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野球部

2022.09.10

【特集】秋季リーグ戦開幕前特集(番外編)スタッフ対談 第2弾 冨永直宏新人監督×斉藤竜登学生コーチ×横山優斗学生コーチ

 今スタッフ特集の第2弾は練習メニューの作成などを行い、選手と監督の間を取り持つ学生コーチの冨永直宏新人監督(文4=東京・国学院久我山)、斉藤竜登学生コーチ(スポ4=埼玉・早大本庄)、横山優斗学生コーチ(社4=東京・早実)の3人が登場。リーグ優勝に向けて学生コーチたちは選手たちとどのような夏を過ごしたかに迫る。

※この取材は9月1日に行われたものです。

※氏名に旧字体を含む場合は、原則として新字体に直して掲載しております。

選手時代もスタッフの今も熱さは一番です!(冨永)

笑顔で取材に応じてくれた冨永直宏新人監督(写真中央)、斉藤竜登学生コーチ(写真左)、横山優斗学生コーチ(写真右)

――お互いから見た皆さんの性格を教えてください

斉藤 冨永はやるべきことはしっかりやる男です。何事に対しても徹底しているところがすごいです。横山もやるべきことはしっかりやる男で、グラウンド外でも選手のことを気にかけてあげているいいコーチです。

冨永 斉藤は目配り気配りがすごいです。横山はスケジュール管理がうまくて選手を引っ張るのが上手なコーチです。

横山 斉藤は野手投手関係なく全部員から信頼されるコーチです。冨永は自分にないものを持っているなとずっと感じていました。いわゆる早稲田の熱男です(笑)

――冨永コーチの熱さの源はどんなところにあるのでしょうか

冨永 野球が下手だったからですからですかね。プレーではアピールできなかったので、熱さと声だけは負けるなと先輩からご指導いただいたことがきっかけで、選手時代もスタッフの今も熱さは一番です!(笑)

――みなさん高校の後輩が早大に入学してきていますが、後輩に何か言葉をかけたりはしましたか

冨永 松岡選手には(国学院)久我山から早稲田はレアなので、まずは来てくれた感謝と人間性や礼儀の面でも気を抜くなよと伝えました。

横山 「いい意味で目立て」とは何人かに言いましたね。

斉藤 「舐めて入ってくるんじゃないぞ、覚悟をもって入って来い」と渇を入れました(笑)

――コーチになった経緯を教えてください

斉藤 3年生まで選手をしていたのですが、4年生が卒業するタイミングで富永から誘いを受け、今年の春から学生コーチになりました。

冨永 二年の秋から。毎年三年に進級するタイミングで一人学生コーチを選ぶ必要があり、学年のミーティングで部員からの投票で選出されました。

横山 2021年の一月から学生コーチです。ピッチャー陣の中で一人学生コーチを選ぶ必要があり、投手14人の中の話し合いで、気配りやコミュニケーション面で「横山しかいない」と選出されました。

――コーチの具体的な仕事はどういったことなのでしょうか

斉藤 足りないポジションに入ったり、ノックを打ったり、また練習外での自主練の補助などですね。

冨永 練習メニューの考案、練習の運営からミーティングの進行。監督と選手の橋渡しなど多岐にわたっています。

横山 投手練習メニューの考案からピッチャーの動画撮影までを行ったり、野手の自主練の打撃投手などを務めています。

――普段の仕事と分担はどうされていますか

斉藤 主に練習の補助を行っています。選手にノックを打つとか、不足した人員を補う役割が中心です。他には個人練習に付き合って欲しい選手がいれば手を貸しています。

冨永 練習メニューの考案と運営、ミーティングの進行を主に行っています。監督と選手の橋渡しとして双方の意見を伝えることも重要な役目です。

横山 投手の練習メニューの考案と運営、ピッチングフォームの撮影が主な仕事です。たまに野手相手のバッティングピッチャーを務めることもあります。

――コーチングの際に意識していることはありますか

斉藤 まず選手の考えを聴き尊重したうえで、自分や周りの選手の意見を示すことを大事にしています。選手の気持ちを第一にすることを心がけています。

冨永 一つは齋藤が言ったような選手の尊重で、もう一つは選手が指摘に対して納得感が持てるように公私両面で隙を見せないことが大切だと思っています。

横山 投手は登板機会がバラバラなので、体の状態や性格に合わせた練習メニューを作ることを大事にしています。時にランメニューなど辛い練習を課さなければならないことがありますが、そのような時は率先して自分も取り組むことを意識しています。

――では早稲田で今までで一番辛い練習メニューは何でしたか

斉藤 今年の夏にやった一対一でノックをするメニューが一番辛い練習でした。選手が左右にずっと振られてかなりきつそうでした、打っていたのは私でしたが(笑い)。

冨永 確かにその練習が一番辛かったと思います。グラウンドで立てなくなる選手もいたくらい大変なものでした。

横山 先日の新潟合宿で行った500M強のグラウンド外周走では、完走して倒れこむ選手が続出したので投手の練習では一番つらかったと思います。

――そのようなメニューを作って選手が疲れる様子を見てどう感じるのでしょうか

冨永 正直なところ半分は楽しい気持ちがあって、残りで心苦しいです

横山 僕はまったく心苦しいとは思いませんね(笑い)。

一戦一戦に集中して勝っていきたいです(斉藤)、粘り強く守れる投手陣を残りの期間まで作っていきます(横山)

――4年生で初めての合宿を経験しましたが、振り返っていかがですか

斉藤 チーム状況的に合宿があって良かったと思います。一部ではありますがチームで一緒に時間を過ごすことで、チーム内の人間関係に結束感が生まれてきたと思います。

冨永 リーグ戦に向けて技術的な部分はもちろんですが、きつい練習を乗り越えた達成感は自信になってくると思います。生活の部分では、この3人が同部屋だったので12日間密な楽しい時間が過ごせたのも収穫です。

横山 投手陣の弱さはチーム内外でも指摘されてきたことなので、その克服に必要だったのはこのような合宿などでやりきることだと思っていました。投手陣は一回り大きくなってリーグ戦を迎えられると思います。

――生活面での合宿の思い出は何ですか

斉藤 2人とも相当なゲーマーなので毎日、ゲームを教わっていました。特に横山は本当にゲームが好きで、ゲームをしながら独りでずっとしゃべっている様子が面白かったです。

冨永 竜登は序盤ゲームにずっと付き合ってくれていたのですが、途中流石に苦しくなったのか漫画にシフトして悲しかったです。

横山 とはいえ普段よりゲームはできませんでしたね。いつもはゲームばかりで、人と話す機会があまりないので2人も含めてたくさんの仲間と長い時間が過ごせたのはよかったです。一緒にゲームをして2人の人の良さを感じました。

――合宿を通しての注目選手は誰ですか

冨永 野村健太(スポ3=山梨学院)です。全体を通してよかった印象です。

横山 投手陣の中では伊藤樹(スポ1=宮城・仙台育英)です。リーグ戦ではぜひ期待してください。

斉藤 自分は元々捕手だったので、捕手をよく見るのですが印出太一(スポ2=愛知・中京大中京)と栗田勇雅(スポ2=山梨学院)は意識と技術両面で成長したかと思います。

――合宿での攻守の練習についてそれぞれ振り返っていかがですか

冨永 攻撃面で意識していたのは走塁面です。基本中の基本ですが全力疾走はなかなか定着が難しいので、その徹底と積極的な進塁の姿勢を徹底しました。守備は内外野の連携に時間を割きました。2年生が二遊間を守っているので特に練習しました。

横山 投手にも打順は回ってくるので、そこで足を引っ張らないようにバントは継続して練習しましたし、最低限の力はつけるようにしています。自身を楽にするためにも投手陣の攻撃も重要視しました。守備に関しては投球はもちろんですが、春は投手のエラーも出てしまったのでそこを課題にしていました。投手のエラーは特に失点に響くので、内野手との連携だけでなく投手だけの守備についても時間を割いて取り組みました。

――学生コーチとして注目の選手は誰ですか

斉藤 松木大芽(スポ4=石川・金沢泉丘)です。プライベートも一緒に過ごすことが多いのですが、大事な場面で結果を残せるので、個人的な思い入れも含め注目して欲しいです。

冨永 先ほども言いましたが野村です。夏一番練習した選手だと思いますし、オープン戦も結果が出ているので期待しています。

横山 2年の鹿田(泰生、商2=東京・早実)です。春は2試合のみだったと思いますが、登板した試合は完璧に抑えているので、悔しい気持ちをバネに秋は大車輪の活躍を期待しています。

――他チームの注目するポイントは何ですか

斉藤 早稲田にいる以上は慶応には負けられないという思いが強いです。

横山 自分も高校から早稲田で慶応にはライバル意識が強くあります。

冨永 チームの雰囲気に近いものを感じるので明大です。春の優勝チームですし、声を出して泥臭いプレーをする雰囲気は個人的に早稲田に近いと感じています。春はやりにくさを感じましたし、負けたくない気持ちは特に強いです。

横山 中学から一緒にやっている慶応下山選手(悠介主将・4年)は意識しています。チームとしては富永同様に明大には粘り強い選手が多いので勝ちたいですね。

――リーグ戦優勝の鍵は何だとお考えですか

横山 投手陣です。

冨永 守備です。春はエラーの響いた試合が痛かったので、夏は重点的に対策しました。ノーエラーで守り切れば打力はあるチームだと思うので勝機はあると思います。

斉藤 富永の話にも通じていますが、春の反省を踏まえて守備などで生んだ流れの悪さを変える雰囲気が長いリーグ戦では必要になると思います。

――秋季リーグに向けた率直な気持ちはいかがで

冨永 不安の方が強いです。いろいろ乗り越えて自信がある状況だからこそ、負けたときにコーチとしてどう振舞えばいいかまだ考え切れていない部分があるからだと思います。

――他のお二人も同じような思いですか

斉藤、横山 そうですね(笑)

――秋季リーグ戦への意気込みをお願いします

斉藤 春は悔しい思いをしたのでなんとしても勝ちたいです。一球一球、一戦一戦に集中して勝っていきたいです。

冨永 春に負けてから、人生を懸けるつもりで3か月間1日も無駄にせず努力を重ねた自信を自分自身にも選手にも持っているので頑張ります。

横山 試合の8割を投手が決めると言われる中で、投手陣の弱さの下馬評を覆せるようにこれまで努力してきました。今はそれができる投手陣になってきていると思うので、点が入るまで粘り強く守れる投手陣を残りの期間まで作っていきます。

――ありがとうございました!

(取材・編集 有川隼人、萩原沙紀)

◆冨永直宏(とみなが・ただひろ)
1999(平11)年6月17日生まれ。173センチ、70キロ。東京・国学院久我山高出身。文学部4年。

◆斉藤竜登(さいとう・たつと)
2000(平12)年5月23日生まれ。172センチ、78キロ。埼玉・早大本庄高出身。スポーツ科学部4年。

◆横山優斗(よこやま・ゆうと)
2000(平12)年7月31日生まれ。175センチ、76キロ。東京・早稲田実業高出身。社会科学部4年。