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アーチェリー部

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2022.06.17

【特集】王座直前特集『Wasedaness』【第2回】中野勇斗男子主将×杉田蒼月副将×浦田大輔×山本治輝

 第2回は王座へ2年ぶりのカムバックを果たした男子チームを迎える。メンバーに選ばれたのは4年間苦楽を共にし続けた中野勇斗主将(商4=東京・早大学院)、杉田蒼月副将(教4=東京・麻布)、浦田大輔(基理4=東京・早大学院)、山本治輝(スポ4=奈良学園)の4人。大学アーチェリー生活の集大成に臨む4人に今の気持ちを伺った。

※この取材は6月11日に行われたものです。

「「最後」というワードは常に頭の中にあった」(中野)

抜群のキャプテンシーを発揮している中野

――他己紹介をお願いします

山本 僕と杉田がこの学年の中では浪人をしていて、同い年で、そういう部分ではすごく親近感があります。性格で言うとアーチェリーに対して熱い男やなと思います。夜遅くまで練習していたりするのも杉田ですし、普段は競技に対して何か言うとかはないのですが、心の中に全国大会に出たいというのは、人一倍思っている男だなと思います。その一方でドジだったり、お茶目な部分もあって、何もないところでつまずいたりだとかをよくしてますし、猫とかスイーツとかめちゃくちゃ好きみたいなそういう一面もあるので、そういうところでギャップ萌えします。競技に対して熱い部分があって真剣に取り組んでいる中にも、そういう可愛らしい一面もあるというのが、杉田蒼月くんです。

杉田 浦田くんはとりあえずアーチェリーがとてもうまくて、この間とかあまり弓を射ててない時でも、復帰してすぐバンバンと当てているので、その辺の当て勘やセンスが日本トップクラスだなと思います。アーチェリー以外で言うと、61代の和ませキャラ、癒しキャラというか、何もしていなくてもフワフワしたオーラで周りを和ませてくれる感じですごくありがたい存在です。あとはピアノがめちゃくちゃうまくて、川崎市だったら右に出るものはない上手さです。あと愛犬がとても可愛いです。

浦田 中野勇斗は、(早大)学院からずっと一緒にアーチェリーをしているのですが、部活中は結構しっかりしていて、芯があるなと思うのですが、オフだと結構ゆるくて、切り替えがすごくいいです。ダンスができて、ギターも上手くて多才ですよね。まあ、あとはそんな感じですよね。

中野 山本治輝くんはですね、一言で言うと、61代のオモロキャラで、持ち前の関西ノリでノリの良さはピカイチなので、僕も適当に本当にしょうもないボケをたまにするんですが、そういう時に絶対突っ込んでくれるのでそこはすごく助かっていますし、場を盛り上げようとしてくれるのは本当に嬉しいなと思います。あと、中学校からやっているというのもあって、意外とアーチェリーめちゃくちゃ好きで、なんだかんだ練習場行ったらいるんですよね。普段「練習だりいな」とか言う時もあるんですが、そう言いながらも練習に足を運んじゃうという可愛い人です。

――昨年の王座からリーグ戦前までを振り返っていかがですか

中野 男子は王座に出れていなかったので、もう一回王座に出てやるぞという気持ちはすごくあったかなと思っていて、人数が少ないというのもあって、お互いがお互いの顔を見る機会というのもすごく多かったので、そこはチームみんなで、上の層だけではなくて、学年を隔てて全員で王座に出るぞという気持ちで1年間やれたかなと思います。

――個人での取り組みといった面でどんな1年でしたか

浦田 1年早かったな…。

杉田 早かったね。

浦田 王座に行けなくてどん底だったのは覚えています。

杉田 ものすごい雰囲気でしたね。

中野 ラストイヤーという自覚はあったので、社会人になってアーチェリーを続けようとは思っていなかったので、最後のアーチェリーだなというので、最後くらいは一花咲かせようかなとか、「最後」というワードは常に頭の中にあった1年かなと思います。

山本 今どうしても女子が強くて、その一方で男子はちょっとなあという雰囲気があるというのが悔しくて、王座出れなかったというのが拍車をかけて、そういう空気がありました。上の人たちもそういう感じがあったので、やっぱりやったるぞという、俺らの代で360度変えてやるぞ…

一同 いや一緒だな(笑)

山本 (笑)。180度空気感を一変したろという思いでやっていました。

中野 ハングリー精神みたいなのはありましたね。

「今までのアーチェリーの中でトップレベルに楽しかった」(浦田)

チーム内では癒しキャラだという浦田

――4、5月の大会を振り返っていかがですか

中野 関東学生リーグ戦(リーグ戦)は、自分のことというかは、チームのことをずっと考えていたので、とにかく通過できればOK、できなければ絶対ダメというふうに僕は割り切って考えていました。自分の点数に納得いっていない部分はもちろんありますが、でもチームとしての雰囲気を良く保てて、その中で関東2位で王座に出場権を得られたという時点で大満足かなと思っています。そこからリーグ戦終わって5月は毎週のように試合があって忙しかったのですが、調子があまり上がらなくて結構苦しんでいたので、長く感じた1、2カ月でした。全日本フィールドアーチェリー選手権大会(全日フィールド)も最初はよかったのですが、後半のスポットで全然ダメで予選落ちしてしまいました。全日本学生東日本大会(東日本大会)も530点というあまり大学では打ったこともないような点数を打ってしまったので、そこの焦りみたいな部分は正直ありました。王座に出たいけれど今のままじゃ出られないなという不安はずっとあった期間かなと思っています。なので、リーグ戦はすごく嬉しかったけれど、そこからしばらくいろんな不安と闘いながら過ごしてきた日々かなと思います。

――今日(王座メンバーの部内選考)で少し晴れましたか

中野 今日の前半は267点で終わったなーと思っていたので、報われてよかったなというのがあります。今もちょっとフワフワしていますが、これから1週間また頑張るぞと今は思えていますね。

浦田 リーグ戦はチームでとても楽しくて、お互いアイコンタクトとかしながらやっていたら結構点数も出て、今までのアーチェリーの中でトップレベルに楽しかったなと思います。そこから東日本大会までの間に1回記録会に出たのですが、結構いい点数が出すことをできました。東日本大会も自分なりに結構良くで、調子が去年の夏くらいに比べたら全然良かったので、自分の中では満足かなと思っています。

杉田 リーグ戦の時期はあまり調子良くなかったです。去年リーグ戦で負けてしまっているので、それが頭にあって、点数を出さないとと思っていて、当てないと、当てないとと思っていました。それが空回りではないですが、本番でも出てしまって、あまり点数出なくて、東日本大会にも自分だけ行けなくて、ということでした。でもチーム全体としての雰囲気かすごく良かったので、去年行けなかった王座に行けるというのはとても嬉しかったです。ただ団体競技としてのアーチェリーは楽しかったのですが、純粋にアーチェリー自体を楽しめてなかったなと自分の中でありました。それが何でだろうと思ったところで、チームのことを考えるのはとても大事だし、考えられていたけれど、自分が楽しく射つことができていなかったなと気づきました。点数にとらわれすぎてしまっていたかなって。点数も大事なんですけれど、気持ち良く射つことだったり、楽しみながら射つことを全日フィールドだったり、東京都の試合では意識したら、点数も感覚も上向いてきました。王座前の時期も、気持ち良く射つことを意識していたのですが、そしたら点数もだんだんまとまってきたなという感じでした。でも王座選考で緊張しちゃって当てないとなった時に、どうしても気持ち良く射つ、後悔しないように射つというのがなかなかできなくて、今日も最後結構ギリギリになってしまったので、王座本番は、チームとして勝つという思いもありつつ、最後の団体の大舞台なので、思い切り楽しむというのを念頭に置いて思い切って射っていきたいなという感じです。

山本 リーグ戦、東日本大会、王座選考というのを踏まえて、自分の中ではリラックスできていたなと思っています。その要因としてチームの雰囲気がすごい良かったので、自分が点数当たっていなくても、切り替えるというよりかはしょうがないかなと思えたからこそ、何かどっかのタイミングでつまずいてそのままダラダラ点数が下がっていくということもなく、ちょっとつまずいたとしても気持ちの切り替えというかができました。そこからうまく上げていくことができて、結果的にリーグ戦、東日本大会、東日本大会は自分の中でもうちょっとできたかなというのはあるんですけれど、自分の中では及第点かなと思っていて。そして、こうして王座選考でも緊張感はあったのですが、いい緊張感でできて、王座メンバーに入ることができました。だから自分が何をしたというよりも、チームのみんながやはりいい状態というかいい雰囲気の中でこうしてできたので、王座もこのままの雰囲気で行くことで、自分が何か考えてやるというよりかは自然体で臨むことができればいい結果につながるのではないかなと思っています。

――個人としての強みと課題があれば教えてください

山本 僕は強みは外してもくよくよしないというか、しょうがないなと切り替えられるのが自分の中で強みだと思っています。点数が下がっている時って、ふとした瞬間に全体レベルでは大したことないのに、すごい大事かのように考えてしまってそこから下がっていくというのがあると思います。けれど、その部分だけを切り取るのではなくて、全体を見た時に少しのことじゃないかと、自分の中で割り切って競技に臨むことができてるというのが、点数が安定しているということもそうですし、そういった部分で自分の強みかなと思っています。課題は、逆に自分の中で何も考えてないというのが課題かなと考えています。外した時にしょうがないのではなくて、今のがどういうところがダメだったのか1試合1試合ちゃんと分析することができればさらに点数も上がると思うので、この1週間の課題としては、外した時にしょうがないで終わらせるのではなくて、どういうところがダメだったのかというのをちゃんと1試合1試合考えるというのが課題で1週間やっていきたいなという風には思っています。

杉田 自分の強みは短期的な集中力だと思っていて、結構トチって大外ししてしまうことがあるのですが、その次のエンドでは結構集中力が高まっていて、リカバー能力じゃないですが、そういう場面の集中力であったり、あとはマッチ戦の団体戦だったり1射入れなきゃいけないという場面に結構強いかなと思っていて、それは王座でも生かせる強みだと思うので、存分に生かしていきたいです。課題が逆のことなんですが、長期的な集中力と言いますか、予選ラウンドがすごい弱くて。72本射つとなるとどうしても集中しきれないエンドがあったり、気が緩んでしまうエンドがあったりして、それが外しにつながってしまったり、気持ち的な面でも「よし行くぞ」というエンドとちょっと焦ってしまうエンドがあるので、集中力というか気持ちの安定感というのは課題かなと思います。

浦田 自分が強みとして思っているのは、練習で結構弓を振ったりするのですが、それを試合でもしっかり振ってリカバーできる時があるというか、ちゃんと射てない時でもなんとか丸めて耐えられるようにするというのができるところかなと思います。課題としてはネガティブになってしまうと、「次も外れるな」といろいろ考えてしまうので、ポジティブにいって「なんとかなるだろう」くらいの感じでいった方が自分はいけるのかなと思います。

中野 難しいですが、ノリに乗っている時の大胆さかなと思っていて、結構エイムオフだったりだとか、射型をその場で変えたりだとか、そういうことをした方が当たるなという感覚がある時に大胆にチャレンジできるというのは強みかなと思っていて、王座でもその場対応でできたら良いかなと思います。逆に弱みは乗りに乗っていない時の、ズルズルとミスをするところかなと思います。自分が当たったと思った時に外れたら「なんで」というのがあって、その「なんで」を解決できないままズルズルと同じミスを繰り返したりだとか、変に焦って違うところをミスしてしまったりというのがあります。一旦点数がガクッと下がったタイミングでミスのサイクルを作らないことがきっと大切になってくるんだろうなと感じています。今日の選考でも特に感じたので、ここから1週間王座に向けて詰めていきたいなと思います。

――それぞれが考えるチームとしての強み、弱みを教えてください

中野 学年が一緒で1年生の頃からプライベートでも一緒にやってきた仲なので、お互いの考えていることが分かるというのは大きなチームとしての強みだと思います。この人ってどういう声かけが好きなんだっけとか、どういう感覚を持っている人だっけというのが鮮明に分かるようになっているので、チーム力として発揮できるのかなと思っています。逆にただの仲良し集団になってしまうのは弱みでもあるので、アスリートチームとして、集中力を発揮するタイミングや気持ちを出すタイミングをみんなで合わせたりといったところは王座でできるように練習していきたいポイントです。

山本 仲の良さが強みであり、課題であるというのが1番だなと思いますね。

杉田 点数的なところで言うと、チームワークだったり、仲の良さだったり盛り上がれるというので団体戦は強いと思います。予選ラウンドというところで近大や日体大とは、全員が調子良ければ張り合えると思うのですが、どうしても1歩か2歩合計点としては足りないなというのがあるので、予選でも良い位置につけて、団体戦でも勝ち上がっていくというのが課題であるのかなという感じです。

浦田 4年生しかいないので、今までやってきた経験というか、他校だと1年生が出るところもあると思うのですが、その面で言えば歳の差や感覚の差があるのかなと思います。

――中野さんと浦田さんにお伺いします。2年前にもメンバーとして王座に臨まれたと思いますが、2年前と今年の違いはどのような点であると思いますか

中野 立場、責任感(笑)。2年前に出場した際は、4年生の上手なお2人に点数面でも精神面でもとにかく引っ張ってもらって、本当にリラックスした状態で射たせていただきました。そこについていくだけだった王座から、自分たちでつくっていくような王座になってくるかなと思っています。しっかり責任感を楽しみつつ、みんなで協力しながらやっていきたいなと思います。

浦田 僕が以前王座に出場したときは、本当に緊張して、泣いちゃったんですよ(笑)。ただ今は、結構王座を楽しめる余裕はあるかなと思います。チームメイトも同学年でいろいろ頑張ってきた仲間なので、自分でチームを引っ張っていくぞというような個人の意識もあり、楽しめるかなと思います。

――中野選手にお伺いします。今年の早稲田全体のチームをどのように見ていますか

中野 男子に限らず全体としては、雰囲気の良さとお互いの仲の良さというのは圧倒的な強みだと思います。それがリーグ戦でも早大が関東2位になれた要因の1つだと思います。そこは人数が少ない中でお互いにコミュニケーションをとりながら、どういうチームにしていきたいのかということを全員で考えた結果かなと考えています。それが「一人一役、全員主役」というスローガンとして最初に掲げ、全員が統一した意識をもって主役として役割をもってやっていこうというメッセージがみんなに伝わり、今実現できているようないいチーム状態なのかなと思います。

――チーム作りの中で、中野選手が主将として心がけていることはありますか

中野 最初は自分のエゴでもありますが、威厳のあるかっこいい主将になりたいという思いがあったので、勝手に自分の理想を作り上げ、その理想にチームを近づけようとしていました。それは自分のエゴだと自分で気づいて、今は自分の理想を押し付けずにチームメイトの思いや考え方を、汲み取ってそこにチームを自分がどう近づけていくかということを考えています。人数が少ないのでそれぞれの思いも分かりやすくて、どういうチームにしていきたいかというのがみんなの声から聞こえてくるので、それに近づけていくのが自分の役割なのかなと思っています。その中で、心がけていることは理想を押し付けずに主将という圧倒的なリーダーを求めずに、チームの中で、背中を押してあげるような、チームとチームメイトの距離を近づけていくようなそういう存在になれたらいいなということは意識しています。

――続いて浦田選手にお伺いします。今年、安定した成績を残してこられた要因を教えてください

浦田 昨年はすごく調子が悪くて、その合間の正月に結構弓を射たなかったんです。それで動画を見て、筋力だけ維持をしてということをしていたら、年明けからだんだん調子が良くなってきて、それが安定してきたというところです。

――杉田選手、山本選手に今まで王座はどのように見てきましたか

杉田 2年前は選考に負けてしまって5番目で、出場できませんでした。率直に非常に悔しかったです。画面越しみんなが射っているのを見て、射ちたいなとずっと思っていました。昨年臨んだリーグ戦は敗退してしまい王座に行けなくて、2年連続で自分の中で王座は苦い思い出ではありましたが、逆に原動力にもなったと考えています。残されたのはあと1回しかないということもあり、リーグ戦でつまづいている場合じゃない、思い切ってやるしかない、ああいう気持ちになりたくないから死ぬ気でやるかという気持ちになりました。今振り返ると、悔しかったですが意味はあったのかなと思っています。

山本 1年生のときは浪人明けで、すごいな、いつかこの舞台に出てみたいなという思いで見ていました。次の年に自分の中で王座に行けなかったというのが悔しくて、いつか出てやろうという気持ちで臨んでいましたが、昨年は残念ながら王座の出場権すら与えられなかったという環境でした。自分としては今こうやって上の立場になってある意味羽を伸ばしながら、自分のやりたいようにやっていることがあります。上級生として最後にチャレンジして王座に出ることができるというのは、大学でアーチェリーを続けたいと思っていたときに、高校でインターハイに出てそこから大学でもアーチェリーしたいなと思ったのですが、大きな舞台に出たいというのが大学でアーチェリーを続けた理由なので、そういう思いが1週間後に叶えることができるので、もちろん優勝を目指してやりますが、どんな結果になろうが、出し切りたいなという思いが本当に強いです。

――お2人とも浪人を経験されていますが、下級生のときにブランクの影響はありましたか

山本 ありましたね(笑)。1年生のときは自分が浪人をしてハンデがあるとわかっていたので、入部してからは2カ月くらい近射しかしない生活を送って、何で距離を射たないの、と言われたこともありましたが、自分がベストな状態で距離にいきたいという思いがあったのでそれを続けていました。今思えば信念を曲げないというか、自分の思ったことをきちんとやるというのがこうして最終的に結果につながっているのかなと考えています。

杉田 そんなに語ることがないんですけど(笑)、自分の高校が結構引退が早かったので、浪人していてもしてなくても、ブランクはあり、結果的にそんなに浪人したことが競技に影響したわけじゃないと思います。どちらかというと浪人していた1年間で本当に予備校にこもっていたので、弓を引く引けない以前に単純に体力、外を駆け回るスタミナが落ちました。(入部して)最初の夏練は暑さに弱いこともありますが、浪人明けということもあり、2倍しんどかったなと今振り返るとありますね。

――杉田選手にお伺いします。東日本大会の出場権を逃し、悔しい思いをされたと思うのですが、そこから王座メンバーに選ばれるまでになった原動力はありましたか

杉田 正直東日本大会はいけると思っていたので、いけなくて結構へこみました。悔しい思いはありましたがそんなに悲観してなかった部分もあって、先ほど調子が悪かったと言いましたが、ショートハーフに関しては調子がなかなか出ないなという感じで、気分転換に70メートルを射ったときに、70メートルの調子は良かったので、これはこれで割り切って70メートルに向けて頑張ろうかなという思いもありました。全日フィールドが東日本の前の週にあったので、全日フィールドがなかったら目指す目標が、王座がありますが(間隔が)開いてしまい気持ちがもたない部分があったと思いますが、みんなが東日本で暴れる代わりに、俺は全日フィールドで暴れるぞというところはあったので、そこはいい感じにつなげたのかなと感じます。

――山本選手にお伺いします。高校時代に出場されたインターハイと王座の違いはどのように捉えていますか

山本 やっぱりインターハイは良くも悪くもいろいろな人が出場しているというか、強い県もあればそうでない県もあり、その中で枠は同じ(数)なので、全国の大会ですがいろいろな人がいるという感じです。王座はまずリーグ戦で上位に入らなければならない、強い学校のがたくさんいる中で勝ち抜かなければならない、全国で認められた学校の中で戦って上を目指すというのがインターハイとは桁違いのレベルの高さだと思います。また、僕はインターハイに出るまでは何にも全国大会に出たことがなくて、という状況でしたが、王座にいくと日本代表や全日(全日本ターゲット選手権)に頻繁に出ている方など経歴もすごい人たちばかりなので、そこが圧倒的な違いですかね。

「(中野には)カリスマ性的なものがある」(杉田)

アーチェリーにかける思いは人一倍強い杉田

――杉田選手、浦田選手、山本選手にお伺いします。中野主将はどのような主将ですか

杉田 本人は結構謙遜しますが、歴代の主将を見てもカリスマ性的なものがあると自分は思っています。他の61代のメンバーが円陣で話すよりも中野がいった方がみんなの心に響くというか、部が引き締まるなと感じます。

山本 え、どうしようみたいな(迷い)がないですね。普通は最初の方は慣れてなくておどおどしている感じがこっちにも伝わってくるような感じがあると思いますが、中野は堂々としているというか、後輩に対して不安なところを見せない、引っ張っていく姿勢が本当にあるなと思います。

浦田 学院のときから主将をやっていて、結構しっかりしていて部が引き締まるなという印象でした。今大学でも主将をやってもらっていますが、変わらずにやるとこはしっかりやる気出してやってて、オフのときは結構緩くて変わりなく(笑)。主将として尊敬しています。

――中野さんいかがですか

中野 気持ちがいいです(笑)。

――オール4年生のチームとなりましたが、その点はいかがですか

中野  誰になるか分からなかったので、想像は正直していなかったです。選考中も1位・2位・3位はこの4人で、2回目の選考が終わった時点で、単純に(この4人で)楽しそうだなと思っていました。誰がなっても変わらないというか、結果的に4年生チームになりましたが、早稲田男子から代表で出た4人ということには何も変わらないので、あんまり違いはないかなと思います。ただやりやすいなと個人的には感じます。

山本 僕は密かにこの4人で出たいなという思いはありました(笑)。もちろんどのメンバーになっても全力でやりますけど。やっぱり1年生のころからずっと一緒にやってきたメンバーなので、この4人の中で誰か1人落ちてしまうと事実上の引退というか、王座を目指してきた中でアーチェリーからはフェードアウトするというかたちになってしまうという状況だったので、この4人で出場できることは自分は本当に嬉しく思います。あと他大のチームはアーチェリー界では昔から有名という人が絶対いますが、この4人は本当にそんなことないので、本当に昔はちゃらんぽらんみたいな(笑)。そんな中で本当に珍しいと思うので、雑草魂を見せたいなという思いが強いです。

杉田  率直に嬉しいなと思います。他の代と比べても、仲良いというかお互いの信頼関係というのは強いと思うので、強い信頼関係があるメンバーで同じ射線に立って最後の瞬間を迎えられるのはおもしろそうだし、楽しそうで、4年間の集大成という意味ですごくいいなと思います。

浦田 (選考の際)競っていたのが1年生、2年生の後輩でした。もし後輩が入っていても全然楽しめると思いますが、やっぱりどこかで引っ張らないといけないなという意識が出てしまうというか、責任感がより強くなると思います。その点同級生だとお互い頼れるというか、自分がだめでも、という気持ちは結構リラックスできていいのかなと思います。

「こいつらはすごいと一生言われるような代に」(山本)

チームのムードメーカーである山本

――王座まで残り1週間となりましたが、現在の心境を教えてください

中野 ずっと目標としてきたものなのでまず出場できるということはとても嬉しいですが、あくまで目標は王座制覇というのを掲げているので、まだ早稲田が達成したことのない王座制覇を僕たちが達成できたらおもしろいなと思います。それを達成するために全力を尽くさなければいけないと思っているので、短い期間ですがここから1週間しっかり自分の中で自信もって挑戦して、万全の状態で王座に臨み、いい結果をもって帰ってこれたらいいなと思います。

浦田 王座は2年前の思い、外してしまった悔しさが残っているのでそれを晴らすためにここから1週間めちゃくちゃ練習して、調整してとにかく当てられるように頑張っていきたいなと思います。チームとしても、61代最後の1週間なので部員全員と一緒に王座制覇するぞ、という仲間意識をもちつつ頑張っていきたいなと思います。

杉田 王座メンバーに選ばれて率直に嬉しいという思いはあります。ただ、この後の1週間も今までとやることが変わると思っていなくて、最後の最後まで1点でも高い点を射てるように成長し続けるだけかなと思います。僕はすごく緊張しいなのですが、アーチェリー人生最大の緊張はもう選考でしたので、王座本番は伸び伸びと楽しむことを大事にして、思い切って射てればいいなと思います。今はもう楽しみだなという気持ちがいちばん大きいです。

山本 難しいことを考えずに思い切ってやろうというのがいちばんですね。もう引退なので、王座に出る以降、その試合で引退という意味なので後悔のないようにしたいです。帰りの新幹線でああしとけばよかった、こうしとけばよかったというのは絶対なくそうと思っていて、そのためにこの1週間本当に全力で練習して、自分が中学1年生からやってきたアーチェリー、今までよかったなと思えるような王座にしたいです。早稲田男子初めての王座制覇を達成して、この代が一生ちやほやされるような(笑)、こいつらはすごいと一生言われるような代にしたろう、という感じです。

――意識している選手や大学がありましたら教えてください

中野 僕個人的には2年前の王座で日体大と同大に負けているので、その2校はリベンジしてやるぞという思いはあります。それと、昨年日本一になった近大には、勝ちたいとライバル視しています。

山本  僕も近大と同大ですね。自分は関西出身で最後同大と早大で迷ったくらいのところですし、同大には後輩もたくさんいるので関西勢のチームに対して絶対負けたくないという個人的な思いがあります。打ち負かしてやろうと思っています。

杉田 中野くんと同じですが、王座制覇を考えたときに近大や日体大は絶対に当たることとなるので、特別意識するわけではないですがあのチームは別格だという意識をもつのではなくて、絶対倒すぞ、食らいつくぞというイメージでいこうかなと思います。

浦田 日体大ですね。日体大は2年前に当たって、そのうちの2人がまたメンバーとして出ますが、すごく悔しくて今回は負けないぞという気持ちで頑張りたいと思います。

――最後に王座への意気込みをお願いします

中野 ずっとこのために1年間やってきたので、あとは悔いなく自分らしく最後まで射ちきれたらいいなと思います。

浦田 とにかく決勝ラウンドで当てる、とにかく当てるということだけ意識というか、当てたいという思いがあるので、仲間とともに頑張っていきたいなと思います。

杉田  泣いても笑ってもこれが最後なので悔いのないように、いちばん楽しんだ上で勝ちたいなと思います。

山本 この4人の競技力もそうですが、雰囲気という面ではどの大学にも負けてない自信があり、その2つを掛け合わせたら最強だと思っていて、そのままを出せば絶対いけると思うので、思い切ってやりたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 斎藤汰朗、堀内まさみ、星野有哉 写真 是津直子)

気心の知れた4人で大一番に臨みます!

◆浦田大輔(うらた・だいすけ)(※写真左)

2000(平12)年5月30日生まれ。東京・早大学院高出身。基幹理工学部4年。最近アニメへの熱が再燃しているという浦田選手。イチオシのアニメは「氷菓」、推しのキャラクターは「ワールドトリガー」の雨取千佳だそうです!

◆山本治輝(やまもと・はるき)(※写真中央左)

1999(平11)年8月9日生まれ。奈良学園高出身。スポーツ科学部4年。4年生の男子部員で唯一、一人暮らしをしている山本選手。居心地が良すぎると評判で、今回の王座メンバーの憩いの場になっているとか!

◆杉田蒼月(すぎた・あつき)(※写真中央右)

2000(平12)年2月3日生まれ。東京・麻布高出身。教育学部4年。プライベートが謎という声が多く挙がった杉田選手。最近は卒業後の一人暮らしを見据えてYouTubeで料理の勉強中とのことです!

◆中野勇斗(なかの・ゆうと)

2001(平13)年3月18日生まれ。東京・早大学院高出身。商学部4年。家から練習場が遠い中野選手。朝のバスの車内では、目覚ましも兼ねてラップバトルを見て、テンションを上げているそうです!

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