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the truth of 219.7KM 〜箱根路の真実〜
【Vol.3】中島賢士選手
3回目に登場するのは中島賢士選手(スポ1)。1年生ながら、全日本大学駅伝では3区を力走。そして箱根駅伝では4区を任され、区間8位という堂々の走りで5区駒野主将へとタスキをつないだ。そんな中島選手の胸の内はどのようなものだったのだろう。来季への意気込みも伺った。
―まずは箱根振り返って…
実感がないですね。往路優勝して、総合2位だった実感が、まだないです。
―全日本を走ったが、箱根を走るのは初めて。緊張はありましたか
全日本を経験できたことは大きかったです。全日本では、1位でタスキがつながってきて、緊張した。今回は5位できたのもあり、緊張はなかったです。
―1位できたほうが緊張するのですか
1位できたかというよりも、後ろと離されていなかったら緊張します。後ろと離されていたら、前半余裕をもってはいって、自分のペースで走れる。でも20秒、30秒の差できた時は、2通りの走り方があってどちらか選択しなければいけなくなる。1つは前半から飛ばして、逃げるのか。もう1つは、追いついてもらって、ある程度並走してから勝負どころで、振り切るのか。今回は、つかせてもらって走りましたが、どうしようか迷いはありましたね。
―当日のエントリー変更で、4区を走ることになりました。いつ、走ることを知らされたのですか
前の日に言われました。メンバー争いしているときから、箱根を走ってやろうっと思ってやってきたから、前の日に突然言われたからって特別緊張とかはなかったです。
―先輩から、走る前に声をかけられたか
朝、小田原中継所近くの宿舎を出る前に、駒野(亮太=教4)さんに、笑顔でタスキを渡してくれって言われました。最後結構つらかったけど、笑顔で渡せるように心がけました。
―当初は、7区を走る予定だったのですか
そうですね。激動の3週間の前までは…。
―その激動の3週間…竹澤(健介=スポ3)選手をはじめとする、主力選手に故障が相次ぎましたが、その時のチームの状況は
1人1人が自分のことをしっかりやらないといけないという思いでした。駒野さんは「竹澤は大丈夫だ」と言っていましたが、自分は、そばで見ていて、本当に走れるのか心配でした。
―その竹澤選手から、5位でタスキを貰い、どういう思いで主将の駒野選手につないだか
全日本の1区から4区までのタスキリレーと今回の箱根の2区から5区までのタスキリレーは同じメンバーなんですよ。全日本の時は、自分で、いい流れを止めてしまった。だから、今回は竹澤さんからきたいい流れを止めないように、つなごうと思いました。
―今回は、ちゃんとつなげました
駒沢(大学)さんに全日本の時みたくまたやられてしまったんですけれども、前との差はつめれたと思うので、今回は、最低限の仕事はできたと思います。
―走っている間、監督(渡辺康幸=平8人卒)の声は聞こえる
はい。ちゃんと聞こえてます。東海大に、高校の時からライバルだった平山っていう選手がいるんですけど、その平山に、負けるなー!!って言ってました。また、きつくなったときには、今日はいい走りだぞーって言われると、頑張れますね。
―沿道からの応援は
大きな声援のおかげで、走っているとき、左耳だけ耳鳴りしてました。(笑)
―そうなんですか(笑)そのあと、いい流れのまま、駒野選手が力走。見事に往路優勝。優勝の瞬間はどこにいましたか
宿舎をでてゴールに向かったときには駒野さんはもう18キロ付近を走っていたんです。尾崎選手と一緒に車で向かって、優勝の瞬間は、ゴール500メートル手前まで来てたんですよ。でも、そこから先が進まなくて・・有料道路だったから走るわけにもいかなくて(笑)そうしたら、インタビューもはじまって、駒野さんと竹沢さんの二人がいれば、いいかってことになって、帰り道も混んでくるし、結局ゴールには行かず、帰っちゃいました。次の日もまだあるので…。
―次の日の復路。中島選手はどのあたりのサポートにいっていたのですか
朝、3時30分に起きて6区のサポートに行っていました。復路は、3、4年生が主体で走るので、安心して見ていられました。
―この箱根の活躍で、地元のみなさんはよろこんでた
そうですね。終わった後、地元の佐賀に帰ったんですけど、じーちゃん、ばーちゃんが喜んでくれました。知らない人も祝福してくれたし…。
―お年玉はUPしましたか(笑)
しましたね(笑)
―自分へのご褒美は
走る前は、おもいっきり大好きなシュークリームを食べてやろうと思ってたんです(笑)でも、結局は自分でセーブしてしまって食べれなかったですね。
―食事制限は厳しい
厳しいというか…食べ過ぎて、太ってしまって今までやってきたことが台無しになってしまうのってばからしいじゃないですか。今、食べ過ぎて太って、箱根がよかったから浮かれてるって思われるのはいやですね。
―試合の日など、ゲン担ぎとかはしたりするんですか
試合の日や大事なポイントの日には、原さんから誕生日プレゼントにもらったボクサーパンツをはいています。今までの効果は、絶大です(笑)。
―では、少しプライベートなことのついて質問します。
―地元を離れて、寮生活をしていますが
部屋は山口(大輔=スポ1)、金子(純=商2)さん、阿久津(圭司=スポ3)さんと一緒です。
―洗濯などもちゃんと毎日やっている
はい。部屋が臭くなるのはいやなので、ためずにやっています。 冬場はためこんでいても大丈夫なのですが、夏場はためこめないですね。(笑)
―同じ高校出身の高原(聖典=人2)選手がいますが、特別、話をしたりするのですか
特別に話するってことはないですが、高校駅伝の話とかします。今年はダメだったね〜とか話をしますね。
―高校時代と変わったことは
高校時代は、練習など、監督の指示通りにやればよかったのですが、大学に入ったら、自分で考えてやらなければならない。去年1年、大きな故障はなかったのですが、春先に比べたら、走れていないです。相楽(豊コーチ=平15人卒)さんにいろいろアドバイスをもらいながらやっています。相楽さんがいないと、自分はダメですね。
―練習はやっぱり厳しい
疲れているときは軽めの練習をしたりするので、きつくはないです。 自分は竹澤さんについていくだけなので。ポイント練習は、レベルが違いすぎて、ついていくのは無理なんですけど、ジョグの日とかは、ついていっています。
―竹澤さんから学ぶことは多い
そうですね。考え方とか。日本代表の人が身近にいるってことは、なかなかないので、参考にさせてもらっています。
―最後に来シーズンについてお聞きします。
―来シーズン、戦力として有力な新1年生が加わりますが
もう入ってきたときにはライバルです。記録の面でも、特に20キロの距離では負けたくない。高校のときは長くて10キロの距離しか走らないんですよ。だから、この1年間やってきたってことを示すためにも、特に負けたくないです。入学してきたときから、同学年には負けたくないって思ってやってきた。自分が4年生になったとき、チームで一番強い選手でいられるようにこれからやっていきたいです。
―来シーズンの目標。まずはチームとしては
今年が総合2位だったので、総合優勝しかないです。
―山上りの経験者駒野選手が抜けてしいますが
そのかわり、平地の走力は上がるので大丈夫です。往路優勝して、復路優勝して、完全優勝したいです。そして来年も往路を走りたいです。
―復路はいやなんですか(笑)
いやですね。自分が走る試合を前の日にやっていて、良くも悪くも結果がわかってしまうと緊張しちゃうのでいやですね。(笑)
―では、個人的な目標は
去年は、1年生だから仕方がないというところがありましたが、今年は2年生。練習でも、ひっぱってみたり、積極的に動きたいと思います。記録では、5000メートルで13分台、10000メートルで28分台を出せるようにしたいです。あとは、関カレ、全カレの10000メートルで結果を出したい。そのためにも、春先のタイムをよくしたいです。
(取材・編集 岡野宏美)
◆中島賢士(なかしま・けんじ)
1988年(昭63)10月12日生まれのA型。167センチ54キロ。佐賀・白石高出身。スポーツ科学部1年。
08年箱根駅伝 4区 56分34秒(区間8位)
自己ベスト 5000m14分15秒70
10000m:29分13秒52
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