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2004年度卒業記念特集
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卒業記念特集(8) 内橋 徹
静かに、確実に歩んだ4年間
決して目立つタイプではない。華々しく、個性豊かな選手のそろう早大ラグビー蹴球部のなかでは、控えめな印象。連続フル出場や連続ゴール記録などの話題性があるでもなく、4年目にしてスタメンに上り詰めた、最後の最後にケガから復帰したなどの劇的な背景があるわけでもない。着実に経験を積み一歩ずつ階段を上ってきた。気がつけば、ワセダラグビーになくてはならない不動の存在になっていた。静かに、だが確実に。内橋徹(政経)は4年間を歩んできた。
入学当初はNO・8。一般入試入学のいわゆる「無印組」ながら、素質を見込まれ1年時からアカクロを経験した。筋トレで体を大きくしていくにつれてロックでの出場も増え、最初の2年間は2列3列をこなすユーティリティープレイヤーとしてAチームに名を連ねた。だが、同期の桑江崇行(人)の台頭により、リザーブ中心の日々を過ごす。転機は3年の春。前年度のスタメンが卒業したこともあり、春から4番で出場を続ける。時折8番での出場もあったが、本職は完全にロックに。内橋・桑江の「学生最強ロックコンビ」はここから始まった。
内橋のプレーを一言で表すと、「堅実」。好不調の波がなく、いつでも一定以上のパフォーマンスを見せた。スタメンを維持することが難しい大所帯のチームにあって、2年間不動の4番でい続けたことが、その安定感を物語る。何本もトライを挙げたり、トリッキーなプレーで観客を沸かしたりするような「スター選手」ではないが、接点で体を張ってゲインして、またすぐ起き上がって、次へ。そういう底辺の、試合の根幹となる役割に徹することができるのは、何よりの魅力だ。内橋のゲインが起点となって、いくつの華麗なトライが生まれたか、数知れない。そして、揺るがない底辺があるからこそ、チームは日本一へとまい進できたのだ。
「納得のいく、最高の4年間だった」。1年からアカクロに袖を通し、3年でスタメンに定着し最高の相棒を得て、敗北も経験して、最後には「荒ぶる」へたどり着いた。静かに、そして確実に。内橋の歩んだ4年間は、「最高の」終わりを迎えた。
(矢村 萌)
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