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2022.05.08

【新歓企画】『早スポ柱対談』第6回 吉岡直哉×渡邊悠太

 最終回となる第6回は、編集長を務める吉岡直哉(文構3=富山・高岡)と記録チーフを務める渡邊悠太(政経3=神奈川・横須賀)という新聞制作の柱となるお2人の登場です。早スポの編集長はサークル運営と新聞制作のリーダーであり、記録チーフは文章の校閲など早スポで「記録」と呼ばれる作業の中心を担います。新聞制作の流れやそのやりがい、またお2人の関係性の秘訣までを赤裸々に語っていただきました。
※この取材は4月8日に行われたものです。

一番惹かれたのが早スポでした

渡邊が担当する準硬式野球部

――早スポに入ったきっかけを教えてください

渡邊 僕は1年間浪人をしているのですが、現役で早稲田大学に入学した高校の同期が「早スポというサークルがある、お前スポーツが好きだし向いているんじゃなか」と軽く話してくれたのが早スポを初めて知ったきっかけで。その後に「マイルストーン」を自分で読んでみて、これは自分に向いているなと確信し、速攻で入会を決めました。

吉岡 僕は地方の富山県から上京して、早稲田大学に知り合いが全くいない状態でした。出版系のサークルに入りたいとは思っていたので「マイルストーン」だけを頼りに調べたところ、自分がスポーツ好きなこともあり、一番惹かれたのが早スポでした。

――去年の担当競技を教えてください

渡邊 僕は去年準硬式野球部の担当をしていて、今年も2年目として続けています。

吉岡 僕はフェンシング部の担当をしていました。コロナでなかなか対面取材には行けず、まだフェンシングの面白さを知れていない部分があるので今年も行ってみたいと思っています。

――これまでの早スポの活動で楽しかったことを教えてください

渡邊 楽しかったことかあ・・・。この間の「新入生歓迎号」の制作は楽しくやらせていただいたと思っています。自分の意見を結構出すことができましたし、その意見が反映された新聞が印刷所で刷られているところを見た時は、やっぱり「やっていて良かったな」と思うことができました。

吉岡 僕も新聞制作に携われたことが一番楽しかったです。去年は2回面担をし、今年も「1月号」「卒業記念号」「新入生歓迎号」と、3回担当をさせていただいたのですが、やはり「自分の作った新聞が世に発信される」ということは非常にやりがいのあることでした。みんなで新聞制作をしている時間も楽しかったです。

――逆に、これまでの早スポの活動で辛かったことはありますか

渡邊 これは即答ですね(笑)。去年の「秋の早慶野球号」で、新人紹介面のレイアウトをしたことです。1回組みあがった面を、5,6回組み替えざるを得なくなり、心が若干折れかかりました。同日に準硬式野球の取材をしなければならなかった時は「22時まで東日印刷で作業をして、24時くらいに家に着き、次の日昭島である準硬式野球の試合に行くために朝6時過ぎに家を出て、取材後は直接東日印刷に向かう」という生活をしていて、やはりきつかったかなと思います。

吉岡 僕は今年の「1月号」の制作です。この号は自分たち主導の代になってから初めて制作する新聞だったのですが、本当に何も分からないまま進んでしまって。入稿最終日に一気にミスが見つかり、結局締め切り時間は過ぎてしまったのですが、みんなで血眼になりながらミスを探し続けて、大変でした。

渡邊 新聞制作期間はテスト期間でもあったので、3限に教場試験を受けてから東日印刷に行くこともありました。本当に右も左も分からないまま(吉岡と)2人で作業していました。62期(4年生)の先輩に頼ってしまった部分もあって、そこは反省点ですね。

――来年は私たち(64期)がその立場になりますが、「1月号」の制作に向けて何かアドバイスがあれば教えてください

吉岡 新聞制作の準備は早めに始めていた方がいいと思う。本当にギリギリで・・・。年末年始を挟む前から準備はしておいて、年始には制作に取り掛かれる状態にしておくことが大事かな。

渡邊 テストがあることも予め分かっているので、早め早めに対策しておくと、ね(笑)。

――今までで印象的だった取材を教えてください

渡邊 準硬式野球の、去年秋のリーグ戦の最終戦です。先ほど言った通り、新人紹介面の面担と被っていて感情的になっていたという部分もありますが(笑)、それが準硬式野球部の4年生が引退する試合だったんです。自分は最初、取材のことが全く分かっていない状態から、62期の小山さん(小山亜美氏、前競泳チーフ)と準硬式野球の取材に行って、いろいろ教えてもらいました。その時にインタビューに優しく答えてくれたり、何かと良くしてくれたりした4年生が引退するとなると、感極まりました。逆に自分に感動する資格はあるのかと思うこともあったので・・・。印象的ですね。

吉岡 僕はチーフではありませんが、硬式野球の取材は何度か神宮まで通わせていただいていて。去年の秋は序盤は優勝争いから離れていましたが、何とか慶大戦まで持ちこたえてくれていたのですごく印象に残っています。

――早スポの魅力を教えてください

渡邊 体育会の人と仲良くなれたり、近くで競技を見れたりすること・・・は、やっぱりありきたりすぎるので(笑)、他のところでも生かせるようなスキルを得れることです。例えば、自分の考えていることを言葉にして世に発信する経験ってあまりできないと思います。それを取材の度にできるので、自分のスキル向上に役立ちます。

吉岡 僕が一番好きなところは、スポーツ好きな人がたくさん集まっていることです。今まで全員がスポーツ好きだというコミュニティに入ったことがなかったので、そんな人たちと一緒にいることはすごく刺激的です。僕は中学までは野球、高校では陸上をしていたので、もともとそのような競技は好きだったのですが、大学に入ってからはより多くの競技に触れることができました。そこも早スポの魅力かなと思います。

――早スポの雰囲気について教えてください

渡邊 雰囲気かあ。人によるよね(笑)。あとは代によって異なります。62期は芯がしっかりしている先輩が多かったように思います。その分、時には意見が対立することもあったようですが、それを上手く編集長のさくらさん(高橋さくら氏、前編集長)がまとめてくれていたのかなと思います。63期(3年生)はこの「優しさの塊」みたいな(編集長)がトップにいるので(笑)。緩くはないですけど、みんなで協力して意見を出し合う感じですね。

吉岡 それぞれ早スポ以外のサークルなど、いろいろなコミュニティに属している人が集まっている大規模なサークルなので、それが「ひとつの方向に行く」ということ自体が不可能な話なんです。それでも「スポーツ好き」という共通点によって、1つの団結感が生まれているのではないかと思います。

読みやすい文章を作る

新入生歓迎号の出来栄えをチェックする吉岡(左)、渡邊(中央)、澤崎(円佳、副編集長)

――他己紹介をお願いします

渡邊 これは部活に(対談の)取材をする時も絶対に聞くので、(今日も)聞かれると思って考えていたのですが、彼は編集長の吉岡直哉くんという人で、先ほど言った通り富山県出身といったところで、見ての通り優しい方なので、あまりいじめないで(笑)。

吉岡 いじめられたことはないけどね(笑)。

渡邊 後は(面の)レイアウトに関しては、素晴らしいものを持っているので、そこは尊敬しているところかなと、逆に自分でいろいろ抱え込みすぎるというところと、巨人を応援しているところが短所かなというふうに思います(笑)。

吉岡 お隣の渡邊君は横須賀出身ということで、ここまで2時間くらいかけて通われていて、なんでこの時間に(学校に)来れるのか(対談は午前8:45から行われていました。)、今早稲田に住んでいる自分としては、なんで今ここに座っていられるのかが分からない状態ですね(笑)。記録チーフという面でいくと、自分に協力的で、色々話し合って、新聞制作を進めていける点ではすごくありがたい存在だなと思っています。後、すごく几帳面だなと思っています。自分にないものを持っている。自分がレイアウトとかで気づかないところもちゃんと気づくし、そういった指摘をしてくれるところも、僕が尊敬しているところです。

――今までの話でも出てきていましたが、改めてお2人の現在の役職とその役職の説明をお願いします

渡邊 僕は今年は記録チーフということで、記録と言っても、校閲の面と読みやすい文章を作るという2つの面があると思っていて、校閲に関しては、誤植を出さないというところ、新聞の人名・校名の誤植だったりとか、あとは表とかに載っている記録の間違いとか、そういうところを指摘する作業をやっています。後は文章の面に関しては、定期的にホームページの記事の質を上げるためにどうしたらいいのかというのを考えたり、講習会みたいなことをやったりとか、文章がいい感じの記事を生み出す努力をしています。

吉岡 僕は編集長と言いながら、2つの立場がある役職だと思っていて、1つは東日印刷でまとめること。もう1つはサークルの幹事長というのがあります。編集長的な話で言うと、東日印刷でこういう新聞を作りたいですという申請を出すところから始まって、面担がレイアウトを考えて来てくれるので、そのレイアウトをどんなふうにしたいか、面担の意見を取り入れるというところから仕事が始まって。面担の人が凸版とかも考えてきてくれるので、その凸版が伝わりやすいかどうかというのを僕が指摘したり、レイアウトももっとこうしたらいいんじゃないというのを伝えながら、自分もレイアウトに口出ししながら、作っていくという感じです。それを記録チーフとか色んなところと協力しながら最終的に新聞を作っていくというのが僕の編集長としての仕事です。幹事長としては、思っていたよりも対外的な連絡が多くて、例えばOBであったりとか、競技スポーツセンターであったりとか、そういったところと連絡しあいながら、あと写真の提供をお願いしますと言われることも多くて、そういった対応をするところも僕の仕事ではあります。

――現在の役職に就いた経緯を教えてください

渡邊 62期が中心となって新聞とかを作っている時も、ちょくちょく記録班の作業の方にも顔を出させてもらって、そこで読みやすい文章を考えると読者の顔が浮かぶとかそういったことがあるので、面白さを感じて、記録チーフに興味が湧いて、他にやる人がいないということでじゃあやろうといったかたちで、記録チーフに立候補しました。

吉岡 僕も正直に言うと、初めから編集長をやろうと思っていたわけではなくて、初め編集長に立候補する期間に誰も(立候補が)出なかったんですよ。僕たちは2年の春から正式に活動させていただいて、夏に(役職を)決めるとなっては、候補者が出ないんですよ、半年も(経って)ないので。誰も出ないとなった中で、僕は紙面制作はちょっとだけやらせていただいたので、そこら辺の楽しさは理解していたので、それが(立候補した理由の)1つです。後は、早スポの63期の中では、僕が多めに活動に参加している方なのかなという自覚はあったので、僕がやらないと誰もやらないだろうなというところで、やってみたいという思いも少しあったので、立候補してみたという感じです。

――それぞれの役職の魅力ややりがいはどのようなものですか

渡邊 記録チーフというところで、細かいチェックの大変さとかはもちろんあるのですが、そこも面白さの1つとして、ミスを見つけたら「危ねえ」となるし。僕が一番魅力を感じているのは読みやすい文章を作るというところで、皆が良い文章を書けるようにどう技術を向上させられるかなというのを考えるところとかは楽しいですし、実際に紙面制作でどうしたらこの文章良くなるのだろうと考えることは魅力的かなという感じです。

吉岡 結局、編集長の魅力としては、全部の面を自分が見て、それを世の中に発信できるというのは、すごく大きなやりがいかなと思います。早稲田スポーツ新聞会は想像している以上にいろんな人に見られている媒体なので、そういった方々に自分たちの作った新聞が届けられるというのは大きなやりがいかなと思います。後は面担の人たちがそれぞれレイアウトを考えてきてくれているので、そういった面担の意見も取り入れて、面担にやりがいを持ってもらうというのが自分のやりがいでもあるし、面担の子と協力してというところで、すごく楽しい作業かなと思います。

――先ほどから会話に出てきている東日印刷とはどんなところですか

渡邊 毎日新聞系列で、スポニチと東スポなどが主に発行所としているところで、スポーツ新聞を発行することを仕事としている人が発行する場所なので、もちろん緊張感はあるのですが、社員さんにも学生新聞ながら、良くしてもらったりしています。食堂も、安いわりに栄養価があって、美味しくて、ありがたい存在です(笑)。

吉岡 社員さんがすごく優しくて、学生新聞というところで、肩身の狭い思いをするのかなと最初は思っていたのですが、対等以上に接してくれるような印象を受けていて、そこら辺でもすごくやりやすさを感じる場所なのかなと思っています。

――東日印刷で作る新聞制作の流れを教えてください

渡邊 記録班が関わるところでは、主に吉岡がレイアウトの方を担当しているので、中身の方、 記事の方だけで見ると、まず編集会議・紙面会議で、例えば野球号だったらどういう選手を取り上げるかとか、あとは結果面という面があって体育各部の直近の結果を取り上げるんですけど、どの部活を取り上げようかなとかというのを決めて、それをもとにして記事を書いてもらい、これは僕が始めたことなんですけど、プレ入稿期間ということで、入稿期間が始まる前に記事をチェックして、もうちょっと読みやすくできないかなとか、逆に記録班でどんどん記事を直しちゃうと執筆者の記事じゃなくなっちゃうので、執筆者としてどうしても譲れない部分はどこかなというのを、すり合わせたうえで、その記事を東日印刷の端末に送って、入稿期間に入った後は、随時レイアウトの都合で読みにくくなるところはないかなとか、誤植がないかなとか、表の記録とかにミスがないのかなというのを見て、それをチェックしていくのが記録班の新聞制作の流れになっています。

吉岡 まずは編集会議と紙面会議でどういった内容を扱うかというのを決めた後に、僕が行数表というのを決めます。行数表というのは各面の記事の文字数を書き連ねたものなんですけど、それを組み合わせて執筆者に「この文字数で記事を書いてね」と頼んで、入稿期間までに記事を書いてもらうというのが入稿前の流れです。入稿後になると面担と協力してやっていくことになるのですが、まずは面担が考えてきてくれたレイアウトを東日印刷のパソコンに反映させるというところから始まって、そこに僕がちょくちょくアドバイスを加えていったりとか、記録班からこの辺が読みづらいんじゃないというアドバイスをいただきながら、レイアウトを作っていく感じになります。入稿期間は大抵1週間~10日程あるので、改良を重ねていって、最終的に完成というふうになります。

やりがいを持って取り組めること

笑顔で質問に答える吉岡(左)と渡邊

――お2人の意見が今までに衝突したことはありましたか

渡邊 真正面からぶつかったことはないよね。

吉岡 真正面からはまだないかな。

渡邊 俺は特に・・・ 。

吉岡 結局俺が言ったことを大抵悠太がいいよって (笑)。

渡邊 特に吉岡の意見がどうしても納得できなかったことはそこまでないので、これからあるのかないのか分からないですが、現状はまだ特に吉岡の意見、これは絶対に譲れないということはなかったので、真正面からぶつかったことはないのかな。

吉岡 まだ3回しか紙面制作を(一緒に)していないし、あとは型が決まっている部分もあるから、まだ対立するというのはないのかなと思います。

――対立がないとおっしゃられたようにお2人の関係性は強いように見受けられますが、その秘訣はありますか

吉岡 秘訣かあ・・・。

渡邊 秘訣というか、吉岡が僕のことをどう思っているかは知らないですけど(笑)、少なくとも僕は吉岡のことを尊敬していて、レイアウトに関しては彼の右に出る者は現状多分早スポにはいないので、そこは本当にすごいなと思っています。あとは編集長としても対外的に色々やってくれるので、彼へのリスペクトというのが、温和にやれている秘訣なのかなと思います。

吉岡 照れますねえ(笑)。

渡邊 むちゃくちゃハードル上げた(笑)。

吉岡 そんなこと言われた後に言うのもあれなんですけど、結局野球好きというのはあるかなと、東日でも昨日の野球のナイターの結果を一旦話してから作業が始まるので、元々趣味が違う同士よりは仲良くなれた要因なのかなと思います。編集長と記録チーフという立場になる前から、野球の取材とか準硬式野球の試合とかで一緒になっていたので、好きな競技が似ているというところからもう仲良くなれるきっかけはあったのかなと思います。

渡邊 あれだよね、覚えてる?駒沢でさ、最初にキャッチボールをしたんだっけ、アップの時に。

吉岡 そう。俺らが1年の秋に新歓・・・新歓なのかな?

渡邊 早稲田祭の準備の時に、大学の授業が休講になるじゃないですか、あの日に62期主催で駒沢公園の野球場を貸し切って、野球大会みたいなことをしたのですが、そこで初めてたまたまね。

吉岡 たまたま同じチームになって。

渡邊 たまたまアップでキャッチボールしようってなって、むちゃくちゃ暴投しまくって申し訳ないと思ったのですが、そこがまず最初だったよね。

吉岡 そういったところから早めに仲良くなれていたというのもあったかなと思います。

――紙面制作の魅力はどんなところですか

渡邊 やはり自分たちが1週間から10日間見続けた紙面を実際に発行してみて、野球号だったら神宮球場で、ラグビー号だったら秩父宮ラグビー場で(紙面を)開いている人を見かけたので、紙面をいろいろな人に読んでもらえることは魅力だと思います。他にも校内のラックなどを通じて、自分が携わった新聞が至るところで配布されているのを見ると、やりがいを感じます。

吉岡 大学に入るまでは自分たちが新聞を制作すると思っていた人はいないと思うのですが、毎日読んでいるスポーツ紙を自分たちが作れるというのはすごく大きな魅力だと思います。あとは、記事を書いたり、面担でレイアウトを担当したりすると、自分の名前が新聞に載るので、そこもみんながやりがいを持って取り組める要因だと思っています。

――面担はハードルが高そうですが、初心者でもできますか

渡邊 さっき言っていたように、高校から新聞部やっていた人は数えるくらいしかいないはずなので、基本的にみんな初心者から始めると思います。記事の書き方など僕らが教えなければならないところはあるので、そこはもちろん教えますし、こちらでサポートします。

吉岡 自分たち自身が初心者から始めたわけで、むしろ元からの経験者がいないのに、初心者がダメと言っていたら、誰もやれる人がいなくなっちゃうので(笑)。初心者でも意外とハードルは低いです。みんなのなかでハードルは高いと思っているかもしれませんが、やってみると自分でも意外とできたなと思っている人が大半なので、一歩踏み出してやってみたらなんとかなると思います。

――今までで一番印象的な紙面はどの号でしたか

渡邊 印象に残っているのは1月号です。そこでの失敗がその後の卒業記念号や新入生歓迎号に生かしたという意味でもそうですし、これから野球号などの重い新聞を作っていく中で、1月号での失敗は繰り返さないようにしたいと思っています。

吉岡 僕は新入生歓迎号です。今までは2面、4面ときて今回は6面で今までで一番大きな新聞制作でした。北京オリンピックの出場者に取材したり、1月頃からいろいろな担当者に動き出してもらったりしました。2ヶ月くらいかけて制作した新聞が最後、完成したときには感慨深かったです。あとはレイアウトに関して自分のなかで今までで一番満足できるものになったと思っていて、そういった意味でも新入生歓迎号は印象に残る紙面になりました。

――新入生歓迎号で注目してほしい面はありますか

渡邊 吉岡のこだわりが一番つまっているのは1面だよね。

吉岡 そうだね。1面は新聞の顔でもあるし、配る時はもちろん1面を見せて配っていると思うので、1面でどれだけ引きがあるのかは新聞制作において大事だと思います。あとは中身を開いてもらうと、5面では北京五輪を特集しています。北京五輪面もいろいろな担当者が頑張って動いた面でもあるし、面担と僕が頑張って作った面でもあるので、なかなか開いてもらえているかは分かりませんが、見てほしいなと思います。

――今年はどんな紙面を作っていきたいですか

渡邊 インターネットが普及していく中で、紙の新聞の価値が変わってきていると思っています。昔は起きたことをすぐに伝えるのが紙の新聞の役割だったと思うのですが、今だと速報性はインターネットには敵わなくなりました。それで紙の新聞の魅力を考えた時に、「保存される」ことが魅力だと思いました。例えば僕だったら、(横浜DeNA)ベイスターズが日本シリーズに進出したときの新聞は買いあさって取ってあります。名選手たちの活躍を紙面に載せることで一生残るものになるので、読者に楽しんでもらうことはもちろんですが、「記念に残るような新聞」という側面もこれから考えていきたいと思います。

吉岡 言いたいこと全部言われた(笑)。記録に残るという面では、自分たちがSNSやホームページを使っているなかでも、新聞制作はなくしたらいけない部分だと思っています。(新聞制作を)絶対に途切れさせないという意味では頑張って(紙面を)作っていこうかなと思います。

――年間にどのくらい紙面を発行していますか

渡邊 年間では11号ですね。早スポ自体は新入生歓迎号が通算で586号です。

吉岡 そうだね、もうすぐで600号かな。64期が600号を作ることになると思います。

渡邊 100期くらいになると、王貞治の(通算本塁打数の)868号を超えると思います(笑)。それは冗談として、年間11回新聞を発行するということで、いろいろな選手や部活を取り上げたいと思っています。

――早スポの活動で大切にしているのはどんなことですか

渡邊 ここまで紙面について語ってきたので、取材で心掛けていることで言うと、選手や監督への尊敬の気持ちはなくしてはいけないと思います。選手たちは僕たちが遊んでいる間にも、練習を乗り越えて神宮や秩父宮の舞台に立っているので、敬意を持って接することは大切にしています。

吉岡 僕は最近、あまり取材には行けていないので、編集長的な立場から言いたいと思います。このサークルは大規模で、1学年60~70人で3学年が集まると200人近くいるなかで、それぞれがやりたいことを持ちながら活動しています。全員の意見を取り入れるのは難しいと思うのですが、少しの意見でも聞き逃さないように、独りよがりにならないようにしてやっていくことは大事だと思っています。今、三役会議などを開いて63期、64期からいろいろな意見を取り入れるようにしているので、みんなの意見がなるべく取り入れられるようなサークルにしていきたいです。

――同期(63期)はどんな存在ですか

渡邉 63期は和気あいあいとしています。他人の意見を尊重する傾向が強いと思います。みんなで一緒にやっていく感じです。

吉岡 自分たちはコロナの世代で大学に入学してきて1年間ほぼ活動できないまま自分たちの代になってしまった感覚がすごい強いのですが、逆にいい意味で経験の差がそこまでないと思っています。みんなの意見を取り入れながらやってこれていることは、いいことだと思います。

――早スポで最後の1年をどう過ごしていきたいですか

渡邉 責任の大きい役職をやらせてもらっているので、まずは役職をやり遂げることを最低目標にしたいです。あとは後輩に何かいいものを残していきたいです。

吉岡 自分が編集長という立場に就いた以上は、(編集長としての)役割を果たすことは絶対に欠かせないと思います。63代続いてきたサークルなのですごく重みもありますし、実際に新聞や記事を待ってくれている人たちがいるので、そういった人たちに届けられるように、そしてこの早スポの伝統を途切れさせないようにすることは一つの役割だと思っています。

――最後に、新入生にメッセージをお願いします

渡邊 大学生活の中で、選択する場面が多くなると思いますが、決断すべきときに決断すれば、絶対に良い大学生活が送れると思います。迷ったままだとどうしてもモヤモヤした気持ちで過ごさないといけないので、自分の意志を持って決断してもらえたらと思います。

吉岡 大学生活は何もしなくても過ごせてしまう4年間でもあるのですが、そこでやりがいを持って取り組めることを一つ見つけたら、卒業した時に「大学生活に意味があったな」と思えるようになると思います。僕も(上京して)いろいろなことが分からないまま、友達もいない状態で大学に入学してきて、早スポに入ってスポーツが好きな仲間や一緒に取り組める仲間に出会えました。取り組みたいことを一つ見つけてやれば、コミュニティも増えると思いますし、意味のある大学生活になっていくと思います。

――ありがとうございました!

(取材、編集 池上楓佳、高田凛太郎、横山勝興 写真 渡邊悠太、藤田珠江、横山勝興)

◆吉岡直哉(よしおか・なおや)(※写真左)

 富山・高岡高出身。文化構想学部3年。編集長。東日印刷で過去100年以上続く早慶戦をまとめた本をもらい、読んでいるという吉岡さん。その本はなんと第3代の早スポ編集長が編集したそうです。

◆渡邊悠太(わたなべ・ゆうた)

 神奈川・横須賀高出身。政治経済学部3年。記録チーフ兼準硬式野球チーフ。長い通学時間に本を読んでいるという渡邊さん。新書を読んで知識をつけたり、最近は大隈重信の伝記を読んでいるそうです! 

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