね。
馬渕
何もやる気なくて。九月は干物女だった(笑)
やるときはお互い負けない!
―(ここで若月が到着し…)3人そろったところで、来季1年目の目標は?
内田
とりあえず、チームでレギュラーとることですね。大学のレベルと実業団のレベルは全然違うので、自分がどこまで通用するかっていうのが読めないので、目標はまだそこまでにしておきます。
馬渕
私も、まずはレギュラーを獲るっていうので。でもチームとしては、今年9位で去年も9位とかで、目標はベスト4だって言ってるので、チームに貢献できればいいかなって思います。
若月
私もまずはレギュラーとれるように、全日本でレギュラー獲れるように…
馬渕・内田
早っ、早いよ!
若月
乗せられてるんです、みんなに。北京行くでしょ、みたいな(笑) でもしっかりレギュラーとれるように。あとチームが、一部の中ではそんなに強くない方なので、その中でいい力になれたらいいなと思います。それで、最終的には日本リーグで1位になれるように、と思っています。
内田
やるときには負けたくないですよね、お互いに。
―リーグにはテレビなどでも有名な上野投手がいますが。
内田
去年の大学選抜に行った時も、全日本のA代表と練習試合して、その時も投げてたんですけど、全く歯が立たないですよね(笑)
馬渕
(上野が)それでもリーグ戦で優勝できなかったりするので、すごいですね。
内田
こういうこと喋ってるとすごい不安になっちゃう、レベルの違いが…。
馬渕
イメトレでやってもタイミングが早いんですよね。だからすごい負けてるイメージがあるんですよ。でもやりたいです、早く。やってみてレベルの違いがわかればやる気にもなりますし。
―日本リーグでやることの不安と期待はどちらが大きい?
馬渕
不安の方が大きいです。企業に行った時に、ちゃんとした指導者がいて、周りのレベルも高くて、そういうところでどれだけ自分が伸びれるのかなっていうのは、期待もあるんですけど、不安は大きいよね。大学の投手は(バットに)当てることはできるんですけど、実業団の投手は急にレベルが上がって、ボールも変わってくるので、もう未知です。
若月
専属でトレーナーがつくじゃないですか。パフォーマンスの上がるトレーニングの仕方だとか、しっかりメニューを組んでくれるのでそれが楽しみ。
馬渕
他の部活だったらけっこうトレーナーさんがいるんですけど、うちの部活はずっといなくて、若月がやってくれたくらいなので、やっぱり選手でやりながらって大変じゃないですか。
内田
ワセダはやりやすい環境ではあるけれど、選手としては恵まれてる環境ではないですよね。照明もなく夜練習もできないし、誰かが常に見てくれてるわけでもないですし、ほんと自分でやるしかなかったので。
馬渕
自分の練習時間より、逆に教えてあげる時間を取ってたりしてたので、いろんなところから見られるという意味で幅は広がったのですが。
内田
やっぱりいい経験だったとは思いますが、そういうのが取っ払われて、実業団の選手としてどれくらい自分ができるのかとか、楽しみです。
これからの女子ソフトボール界を担うであろう3人に今後も期待だ。
(取材・編集 山本崇徳、村上万純)
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