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ラグビー部

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2022.11.22

【特別企画】早慶戦100周年記念対談『再会』 第3回 小泉怜史×井戸幹太(慶大)

 第3回は、FB小泉怜史(文構4=東京・早実)とフランカー井戸幹太(慶大)。神奈川県スクール選抜で共に全国大会を経験した二人は、その後、それぞれ付属校から早大、慶大へ。お二人の出会いからお互いの印象、最後の早慶戦にかける思いまでお話を伺った。

※この取材は11月18日に行われたものです。

他己紹介

――この対談をやるという話を聞いた時、どう思いましたか

小泉 本当にやるんだと思いました(笑)。びっくりしました(笑)。

――井戸選手はいかがですか

井戸 早稲田で仲いい人が槇(瑛人、スポ4=東京・国学院久我山)と怜史(小泉)の2人しかいなかったので、実際に対談になった感想としては、他のメンバーを見て、びっくりしたというのは大きいですかね(笑)。

――それでは初めに他己紹介をお願いします

井戸 僕からいきます(笑)。小泉怜史君です。相模原ラグビースクールから、早実、そのまま大学入ってラグビーをしています。ポジションはFB。割とBKはどこでもできるイメージが僕の中にはあります。性格的な面で言うとお調子者な気がしますね(笑)。同じチームでもちゃんとリーダーシップを執ってくれて、プレーの面ではすごく頼りになるのですが、大事な試合の前で脳振とうしちゃうので。そのイメージが強かったですね(笑)。

小泉 井戸幹太です。出身スクールは横浜ラグビースクールで、ポジションは、中学の時はFW。今でいうフランカーの位置、4番とか、5番を着けていたと思います。

井戸 いや、1番です。

小泉 1番だっけ(笑)。まあ、中学生なので(笑)。FWということで。タックルと、ジャッカルと、キャリーとか。今でも本当にフランカーの仕事をしてるっていうイメージがあって、プレースタイルも仕事人。一緒にプレーしてる時は、井戸がいると、ちょっと安心、任せられる部分があるかなっていうふうに感じてました(笑)。高校は慶応義塾に行って、大学もそのままラグビーを続けています。私生活の部分でいうと、結構いじめるタイプ。僕はいじられる役で井戸はいじってくるみたいな。お調子者で、一緒に騒いでいたりしたかなと思います(笑)。

――井戸選手は今のお話を聞いていかがですか

井戸 そうですね、本当にその通りだと思います(笑)。

――相手にキャッチコピーをつけるとしたら

井戸 大事な試合の前でケガする人。めちゃめちゃうまくて、なんでもできるので、「器用貧乏」って言おうとしたんですけど、大学のプレー見てたら、これも無くなってきてるな(笑)。ちょっと考えときます(笑)。

小泉 ラグビーだけだったら、「仕事人」じゃないですか。でもラグビーと私生活でガラッと変わっちゃうので、(「仕事人」は私生活には)似合わないですね(笑)。

――井戸選手は改めていかがですか

井戸 ラグビーだったら…思いつかないですけど、

小泉 いいよ、「器用貧乏」で。

井戸 さすがに貧乏じゃないもんね。怜史は僕たちの代の、U17日本代表のキャプテンだったんですよ。なので「スーパースター」でお願いします(笑)。

――井戸選手は自分で書いたキャッチコピーを覚えていますか

井戸 なんでしたっけ(笑)。まじで覚えてないです。

――「タックル タックル くるくるぱあ~」です!

井戸 そういうTシャツが中学の時からあって(笑)。

小泉 あー、あれね(笑)。

出会った頃のお二人

ラインアウトする前の井戸(右)

――お互いについてさらに深掘りしたいと思います。まず、中学生の時のお互い振り返っていかがですか

井戸 実際話してみたら、親しみやすい、懐が深い、心が広いので、僕がいくらいじっても楽しく過ごさせていただきました(笑)。でも、本当にプレーは中学生離れしてて、高校の時も高校生離れしてて。大学でも本当にみんな知っているような選手です。人としては、本当に心が広いです(笑)。

小泉 やめて。気持ち悪いわ、なんか(笑)。

一同 (笑)。

――小泉選手は、いかがですか

小泉 選抜しか関わってなくて、スクールは全く違ったので…。当時、神奈川の中で横浜ラグビースクールっていうのは、毎年1位とか2位を争うようなチームだったので、すごいチームにいる選手だなっていう印象がずっと強くて。そのまま選抜で絡んでいくうちに、イドカン(井戸)の標的にだんだんなってて。完璧に仲良くなった瞬間に標的になって、すごいいじめられるようになって、追いかけられるとか。ずっとおいかけっこしてた記憶があります。ラグビーに関しては、本当に頼りにしてて、接点の部分で本当に仕事してくれる選手だったので。高校、大学とやってて、大学に入ってからなかなか試合に出るところを見られていなかったので、ちょっと悲しいっていう部分もありました(笑)。4年生になって、試合に出るようになって、リーダーシップも発揮してるのを見てて、「すごい成長したんだな」っていうふうに最近思ってます。

井戸 ありがとうございます!

――お互いを初めて認知したのは選抜の時ですか

井戸 僕は選抜の前から知ってて。中3の夏とかから選抜って始まるんですけど、中2の春ぐらいから、(小泉は)有名だったので知ってました。

小泉 僕は、中3に入ってから、練習会とかで会うようになってからだと思います。それまでは全く関わりはなかったんじゃないかな。会ったこともあんまりない気がしますけど、どうですか(笑)。小学校の時とか、あんまり会ってる記憶はない。

井戸 ないね。

小泉 絡み始めたのは、中3くらいからか。

――その時のお互いの第一印象はいかがでしたか

井戸 ラグビーのところと、私生活のところとあって。ラグビーのところは、とんでもないキックを蹴ってて、同じキックとかがない印象です。人柄みたいなところで言うと、めっちゃ笑うんですよ。「ずっと笑ってんなー」って思ってました。

小泉 最初、横浜ラグビースクールの軍団があって、結構固まってるんですよ。横浜ラグビースクールは人数が多いので、その中の1人っていうイメージで。塊自体に怖いっていうイメージがあったので、「怖いのかな」っていう印象が、本当の第一印象です。でも、やっぱり話していて全然違いました。プレーもそんなに近い距離で見ることがないので、イメージってないですけど、タックル、キャリーに強いなって思っていました。

――その印象から、現在、変わったところはありますか

井戸 あんま変わってないっす(笑)。

小泉 まあ、あのイドカンは、すごい好青年になったっていう印象が強いかな(笑)。やんちゃ坊主がいい大人になってる、みたいな感じがします。

――お互いの成長したポイントはありますか

井戸 あんまり覚えてない、正直なところ(笑)。怜史が僕の背番号を忘れてたみたいな感じで、プレーは僕の印象ないと思うんです。あんまり分かってないんですが、怜史はすごいまま来てるなってイメージです。声が通るんですよ。一緒にプレーしてる時も感じたんですけど、早慶戦とか、いろいろなところで「これ怜史の声だ」っていうのは、結構あります。もちろん全部すごくて、感じるところとして、「声出るようになったね(笑)」っていう(笑)。

小泉 (笑)。イドカンは、私生活では喋るけど、ラグビー中は無口に黙々とプレーするような選手だったのが、大学入って、慶応のSNSとかよく見ると、リーダーっぽいことを円陣の中でやるようになっていて、「チームをまとめるような役をできるようになったんだな」っていうのを思いました。

――おニ人は今、普段連絡取ったり会ったりとかは

小泉 いや、全くないね(笑)。連絡も取らない。まあ、試合あったら喋るぐらいかな。そんなに絡むことないよね。あんまり。

井戸 うん。たまたまこの間、今年の3月ぐらいに御茶ノ水で会ったよね。

小泉 そうだね。コロナもあったし、そんなにみんなで集まろうみたいな感じはなかったので。あんまりないですね。

井戸 そもそも、あんまり中学の友達と会ってないですね。僕たち高校もそのままエスカレーターで上がってきたので、高校の友達もそのまま部活にいるっていう感じで。

――井戸選手はオフの日はなにをしているのですか

井戸 僕はサウナに行ってます(笑)。

小泉 流行りに乗ってんなぁ。

井戸 元々好きだからね(笑)。

小泉 あ、そうなんだ(笑)。僕は、なにもしない時間が多いかもしれないですね。基本寝てるか、ご飯食べにちょっと自転車で遠いとこに散歩がてら行くとかぐらいですかね。サウナに行くとか、そういうことはあんまりしないタイプです。試合終わりとかだと、疲れ切っちゃって。本当はアウトドア派なんですけど、卒論もあったりとか。外に出られてない感じです(笑)。

――外に出るとしたら

小泉 槇と釣りにいったりとか。最近は全然行けてないです。

――お二人の中で印象深い思い出はありますか

井戸 中学の最後の大会かな。

小泉 確かに。中学全国選抜大会の決勝か。俺は出てないけど。準決勝で脳振とうして(笑)。

井戸 そういうところをずっといじってました(笑)。

――今だから言えるエピソードはありますか

井戸 ずっと言ってますけど、全国大会の決勝は、脳振とうしないでこいつ(小泉)がいたら絶対勝ってたっていうことです(笑)。日本代表の10番、李承信が相手のチームにいて、めちゃめちゃ強かったんですけど、こっちのチームもめちゃめちゃ強くて。タレントがそろってて、その中でもエースが小泉怜史で。

小泉 (笑)。

井戸 最後こいつがいたら優勝できたのになーって。

小泉 いや、それ俺も思ってんだよなー。あの試合な~(笑)。惜しかったよね、24対21だよな。確か、めちゃめちゃいい試合してたんだよな。僕は、中学の時にイドカンのことを、みんな「なす」って呼んでて。「なす」って言ったら、めっちゃ追いかけてくるんすよ。イドカンが。「なす」の語源が分からずに言ってたので、今聞きたいです。

井戸 あ、ちょっと後で送るわ。

小泉 あ、言えないのね(笑)。

井戸 楽しかったですね(笑)。

来たる早慶戦へ

日体大戦でコンバージョンキックを蹴る小泉

――お二人とも附属係属からの進学ですが、高校と大学のラグビーの違いは

小泉 まず一番の違いは、コンタクトの強度が全然違います。カテゴリーが変わるごとに変わるものなので、大学生と社会人もまた違うものだと思います。早実は大学と全く同じ考え方やスタイルでやっていました。なので大学に入ってからラグビーのスタイルでギャップを感じることはなかったです。

井戸 僕も2つあって、1つ目はフィジカルやコンタクトの強度です。ウエートの回数も違いますし、今までとは別のスポーツなのではと思うくらいレベルが違います。もう一つは、ラグビーを考えてやるようになりました。慶応の栗原監督は考えてやることを強く推奨するので、それが影響していると思います。

――井戸選手は以前ジュニア選手権で早大に勝ちましたが、その時の心境やチームの雰囲気はいかがでしたか

井戸 個人的には、ジュニア選手権4戦のうち3戦はキャプテンで、4戦目はスタメン落ちしてしまったことが悔しいです。チームとしては上井草で3連勝することができたので、雰囲気もすごくよかったです。

――Aチームの筑波戦前に、カテゴリー関係なく全員でハドルを組んで気持ちを入れ直したと伺いました。いい影響はありましたか

井戸 筑波にはずっと負けていて、僕たちが入学してから一度も勝てていない相手だったので、特別な思いがありました。試合に出場するのは15人だけですが、チーム全員でカテゴリー関係なく勝利を目指すという意思統一がいいパフォーマンスに結びついたと思います。

――井戸さんから見る早稲田ラグビーの印象は

井戸 例年通りBKに強いランナーがいて、テンポが速いことは変わりないと思います。今年はFWに強いランナーがいることと、スクラムなどのセットプレーにも警戒する部分が大きいかなと思います。

――小泉選手は今季の慶應ラグビーの印象は

小泉 やはり例年通りタックルは激しいと思います。あとはブレイクダウンの激しさはより一層増していて、チーム全体の取り組みなの成果なのかなと思います。この前のジュニア戦を見て感じたのは、キックを結構使うチームなのかなと思いました。特に今年はキックゲームが得意なチームだと感じましたね。

――早慶戦に対するイメージはいかがですか

小泉 早慶戦は最後まで何が起こるかわからないということを強く思います。独特な雰囲気の中でやる試合は、楽しいようでソワソワして落ち着かないような試合です。「普段の自分があんまり出せないなあ」というような感じです。なので今年はいかにその雰囲気にのまれないかがポイントになると思います。

井戸 同じように、何が起こるかわからないと思います。10数年慶応は勝てていませんが、大差の試合はそこまでなく、1点差の試合もあるので、最後まで気が抜けないものだと思います。

――早慶戦への意気込みをお願いします

小泉 まずは勝つことが第一にあって、個人としては雰囲気にのまれないように、今までやってきた自分のプレーを最大限出せるようにしたいです。試合で見てほしいプレーはキックとランです!

井戸 チームとしては、ずっと勝てていない戦いに勝とうと話しています。筑波戦と早慶戦にはチームとして強くフォーカスしていて、試合に出る出ないにかかわらずチーム全員で勝利を目指したいです。ヒリヒリする感覚を僕自身も味わいたいなと思います。

――最後に互いへのメッセージをお願いします!

小泉 いまだに大学入ってから同じピッチに立ってないので、同じピッチで試合したいなと思います!

井戸 上がって来いよということで、待ってろよと言いたいですね(笑)。

小泉 待ってます(笑)。

井戸 僕は大学のカテゴリーでラグビーを終えてしまいますが、怜史は続けると思うので頑張って欲しいです。お互いこれからも頑張りましょう!

小泉 はい。頑張りましょう(笑)。

――ありがとうございました!

(取材・編集 田島璃子、谷口花、戸祭華子)

全国選抜大会での集合写真。盾を持っている選手の右が小泉選手、その上で笑顔なのが井戸選手だそうです!

◆小泉怜史(こいずみ・さとし)(※写真下)

 2000(平12)年6月22日生まれ。178センチ。86キロ。東京・早実高出身。文化構想学部4年。座右の銘は「努力は運を支配する」。試合中は俊足とキックでキレキレな姿を見せる小泉選手ですが、対談中は井戸選手も中学時代から印象的だという笑顔で、物腰柔らかく質問に答えていただきました。キックで魅了する小泉選手のエリアマネジメントにご注目ください!

◆井戸幹太(いど・かんた)(※写真上)

 2000(平12)年7月3日生まれ。168センチ。86キロ。神奈川・慶応義塾高出身。慶応義塾大学。商学部4年。どんな質問にも明るく答えてくださった井戸選手。趣味はサウナ。今一番欲しいものは、テントサウナだそう。今季はジュニアリーダーを務め、チームをまとめることにも尽力しています。ラストシーズン、強みと語るタックルでチームを盛り立てます!

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