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2007年度卒業記念特集
> 駒野亮太
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卒業記念特集(1) 駒野亮太
エンジのWに魅せられて
往路優勝のゴールテープが目前に迫ったとき、駒野亮太駅伝主将(教)の目には涙がにじんでいた。
その理由はふたつ。ひとつは、「結果が出なかったときに励ましてくれた人たちの言葉を思い出して、思わず涙が出そうになった」から。そして、もう一方はワセダに入って陸上を続けてきて良かったという想いがこみ上げてきたことだった。高校、大学と7年ものあいだエンジのWを背負ってきた者だからこそ、感じる喜び。ここまで自分を育ててくれたワセダへの感謝の気持ちを、駒野はゴール前にユニフォームのWを数回たたくことで表した。
駒野のエンジへの思い入れは強い。系属校である早実に入学したのも、大学でエンジのWをつけ、箱根路を走るためだったという。「早実に入ることがエンジのユニフォームを着るのには一番の近道だと思ったんです」。駒野を魅了したエンジのWだったが、それは時として重圧となってのしかかる。特に長距離ブロック主将を任された1年間、駒野はチームをまとめあげた上で結果を残さなければならないという責任に苦しんだ。その重圧に耐えかねたのか、大敗した出雲駅伝後に体調不良を起こし、レースを途中棄権したこともある。しかし、“名門復活”の目標が駒野を奮い立たせた。残された最後の舞台は箱根路。自身がWをつけて走る最後のレースであるがゆえに有終の美を飾りたい。その思いが、12年ぶり往路優勝へと突き動かした一因となったのかもしれない。
駒野は卒業後もJR東日本で競技を続行する。エンジのWを背負って走ることはもうない。だが、これからも「自分を成長させてくれた場所」の存在は駒野のなかで輝き続けるだろう。
(坂本花織)
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