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wasedasports.com >  2005年度卒業記念特集 >  中村晴香・吉田沙織


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 卒業記念特集(17) 中村晴香・吉田沙織 



 共に戦った4年間

中村晴香。ダブルスペアの吉田に笑顔でガッツポーズ  「すべては王座のために」――。全日本大学対抗テニス王座決定試合(王座)優勝を目指すチームの中心には吉田沙織主将と中村晴香(ともに人)の2人がいた。「(主将を)やってみたかった」という吉田と、「支える側が合っている」と思ったという中村。妥協をしない必死でがむしゃらな2人の姿勢は「後輩が文句も言わず信じてついてきてくれた」(中村)チームを作り上げた。

 「強い主将でいたい」と吉田は思ったという。1、2年時は戦績が残せず、先が見えないとさえ感じたこともあった。だが、2年の冬の大会での優勝をきっかけに、だんだん勝てるようになる。4年時のインカレシングルスでは、準優勝という「1年の時からしたら信じられない」成績を残した。そのインカレ準決勝で吉田と対戦したのは中村。「主将ではない自分にできることは、誰よりも練習を頑張る姿勢を見せること」と自分を追い込んで練習に臨んできた結果を形にするベスト4入りを果たす。続く王座に向けて、2人は名実ともにチームを引っ張る4年生になった。

 以前は、「個人戦でまわりが自分よりいい成績を残すと悔しいと思った」と吉田はいう。だが団体戦である王座で優勝するためにはみんなが強くなければならない。主将になってからは「自分でもビックリするくらい」まわりが勝つことに喜びを感じるようになった。そしてまわりが強くなることで自分が強くなることを素直に認められるようになったという。また中村も、王座への思いを常に熱く口にしていた。悔し涙も何度も流してきたが、みんなで勝つことに感動して嬉し涙も流した。「このチームで王座を取りたい」という気持ちはどんどん増していった。だが、結果は王座3位。これ以上ないと言えるほどすべてを注いできた2人にとって、悔しさは消えることはないという。とはいえ、その過程で築き上げたものは計り知れないはずだ。

一球一球粘り強く打ち返す吉田沙織  「もっと成長できるんじゃないか。もういいとは思えなかった」という吉田は社会人プレーヤーの道を選択した。一方の中村は競技を終える。以前より決めていたが、王座終了後、悔いの残るまま本当にテニスをやめていいのかと悩んだ。だが考えた末、「庭球部でこれだけのことをやってきたんだから、ちょっとやそっとじゃめげない自信」を胸に、新しい生活に向かうことにした。たくさんの人との出会いをはじめ、多くの財産を与えてくれたという庭球部を旅立ち、2人はこれからそれぞれの道を歩んでいく。

(細野恭代) 






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