バレーボール部
2023.09.08
【特集】学連対談 山上優太×関口珠季
連盟に所属している大学から数名ずつ派遣され成り立っている学連。9月9日から開幕する秋季関東大学リーグ戦男子1部や、全日本大学選手権などの運営を行い、大学バレーボールを支えている。今回は、早大男子バレーボール部の学連のお二人、山上優太(人3=青森)と関口珠季(スポ1=千葉・鎌ヶ谷)にお話を聞いた。早稲田スポーツのアナリスト対談を見て、アナリストを志望してくださることも増えている今日この頃。ぜひこれを機会に、少しでも多くの人に学連の仕事・実情も知っていただきたい。
※この取材は8月15日にオンラインで行われたものです。
お互いのこと
――自己紹介をお願いします
山上 人間科学部3年の山上優太です。趣味は、ゲームをしたり、アニメや漫画を見たりすることです。ゲームはよく、ポケモンやったりマリオカートやったりします。最近流行りのポケモンスリープも入れました。オフ中とか生活習慣バラバラだったので、自分のポケモンがみんな眠そうで申し訳なくなりました(笑)。
関口 スポーツ科学部1年の関口珠季です。趣味はゲーム、ドラクエをやるのと、K-POPのNCTが好きです。
山上 趣味はゲームでドラクエが好きって言っていたと思うんですけど、LINEのアイコンがメタモンなんですよ。だから僕はじゃあポケモンもやるんだなって思っていたら、全くやっていないらしくてちょっとがっかりしました(笑)。
――他紹介もお願いします
山上 (関口は)めっちゃいじられてる気がする(笑)。なんか、ほぼ全員からいじられてない?
関口 間違いないです。
山上 アナリストからもいじられてるし、同期とかからもちょっかいだされているのをよく見ます。おっとり枠かもしれない。
関口 (山上は)めっちゃ優しいです。結構丁寧に教えてくださるし、聞きやすいです。本当にいい先輩ですし尊敬しています。
――山上選手はどなたと一緒にいることが多いですか
関口 治揮さん(安田、商3=新潟一)ですかね?
山上 あー、そうだね。治揮と一緒にいるのが多いね。普通にゲームの話もしたり、どちらもちょっとは勉強してきたので、たまに勉強のことを話したりすることもあれば、ネットミームの話をしたりもします。
――最近のオフでしたこと
関口 友達と遊びました。隅田川の花火に行ったのですが、めっちゃ混んでいました。普段行くわけではないですが、友達が行きたいって言っていたので行ってみようかなって。
山上 とりあえず真っ先に帰省しました。僕青森出身なので、夜行バスで10時間くらいかけて帰って。新幹線はお金がかかっちゃうので上りだけですね。好きなラーメン屋回ったり、昔お世話になった人のお店にご飯食べに行ったり。あと、その時期は青森でちょうどねぶたがやっているので、それに家族で行きました。
――地元のおすすめスポットを教えてください
山上 これ言っても僕の地元の友達以外だれもわからないんですけど、家の近くに海のある大きな公園があります。合浦公園というんですが、そこの海が僕は結構好きで。高校生の時とかよく見に行って黄昏ていました。あと、全部ゲームに繋がってしまうんですけど、そこポケモンGOのポケストップあるところで(笑)、徘徊していました。海綺麗ですよ。
――次のオフに行きたいところ
山上 僕はポケモンセンターに行くかな。
関口 私はその優太さんのおすすめの公園に行きます。
山上 珠季の貴重なボケです(笑)。
学連のお仕事
春季関東大学リーグ戦で企業報道をしていた山上
――早稲田を選んだ理由と、入部の経緯を教えてください
山上 バレーを続けるか悩みましたが、どうせ大学行くならバレーが強いところに行きたいと思ったのが始まりだったと思います。ちょうど高2の修学旅行が終わったあたりで、2019年のインカレがたまたま家で録画されていて、見たのが早稲田だったような・・・興味持って、早稲田筑波中央、東海とかが並んでいる状態。僕、泰杜さん(水町主将、スポ4=熊本・鎮西)と怜音さん(荒尾、スポ4=熊本・鎮西)に憧れてたんですよ。たしか、Twitterかなにかでその時期に2人が早稲田行くって見て、早稲田に行こうかなと思ったんだと思います。これ、部の人にはほとんど言ってないです。入部は、そもそもできるかわからなかったのでHPからメール送ったんですけど当時返信がなくて(笑)。所沢キャンパスの食堂でたまたま浅野翼(スポ3=宮城・東北)に会って、僕から話しかけました。それで連絡を取り次いでくれて、行くことになったみたいな(笑)。
関口 私は大学じゃなきゃ絶対勉強しないことをしたくて、スポーツが好きだし、スポーツ科学の勉強をしたいと思いました。その中だったら早稲田がいいなと思って選びました。筑波だと、ぎりぎり家から通えないですし・・・入部の経緯としては、チームスタッフがやりたかったのと、もともとバレーが好きだったのがあります。結構前の、早稲田スポーツ新聞会のアナリスト対談を見たのがきっかけで入部しようと思いました。私は小中バスケをやっていて、高校はハンドで、バレー自体の経験はないんですけど、アナリストにすごく興味があってバレーにしようと思いました。
――学連さんに就くことになった経緯を伺いたいです
関口 面談ですよね。
山上 そもそもたしか、男子から学連を出すという話になっていて。僕は最初選手だったけど、2年生の時にOBの小野瀬さんという方に誘われたのがきっかけでした。僕はその時チームの中で役職というか明確な役割がなくて、自分の立ち位置に迷っていたときだったので、入ってみようかなと思いました。
関口 私の場合は、チームスタッフの応募をしたので面談をしてもらって、「学連でお願いします」となりました。
山上 それたしか、僕たちの学年で大分話し合いがあって、迷って迷って、彩恵(中澤、人3=埼玉・青学大浦和ルーテル学院)とかも目にクマつくりながら考えていたような・・・(笑)。面接とかからその子の雰囲気とかを見て、最終的に今の形にしようとなったんだと思います。
――学連の仕事内容、役割分担
山上 学連は今全体で約30人ですね。総務、競技、審判、広報という部署があって、珠季は総務、僕は広報です。それも人となりを見てどこがいいかを上級生で考えています。その中で男子1部2部、女子1部2部という形で分かれます。基本的に所属している大学のカテゴリーですね。珠季は男子1部で総務がいないので、ほぼ決定という感じでした。
関口 総務は会計を担当しています。
山上 会計の中でもいろいろあるんだよね?学連は、関東大学バレーボール連盟と全日本大学バレーボール連盟をほぼ兼ねているんです。僕の知り合いがやっているところでいうと、関東の全体の会計と、全日本の物品の会計とかっていう感じでやっています。会議とかも総務がやってるよね。
関口 入部が6月でリーグもほぼ終わりかけだったので、これから仕事っていう感じですね。
山上 広報は、基本的にパンフレットを作っています。今日もちょっと入稿しないといけないデータがやばいんですよ(笑)。写真を撮るのもそうですし、パンフレットに載せる情報を回収して修正して、OKだったら出版社さんに送っています。特集もたまにあると思うんですけど、広報の中で企画してやっています。あとは、早スポさんみたいにTwitterに写真上げたりとか。去年の男子1部の写真はほぼ僕が撮っていました!
――今年は撮っていないですか
山上 今年は僕、春に会計を手伝っていたのでほぼカメラは触っていないですね。でも隙あらば撮っていたかな。カメラは自分のでなくて学連のめっちゃいい感じのがあるんですよ。
――他の部署についても軽く仕事内容を紹介していただきたいです
山上 競技は、リーグごとのエントリーチェックをしています。あとは記録席で書かれたもののデータを作って、個人賞をまとめたりしています。審判は、リーグ戦の審判の手配ですね。審判講習会の企画・運営などもしていると思います。
――関口さんが学連さんになって最初にした仕事は
関口 受付ですかね、東日本大学選手権(東日本インカレ)の。1日目に選手、2日目に企業報道、3日目に観客といった感じで一応全部やらせていただきました。受付も総務の仕事なんですよね。観客の方々はお客さんなので、丁寧に対応しないといけないので、難しかったです。
――普段の練習ではどのようなことをしていますか
山上 僕はプレーしています。学連だからって急にプレーしなくなるのもなんかなって思いました。僕はもともと早稲田でプレーしたいと思っていたのでやっちゃってます。前はリベロ扱いでしたけど、ごくまれに練習試合でピンチサーバーで出るときには、ディグを上げようってなっているので、最近はそこですかね。
関口 1年生としての仕事の部分では、練習前にアイシング作ったりドリンクを補充したりしています。練習中はボール拾いです。学連の仕事がある場合にはそれをするときもあります。
――学連のお仕事がある連盟主催の大会と、チームに帯同できるバレーボール協会主催の大会があると思うんですが、どのような差がありますか
山上 たまーに思うんですけど、なんだかんだでこのチームが好きだなって。学連にいるときはいるときでやりがいを感じるんですけど、チームに帯同できるときはみんなのそばにいれてうれしいなと思います。
――学連のやりがいとは
山上 広報としてのやりがいにはなりますが、パンフレットが手元に届いたときは嬉しいですね。東日本インカレの注目選手とか僕書いていて、オタクの早口言葉みたいになっちゃってるんですけど、それはすごくやりがいを感じました。あとは去年の全日本大学選手権(全日本インカレ)の3位決定戦ですかね。当時の4年生が入っていくのをみて泣きそうになりました。近くで見ていたのもあるし、選手たちが笑っているのを見て、「大会やってよかったな」って正直に思いました。
関口 ほんとうに始まったばかりなのであまり言えないんですけど・・・会場に前の日に行って設営とかをしていて、次の日に試合があるのですが、大会が行われていると準備した意味があったなってすごく思います。この前のビーチバレーの大会の時に、選手がありがとうっていってくれたのが嬉しかったです。
山上 あーー、僕もパンフレットのやり取りする時に「いつもお世話になってます」とか書かれていると、社交辞令だとしてもうれしくて、ほっこりします。
――逆に大変なことは
山上 まず会計は大変ですね(笑)。学連は落ち着いてやればちゃんと回る仕事が多いんですけど、タスクが多すぎてぐちゃぐちゃになっちゃうことが多いです。あと僕コミュ障なので、大会中とか一般の方に話しかけられるとめっちゃきょどっちゃいますね(笑)。また、めっちゃ人が多いと、指定の座席じゃないところで見ている人とかもいるんですよね。たまに見つけて、ご案内したりするんですけど、たまに聞かない方もいるのが難しいです。
秋季関東大学リーグ戦(秋リーグ)・全日本インカレに向けて
――今のチームの様子を見ていていかがですか
山上 オフ明けで1週間体慣らしという感じで、すぐに夏合宿が始まるんですけど。今はそれに向かって、雰囲気は悪くないんじゃないかなと思います。
――夏合宿中の動きというのはどのような感じでしょうか
山上 合宿といってもほとんど練習試合みたいな感じなので、基本的にはAチームが出る感じなんですけど、空いた時間にBチームも練習するので僕も入るかも。でもほとんどはサポートに回るかな。ただ僕はZoomで学連の理事会やら打ち合わせが入っているときがあるので、その時は抜けてしまいますね。
関口 私も学連の仕事があってそもそもの合流が遅れちゃうんですけど、打ち合わせで抜けることが多々あるという感じです。練習試合の時には、基本的に私は得点版にいます。
――モチベーションとなっていること
山上 正直4年生の存在が大きいです。去年も主将だった大吾さんにありがとうって言ってもらってモチベーションに繋がっている部分がありますし、今も駿さんや他の4年生からも言ってもらえて、選手の存在が大きいと思います。同期も頑張っているのを見ると、僕も頑張らないとなって思ったりします。
関口 私もチームの存在は結構大きいです。東日本インカレのときに4年生が声かけてくださったりとか。先輩が「お、頑張ってるじゃん」とか、同期が「おつかれ」って言ってくれるのを聞くと、頑張ろうと思えますね。
――学年やチームでどんな存在でいたいですか
山上 今の4年生はプレーがすごいじゃないですか。僕たちはスタメンででていなくて、どこで勝負するのとなったときに、学年の色をだそうという話をしていたんです。僕が学連にいくときも、それも今の3年生の色、特徴のひとつになるよねと。僕はすごく共感したし、学年を特徴づける何かになりたいなと思います。
関口 選手じゃないので、プレー面で貢献できないからこそ、大会運営でチームにも貢献したいと思います。
――最後に、目標を教えてください
関口 秋リーグの会計を頑張ります!
山上 来年最上級生になるけど、そのとき後輩をうまく使って回して組織を良くしていきたいなと思っています。秋リーグは広報の僕の上の人が教育実習でいなくて、僕が実質1番上になるので、新しく広報に入ってくれた1年生とコミュニケーションを取りながらうまく回していきたいです!
――ありがとうございました!
(取材・編集・写真 五十嵐香音)
「W」ポーズをしていただきました!
◆山上優太(やまがみ・ゆうた)※写真左
2002(平14)年12月21日生まれ。168センチ。青森高出身。人間科学部3年。広報としては、大学バレーをより多くの人に見てもらいたいと話す山上選手。また、広報の仕事に縛られることなく、全体を「俯瞰」して、組織を回すべく来年に備えます!
◆関口珠季(せきぐち・たまき)
2005(平17)年1月12日生まれ。161センチ。千葉・鎌ヶ谷高出身。スポーツ科学部1年。チームの1年生の仕事、学連の1年生の仕事の両立を頑張りたいと話す関口さん。男子1部が総務では1人しかいないので、「責任」をもって運営を支えます!