メニュー

水泳部

« 特集に戻る

2022.08.27

【連載】インカレ直前対談「101%」 第9回 村上賢之慎×村上汰晟

 9回目の今回は、背泳ぎが専門の村上賢之慎(スポ2=熊本西)と村上汰晟(スポ1=兵庫・明石南)が登場。偶然にもどちらも「村上」姓の二人。昨年にインカレを経験している賢之慎、そして初経験となる汰晟が今回のインカレをどのようにみているのか。話を伺った。

※この取材は8月24日に行われたものです。

学年が上がって、引っ張っていかなくてはならない(村上賢)

前回のインカレでは自己ベストを更新した村上賢

――他己紹介をお願いします

村上賢 同じ村上なのですが、村上汰晟は関西人で陽気なところがありながらも、練習になると一生懸命取り組む姿勢が見られます。一つ一つの練習とか技術に対して繊細だなと感じる選手です。

村上汰 (村上賢之慎さんは)同じバックを専門とする先輩で普段から一緒に練習させていただいているのですが、やはり先輩なので練習が自分よりも強いだけでなく、自分でどこを強化しないといけないということを分かっていらっしゃって、自分からメニューやメニューにない練習をこなす姿勢が努力家だなと思っています。

――同じ『村上』として似ているなと感じるところはありますか

村上賢 「お互い先輩に対してグイグイ行く感じの性格なところは似ているね」とよく先輩から言われることはあります

村上汰 性格とか分からないのですが、同じ背泳ぎのレースプランという面で200メートルにおいても前後半のタイムが変わらないという所は似た部分があるのかなと思います。

――逆に自分にはないなと感じる部分はありますか

村上汰 賢之慎さんは、先輩との仲が良いところやいじられキャラというか場を和ます力のある、早稲田(水泳部)の中心になる人だと思います。

村上賢 僕はいじられキャラというか、よく先輩からいじってもらって(笑)汰晟は逆に同期をいじる方かなと思いますね。

――オフの日はどのように過ごしていますか

村上賢 僕は部屋にずっと籠るのが苦手なタイプなので、外に買い物に行ったり同期とどこかに出かけたりすることが多いですね。

村上汰 僕もあまり部屋にずっといることはないのかなと思います。週に1回しかオフがないので、少し前になるのですが、同期でカラオケや温泉に行くなど気分転換を図ることが多いです。

――お二人はオフや練習で一緒になることはありますか

村上賢 そうですね、よくご飯に行きます。同じチームで練習しているので一緒にいる時間は長いです。

――賢之進選手にお伺いします。後輩ができたことで変化したことや意識されていることがあれば教えてください

村上賢 去年までは僕が1年生で、1個上の同じ種目の米山毅(スポ3=東京・早実)さんという同じ種目の先輩がいらっしゃって、その方に1年目はずっとついて行ったり先輩がやることを真似したりして模索する形で取り組んでいました。今は、学年が上がって、引っ張っていかなくてはならないと感じているので、普段の練習から取り組みを積極的にするとかを意識的に行っています。

1年生のフレッシュなパワーを出すことができるように(村上汰)

期待の選手に村上汰を挙げる選手は多かった

――汰晟選手にお伺いします。高校時代に比べ練習環境や意識などはどのように変化しましたか

村上汰 高校はスイミングスクールの方で練習させていただいていたのですが、大学になって朝練と夕練の二部練になったことや水泳を中心とした生活になりました。兵庫のスイミングスクールの中では自分が一番年上だったこともあり、大学生の速い先輩方と練習ができて刺激を受けています。

――早大に進学した理由は何ですか

村上汰 大学に進学するにあたって、シード校に行きたいなと考えていました。速い選手がたくさんいる方が自分も影響されて頑張れるのかなというのもあり、見学に行ったときに感じたチームの団結力やフレンドリーに接してくださったこと、施設の充実さなどから自分に合っているなと(早大への進学を決めました。)

――1年間早大で練習をする中で感じた早大の良さを教えてください

村上賢 まず、早稲田には試合で使用する50メートルプールがあり、試合と同じ環境で日々練習できることが僕にとって一番大きいです。1年間を通して、自分の泳ぎを映像で撮って、自分で修正することができる環境が整っていることやレベルの高い選手と一緒に練習できるということにおいて早稲田が1番なのではないかなと思います。

――夏休み期間の練習は普段の練習とどのように違いますか?

村上賢 大きくは変わっていないのですが、今はインカレ前の練習期間ということもあり、練習回数や強度を自分で調整したり、難しいこととかもある中で自分に必要なことや技術の安定とかを図ったりしています。

村上汰 授業が無くなった分、朝練の開始が遅くなったり、ドライに充てる時間が長くなったりしました。授業がある時に比べ、より水泳に打ち込む時間が長くなったと感じています。

――夏休み期間中に成長したなと感じるところはありますか

村上賢 前まで少しケガをしていて、十分な練習をすることができていなかったので、夏休みになってようやく自分が求める練習ができるようになったことは自分にとってプラスかなと思います。

村上汰 早稲田大学では体脂肪率や筋肉量を毎月測定するのですが、夏休み前に体力が落ちていたため、継続的に筋力トレーニングを行った結果、1番良いコンディションになったのでそういった点での強化ができたと思います。

――練習から意識している選手や目標としている選手はいますか

村上賢 やはり3年生の米山毅選手です。連取が強く、熱心で、僕たち二人を切磋琢磨しながら引っ張ってくれる存在です。

村上汰 僕も米山選手を一番意識しています。僕たちよりも練習の切り替えがとても早くて。毅さんの雰囲気であったり、頑張ろうって思燃えたりするところを尊敬しています。

――改めて今シーズンの大会などを振り返っていかがですか

村上賢 今シーズンは、4月の日本選手権ではベストに近いタイムで準決勝に残って泳ぐことができていました。しかし、6月頭ぐらいに肩を骨折してしまい肩を回せない状態が続いて、最近の試合でも安定したタイムが出せていなかったのですが、ようやく使えるようになってきて、手ごたえのある練習ができていると感じているので、インカレで結果を出せるようにしていきたいです。

村上汰 4月、5月の試合は環境の変化もあると思うのですが、少しタイムが伸びなかったです。監督のおくのさんから泳ぎのアドバイスをいただいたり、練習の中で泳ぎを撮ってもらったりして、自分の中で新しい泳ぎを作っていけたところが最近のベストにつながっていると思っているので、インカレでも最後まで細かい部分までこだわっていきたいです。

――ではインカレでの出場種目と具体的な目標を教えてください

村上賢 100メートル背泳ぎと200メートル背泳ぎに出場します。100メートル背泳ぎでは準決勝に残れるように、55秒終盤ぐらいのタイムを出していけたらと思っています。200メートル背泳ぎでは決勝は狙える範囲だと思うので、しっかり決勝に残ってメダルに絡めるように、1分59秒前半のタイムで泳ぎたいと思います。

村上汰 僕は100メートル背泳ぎと200メートル背泳ぎ、まだ分からないのですがメドレーリレーのバックも狙えていけたなと思っています。100メートル背泳ぎではA決勝を目標に、55秒前半を出さないとリレーでも2泳、3泳、4泳の方に負担になってしまうのでなるべく高い順位で帰ってこられるようにしていきたいです。200メートル背泳ぎでも、A決勝に出場することを目標としていて、今の泳ぎだと7番ぐらいで、ぎりぎりのところではだめだと思うので、2分を切れるタイムで決勝に残って早稲田大学に貢献できるように頑張りたいなと思います。

――賢之進選手は昨年もインカレに出場されていますが、昨年のインカレを振り返っていかがですか

村上賢 昨年のインカレは1年生全員が自己ベストを達成することができました。今年のインカレもみんなでベストだそうねと言っているので、僕が先陣をきれるように、大幅にベストを更新したいと思います。

――汰晟選手は初出場のインカレについてどのような印象をもっていますか

村上汰 インカレはインターハイやほかの全国大会と比べて、個人競技ではあるのですがチームの順位が大きく関わってくるので、とても楽しみな反面、緊張というか独特の雰囲気があるのかなと思います。僕たちの同期の中でもインカレの話をすることがあるのですが、1年生全員が自己ベストを達成できるように頑張りたいと思っています。

――ご自身の注目ポイントを教えてください

村上賢 僕は、100メートルも200メートルもレースプラン的に後半が得意なので、後半を誰にも負けないタイムで折り返すところに注目してほしいなと思います。

村上汰 周りの先輩方から言っていただくことも多いのですが、僕は手足が長くて、泳ぎが大きいところが特徴的だと思うので、力強くダイナミックな泳ぎに注目していただけるとありがたいです。

――最後にインカレに向けての意気込みをお願いします

村上賢 昨年は決勝まであと一歩という所で、チームにもっと貢献したかったなという悔いが残って終わってしまいました。インカレはチームで戦う大会なので、今年は貢献できるよう両方のレースで決勝に残り、大量得点を狙って頑張ります!

村上汰 初めてのインカレということもあってどうなるか分からないのですが、今できることを精一杯行って、インカレでは1年生のフレッシュなパワーを出すことができるように、今ある力を爆発できるように頑張りたいなと思います!

――ありがとうございました!

(取材・編集 永留琴子・藤田珠江)

◆村上賢之慎(むらかみ・けんのしん)

2002(平14)年11月9日生まれ。176センチ。熊本西出身。スポーツ科学部2年。専門は背泳ぎ。「賢之慎」という今ではあまり聞かない名前の村上賢選手。「賢く、謙虚な心の持ち主になるように」と親が名付けてくれたそうです!

◆村上汰晟(むらかみ・たいせい)

2003(平15)年12月6日生まれ。178センチ。兵庫・明石南出身。スポーツ科学部1年。入学後に大きな成長を遂げ、先輩からも人もく置かれる存在となった村上汰。1年生ながらも驚愕の泳ぎを見せれるのか期待です!

« 特集に戻る