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2005年度卒業記念特集
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卒業記念特集(5) 馬場亮輔
ただ追い求めた自分の道
「お前が大学4年間でインカレ(全日本学生選手権)10位以内に入れば上出来だ」。高校卒業のとき、監督、コーチから言われた言葉は、未だに忘れることはない。悔しくて、腹が立ち、絶対に見返そうと、4年前に馬場亮輔(人)は心に決めた。だが、「その気持ちは大事だった。4年間この言葉が支えになった」と振り返る。
馬場の高校3年間は、努力によって、その才能が開花した時期だった。最後の年に高校総体で団体、個人総合の2冠を達成。鋭い眼差しで、常に上を見つめ駆け上がってきた青年は、当時2部のワセダへの進学を決断した。名門大学を選ばなかったのは「結局どこの大学に行っても、自分がどうするかだから」。またこうも語っている。「体操だけやって、体操が出来るのは当たり前。体操以外の勉強もしたかった」と。
大学に入り、強い選手への成長を誓った馬場ではあったが、満足のいく結果を得られてはいなかった。しかし、昨年3月上旬、馬場に転機が訪れる。U21の代表として、馬場は米国で2週間の遠征を経験したのだ。一戦ごとに長距離移動を繰り返す、超過密日程。厳しい環境の中でも試合は当然続く。4戦全てに出場した馬場は、そこで、どんな環境下でも「自分の演技だけに集中する」ということを感じ取り、身につけた。この遠征が馬場にとっての「ターニングポイント」になる。その後の躍進は、誰もが驚嘆した。NHK杯個人総合4位。東アジア競技大会の代表権も1位で獲得し、世界の強豪相手に個人総合6位。鉄棒では銀メダルを獲得した。2度の国内選考会では、アテネ五輪団体金メダリストたちと肉薄した戦いをし、飛躍のシーズンになった。
「ナショナルチームに入り、オリンピックに出る」。光GENJIに憧れて体操を始めた馬場の、幼い頃からの夢は、今すでに、馬場の明確な目標になっている。馬場が取材時に常に言う言葉「順位は関係が無い。あくまでも、自分が納得できる演技が出来るかです」。馬場が心から納得し、追い求めていた演技が出来たとき、いったい世界はどんな目で馬場を見て、どんな結末が待っているのだろうか。非常に楽しみだ。
(増田仁)
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