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バレーボール部

2023.09.08

【特集】アナリスト対談 赤坂樹里×中澤彩恵×横山颯大×小川唯×長谷部亜結

 早大男子バレー部を戦術面で支えるアナリスト。今回は5人全員、赤坂樹里(人4=東京・成蹊)、中澤彩恵(人3=埼玉・青学大浦和ルーテル学院)、横山颯大(教2=東京・早実)、小川唯(スポ1=岐阜)、長谷部亜結(スポ1=東京・多摩大目黒)にお話を伺った。部にとって不可欠の存在でありながら、なかなか試合期間は早稲田スポーツでもスポットを当てることができず、謎に包まれているアナリストチーム。この対談からぜひ彼女たちの人となり、こだわり、そしてバレー部にかける思いを感じていただきたい。

※この取材は8月9日に行われたものです。

お互いのこと

色紙を書く際の赤坂(右)、中澤(中央)、横山

――自己紹介をお願いします

赤坂 人間科学部人間環境科学科4年の赤坂樹里です。趣味はご飯食べに行ったときとか、お店のショップカードが置いてあるじゃないですか。そのデザインが好きだったらもらって、集めて、携帯のカバーの中に入れることです。前まではめっちゃ入っていたので、ケースの許容量を超えさせていたんですけど、めっちゃ外れやすくなるんですよ。だから減らしました!

中澤 人間科学部人間情報科学科3年の中澤彩恵です。ご飯を作ったり食べたりするのが好きです。ご飯も作るしお菓子も作るし、そして食べます。最近はパンを作るのにはまっていて。パンは放っておけば勝手にできるんです。勝手に発酵するし勝手に焼けるので、忙しくても割とやりやすくて。それでオーブンから出てきた瞬間のあの焼きたてがめっちゃ可愛いんです!「うちの子可愛い!」って感じなんです。いい匂いだし見た目も可愛いし、自分がこねたりしてきた子だからうちの子世界一!みたいな気持ちになってうれしいです(笑)。

横山 教育学部理学科地球科学専修2年の横山颯大です。趣味はサウナ行ったり、お酒飲んだり。最近は、甲子園を見るのにハマっています。

長谷部 スポーツ科学部スポーツ科学科1年の長谷部亜結です。趣味は・・・対談って聞いて絶対聞かれるなと思って考えたんですけど、全然なくて(笑)。でも強いて言うなら、本読むのが好きです。結構読むのは池井戸潤さんとか、小さい頃からずっと好きだったのは重松清さんとか。それから、スポーツはどれも見るのが好きです。

小川 スポーツ科学部スポーツ科学科1年の小川唯です。趣味は睡眠と、BLACK PINKというグループです。そのYouTubeを見てから寝るともう幸せです(笑)。ライブは行こうと思ったのですが、部活が入って・・・

一同 (笑)。

小川 行きたくて、友達と大阪まで行こうって約束までしていて、チケットもあったんです!

――他紹介、まずは1年生同士お願いします

小川 長谷部はよくしゃべるんですね本当に。その声がよく通るので、うるさいです(笑)。先輩方からも第一項目には「うるさい」が挙がるかなと(笑)。

赤坂 かわいいですよちゃんと。

長谷部 樹里さんに一生ついていきます。

中澤 あと、気遣いがすごくできると思います。周りのことがよく見えているし、アナリストとしてではなく、人間として亜結のいいところかなと。まあうるさいですけどね(笑)。

長谷部 唯は私と対比して、やかましいと言われるんですけど。本当に動きが変です(笑)。急に足上げたいって言ってキックしたり、スキップして廊下歩いたりするんですよ。同期にも、俺が見るたびに変な動きしてるって言われています。良いところでいうと、頭いいんですよ。私は結構一個に向き合うとそれに全集中になってしまうけど、唯はなんでもマルチにこなせるタイプです。大変なそぶりを見せずに、さらっと自分の仕事をこなしていくタイプなので、それがすごいと思います。

――続いて横山さんに対してお願いします

赤坂 生意気なのと、勉強や睡眠で常にぎりぎりを歩んでいます。

小川 独り言が大きくって、なにか作業しながらでもずっとしゃべっています。

中澤 でも、そういうところはわかりやすくて、接していくうえである意味扱いやすい(笑)。明らかに、いっぱいいっぱいになっていくと独り言が増えるんですよ(笑)。今は大丈夫なんだなという時は元気あるし。自分も結構出やすいタイプだから、お前もなって思われているかもしれないけど、結構おもしろくていいことだし、助かっています。

――中澤さんに向けてお願いします

赤坂 変ではないんですけど、推している人物が人と違う路線を突っ走っていて。私は誰かを推すとか、めっちゃ好きとかないのでおもしろいし、いいことだなって思います。何事においても、自分はこうしたい、こうするっていう意思がこの5人の中で一番強いタイプだと思います。

横山 まあ良い意味でいうと、明るくて元気だなって。オブラートに包まないとうるさいみたいな(笑)。

一同 (笑)。

――今5人中3人うるさい感じになってます(笑)

横山 いやでも中澤と長谷部がめっちゃ似てると思いません?

赤坂 いや、私と亜結が似てるって言われるよ

中澤 私と唯が似てるって言われる

横山 えーーー?

――最後に赤坂さんに対してお願いします

中澤 樹里さんは割と、物事の好きなタイプも世間一般的な方に近いじゃないですか。私とはあんま似ているわけではないですけど、だからこそ一緒にいて面白いです。あと、学部が一緒の先輩が部にいるのは大きいんですよ。しかも選手ではなくて直の先輩だから。本当に大きいです。

長谷部 すごいとしか言いようがないです。冷静な人ってすごくかっこいいと思うんですけど、樹里さんはそういう意味でめちゃめちゃ冷静で、いろんなところが見えていて視野が広いので、資料とかもそんなところに気づくのってことが入部してから何回もありました。いずれこうならないといけないと思いますし、すごく声かけてくださるんですけど、どちらかと言えば背中で魅せてくださるタイプなので、憧れです。

横山 それでも話しやすいですけどね。僕は去年選手でしたけど、選手と一番コミュニケーションを取ると思うので、そういう面ではすごいなと思います。

小川 樹里さんがこの中で一番ちゃんと大人の女性だと思います。まともだと思います(笑)。

――最近のオフでしたこと

横山 最後に先輩たちとBBQをしたんですけど、それは楽しかったですね。

赤坂 私は酔いながらめっちゃ語ってる颯大の動画を同期に見せられたばっかりで(笑)。

横山 酔うとしゃべりたくなっちゃうので(笑)。同期愛についてめっちゃ語ってたらしいです。去年とかは、あんまりみんなで遊びに行くとかしなかったんですけど、このオフは部活の人とよく遊んでたなと思います。

長谷部 私もともとクラシックバレエやっていてめちゃくちゃ忙しかったので、2週間もオフがあるというのが人生で初めてで。とんでもなく遊びました(笑)。毎日予定入れて、誰でも良いから友達に会いたいみたいな(笑)。ずっと会えていなかった東京の人たちとかに連絡とって、2週間はどこでも遊べるからってめっちゃ遊びました。

アナリストとして

対談中の1年生。小川(左)と長谷部

――入部の経緯を教えてください

小川 私は小学校1年生から高校3年生までバレーをもともとやっていたので好きで、バレーやりたいなと思ったことが一つ。あと強いところに行って勝ちたかったことと、社会に出る前にもう少し鍛えられた方がいいかなって思ったことが理由で入りました。

長谷部 一番大きいのは、将来的にアスリートを支援する仕事につきたいと思っていることです。先ほどお話したように、私は14年間ずっとクラシックバレエをやっていたのですが、もともと本当はプロになりたかったんです。それをあきらめなければならなかったのが、疲労骨折を繰り返してしまったことです。そうなったときに周りを見てみたら、怪我しちゃった人も多かったですし、怪我をしたのを言い出せずにそのままずっと練習を続けて、手術しないと歩けない状態になっていたり、体型管理を頑張りすぎちゃって、いわゆる摂食障害で生命の危機にまでなっていたり。日常生活がままならないような状態が珍しくなかったんですよ。自分は競技を離れるだけで済んだんですけど、傷つく人を見ていて単純に嫌で、大きいことを言ってしまうと、そういう傷つき方をする人をなくしたいです。なのでアスリートを支える方に回ろうと考えました。今漠然と考えていても、自分になにができるのか、なにが必要なのかわからないので、学部での勉強に加えて、部活で4年間現場に携わることで何か見つけていきたいです。バレー部にしたのは、全然違う世界に入りたいと思ったからです。私は人生のほとんどをバレエにささげちゃったので視野が画一的だと思っていて、でもなにかを変えたかったら絶対に多角的な視点を持たないといけないので。あとはアナリストにこだわりがありました。自分は疲労骨折なのでオーバーユーズ、つまり根性論だけでやってきちゃったんです。根性論は必要ではあるけれど、理論的で科学的な向き合い方をすることに興味があったので、アナリストは1番いいのではないかなと思いました。バレーは見るのが好きだったので、早稲田がデータを活用しているのも知っていましたし、こういうところで4年間学びたいと思いました。

横山 僕は早実だったので、よっぽどのことがない限り早稲田に行けるのが決まっていて、そもそもは理系だったので理工学部に行きたかったんですけど。頭があまりよろしくないので(笑)、理工学部には行けず。理工じゃないならなにかしたいなと思っていました。でも長谷部が怪我の話をしていましたけど、僕も野球の最後の試合中に両足肉離れしちゃって、その状態で出るみたいな感じだったから。選手はもう無理だなというのがありました。バレーはそれなりに好きで、早稲田が強いのも知っていました。自分が幼稚園くらいからずっと野球やっていたこともあって、個人スポーツよりは団体スポーツをやりたいなと思いました。学生の団体スポーツって毎年メンバーが変わっていくけど、ずっといい結果を残し続けているのはなんでだろうなと興味があったので、その環境に入りたいなと。それを同い年の早実バレーボール部だったやつに言ったら、じゃあ俺行くから一緒に来る?みたいな感じですね。

――運動したくなったりしませんか。したくなったときにどういう風に発散しているのか興味があります

赤坂 下級生の時は、後輩とか同期を捕まえて対人とかをしてもらっていたんですけど、最近はもう体を動かしたい欲求はストレッチをすればほぼ満たされるくらいのもので。ちょっとしたことで疲れちゃうんで(笑)。あとは散歩とかしかしてないですね。

長谷部 授業があるのでそんなに・・・あとは、たまに踊りに行ったりしますね。

小川 私は家にいるのが普通に好きなので(笑)。でもボール触りたくなる時はあって、人がいないときとかに一人で・・・

横山 あ、やってるわ。オフ中にバーンバーンって聞こえて何だろうと思ったら一人で壁に向かって(笑)。僕は昨日、1時間くらいそこでバイク漕いで汗かきました。あとは小学校の野球チームに行ったりするのでそこで野球やったりですかね。

中澤 リーグ中とかだと、自分が忙しすぎてそういった感情を抱かないというのが大前提としてあって(笑)。常に体を動かしたいと思っているわけではないんですけど、同期の山上が同じように学連に行ったりとか仕事的な面が多くて。あと、学部が一緒なので仲がよくて、対人します。プライベートだと、地元に自分が昔プレーしていたジュニアがあるので、顔出しています。向こうも喜んでくれるし、自分もてきとうに球出しして体動かしたりとか、小学生と関わることでフレッシュさを浴びて、元気をもらっています。

――それぞれの学年の仕事内容、役割分担を教えてください

赤坂 4年生が例年やっていることと1年生がやっていることはあまり変わらないですけど、間に挟まれている学年が例年とは結構違っていますね。自分は、早稲田の試合のデータを入力するのと、翌日対戦する相手のデータを入力するのと、あとはミーティングの準備です。配る資料は後輩が作ってくれるのですが、それはあくまで話し合いのベースになるものなので、話し合いをより建設的に、意義深くして、選手が当日なにに注意して試合を進めればいいのかがわかりやすくなるように、後輩の資料を基に可視化したり分析してみんなに共有しています。

小川 私たちは、樹里さんが試合中に打っているようなものはぺーぺーすぎて打てないので、みんなに出す資料の形式を整える、資料を作るというところが一番大きいです。入りたてのときとかはいろいろ細かいなって思ったんですけど(笑)、資料作って印刷したりとか。専門的なことをまだできるわけではないので、根幹の部分をやる感じで、今勉強中です。

長谷部 あとは練習中だと、1年生全体で練習環境を整えるということが目標なので、練習中の撮影やボール渡しとかも1年生がやっていきます。試合の時であれば、器具の充電といった備品の管理や荷物の管理が1年生の仕事です。

中澤 私のやっていることは来年のために樹里さんがどういうことをしているのかを見ることです。私の場合、経験が伴わずに学年ばかりが上がってしまったのですが、例えば颯大に「どうしたらいいですか」と聞かれたときに、「こうしたほうがいいよ」「こうだと思う」と判断しなきゃいけないことが多くなりました。学年が上がるとますますそういうことが増えてくるんだろうなと思っていて、ミーティングの準備をしたり合宿の計画を立てたり、部内政治のようなこともしなければならないです。根本的に分析や入力に苦しんでいるので、個人の能力を高めていかなければならないなと感じます。逆に樹里さんが分析に集中できるように、一応1年目のアナリストということで自分が3人の教育係ということになっているので、資料の作り方とか仕事が滞っていないかとか、適度に見て指導したりアドバイスしたりフォローしたりしています。

横山 僕もまだ1年目ですが、樹里さんはもう12月にいなくなっちゃうので、抜けた後に部のアナリストチームを回せるようにしなければいけないということは思っています。そのための練習はしていますが、それはまだ遠くの話で。近くで見ると夏合宿や秋リーグがあって、まずは秋リーグ・全カレで上手く回るようにしなければならないなと思います。1番難しいのは、僕も1年目なんですけど、学年は違うので下のことは見ないといけなくて、下ができてなかったら言わないといけないことですね。あとうちの学年は人が少ないので、選手の方も見ないといけないというか、意見が一致しないことがあるので自分が間に入ったり。いろんなところを見ておかないといけないなと思います。

秋季関東大学リーグ戦(秋リーグ)・全日本大学選手権(インカレ)に向けて

――今年のチームの特徴

赤坂 7、8人のスタメンの中で大部分を4年生が務めてはいるんですけど、4年生が中心にゴリゴリやっているように見えて、後輩の力もしっかり借りているのがチームとしてあると思います。セッターみたいに7人の中で1人しかできないポジションをまだ2年生の凌吾(前田、スポ2=大阪・清風)が務めてくれていたり、入ってきたばかりなのに守備の要を堅斗(麻野、スポ1=京都・東山)がやってくれていたりとか。あとサイドが1人流動的に1、2年生の中から入ってくる形でやっているので、大事なポジションを後輩がやってくれています。まだ4年生と学年が2つも3つも離れているのに、4年生と同じだけ悔しがってくれる後輩がいることが自分的にはうれしいし、目に留まります。戦術的なところでいうと・・・どんな感じ?(笑)。

横山 攻撃力はある。

赤坂 個の力でいえば、他にも全然負けないという自信があるんですけど、その割に不安定さや危なっかしさもあるので、そこはこれだけ個の力が集まっているのにまだ伸びしろがあるチームかなと思います。

――夏合宿を控えていると思います。合宿中のアナリストの動きというのはどのような感じでしょうか

赤坂 午前中に練習試合があれば、午後の予定が始まるまでに絶対に資料を作り終えて、印刷まで終わらせて監督や選手に共有するというのが基本的なルーティーンです。午後に練習試合がある時は、その後結構予定が詰め詰めで、夕食や入浴の時間に左右されるんですけど、食事以外の時間を使っていかに午後の試合のデータを早く出せるかということにすべての力を総揚げで取り組みます(笑)。データ優先で、隙間時間に他の人間としての行為を詰め込む感じです(笑)。

――アナリストの仕事をする上で大事にしたいことはありますか

小川 チームを見て分析するといったことは全然ないので、今の合宿の話を踏まえても時間に厳しくないといけないということがあるので、早く正確に資料作成をすることと、アナリストという立場でなくても周りを見て、自分が今何をしなければならないのかを考えて動けるようにしたいと思います。

長谷部 アナリストとしては特に信頼が大事だと思っていて。自分たちが出すデータや資料が信頼できるものだと思ってもらわなければいけないということは常に感じています。まだまだ自分たちの中だけで資料を完成させることは実際できていないんですけど、それが早くできるようになって、アナリストチーム内ではもちろんのこと、選手や監督に信頼できるアナリストだと思われるように動いていきたいです。あとは唯がさっき言っていたように、人として周りを見て、自分で気づいて人に言われる前に自分で直せて、それがチームの役に立つようにしていきたいです。

横山 データは僕たちが作って自己満で終わりではないということは上から教わっていて。というのも、監督やコーチ、選手が見るためにあって、そのために丁寧に作らないといけないし、かといって丁寧を求めて遅くなるのも良くないので。見る人がいるということを考えてデータを出したりするようにしています。あとはアナリストとは逸れますが、僕は薄っぺらい人間にはなりたくなくて。10年経てば人は考え方が変わると思いますけど、2、3年のうちは絶対一緒だから、芯がある人間になりたいです。

中澤 まず、同期と男子だから女子だからとか、選手とアナリストだからとかじゃなくて、同じ仲間として同じ目線で物事を見たいし、同じ気持ちで試合をしたいです。そのためには、みんながプレーヤーとしてやっているんだから、自分はアナリストとして同じ専門性をもってやらないといけなくて。1年生の言ってくれたような誠実さや細かい気配り、私が樹里さんから学んでいるような専門的な技術とか、自分はこれで部に貢献するんだという絶対的な存在価値を見つけて、身に着けていきたいです。あと、みんな中高6年間部活で死ぬほどきつい思いをして、めちゃめちゃ上手になっていくんですよね。自分はそこが抜けていて大学からってやっているんだからこそ、その濃度に追いつく、追い越すために、密度を意識してやらないといけないと思います。

赤坂 4年生になってあと4カ月で引退ということを考えると、正直もう技術力とか人間性というところは今更飛躍的に伸ばすことは期待できないなと思います。そこを伸ばすというよりは、自分が今まで培ってきたことをいかに最大限発揮できるのかというところで残り4カ月は勝負するしかないと思っていて。となると、自分はたいして分析とかできるわけではないですし、バレーの知識もすごく豊富なわけではないので、それ以外のところでデータのエクセルの見やすさとかスライドの見やすさとか、選手に合わせて自分の考え方やアナリストとしての仕事を柔軟に変えていくということが目標であり、意識していることです。また、後輩に、アナリストである前にスタッフだから、スタッフとしてできることもアナリストの仕事の範囲を超えているかもしれないけどやってねと口を酸っぱくして言っています。そう言っている身として自分も、その日の状態を見たいなと思って選手とコミュニケーションを取っているんですけど。スタッフとしてできることもなるべくやって、あと最後は選手ファーストでやってきたことを継続しつつ、対アナリストとしてそろそろの残せるものを残していく、だけの余裕をまず身に着けようと思っています。

――秋リーグ・インカレに向けて意気込みをお願いします!

赤坂 大学生最後の年となる同期をはじめ、選手たちの目標を叶えられるよう頑張ります!

中澤 二つあります。まず、いつも一緒に頑張ってくれている後輩に良い思いをして欲しいです。アナリストとしての後輩の颯大と唯と亜結もそうですし、1年生全員に対してもそうですね。後輩がしてくれている仕事は地味で目立たないことばかりで、基本的に誰からも注目されないので褒められることなんてないんです。でも、上級生がスムーズに動けているのには、その後輩の下支えが不可欠でとっても大切で、本当にありがたいなと思っています。愚直に努力して下支えの仕事をしてくれている後輩に頑張って良かったって感じてもらえるように、樹里さんと一緒にアナリストという立場からチームに貢献していきたいなと思います。また、秋リーグと全カレでの目標として、松井さんを優勝監督にしたいなと思っていています。4年生でもない私なんかがそんなこと思っておこがましいんですけど。全カレで優勝できなかったとき本当に実感が湧かなく、ふわふわしていたのですが、優勝監督に秋山さん(筑波大)が選ばれているのを見て、そのとき急に負けたんだなって感じました。そのこともあって、今年の東日本インカレで松井さんが優勝監督賞もらったときにとっても嬉しかったので、全カレでも勝って実現したいです。後輩に良かったと思ってもらうのも松井さんに感謝を伝えるのも、1つ1つの積み重ねでいかないとできないと思うので、何よりも日々の練習からチームにより貢献できるように自分自身の行動を律していけるように頑張ります。

横山 春リーグ・東日本インカレで出た課題を一つずつ潰し、去年の雪辱を果たせるように全て出し切りたいです。

小川 残りの2つの大会で勝ちきって、4年生に笑顔で終わってもらうためにも、自分の仕事に高いクオリティを求め、誠実に取り組みます。私ができることはチームにとって微力にすぎませんが、私がより高い意識を持たなければ足を引っ張ることにつながってしまいます。チームの目標に見合う意識と向上心を常に持ち、大胆かつ丁寧に向き合っていきたいです。

長谷部 チームが日本一を目指しているならアナリストも日本一のアナリストでないとならないので、秋リーグや全カレに向けて、アナリストチームの絶対に揺るがない土台になりたいです。 また一年生としてもチーム内の役割を徹底し、全てにおいて責任感と自覚を持って行動したいと思います。 入部してすぐに開催された東日本インカレとは異なり、自分がすべきことが明確になっているからこそ、トップアナリストが分析に集中できる環境を整えて少しでもチームの戦力になれるように全力を尽くします!

――ありがとうございました!

(取材・編集・写真 五十嵐香音)

一言抱負を書いていただきました!

◆赤坂樹里(あかさか・じゅり)※後列右

2001(平13)年11月23日生まれ。164センチ。東京・成蹊高出身。人間科学部4年。アナリストチームのトップを務める赤坂さん。学年の隔てなく和気あいあいとしたこの雰囲気は、みなさんが赤坂さんを信頼しているからこそののものだと感じました!「人事を尽くして天命を待つ」から「尽」を取り、選手やチームのために尽くします!

◆中澤彩恵(なかざわ・さえ)※後列左

2002(平14)年8月2日生まれ。159センチ。埼玉・青学大浦和ルーテル学院高出身。人間科学部3年。好きなこと・ものへのまっすぐさ、愛の大きさが印象的な中澤さん。「至誠に悖るなかりしか」から「至誠」を取ったそう。データを信用してもらうために信頼を1番の基礎として考え、常に誠実に向き合います!

◆横山颯大(よこやま・そうだい)※前列中央

2003(平15)年6月18日生まれ。身長168センチ。東京・早実高出身。教育学部2年。昨年から、よく先輩方の口から名前の挙がることも多かった横山さん。いつどこにいっても芯のある発言・行動ができるような人間、自分の信じている事を貫けるような人間という意味で、「初志貫徹」を選んだそうです!

◆小川唯(おがわ・ゆい)※前列左

2004(平16)年12月27日生まれ。身長156センチ。岐阜高出身。スポーツ科学部1年。先輩にも臆せず、クールにツッコミを入れる姿が印象的だった小川さん。自分に「厳」しく、人として大きく成長することが目標だそう。その成長でチームに貢献します!

◆長谷部亜結(はせべ・あゆ)

2004(平16)年8月8日生まれ。身長166センチ。東京・多摩大目黒高出身。ご自身のつらい経験から、アスリートを支えることへの熱い思いを語ってくださった長谷部さん。チーム全体から信頼されるアナリストになるのが目標だそう。何事にも誰よりも「真摯」に向き合い、成長します!