バスケットボール部
2022.12.04
【連載】インカレ直前特集『追求』 第1回中野雛菜×川岸柚
先陣を切るのは、センターポジションを担う中野雛菜(スポ2=神奈川・東海大相模)、川岸柚(スポ1=群馬・市太田)の下級生コンビだ。普段から仲がいいというお二人に今シーズンのプレーやプライベートについてうかがった。
※この取材は11月24日に行われたものです。
リーグ戦を振り返って
色紙に何を書くか悩む二人
――最初にお互いを紹介してください
中野 考えてきました(笑)。柚です。第1印象は大人しめとか、真面目とかそんな感じに見えるかもしれないんですけど、 実際はめっちゃいじってきたり、めっちゃなめてます。いい意味で私的にも話しかけてくれる子じゃないと話せないんですけど、(柚は)話しかけてきてくれるし、 いつももう雛菜(中野)さんみたいな感じなんですよ。でもみんなと仲がいい訳ではないから、雛菜は仲良くなれてすごくよかったと思ってます。プレーはめんどくさがりです(笑)。省エネなんですけど、試合になったら、 本当にいきなり活躍しだすみたいな。めちゃめちゃスリー入っちゃうし。昨日もスリー4本決めてました。
川岸 雛菜さんは、この人仲良くなれそうだなっていう風に直感的に思って、どんどん自分から話しかけていきました。かまってちゃんで、おっきい赤ちゃんなんです。
中野 かまってちゃんは一緒じゃない?(笑)
川岸 お互いが思っている感じです(笑)。話し合いとかよくあるんですけど、よく泣き出すんですよ。最初のうちはこの人大丈夫かなって思ってたんですけど、試合とかだと留学生の選手とかとやり合ってて、普段のイメージとは違ってびっくりしました。雛菜さんはエムさん(江村優有、スポ2=愛知・桜花学園)に(プレーについてのアドバイスを)色々言われてるんですけど、自分も最近結構言ってもらえてて。エムさんに教わる仲間として意識してます。
――リーグ戦で個人として成長したところを教えてください
中野 最初の方は相手が日本人で小さい子が多くて、スピード重視のチームばかりだったので、それに合わせた部分もあるし、そういう人たちに対して雛菜がつけないっていうのもあって、全然試合に絡めなかったです。後半、留学生が来た時には全部は止めれなかったけど、できることだけはちゃんと頑張ってやることができました。ボール全く取れないとかあったんですけど、リーグ通して、試合に慣れて改善できたので、それはよかったかなって思います。
川岸 自分も最初の前半は絡めなかったんですけど、 だんだんプレイ時間が増えていって、ヤヤさん(フェスターガードヤヤ、スポ3=宮崎・小林)、エムさんとの絡み方っていうか、2人のプレイスタイルがわかって対応できるようになり、自分もやりたいことが出せるようになったのが成長できたところです。
――反対に見つかった課題はありますか
中野 前半全然絡めなかったときです。大きい相手は体を張ればどうにかなるんですけど、小さい人につくとなると脚力など全然足りてない部分があったりしたのがディフェンス面の課題で、オフェンス面の課題としては、筑波大戦で特にそうだったんですが、エムのところにピック行った後に、エムのところにダブルチームつかれて、雛菜がシュート打たないと思われて捨てられていて、負担かけに行ってただけだったので、シュート力は上げていかなきゃいけないかなって思ってます。
川岸 1年生で最初から出てるわけじゃないので、途中から出た時に試合の流れを変えるようなプレーがしたかったなっていう風に思ったのと、ガードの人たちが一生懸命中に切れ込んで出してくれたパスを決め切れなかったっていうのが今回のリーグ戦ですごい悔しかったので、インカレまでにはもっとシュート力を磨きたいと思っています。
チームメイトからの質問
中野と話し合う川岸
――質問の色がガラッと変わりますが、女バスの中で付き合うなら誰ですか
中野 私は心に決めた人がいるからな(笑)。
川岸 さっさと言ってください(笑)。
中野 江村さんです。理由はかわいいからです。
――どういうところが可愛いですか
中野 ツンデレです。あともういきなり顔真っ赤になるぐらいまで恥ずかしがるんですよ。そんな恥ずかしくないことなのに、 静かな自習室で咳しただけで、もう顔真っ赤みたいな。話してて面白いし、寮一緒なのでご飯とかも作ってくれるし、半分お母さんで半分彼氏です。
川岸 こんな常舌になるんですね(笑)。
中野 エムのことなら任せて。いくらでも語れる(笑)。
川岸 私は望月綾乃(スポ1=東京・実践学園)ですかね。面倒見が良くて、私が電車の中とかに忘れ物をよくしちゃうんですけど、おろおろしてる時にささっと電話かけてくれて、「ここにあるらしいから、明日取りに行きな」みたいな。頼りにしています。
――おすすめの授業を教えてください
中野 コーチング実習の障がい者スポーツ指導員です。車いす乗って校庭1周したり、車いすバスケしたり。あと目隠しして案内するんだけど、ソラさん(中山桂、スポ3=愛知・桜花学園)と一緒だったから、わざわざ変な階段の道とか通って、ソラさんのこと階段から落とすフリしたりしました(笑)。
川岸 今のも絶対書いてください(笑)。
インカレに向けて
――バスケを始めたきっかけを教えてください
中野 小学校3年生のときに、バレーかバスケかどっちかでいいから、とりあえず運動しなさいって言われて。それでバスケをやっていたお姉ちゃんに無理やりミニバスに連れてかれたのがきっかけで、そこから楽しくてずっとやってます。
川岸 自分も小学3年生の時に始めて。きっかけはと知り合いの人に背が大きかったので体験入部だけでも来てほしいって言われて多分楽しかったので続けちゃってます。
――自分のプレーの強みを教えてください
川岸 一応センターなんですけど、 センターの割にはスリーも打てて、相手がスリー警戒してきたらドライブも狙えるっていうところです。あと相手が小さかったら面取るし、大きかったら外出て1対1仕掛けるというように、相手に合わせて自分のプレイスタイルも変えていけるところが自分の強みです。
中野 ピックです。ピックからダイブしてリフトとか合わせてくれたその人が開くとか、そういうプレーが好きです。
――インカレへの意気込みをお願いします
川岸 初めてのインカレなので雰囲気もまだつかめていませんが、自分がリーグ戦で自信持てたことや反対に課題として見つけられたことを、自分が出せる精一杯の力を出して、チームに貢献したいなっていう風に思ってます。
中野 ここまで春のトーナメントや新人戦、うまくチームがまとまらないままの試合が多かったので、もう最後だしみんなでまとまった試合にしたいです。まとまった早稲田はすごく強いと思うので。個人としては、私はできる仕事が少ない中でもそれが評価されて試合に出してもらえていると思うので、そのできることを精一杯やりたいです。今年まだ一緒に出れていないヒマさん(桂蘭主将、スポ4=愛知・桜花学園)の分も頑張っていきたいです。
――ありがとうございました!
(取材・編集 冷水睦実)
◆中野雛菜(なかの・ひな)(※写真上)
181センチ。神奈川・東海大相模高出身。スポーツ科学部2年。対談の予習をしてきてくれた中野選手。昨年の対談が楽しかったので携帯電話のお気に入りに登録してくれていたそうです!
◆川岸柚(かわぎし・ゆず)
174センチ。群馬・市太田高出身。スポーツ科学部1年。中野選手の話への返しが軽快だった川岸選手。おすすめのコンテンツはお笑い芸人見取り図のユーチューブチャンネルだそうです