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ソフトボール部

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2022.09.09

【連載】インカレ直前特集『体現』第7回 尾松大輝男子部主将×反町結佳女子部主将

 最終回に登場するのは女子部の反町結佳主将(スポ4=愛知・瑞陵)、男子部の尾松大輝主将(政経4=大阪・清風南海)だ。男女両主将の対談は初の試みとなる。主将として、選手としてソフトボールに向き合ってきた1年間を振り返るとともに、集大成となる全日本大学選手権(インカレ)への意気込みを伺った。

※この取材は8月15日に行われたものです。

――お二人は普段から交流はありますか

反町 ソフトボール部で、男女で一緒に活動することも割とあるので、そういうときにはやっぱりコミュニケーションとることもあります。

尾松 バイトの先輩です(笑)。いつもお世話になってます(笑)。

反町 バイトの面ではもうこっちが上(笑)。

――お二人個人間ではしっかり交流があるのですね。

尾松、反町 しっかり(笑)。それなりには(笑)。

尾松 上下もありつつですね(笑)。

――男子部と女子部全体では普段から交流はありますか

尾松 練習自体一緒にやることは一切ないのですが、ティーボールというのはソフトボール部が力を入れている活動です。そこに関しては、男子部女子部そろってお手伝いする、ということはありますね。

反町 早慶戦や早学戦は、このグラウンド(早稲田大学所沢キャンパス野球場)に男女が一気に集まってやっています。そのときはグラウンド作りだったり、どういう運営していくかみたいなことだったり。投手は総監督(吉村正総監督、昭44教卒=京都・平安)の方がいて、その方が投手の指導を一番してくださっています。総監督は男子部も女子部もどちらも見ている方なので、そういうときは男子女子一緒に投球練習をして、お互いに見て学び合いながらやってるという感じですね。

――お互いの他己紹介をお願いします

尾松 人がいいですね(笑)。遠目からしか女子の中のチームの雰囲気を見るとかはないですが、人の良さで後輩がついてきているのかな、みたいな雰囲気は、内部事情は分からないですけど(笑)、きっとそうなんだろうなとは、外から見て思っています。あとは今年になってサードに挑戦しているので、そこはすごいなとは思いますね。いままで外野でやってきて、春から必死にやっているので、それはすごいなと思います。

反町 まず、本当にストイックだなというのがあります。1年生の頃とかは、本部キャンパスでかなり授業もあって、そんなに練習に平日にいたりとかはしなかったのですが、最近になって、ほぼ毎日練習に出ています。全体練習が終わった後とかも、常に自主練をしている姿を見ているので、下の学年の頃からも、キャプテンになってからも、そういうストイックな姿勢が変わっていないというのは、すごいのかなと思います。 本当にグラウンドの中では超真面目という感じなのですが、グラウンドを出たら結構ゲラみたいな話をよく聞きます。関西人だからか分からないですけど、グラウンドでは結構真面目にという感じだけど、出たら何でもよく笑う人みたいな感じらしいですよ。

尾松 誰が言ってたの(笑)。

反町 それはなんか聞いた(笑)。

終始和やかな雰囲気で進んだ今回の対談

――ソフトボールを始めたきっかけは

反町 私は小学校の子供会に親に連れられて行ったのがきっかけです。何で自分で続けようと思ったのかは分からないのですが、私は基本的に与えられたらそれを続けるタイプなので、それで今まで続けてきたのかなという感じです。

尾松 自分も子供会です。兄が先に入っていたので、それにひっついて行っていました。その後続けたのは、中学に入る時に野球部に入ろうと思っていたのですが、野球部がなくて(笑)。あったのがソフトボールだったので、「じゃあソフトボールを続けよう」と思って、そのまま続けています。

――男子部は東京都大学連盟秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)を新チームで戦ったということで、尾松選手にお聞きします。秋の公式戦を振り返っていかかですか

尾松 振り返るにあたって、印象的な言葉があって、真意はわからないのですが、高杉さん(高杉聡監督、平10人卒=群馬・前橋育英) から「最悪の世代かもしれない」と言われて。というのも4年生の色が見えない所があって、チームがどういう風に向かっていくのか秋リーグにおいて全然見えていなかった。その意味ではチームとしてまとまっていなかったリーグ戦だったというのが反省も込めて感じています。

――春の公式戦を振り返っていかがですか

反町 春のリーグ戦(東京都大学連盟春季リーグ戦)では、私たちはリーグ戦はうまくいかずに、2次予選まで行ってしまいました。リーグ戦があって、ページシステムがあって、2次予選があるというかたちなのですが、最初のところで負けてしまって、そこから春休みにコロナでしっかり練習ができなかったというのもありますが、どうして自分たちが勝てないのかが明確になっていないまま、ずるずると行ってしまったところが反省点でした。それでも、2次予選では相手は2部のチームとはいえしっかりと勝ち切れたというのは私たちにとって良かったです。あとは、春休みにあまり練習試合ができていなかったので、2次予選まで行ったことでかなりの試合数を春のリーグ戦で重ねることができたというのがすごく良かったかなと思います。全総(全日本総合選手権大会東京都予選会)については、私たちは優勝を狙っていたわけではなくて、東日本インカレ(東日本大学選手権)やインカレに向けての試合を重ねる場という位置付けでした。インカレに向けて自分たちが何をするべきかということを一人一人が逆算して考えて、それをしっかり試合に出したら優勝できたという感じでした。一試合一試合を丁寧に戦えたというのが、全総の東京都予選で優勝できた要因かなと思います。

尾松 自分たちも春リーグは2次予選まで行ってしまったのですが、どうやって攻撃していくかというところがチームの中でなくて漫然と攻撃していたので、なるべくしてなった結果かなと感じます。全総については、勝ち進むと国士舘大と日体大に当たることは分かっていました。秋リーグから国士舘になかなか勝ち切れないことが多くて、国士舘に勝つことが自分たちが成長する上で一つの乗り越えるべき壁になっていたので、勝ち切れたのはすごく良かったなと思います。その上でもう1レベル上げるために、日体大に優勝して関東予選に行こうというのはチームの中にあったのですが、そこを乗り越えられなかったということが課題につながっているかなと思います。

――東日本インカレを振り返って

尾松 東日本に関しても、国士舘がひとつ山なのは事前にわかっていたので、そこをどう乗り越えるかをずっと考えていました。国士舘に勝つにあたってはバッテリー。どうやって抑えるかが1つの課題としてあると思っていたので、そこをどうにか乗り越えて、国士舘を倒して、日体戦まで行きたいというのがありました。ですがその課題がまだまだ消化できていないところが実際に結果として課題が明確になったという点でいい大会になったと思います。まだまだ乗り越えられてないので心の底からいい大会だったとは言えないのですが、課題がしっかり明確になった大会になったと思います。

反町 東日本はインカレの予行練習として臨んで、インカレは3日間で、1日目に1試合、2日目3日目に2試合ずつ戦って全5試合で、東日本は、1日目が1試合、2日目2試合、3日目が1試合で全4試合なのですが、私たちはインカレの予行練習だったので、5試合をしっかり戦い切れるメンバー作りやバッテリーの継投を考えて東日本には望みました。リーグ戦で新宮(怜美、スポ3=京都西山)が怪我をしてたというのはあるのですが、東日本まではバッテリーに関しては田中(彩絵、スポ4=福岡・三瀦)と新宮の継投はあまりやってこなくて、田中が投げる試合、新宮が投げる試合という形でした。ですがそれではインカレで、もしどちらかの球数増えた時に1日に2試合あると、やはり体力という部分で相手に勝てないので、しっかり継投で毎試合勝っていくということを意識して東日本はやりました。それが上手くいったから、バッテリーが安定して、守備面も安定して勝ち切れたのかなと思います。あとはインカレの予行練習ということを22人全員が認識して、日体は強い相手ということはわかっていましたが、最後の日体戦で誰も負ける気持ちは全くなく優勝しに行こうというインカレ同様の気持ちで東日本に臨めたところが優勝できた要因かなと思います。

――続いて、選手としてのお二人に関する質問です。まず、反町選手にお聞きします。今のご自身の強みと課題を教えてください

反町 強みとしては、私は今攻撃面では2番打者にいるのですが、従来の2番打者は送りがメインになっています。私はそうではなくて、送りバントももちろんするのですが、その中で自分も生きて、自分でアウトカウントを稼がない打者になるという意味で、2番にいるのは強みです。それが実現できているかというのは別として、今までだったら2番打者は送るだけでいいよという、それ止まりになってしまっていたのですが、それ以上を求められて、それもしっかりできつつあるというのは強みかなと思います。一方、弱みは、4月から始めたサードという部分では、本当に課題が山積みです。高校までは私は投手で野手をやったことがなかったので、大学に入って外野になったというところでも、結構自分の中ではいろいろと壁がありました。その中で4年になって外野から内野になってという部分では、周りとの経験値の差を自分では感じているので、そこが弱みかなと思います。やはり主将としてしっかりとチームをまとめていかなければいけない中で、内野手としてまだ完成しきっていないというところが今は弱みです。

――現在のご自身の調子はいかがでしょうか

反町 いいわけではなくて、自分の中でしっくりきていない部分もあります。ですが、東日本は正直自分自身の調子が悪かったので、そこよりは上がりつつあるかなと思います。

――守備位置の変更に対応されているところや、自分も生きる2番打者像を聞くと、とても器用な選手なのではないかと感じます。ご自身ではいかがでしょうか

反町 他のチームメートに聞いてもらっても、後輩からでも多分不器用だという話が聞けるくらい本当に私は不器用です。そこは多分引退まで変えることはできないので、不器用ながらでも自分の強みを生かせるような守備、肩の強さとさっき言ったように、サードは一番ファーストまで遠いので、生かせたらいいのかなと思います。

――外野からサードへのコンバートの経緯を教えてください

反町 もともとサードが固定化されていなかったというのがあって、サードを誰にしようかとなりました。最初は2、3年生を中心にサードを守ってもらっていたのですが、私たちの課題として、バント処理という課題が一番サードでは出ました。バント処理に必要なのは、器用さなども必要なのですが、ダッシュ力、捕ってから投げるスピード、球のスピードなど、基礎的な部分も必要になってきます。私は不器用なのですが、ダッシュ力や肩の強さという部分では、他の選手よりも長けている部分もあるのかなと思っていて、そういう部分で監督(長谷川誠監督、平5文卒=長野・松商学園)にやってほしいという説明はされました。

――尾松選手にお聞きします。選手としてのご自身の強みと課題を教えてください

尾松 攻撃面に関しては、自分も2番を打たせてもらっているのですが、反町はどちらかというと、打って塁に出るタイプ、巧打者としての2番です。自分もアウトカウントを積み上げないで、自分が出塁した上でチャンスを広げるという仕事に変わりはないのですが、自分は内野の間を抜いたりとか、バントしたりとか、臨機応変に対応できるような打撃というところが強みとして挙がるのかなと思っています。ランナーがいないなら長打も打てますし、いるならいるで間を抜いて、という打撃もするので、そういうところが強みです。課題としては、打撃に関して、バントを武器として持っているのですが、成功率が低いというところが今の課題としてあります。バント失敗して結局振るしかない、というような追い込まれ方をするので、バントの精度を伸ばしていきたいです。あと守備というところが、自分全然ポジションが固定されていなくて、今は外野も捕手もやっているのですが、特に捕手というところで、キャッチング、スローイング、フィールディング、配球、試合の流れの作り方、そういうところ全部がまだまだ全然足りません。捕手としてはすべてのスキルを上げていかなければならないというところが、課題としてあると思います。

――尾松選手は打席の中で、ヒッティングやバスターなど、様々なオプションをお持ちだと思います。常にバスター、のように固定するのではなく、あくまでもオプションとして打席に臨まれるかたちになりますか

尾松 バスターというところだけは固定しようかなという風に思っています。タイミングの取り方などが自分の感覚の中で違うので、バスターだけ固定して、その上でどういう打撃をしていくのかというところは、場面に応じて変えなければいけない、というところはあります。

――バスターは固定という点について、東日本インカレや、その後の練習で手ごたえを感じられたのでしょうか

尾松 そうですね。(東日本インカレ前にあった、グラウンドの)芝が使えない時期があって、その時に内野だけつけて実戦練習をしました。そのときにバスターをトライしてみて、感覚的に良かったので、引き続き取り入れているという感じです。

――様々なポジションを守られているという点について、ご自身ではどのように捉えられていますか

尾松 自分的にはチームが勝てば何でもいいというスタンスなので、自分がセンターにいて勝てるならそれでいいし、キャッチャーにいた方が勝てるならそれでいい 最初サードをやっていたのですが、多分自分が下手すぎてクビになったという、 それが一番勝つ選択肢として高いなら自分は何だってします。

――今はセンターか、キャッチャーかという感じでしょうか

尾松 今はその二つです。

――ファーストを守ることもありませんか

尾松 メンバーが怪我や熱中症でいなくなったときに入れるようにはしますが、4枚目以降の最後の切り札、仕方なく出す一手のように捉えてもらえれば大丈夫です。

――春季リーグ戦以降、なかなかベストメンバーで戦える試合がなかったように思います。その点に関して、尾松さんはどのように捉えていますか

尾松 やはり怪我が多いというのは、この1年間ずっと悩まされているところです。それは監督ともいろいろ話して、全部が全部そうではないのですが、コロナで基礎体力とか、筋力とか、急な動きに耐えられる体ができあがっていなかったというのが1年間のチーム作りというところで反省があります。冬場にもっともっと鍛え抜くというところをやっておけばよかったなというのは、後悔というか、反省はありますね。

――続いて、チーム全体のお話を伺います。今季のチームとしての強みと課題はどういったところですか

反町 今季といっていいかわからないのですが、ワンチャンスをしっかりものにする、集中力を高めて、そこでしっかり点を取るというところが強みです。他のチームは練習量も全然私たちより多くて、そこをカバーするために何が必要かなと考えたときに、一球への集中力、それは総監督からも『一球学』、一球に集中することが大切なんだということはずっと言われています。そこを女子部は全員大切にしているので、そういう集中力を活かしたプレー、点の取り方は強みかなと思いますね。弱みとしては、今は内野手のエラーがもとになって失点をしてしまうというところがあるので、今シーズンとしては内野手のエラーは弱みかなと思います。

尾松 攻撃面で言うと、流れができると一気に得点できるというところは一つ強みとしてあるのかなと思っています。得点の作り方というものが自分たちのチームの中にあって、二塁、三塁へ送って、一発でこうやって点を取っていこうというのがあるので、そのケースにピタッとはまれば、一回に5点6点取れるというところが強みです。守備でいうと、最近は内野が固まってきたという印象があって、結構いろんな方の協力もあって、体の使い方といったところが大分上がってきたので、そこは強みとしてあるかなと思います。弱みは、一気に得点できるという話をしたと思うのですが、その流れを作るのに苦労しているというところがあります。チャンスをどうやって作っていけるか、作っていくところが弱みとしてあります。あと最近はバッテリーですかね。投手は才能あふれる投手ばかりもらっているので、その点に関しては申し分ないかなと思うのですが、キャッチャーとのコミュニケーションや、投手の球自体はいいのですが、それをどうやって使っていくのかというところが、バッテリーの中で、チームの中ではっきり明確にこういうものというのが出せていないので、そこは一つ弱みとしてあるのかなと思います。

――去年のチームとの違いを教えてください

尾松 今年のチームは打線の中で役割をはっきり決めています。去年は澤(優輝、令3人卒)さんという大黒柱がいたので、澤さんにどうやって回すかというところだけを考えてやっていたのですが、今は4番、8番に点取り屋を置くから、それ以外のメンバーは内野をどうやって動かすのか、自分がどうやって攻撃するのかというところをちゃんと考えろというように、はっきり役割を分けて、その役割を深掘っていくことをやっているので、その点は去年とは違うかなと思います。

反町 私たちのチームは一個上が3人しかいなくて、試合に出ているのも投手の増田(侑希、令3スポ卒=現戸田中央メディックス埼玉)さん だけでした。それ以外はメンバーが変わっていないので、戦い方を変えたかと言われたらそうではないのですが、去年は送るべきところで送るなど、役割があっても、そこがあいまいになってしまいました。去年はチームが完成していなかったので、打ってたまたまヒットになって、それでたまたまつながって、点を取るみたいなことがあったのですが、今年になって去年からのメンバーがほとんど引き継がれているので、しっかりと自分の役割が何かというのを明確にして、攻撃ができている人が多いというのは去年との違いかなと思います。あとはさっき言ったのですが、バッテリーが継投のパターンをしっかりと考えて、それを適用しているというのは去年との違いです。

――今季のチーム全体の雰囲気を教えてください

尾松 自分たちは4年生が割とネガティブな人が多くて、基本的には暗い雰囲気もあるのですが、2年生が逆に明るいという感じです。締めるところは、やんちゃするところはやんちゃしてみたいな感じで、その辺のメリハリというか、緩急みたいなものはあるチームだなと思います。

反町 少し被るかもしれないのですが、私たち4年生もあまりチームを盛り上げる声掛けができる人というのは少なくて、割と黙々とやる人が多いです。その分1、2、3年生の、本当に勝ちたいとか、そういう気持ちから出てくる声や盛り上げる力というのには、大会で特に助けられています。私が1年生の時から公式戦を積んできて、一番いいんじゃないかなというくらい、大会での明るい雰囲気が本当に作れているので、そこはすごくいいのかなと思います。

「(女子部は)ライバルのような存在」(尾松)

ストイックさで右に出る者はいないという尾松

――お互いのチームはどのような存在ですか

反町 練習も午前と午後で、女子部も男子部の練習が見れるし、男子部も女子部の練習が見れます。特に女子部は男子部が練習しているのを見て、こういうやり方もあるんだというのを学べる部分というのは結構あるので、そこは参考になっています。あとはさっきもあったと思うのですが、男子は得点力がすごいので、大会の結果なども大差をつけて勝っているところを見ると、そういう勝ち方を私たちはあまりしてきていないので、少し憧れるなという風に思っています。

尾松 グラウンドを共有しているというところで、かなり意識するところはあります。特に結果は意識していて、「春リーグ女子は何位だったらしいよ、男子は何位だね、東日本優勝したらしいよ、俺らも頑張らなきゃいけないね」というところや、それぞれのポジションの人たちも、「あの人のあのプレーいいね、参考にしよう」とか、特に今で言うと、バッテリーというところはかなり参考にしています。「新宮のあの球いいね、田中のあの球いいね」というところをバッテリーの中で共有して、「話聞きに行こう、指導してもらっているところを見に行こう、こういう意識でやっているんだ」というところを、すごく刺激をもらっているので、そういう意味では、ライバルのような存在かなと思います。

――チームをまとめる主将として心がけていることはありますか

尾松 なんか恥ずかしいですね(笑)。

反町 私が主将になる前の代の時は、練習メニューなどが共有されたときに、なんでこの練習をするんだろうみたいな疑問が生まれていたことがあって、それで少しチームの一体感がなくなってしまったという時期がありました。そういうのはなくしたいなと思ったので、練習メニューを共有するときや試合をするときは、なんでその練習メニューを組むのかという目的をしっかりと明確に話す、というのは常にするようにしています。チームの全部員がしっかり納得した状態を作れるようにというのは、私は常に意識しているかなと思います。

尾松 自分は伝えるのが苦手というのと、人の気持ちに寄り添うのが少し苦手なところもあるので、とりあえず誰よりも練習するというところだけは心がけています。練習となると、きつい練習もあると思うのですが、そこで自分がたまに適当に練習しているところなどを見せてしまうと、言い訳ができてしまいます。そういう意味では、誰よりも練習すること、誰よりも早く来て、誰よりも遅く残るみたいなところは意識しています。

――インカレを一カ月後に控えた現在の心境を教えてください

尾松 もう一カ月しかないので、あとはやりきるだけかなというところで、漫然とやっていても意味がありません。自分たちの場合は2回戦の日体大が一つ山だと思うので、どれだけ日体大に勝てるように、この一カ月やっていくかというところを必死に考えて、練習に落とし込んで、ということは意識しています。残り一か月なので、4年生ともしっかり話し合って、腹の底をしっかり見せ合って、全員が納得した状態で日体戦に臨めるようにしたいと思っています。

反町 私たちが新チームになった時に、インカレまで一カ月となった時期は、ほとんどチームとしては完成されていた状態で、東日本などで出た課題などを修正する時期、もう完成されているからあとは詰める時期というのを予定はしていました。ですが、そう上手くは行かなくて、内野手のエラーが今は出ているとか、チームとして完成されていない部分が今あるというのは、正直少し焦りは感じている部分はあります。ただ、最近は練習試合とかも結構入れていたりとか、練習も実戦をメインとした練習をしていて、そういう中で、インカレを見据えて練習から緊張感を持つであったりとか、そういうところは心がけて全員でやっているかなと思います。インカレを一カ月後に控えたチームの雰囲気としては、チームとしての一体感は分からないのですが、一人一人のインカレへの意識は全員高まっているのではないかなと思うので、一人一人の選手のことはすごく信頼できている状態です。

――(8月15日時点で)男子はインカレのトーナメントが発表されていますが、ご覧になっていかがですか

尾松 正直最初見た時は、「2回戦日体大か」というところで驚きはしたのですが、よくよくしっかり考えると、優勝というところを目指したときに、決勝が5試合目ということで、割と疲労などもあります。その状態で戦うよりかは、初戦も終わって二日目、割と元気も残っている状態で、優勝する上で大事な相手と戦えることは、ある意味ラッキーだという風に思っています。ここをどうやって乗り越えるかというところが一つ山で、ここを乗り越えさえすれば優勝というところがかなり近くまで見えてきます。そういう意味では、いい組み合わせだったかなと思います。

――意識している大学や選手はいますか

尾松 これは去年も言ったのですが、日体大の古敷谷 (宗)選手はかなり意識しています。敵としてすごく脅威で、1番で長打もある、ホームランもある、かと思ったらバントもするというところで、すごく厄介です。ショートとしても守備範囲広いし、肩も強いし、身体能力も長けていて、ライバルというか、脅威の存在かなという風に思っています。あとはやっぱり顔がいいというところがいいなと思いますね(笑)。高校の時テレビ取材受けていたので、やっぱりそういう存在なんだなと意識していますね。

反町 選手は正直そんなにいないのですが、やはり日体大は東京都リーグで一緒にやっていて、インカレでも強い相手です。他の大学ももちろんなのですが、日体大というチームの文字を見ると、「あっ、日体大か」となります。ですが、私たちはどこのチームには強いとかではなくて、割と自分たちがしっかり力を出し切れたら勝てるんじゃないかという、あまり相手を気にしすぎないというところをすごく大切にしています。公式戦で対戦相手が決まったら、そこの情報は仕入れて、警戒する打者や投手というのは調べるのですが、それは正直他大学から得た情報です。他大学が見てそうであっても、実際その日にどういう調子かというのは分かりません。それを参考にしながらも、それを信じ切ってしまうと、その日に何かこの投手が全然違った場合に、そのギャップが生まれて、「あれ、なんか思ってたのと違うぞ」となったときが一番怖いなと思っているので、あまり(相手を)意識はしないかなと思います。

――お二人が考えるインカレのキープレイヤ―を教えてください

反町 どちらも下の学年にはなるのですが、3年の高(美優、スポ3=福岡中央)と新宮かなと思っています。新宮は投手として、去年からもチームを支えてくれていて、今は田中と新宮という継投でやってきてはいるのですが、やはり内野のミスなどが続いてしまったときでも、三振を取ってくれるというのが、すごくありがたいなと思っていて、そういう中では、三振が取れる投手としては、すごくキープレイヤーかなと思います。高は打撃のセンスが誰も比べものにならないくらいなので、インカレで打ってくれることを期待しています。

尾松 自分たちはやっぱり稲垣(拓朗、スポ2=群馬・新島学園)かなというところがあります。どうしてもロースコアのゲームになるのはある程度想定できて、女子部の監督の長谷川さんがおっしゃっていた言葉で印象的なのが、「0に抑えれば負けない」ということです。それを高杉さんとも話し合って、投手、バッテリーはそこを目指すべきだよねというのがあるので、0に抑えて、自分たち攻撃陣は1点でもしっかり取り切る、そこは戦術的に想定できています。そこでどれだけ稲垣が投げ切れるか、東日本からどれだけ生まれ変わったかを見せられるか、というところが一つキーかなと思っています。

「もうとにかく一日一日を無駄にしないで練習するだけ」(反町)

部員から厚い信頼を寄せられている反町

――最後に、インカレに向けて意気込みをお願いします

尾松 自分としては学生生活最後のソフトボール、大会ということで、やはり気合いが入っています。4年間で、特にこの1年間やってきたことをすべて発揮できる場だと思っているので、それをどれだけできるか、結果として優勝をもちろん目指して、日体大というところは必ずクリアできるようにしたいです。そのための1カ月をしっかり課題つぶして、それで富山に乗り込んでいきたいなという風に思います。

反町 4年生はもちろんなのですが、今の1年生から3年生が、私たち4年生と一緒にインカレを優勝したいとか、4年生のために勝ちたいとか、そういう言葉をすごくくれる後輩だなと思っています。そういう後輩たちのためにも、私たち4年生はインカレを優勝したいなという思いが今一番あります。あと早稲田はインカレで優勝することがチームの目標です。他のチームだったら、やはり全総も一応全国大会まであるので、全総で1位を取ることを目標にしていることもあると思います。ですが、やっぱり早稲田としては、インカレで勝つことというのが、どんなことよりも価値があることです。そのインカレが1カ月後に控えているということなので、もうとにかく一日一日を無駄にしないで練習するだけだなと思っています。

――ありがとうございました!

(取材・編集 是津直子、星野有哉、矢彦沢壮真、渡辺詩乃、写真 是津直子)

初の男女アベック優勝に期待がかかります!

◆反町結佳(そりまち・ゆいか)(※写真左)

2001(平13)年1月25日生まれ。愛知・瑞陵高出身。スポーツ科学部4年。内野手。最近は試合前日に牛丼を食べるという反町主将。責任感が強いと評される主将のいきいきとしたプレーが勝利の鍵です!

◆尾松大輝(おまつ・ひろき)

2000(平12)年7月12日生まれ。173センチ、70キロ。大阪府・清風南海高出身。政治経済学部4年。外野手・捕手。反町選手とはアルバイト先の先輩・後輩関係だという尾松選手。現在のアルバイト先は反町選手の紹介で入ったそうです!

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