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wasedasports.com >  2007年度卒業記念特集 >  久保田隆三


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 卒業記念特集(3) 久保田隆三 



 「粘り」

誰よりも貪欲にボールに喰らいつく久保田  この4年間、早大卓球部に3人のエースが存在した。下山隆敬(社)、時吉佑一(スポ)、そして久保田隆三(社)の3人だ。最終学年では、このトリオの力で全日本大学対抗選手権(インカレ)を制覇。このなかに一人、誰よりも地味に粘り強くボールを追い続ける男がいた。それが久保田だった。

 「自分にはこれしかない」。久保田は自身の特徴である粘りをこう語る。この粘りを武器にこれまで闘ってきた。「どんな球でもいいから相手より一本でも多く入れる」。貪欲にボールを追い続ける。この姿勢を貫き、最終学年にしてついに全日本学生選手権(全日学)を制し、学生王者へと上りつめた。だが、久保田が4年間で最も印象に残っている大会は、全日学ではなかった。それは、「3年時の関東学生選手権」だった。

 準決勝・下山戦。この試合で久保田は自分の武器を最大限に発揮する。ゲームカウント2−3と追い込まれ、敗戦が濃厚に思われた。しかし、ここから久保田はひたすらボールを拾っていく。「下山に負けたくない」気持ち一心で豪快な打球を返していく。その結果、相手のミスを誘い、見事逆転勝利を収めることとなった。そして決勝戦。本人が「人生のベストゲーム」と語るように、粘りに粘ってボールを返していき、相手に主導権を握らせることなく完勝。ストレート勝ちで優勝を決めた。

 下山、時吉のような豪快で、派手なプレーを見せることは少ない。だが、久保田は誰よりも強いボールへの執着心を持っている。この粘り強さを武器に、下山、時吉に遅れること1年、ついに念願の個人タイトル獲得を果たした。それまで、黄金トリオの中で一番目立たない存在だった。そんな久保田が、間違いなく誰よりも輝いた瞬間だった。

(本木秀明) 






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