メニュー

バレーボール部

« 特集に戻る

2022.10.27

【第1回】現役大学生Vリーガーとしての活動を終えて

 現役大学生として初めてVリーグに挑戦した大塚達宣副将(スポ4=京都・洛南)。Vリーグシーズン途中からの合流とはなったものの、試合ごとに最も活躍した選手に送られるVOM(V-leaguer Of the Match)を何度も受賞し、チームを勝利へと導く主力選手へと成長した。そしてチームは3位でシーズンを終え、大塚は最優秀新人賞を獲得する堂々の活躍。また大学卒業後は、パナソニックパンサーズでプレーすることが決まっている。大学バレーのオフシーズン、現役大学生Vリーガーとして活躍した大塚にパナソニックパンサーズでの話を伺った。

 

※この取材は10月10日にオンラインで行われたものです。

 

「やり切ることができたというのは自信につながった」(大塚)

円陣を組む大塚(写真提供:パナソニックパンサーズ)

 

――パナソニックパンサーズへの内定おめでとうございます。まずは昨シーズンのパナソニックでの活動を振り返っていかがですか

 ありがとうございます! 昨シーズンの途中、1月からチームに合流させていただきました。自分自身は大学のオフシーズンで、大学よりも更に高いレベルで鍛えたいという気持ちがあり、それを快く受け入れて下さったパナソニックと送り出してくれた早稲田大学には本当に感謝しています。そこで自分自身が成長できたということはすごく実感しているので、本当にありがたかったなと思っています。

 

――現役大学生がVリーグに挑戦するのは初めてのことでしたが、Vリーグでプレーすることに対して、不安やプレッシャーといったネガティブな感情と楽しみといったポジティブな感情のどちらが大きかったですか

 僕は、大学ではなくてその上のカテゴリーでプレーできるということがすごく楽しみでした。日本人選手だけではなく、色々なチームの外国人選手とマッチアップすることもでき、自分の感覚としても良いものを得られたかなと思います。それが代表シーズンにもつながっているのかなと思ったので、楽しみな気持ちはすごく大きかったです。

 

――昨シーズンはチームの主力として活躍されていましたが、パナソニックでの経験や試合などで自信につながったことはありましたか

 1月中旬くらいからシーズンの最後までスタートとして使い続けてもらえたというのは、自分にとっても自信になった部分もあります。毎週土日に試合がある中で、自分のパフォーマンスをなるべく一定にしてプレーするというのは本当に難しいことだと思いますし、大学よりも更にレベルの高い場所なので、それもあってさらに難しいことだというのは分かっていました。それを何とかやり切ることができたというのは、自分にとっても自信になったなと思うので、そこのあたりが1番大きな収穫だったと感じています。

 

――バレーボールの面で、大学とVリーグの違いを感じたことはありましたか

 Vリーグと大学では、スピード感や攻撃から守備への切り替えのところが早く、頭の回転を速くしないとなかなか付いていけない部分がありました。外国人選手がどのチームにもいるので、高さという面でも大学生では経験できない部分というのがたくさんあって良かったかなと思います。

 

――では環境の面についても何か違いを感じられましたか

 (Vリーグは)大学の部活動とは違って、バレーボールを仕事としてやっているというところの責任や自覚がまず大事になるなと思いました。確かに僕は大学生ですけど、やはりその環境でやらせてもらうからには、他のパナソニックの選手たちと同じ気持ちで戦わないといけないといけないなと思っていました。だからこそ「勝ち負けにこだわってやる」というところは、大学と比べても強かったです。(試合の)内容ももちろん大事ですが、内容よりもまず結果を大事にしたいというところは確かにあったかなと思います。

 

――経験豊富な先輩方とプレーするなかで、バレー以外の部分で学んだことや得たものはありますか

 代表でもそうですが、年齢層が広いところが特徴でもあり、それが部活動との大きな違いだと思います。色々な人からアドバイスをもらったり、自分からもたくさんコミュニケーションを取りにいったりして、色々な話をしてもらいました。ちょっとしたことでも全部が自分にとってプラスになっているだろうなと実感していたので、体育館ではもちろんですが、体育館以外でも積極的にコミュニケーションを取ろうとは思っていました。

 

――内定した同期の選手の印象はいかがですか

 今のところ、同期は僕を合わせて4人で、4人いるということは自分にとってもすごく心強いです。もし何かにつまずいたり、不安に感じている部分があったりしたときに、僕だけではなくて他のみんなもお互い相談できる関係というのはあると思うので、本当に心強いなとは思います。ですが年齢に関係なく、ポジションや試合に出られる人数というのは決まっているので、そこを勝ち取るために個人個人がどうやるかというところが大事になってくると思います。自分は自分の良さで勝負してやっていきたいなと思います。

 

――これからパナソニックでプレーしていく上での意気込みをお願いします

 チームとしては、やはりリーグで優勝することが1番の大きな目標だと思います。そこにどういうかたちで関わっていけるかというのは分からないですが、チームの勝利に少しでも貢献できるように頑張りたいです!

 

パナソニックパンサーズでプレーする大塚(写真提供:パナソニックパンサーズ)

 

――ありがとうございました!

(取材・編集 山田真由、山田彩愛 写真提供:パナソニックパンサーズ)

 

◆大塚達宣(おおつか・たつのり)

2000(平12)年11月5日生まれ。194センチ。最高到達点340メートル。京都・洛南高出身。スポーツ科学部4年。早大卒業後は、パナソニックパンサーズでプレーする大塚選手。同じく内定が決まっている同期の選手とはとても仲が良く、同じチームメイトとしてとても心強い存在だそうです!  

 

次回、【第2回】は日本代表活動について振り返っていただきます! 

« 特集に戻る