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2022.12.05

【連載】全日本大学選手権直前特集『BEYOND THE LIMIT』 最終回 神田誠仁×土家大輝×宮川丈クレイトン×ホセイン剛

 最終回に登場するのは、紆余曲折を経てここまでチームを率いてきた4人の4年生、神田誠仁主将(社4=静岡・浜松開誠館)、土家大輝(スポ3=福岡大大濠)、宮川丈クレイトン(商4=愛知・千種)、ホセイン剛(教4=東京・早実)。全日本大学選手権(インカレ)は4年生にとって大学バスケ最後の大舞台となる。彼らのかける思いに迫った。

※この取材は11月17日に行われたものです。

お互いの紹介

神田

――お互いに他己紹介をしてください

ホセイン 土家は本物のアスリートという感じがあって、私生活から全部バスケットに捧げていて、チームにもすごくいい影響を与えますし、後輩からもすごく慕われています。何よりも監督とかOBからの信頼も熱くて、同期としてもすごく頼れるし、何よりここぞっていう時に、自分が点取っていくんだっていうプレーがすごくあって、相変わらず男だなっていう感じです。

土家 クレイトンは誰とでも仲良くて、後輩からしても絡みやすいと思うし、後輩からもすごい愛されてるし、同期としてもまあ・・・

宮川 いじめられてます。ちょっといじめられてます。

土家 なんやろな。同期としては、まあ、いじめてるんすけど(笑)。頑張ってくれてます。

宮川 (神田)誠仁は人と比べ物にならないくらい組織力を上げようとしてくれる。そのモチベーションがすごくて、チームのことを一番に考えるってこういうことやろなっていうのを一番体現してるのが誠仁ですね。勉強とか就職先とかも全部そういうマネジメントや経営をやりたがるくらい、そういうのが大好きなやつでちょっと変わってると思います。

神田 (ホセイン)剛は本当にムードメーカーっていう言葉がよく似合う選手だなっていう風に思っていて。ベンチにいるのといないのでは大きく違うし、コートにいるいない、練習会場にいるいないかですごく変わる選手の1人だなっていう風に思っています。本当に助かる選手だなっていう風に思っています。

宮川 そりゃ体積変わるもん(笑)

最上級生になって

土家

――今年は最上級生になったと思いますが、バスケ部について考えていることはありますか

土家 去年までは4年生が示してくれてる方向に自分たちが下からサポートしながら、意見しながらついていくっていう感じだったんですが、やっぱり今年は最上級生になったことで、自分たちの考える方向がチームの向くべき方向だと思っているので、そういった意味では、責任感が違うかなと思っています。なかなかうまくいかないことも多いんですが、その分チームとして勝った時の喜びっていうのは、やっぱり去年以上にうれしいものがあるかなと思います。

宮川 毎年試合に出る出ないみたいなところで苦しむことが多いんですが、今年が一番苦しかったなっていうのがあって。それで粘りきれなかったので、自分に負けたところが一番でかいかなと思っています。なので、そこが一番ネガティブなところではありますね。でもその分、試合にちょろって出してくれた時に、下級生とかがすごく期待してくれて、みんな喜んでくれて、そういうシーンはあったので、それはすごい楽しくてよかったなと思っています。インカレでも、ちょっとはチャンスがほしいなって感じです。

神田 正直、個人のパフォーマンスは最悪だったなっていう風に思っていて、重要なゲームにいない日もありましたし、リーグ(関東大学リーグ戦)の前半戦も(自分自身の)使われ方みたいなところにすごい苦しんで、パフォーマンスも正直良くなかった。4年間で見ても、個人のパフォーマンスで見た時はすごく不完全燃焼という感じだなっていう風には捉えてます。なので、インカレはしっかり選手として、パフォーマンス発揮できるような準備をしていきたいなと思います。

ホセイン 自分は試合に出て戦力になるってことは多分ないと思いますが、このチームに多分誰も持ってないような、これ自分で言うのもおかしいですけど、さっき言ったみたいにムードメーカーのような(笑)。後輩もベンチもOBも巻き込んで後押しする声かけとか、そういうのはリーグ戦の最後とか、東洋の時とか、それなりに自分の力を発揮できたと思っていて、自分の役割はそういうところだから、できたのはすごくよかった。インカレもそうですが、チームに対して思うことは、勝つことも大事ですけど、やっぱり最後この3週間しっかり全力で楽しめっていうのと、後輩にはもっとアグレッシグにやってほしい。僕とかこの代はすごく分かりますが、今年出てる人が来年出るっていう確証はないっていうのは、今年すごく感じました。1年生、2年生も今出てるっていうのがすごく価値が高いというか、そのことに早めに気づいて、もっと頑張ってほしいなと思います。

――神田選手と土家選手はそれぞれ主将と副将になってチームの見方に変化はありましたか

神田 チームの見方はすごい変化したと思います。チームに対してアプローチしたことで良かった面から行くと、人の特徴に合わせてコミュニケーションの取り方を変えたこととか。自分がコミュニケーションを取るというよりは、誰かと誰かがコミュニケーション取るように促すみたいなこととか。他にも結構考えてたんですが、そこら辺のコミュニケーションの取り方とか視線の変化はすごいあったなっていう風に思っています。この選手のこういうところは、チームとしてもう少しやった方がいいっていうのを個別にコミュニケーション取るとか、その辺は良かった点です。悪かった点としては、4年生が思ってる以上に、下級生とコミュニケーションを取れていなかったところ。僕らとしては下級生のことをすごい観察して、見えてるつもりだったんですが、感情面に対する理解と向こうから4年生を見た時の視線の理解が足りなかったな。下級生と4年生のコミュニケーションみたいなとこは、リーグの途中から(課題として)挙がってきました。

土家 出られないメンバーのモチベーションの低下というところです。自分たちは倉石さん(倉石平ヘッドコーチ、昭54教卒)とやってる歴は長いので、分かる範囲で自分たちが倉石さんの考えを伝えてあげるようにして、チームのために頑張れるようにっていうのは努力していました。それでも、誠仁が言ってたように自分たちの責任感が強くて。自分たちの中で解決しないといけないって思いすぎていました。けれど、後輩たちとコミュニケーションを取った時に後輩たちからしたら、もっと頼ってほしいし、4年生はもっと楽しんでほしいっていう言葉をもらったので、そういった意味では、もっと頼りながらうまくできた部分はあったかなっていうのはあります。

――宮川選手とホセイン選手からはどのように映っていましたか

ホセイン 大輝はスタメンとして下級生と出ることも多いんですけど、お互いそれぞれプライドもあるし、リスペクトしてるから、やっぱ言いにくいところもあったし、やりたいプレーが合わない時もあったんですが、リーグの本当最後の1週間、2週目ぐらいで本当に崖っぷちのところで、全部気にしなくなって、なんかもう『俺が引っ張る』みたいな。明治の最後のドライブも外から見ていて思いましたし、国士舘の最後の時もそうだし、本当に崖っぷちになったからこそ、本当にやばいってなったからこそ、それを気にしなくなって、もっと自分を出すようになったっていうか。プレーの自分の扉を開けたってすごく感じました。東洋の時も効いていたと思いますし、そういうのがあったから1年生、2年生もすごくやりやすくなったんじゃないかなと思います。だからインカレでもうまく連携しながらやってほしいなとは個人的に思ってます。誠仁は僕が1年生の時からずっと思ってたんですけど、チームに対する思いがめっちゃ強くて、同期もそうですし、後輩にも先輩にもめっちゃ言うし。ずっと1年生からチームを支えてきたんだけど、今年はちょっとプレータイムが短くなっちゃって、誠仁的にも、その背中でプレーして引っ張りたいっていう思いがあったけど、そういうのだって自分ではコントロールできないんで、後輩に託すみたいな、そういう時間が増えて、誠仁の中でも結構思うことはあったし。でも俺らの前では弱音吐かずに自分でうまく処理してやっていたし、そういうところが成長というか。個人的には勝ってよかったし、誠仁が東洋の最後出た時にボール持って試合を終わらすのを見て、すごく良かったなと思いました。

――その点は神田選手いかがでしょうか

神田 一番大きな自分の転換点というか、自分がコートの上で誰よりもハードワークしてるプレーが、自分の発言の影響力の原泉だと思っていたので、そこから試合に出れない状況の中で、いかにリーダーシップスタイルを変えていくかっていうところは、本当に悩みました。なので、今までは小中高とずっと出てた時間しかなかったので、それは1つの自分の大きな転換点だなっていう風に感じてます。苦しみましたけど、剛が言ってたことが大体あってるんですが、いかに自分の背中で見せるかっていうよりは、いかに間接的によくするかっていうのを考えさせられたリーグだったなっていうのもあって。クレイが言ってたように、自分がプレーしてないとか、自分の立場によって発言しにくいみたいなところは確かにあるんですが、それをあえて踏み込んで、自分のことを1回棚にあげるみたいなことはすごい悩んだし、あえて棚にあげるようにしたとか、そういうこともあったので。リーダーシップスタイルのところはすごい悩んで、自分が背中で見せる、バスケで見せるっていうところから、どちらかというとアシスタントコーチとかコーチ目線で、自分がやるんじゃなくて、誰かにやらせるっていうのを考えたいい機会だったなって思いました。

――4年生になって一番成長したのはどんなところでしょうか

土家 忍耐力・・・

一同 (笑)

神田 僕は本当にリーダーシップスタイルですね。本当にそこに悩む時間が一番長かったんで、いかに自分がコートで戦うかより、コートに出てる選手をいかに活躍させるかっていう視点の変化が今年の一番の収穫だったかな。

宮川 なんだろう。絡み力、コミュニケーション力。なんて言えばいいか分かんない。全然後輩とは絡みやすいと思うんですが、ここ(神田と土家)はコート上でめっちゃ真面目だから、なんか逆にそこを俺と剛がギャップで下級生と近い距離になろうみたいな。言ってないですけど、必然的にそうなるので、だから下級生となんかダル絡みする力?

ホセイン いろんな人とちゃんとコミュニケーション取るじゃないですけど、そういうのだけで勝手に意識したっていうか。学生コーチもマネジャーさんとも結構意識してる。やっぱそこが離れちゃうと絡みづらいし、僕が1年生の時に4年生はすごく絡みづらくて、だから優しく、なんかあったら声かけるようにしたりとか。そういうのはプレーではないですが、結構意識しました。

土家 自分はバスケのことになるんですが、ディフェンスをするようになったかなって思っていて(笑)。去年までは、自分が40分近く出て得点しながらゲームをつくるっていうのが自分のベストな状態だと思ってたんですが、今年は使われ方も変わって、下級生と出る時間が多くなった時に、自分が得点することっていうよりかは、下級生に自由にやらせながら、緩い時間帯を締めるだとか。そうなった時にディフェンスでコートで体現しないといけないっていう気持ちに変わってからは、去年と違ってディフェンスにすごい注力するようになりました。それで、やっぱり同期たちがコートになかなか立てないっていう状況の中で、コートで変えないといけないのはもう自分だっていうのは分かっていたので、そういう時にディフェンスでっていうマインドに変わったのは1つの成長かなとは思います。

宮川 これに他己評価を入れると、僕はプレッシャーに打ち勝つ力が一番成長したと思いますね。今年こいつ(土家)さっき言ったみたいに、1人で担ってくる場もめっちゃ多かったんで、特に最後の方とかはめちゃくちゃプレッシャーかかってたなって思いますし。あと前半はリーグのパフォーマンスも俺とか剛が見ていてもあんま良くなくて。就職活動がかかっている身だから、その悩みとかも苦しさもあった中で、後半めちゃくちゃ良くなったので、そこは一番よかった。

ホセイン 吹っ切れてたよね。

土家 吹っ切れましたねそこは。

――リーグ戦の途中では迷われている様子でした

土家 プレースタイルはまだこれでいいのかなっていう気持ちはあるんですけど、やっぱり引退がかかってくる試合になるにつれ、自分がやらずに負けて引退っていうのは一番納得いかないし、後悔するなっていうのはあるので。どうせだったら、自分らしさっていうのは、もう誰になんと言われようが、やってみて、それで負けたら負けたで本当に申し訳ないっていう感じに吹っ切れたので、そこが出た場面が多くて良かったかなと思います。

神田 東洋のゲーム1、ゲーム2が一番大輝のプレーが違った。

ホセイン 国士舘もそうだよね。明治の時も『俺がやろう』みたいな。

土家 結構明治から変わりましたね。自分がやって勝ったんで、『俺がやっていいんだ』じゃないですけど(笑)。なんか逆にやらないと勝てないっていう気持ちにして、本当に自分を鼓舞して強い気持ちを持てるようにしました。

――みなさんにとって同期とはどんな存在でしょうか

土家 やっぱり本当に思うのが1年生の時からこのメンバーで頑張ってるからこそ、リーグとかで4年の同期と出る時間が本当に楽しくて。やっぱり、自分たちがやりたいことを理解してるというか、何も言わなくてもなんか分かるし、逆にベンチでタイムアウトで戻った時に、すごい暖かい言葉をかけてくれることで、本当に自分的には救われた部分が多くて。 いてくれるだけで本当に精神的な支えになったというか、それは本当にそうですね。精神的な支えです。

ホセイン 大変な時あったら支えてもらいますし、いろんなハプニングが起きても、すごく支えてもらってるんで、信用してるし、日常生活でもいろいろ大変な時があっても、いい意味で比べられるような存在で、本当珍しいと思いますね。あんま出会ったことないような、いい仲間というか、同士というか、死ぬまでいたい存在ですね。

宮川 支えは間違いなくありますね。4年が始まる時と苦しい時期が多かったんですが、誠仁と大輝が頑張ってるしなっていうので・・・あとプラスで、なんかキャラが意外とみんなバラバラなんですよね。それがいい。似てないのがいい。

ホセイン ほんと違う人種。言い方あれですけど(笑)

一同 (笑)

ホセイン 本当違う育てられ方したんだなって。

宮川 なんか将来の悩み方も違うみたいな感じで、いい意味でキャラもバラバラだけど、何かその自分の打ち込んでることに対しては、みんな全力だからこその刺激し合う仲間っていうのかなと思いますね。

神田 1個は信頼できるがあって。なぜかっていうと、アツいんですよね。ちゃんとやることをやるし、ちゃんとこのチームを良くしようってところに向き合ってくれるので、そこの信頼を失うことがないです。あと2個目はクレイが言ったように、それぞれが強みを持ってるというか。僕とかは後輩から見たら多分厳しいと思うんですよね。だけど剛とクレイと大輝が後輩との絡み方をすごい工夫してくれたりして、4年生としてもバランスが取れてるのが2個目としてあります。信頼できるし、美結(黒川美結主務、スポ4=大阪・早稲田摂陵)も含めてなんですがバランスがいい。他の学年と比べるのもあんまよくないかもしんないですけど、すごいまとまってるんですよね。それはやっぱ僕らが乗り越えてきたとか、一緒に経験してきたことが多分、他の学年以上に濃いので。1年生も入れ替え戦超えて、2年生もチャレンジマッチ勝って、3年生もチャレンジマッチ勝って、今年も入れ替え戦勝ってっていう。最後はやっぱ勝ってきたっていう信頼感とか、自分たちがそれぞれ苦しい時期もありましたが、それをちゃんと乗り越えてきたっていう成功体験として持ってるので、まとまりが強いんだと思います。あとは、ちょっと思い出したんですが、また忘れた・・・なんだっけ。

ホセイン 次行きましょう(笑)

――喧嘩などはないのでしょうか

神田 本当に分裂はないですけど、当たる時はありますよ。僕が審判に文句言って、大輝がめちゃくちゃキレるとか。

宮川 あー、あるある(笑)

ホセイン でも次の日くらいに戻ってない?

神田 クレイトンが練習うまくできてないとかは、4年生として責任持ってやれよと僕らが言うとか。剛が体重落とさないとかだったら、『ふざけんじゃねえ』とか当たることありますけど、喧嘩とかはないです。

――部活によっては派閥に分かれてしまうなど聞くこともありますが、そのようなこともないのでしょうか

ホセイン 派閥とかないな。みんな派閥みたいな。孤立してるよね。いい意味でバラバラで、やる時に集まるみたいな、アベンジャーズみたいな(笑)

宮川 時期で考える時はあるな。最近なんか大輝と剛めっちゃ仲良いなとか、今は俺と誠仁かとか結局全部変わる。

ホセイン (なんかあるとしても)その日ぐらい。その日を持って終わりみたいな。

神田 ちゃんと言いたいことを言えるので、それはいいっす。

リーグ戦の振り返り

宮川

――リーグ戦で印象に残っている試合はありますか

宮川 1勝目どこだっけ・・・明治か。明治はたまたま勝てたみたいな内容だった。

神田 めちゃくちゃ内容良くなかった。

宮川 僕は国士舘ですね。あれ負けてたらもっとやばいでしょ。自動降格みたいな。

ホセイン 明治と中大に勝たないといけないみたいな。

土家 前日に(国士舘大が)神大に勝ってやべえってなって。その試合(国士館大戦)で俺らが負けたら、次の日に青学に勝っても、もう1個食わないといけなかったから。

宮川 あの試合自体もずっと負けてたよね。10点差くらいで負けてて、やばいってなったけど、なんとかって感じやった。

ホセイン あそこの龍海(兪龍海、スポ3=神奈川・桐光学園)の起用は天才的に良かったですね。

――他の方はいかがでしょうか

神田 僕はもうリーグじゃなくて入れ替え戦なんすけど、東洋のゲーム2ですね。あそこだったかなって思います。国士舘は僕いなくて・・・

土家 そうやった(笑)

ホセイン 入れ替え戦まで入れるなら、やっぱ東洋の試合が印象的かな。でも、国士舘に負けたも結構印象的で、マジかみたいな。

宮川 20点差ひっくり返され、こいつ(土家)ファイブファウルで退場、誠仁が全然起用されてないのに残り1分で出てきて(笑)。

神田 他には2巡目の明治かな。内容的にはめちゃくちゃ良かったかって言われたら微妙だったんですが、最後の勝ち方とかは、大輝が締めてくれたりとか、龍海が少しずつ良くなってたり。あのぐらいからちゃんとチームのキーとなる選手が、コンスタントに活躍するような状態になったと思ったので、明治の試合が大きかったかなって。

土家 僕も明治かもしれないっすね。誠仁があのタイミングで来れないってなって。僕自身、誠仁がいるからなんかなんとかなるみたいな、たぶん頼りっぱなしの部分があって。でも、誠仁が来れないからキャプテン代行して、もうこれやるしかねえなって思って、試合も勝ったし、自分のパフォーマンスも最後良かったし。あそこがリーグ戦としてはターニングポイントになったんで、自分的には良かったかな。

ホセイン あの試合めっちゃよかった。誠仁がいないんでベンチ盛り上がらないかなと思ったら、クレイトンがめっちゃ盛り上げたし。やっぱ4年生が先頭切って声出せば、周りも声出しやすい雰囲気になるし、その声援が後押しになるんだって、あの試合で思った。

――1巡目と2巡目ではチームが急成長したように思いますが、何が変わったと思いますか

宮川 監督への意識。これでも割とマジだよ。1周目は4年生もそうだけど、出てるメンバーも倉石監督に対する不穏な空気みたいなところを全然普通に感じたんだよね。本当にバラバラだったと思うんだけど、もっと自分たちでやろうぜみたいな感じになったところから、あんま意識しなくなったかな。

ホセイン 明治からじゃない?

宮川 やっぱり明治かな。それで自分たちでやろうっていう感じがもっと出た気がする。ずっとパラッパラやなと思ってたんだよね。

神田 近いですけど、チームの勝ち方みたいなのがようやく分かってきたところがあって。明治のゲーム勝って、国士舘勝って、青学勝って、東洋2試合勝ってという5試合の勝ちを経験する中で、チームの誰がどの時間帯に出て、誰がどういう活躍すれば、チームとして流れが良くなってくのかが、僕の中ですごい掴めたんですよね。自分のチームの中での立ち位置もよくわかったし、倉石さんが思ってることの10パーセントぐらいはわかるようになってきたっていうところですかね。なのでチームとしての勝ち方みたいなところが少しずつ分かってきたところが一番大きな変化だった。

――チームとしての勝ち方というのは

神田 早慶戦の勝ち方が出来すぎてたんですよね。あれが1つの(勝利の)かたちとして残っちゃって。でも倉石さん的には多分そうじゃなかったんですよね。なので、リーグの頭で3連敗したぐらいから、『あれ使われ方違う?』みたいなところはすごい感じて。なので、あの時の成功体験とはまた違う勝ち方みたいのが分かってきた。

ホセイン 森さんがヘッドコーチ代行したんすけど、今まで使われていない選手を少しずつ使ったりとか、タイムマネジメントも大きく変わりました。あれは大きい(変化だった)かな。

土家 誠仁とクレイが言ったことが全てですね。勝ち方っていうところで言うと、自分たちで主体的にやるようになった。自分たちでやらないといけないし、自分たちがやらないと後悔するっていう気持ちが芽生えたからチームでまとまれたし、それがいい方向に向かったので、チームとして勝ち方を知ったというか。それが全てだと思います。

――3年生の学生コーチはどんな印象でしょうか

土家 頼りになりますね。もともと3人とも人に指示したりとか、言ったりする性格ではないんすよ。だけど、明らかに今年でそこは変わったし、直接的に選手に伝えたりだとか、間接的に選手のモチベーションを上げたりっていうところで、僕らも分かってないところでちゃんと働いてくれたりとか。 スカウティングもそうですけど、彼ら3人がいなかったら、間違いなくまとまってないと思います。

宮川 3年間やってきて一番今年が多分変わった年だなって。僕と大輝とかは特に3年生の学生コーチからしたら言いにくいと思うんですよね。1、2年生の時は相手の特徴とかすごい教えてくれるんですけど、僕らのネガティブなフィードバックが全然なかったんです。でも今年は、ネガティブなフィードバックをくれて、スクリメージ練習中とかでも、『またターンオーバーしてますよ』とか言ってくれるようになったんで、それが一番変わったことです。3年生は学生コーチの中ではトップの立場なので、その自覚とかもすごい芽生えていて。自分たちがやんなきゃいけないんだっていうのを学生コーチの中でも感じてくれて、そこは一番ありがたいし、チームのためになっているし、変わったなって思ってるところです。

宮川 全く同じです。

土家 あと同期をすごい引っ張ってくれてるというか。言い方あれですけど、やっぱミッチー以外は堅信も龍海も自覚が足りてない部分があるんで、そこを強く言ってくれてるというか。モチベートしながらダメなところはしっかり指摘するようになってくれました。僕たちもそこを言わなくて良くなったというのはあります。

ホセイン 悪い時あったら、なんか井ノ山(琉人、スポ3=東京・豊多摩)がちょっと集まってとか言います。去年だったら絶対言ってないっす。

神田 東洋のゲーム2の後もチームとしては勝って、点差も前半で20点ぐらい離すっていう状態だったんですけど、堅信と龍海はあんまり良くなかったっていう状態の中で、井ノ山が集めて言ってくれて、その後のゲーム3でちゃんと勝ち切れたような。

――早稲田のカラーは下級生に伝わっていると思いますか

神田 苦しんだとこなんですけど、東洋の3試合目で、早稲田らしさがやっと見えるようになってきたと思うんですよね。よりがルーズボール飛び込んだり、ユズキもリバウンド頑張ってたし、堅信もゴール下で点数取るようになっていて、タツミもゴール下で点数になることをやって確実に勝ちに行く。ちゃんとやることをやるというスタイルが浸透し始めてるなっていうのは感じましたね。

インカレに向けて

ホセイン

――インカレへ向けてどんな準備を進めていますか

土家 もう対戦相手は決まって、初っ端から留学生がいるチームとやりますし、勝っても拓殖大の留学生チームがいる中でリバウンドの強化に努めなきゃいけないなと思っていて、やっぱり練習内では今日も言ったんですけど、留学生がいない中で能力的にもサイズ的にもどうしても(早稲田内の練習では)やれてしまうところがあって、そこに満足するんじゃなくて、常に留学生が居るっていうのを想定して、チームとして課題に取り組もうという話をしていて、逆にそこを戦えればリーグ上位にも戦えてた部分があるので、本当にそこの改善を努めるだけかなって感じですね。

宮川 僕は個人的には試合に出る準備とかは特に考えて居ないんですけど、3週間しかないところでまず1個は全力で楽しみながら、それを下級生に伝播するような雰囲気づくりです。あとは東洋大との試合のような追い込まれたときはめっちゃハードにやるんですけど、結局練習ってソフトなんで、そこら辺は上級生の身体が強いところとかを活かして、フィジカルにちゃんと強くやるっていう、練習強度を上げるっていうところですね。

ホセイン まあさっき大輝が言ってくれてたように留学生が多いので、それに向けた練習、意識をしないといけないですし、今週も留学生がいるチームと練習試合をするので、センター陣には自信をつけて欲しいですし、センター陣以外もフォワードとガードも留学生がいると意識することがいっぱいあると思うので、しかも今週の試合相手の留学生は日本トップクラスの人たちなので、今週でうまく自信つけてやってほしいのと、僕たちが(この部に)いれるのも、あと3週間なのでクレイが言ったみたいに雰囲気じゃないですけど、コミュニケーションはずっと取り続けないといけないですし、それを後輩にもやってほしいですね。なんか試合出てればオッケーみたいな人たちが多分いると思うんですけど、そういう人たちがコミュニケーション取れたら、チームももっと強くなると思うので、だからそういうところを上手く伝えながら、3週間やっていきたいなと思ってます。

神田 僕はチームに対してオフェンス、ディフェンス、一個ずつとチームに対して一つあってディフェンスに関しては大輝が言ったようにリバウンドのところとポストディフェンスのところですね。留学生が3校続くんで、松山大学はいないですけど、ポストのディフェンスをいかにチームのルールを守って潰し切るかっていうところと、リバウンドというところが課題として絶対ありますね。東洋のゲーム1、ゲーム2、ゲーム3って何が違ったかっていうとリバウンドの数なので、ゲーム1は14本負けて、あと15本勝って、14本勝ってっていって、やっぱり勝敗が変わってるので、そこをいかに受け止めるかっていうところだと思うのでそこがディフェンスのところです。オフェンスに関してはもう少し一人一人が特徴を活かす動きを気を遣ってできるようになるということが重要で、それぞれやっぱり強みがあるんですよね、でも弱みもある中で、それをいかに出すような、かつそれはスカウティングされないと思うので、それは相手チームには分かんないけどチームメイトには分かるっていうのが最初に倉石さんが言ったことと被るんですけど、そこをいかに作れるかっていうのがオフェンス面です。個人として意識してるのは、キャプテンがいかに失敗するかということを意識してて、いかに失敗してもいい雰囲気を作れるか、捉え方によっては凄く緩く感じてしまうんですけどディフェンス面やチームルールに関しては徹底的にやらなきゃいけないと思っているんですけど、プレッシャーかかればかかった場面ほど、個人の成長の面でいくと失敗しないといけない場面ってたくさんあると思うので、この3週間の中で今日も練習では、あえて1メートル遠くにパス出したりとか、見てない中でワンテンポ早くパス飛ばしたりとかそういうことを意識してやってるんですけど、いかにキャプテンが失敗して、挑戦する雰囲気とか、自分の技術を磨くためには失敗しなきゃいけないんだってことを理解してもらうことが重要だなと思っていて、僕はそこを意識して個人的にはやっていこうかなと思っています。

――対戦校の組み合わせを見ていかがですか

ホセイン 僕は全然関係ないですけど、大輝の同期が・・・。

土家 小栗(瑛哉、大阪産業大)は、中学校で一緒に日本一目指しながらやってたメンバーで、本当に仲良くで高校は別々だったんですけど、それでも大学で小栗と広島大学の山本(草大)、本当に仲良くて、3人でインカレ出ようぜって話してた中で僕は毎年出させてもらっていたんですけど、大産大がなかなか出れない中で、今年出れてしかも試合をやれるってなったんで個人的に燃えてますね。はい、絶対負けたくないんで(笑)。

ホセイン 見てみたいですねマッチアップ。

土家(小栗は)めっちゃ上手いんですよね(笑)。

ホセイン そうなんですよ、超有名人で開志国際で1回日本一になってて。

神田 俺らも負けたしな(笑)。ジュニアオールスターで自分は静岡で(小栗のいる)岡山に負けました。組み合わせに関しては凄く良いところに入ったと思ってて、大産大も凄く強いと思うし、留学生いるし、良いシューターいるし、まあそこに勝って、松山大学にちゃんと勝って、拓殖、大東って勝ったらすごい見てる人も驚くし、ワクワクすると思うので、ここ4つ越えることが目標ですね。

ホセイン そうだね、勝ったら流れくるね。インカレ強いんで早稲田。

神田 その4つをいかに越えるかですね。でも、すごい楽しみな組み合わせです。

――意識している他校の選手は

ホセイン 二人いますね。対戦相手というか仲間として白鷗のギバ賢(ギバ賢キダビング)と東海の小玉(小玉大智)くんです。小玉くんとは僕中学校の頃から一緒にやってたんで、僕個人的には東海は出られないんじゃないかなと思ってたんですけど小玉くんのようなプレイヤーがチームに貢献してすごいなって思いましたし、ギバ賢もダンスだけじゃないなって凄く思って(笑)。チームも引っ張ってますし、あとめっちゃ礼儀正しくて、ハーフのイメージアップに繋がるかなって、たまに連絡来るので僕(笑)。あと、明治に僕の中学校の同期がいるんですけど! 名前なんだっけ、、、。

一同 (笑)

ホセイン 31番の吉村公汰です。中学校から一緒で家も近いので、個人的には注目したいですね。

神田 僕は高校の同期がインカレに二人で出てて、近大の田中勇樹、、、

ホセイン 超エースじゃん。

神田 リーグもめちゃくちゃ活躍してたんで、その一人と、関西2位だった京産大、佐原和樹ですね。高校の時に一緒に日本一目指してたメンバーが出るので、僕含めて3人で最後良い形で終われたらなと思ってるのが、対戦外ではあるんですが思ってるのと、対戦校ではちゃんと予選リーグ2つ抜けて拓殖に関してはユセフと益子ですね。そこの二人をいかに抑えていくかだと思っていて、大東に関しては4年生でいい選手たくさんいるんですけど、シューターの菊地ですね。静岡で国体とかも一緒にやってたっていうのもあるんですけど、大東支えてるのってああいったディフェンス頑張って、ハードワークしてっていう選手がやっぱり大東を支えているので中村拓人とか高島とか良い選手はたくさんいるんですけど、結局チームを勝たせるのはああいう選手だと思うので個人的には菊地に最後勝って終わりたいなと思ってます。

宮川 日体の青木遥平、まじで良い奴まず(笑)。愛知でずっと一緒だったんで、試合とかもしてたりしたんですけど、キャラがめっちゃ好きなんですよね。めっちゃ鼓舞するタイプで、ああいうキャラって大学バスケ界でなかなか居なくて、普通にシューターとしても上手いですし、高校からずっとあんな感じだったんで、でもあいつの方がよっぽど活躍してますけど、もちろん。

ホセイン 上手いよね〜あの人。

宮川 うん、本当にめちゃくちゃ応援するし、あいつまじで良いっす(笑)。ただ褒めただけだ。

一同 (笑)

土家 チーム的には筑波を意識してて、大東勝てたら筑波と戦えるので、やっぱり(筑波は)大濠出身多いので大濠のスタッドは筑波行くみたいな流れが出来てるので、しっかり潰しておきたいですね。早稲田に大濠から取れるように頑張りたいと思います(笑)。

――インカレが学生バスケ最後の大会となりますが、特別な思いや意気込みをお願いします

ホセイン そうですね、上手く巻き込むじゃないですけど、東洋との試合の時にやったみたいに、上手くベンチと観客席を巻き込んで出てる人たちを後押しするような役割だと思っているので、チームでそれを出来るのが、勝手に思ってるだけなんですけど、僕だけだと思ってるのである意味はそれはそれでカッコいいと思ってますし、そういう姿をインカレでもしっかり見せて、来年の後輩たちにこういう役割もあるんだぞっていうのを、あるんだぞっていうのもおかしいですけど(笑)、見せられたらなと思ってます。

宮川 えーっと、なんて言うんでしたっけ。

土家 英語でいいよ。

ホセイン それめっちゃおもろいよ、最後英語にしよ(笑)。

宮川 僕が試合出る出ないに関わらず、4年最後の大会だから応援来てくれるっていうメッセージめっちゃもらってて、普通に大学の同級生もですけど愛知でずっとバスケやって友達とかバスケやってなかった友達とかもみんな来てくれるとか言ってくれたので、その人たちが来て良かったなって思えるような試合をベンチからでも作れるように全力で、それでチャンスがあってもし出ることがあったらそこでラッキーチャンスに期待してっていう感じですかね。

土家 インカレは4年生の大会だと思っていて4年生の勝ちたい気持ちが強い方が勝つっていう大会だと思うのでしっかり価値にこだわってやりたいっていうのと、やっぱり早稲田に来るまでにたくさんの人のサポートがあって、というか、恩があって早稲田でプレー出来ているので、そう言う方々だったり、応援してくださってる方々に結果で恩返し出来るように頑張っていきたいと思います。

神田 そうですね、僕はすごい本当に楽しむってだけですね。正直、後輩たちを2部に落とさせない、2部でプレーさせないって言う思いしかなかったんで一個責任は果たしたと思っていて。最近はまじでバスケ楽しいんですよ。僕はあまり大学バスケを違う楽しみとしては楽しいんですけど、凄くいかに改善出来るかとか、攻めというか守り、守ってきたものが多かったんで、最後はもちろん勝敗はこだわるんですけど、楽しんでやりたいのが一番ですね。大輝が言ったようにいろんな方が見てくれるので、僕が笑顔でコートでプレーすることが家族も含めて1番喜んでもらえることだと思うので、本当に楽しんでやることですね。最近も練習楽しくて、パスミスとか今日めちゃくちゃしてたんですけど、僕的にはあえて1メートル遠くに出してるんですよ、このパス通ったらインカレで勝てるなとかって思って。今までだったら、ミスしないように、ここに出すってのをやってたんですけど、それをやり始めてから楽しいんですよね。なので、このまま3週間継続して、最後の大会も楽しんでやりたいなと思ってます。

――ありがとうございました!

(取材・編集 落合俊 宮下幸)

◆ホセイン剛(ほせいん・つよし)(※写真左)

2003年2月17日生まれ。183センチ。107キロ。東京・早実高出身。教育学部4年。色紙『声援』「4年間声を出すことが大事だと思ってきたから」

◆神田誠仁(かんだ・まさひと)(※写真中央左)

2000年9月4日。176センチ。78キロ。静岡・浜松開誠館高出身。社会科学部4年。色紙『失敗を楽しむ』「キャプテンが失敗することが下級生のチャレンジを促す。最後のバスケット生活を楽しみたい」

◆土家大輝(つちや・だいき)(※写真中央右)

2000年4月5日。173センチ。73キロ。福岡大大濠高出身。スポーツ科学部4年。色紙『勝』「勝ちにこだわる。勝って恩返し」

◆宮川丈クレイトン(みやかわ・じょう・くれいとん)(※写真右)

2000年5月8日。183センチ。85キロ。愛知・千種高出身。商学部4年。色紙『雑草魂』「早稲田らしさが出てると思うから」

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