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2022.04.28
【新歓企画】『早スポ柱対談』第1回 山本泰新×芦沢拓海
第1回には、野球部取材の柱を担う2人が登場。野球班のリーダーであるチーフを務める山本泰新(スポ3=東京・城北)と、選手名鑑作成の要である寸評チーフを務める芦沢拓海(人3=神奈川・中大横浜)だ。2人が早スポに入ったきっかけから、早大野球部の魅力までを赤裸々に語る。
※この取材は4月8日に行われたものです。
活動的になりたい
最終戦に勝利し喜ぶ野球部
――まずは他己紹介からお願いします
芦沢 この人の本当に良いところは、LINEの既読がすごく速いところです。
一同 (笑)。
芦沢 他のチーフだと連絡が遅いこともあるのですが、(山本に)送ったらすぐ返信が返ってきます。やることなすこと、全部てきぱきしていて非常にありがたいです。早スポの柱ということですが、こいつが一番太いと思います。
山本 あっしー(芦沢)はとにかく喋る子で、試合中もずっと喋ってる。でも、字起こし(取材音声を文章に起こすこと)はちゃんとやってくれるし、記事は先輩たちからも直しがいらないって言われるくらいきれいに書いてくれるので、そういうところで柱になっているかな。
――お互いに褒めあうかたちになりましたが、聞いてみていかがですか
芦沢 なんか、全然悪い気がしないですね(笑)。
山本 そうねー。既読が速いのは…なんでだろうね。分かんない(笑)。
――お二人が早スポに入ったきっかけを教えてください
山本 あっしーからいく?
芦沢 じゃあ私から。せっかくの大学4年間に、ゲームと勉強をするだけの生活を送りそうだと危機感を覚えて、活動的になれるようなサークルに入りたいなと思いました。そこで大昔にたまたま手に取った早スポ(の新聞)を発見して、じゃあ早スポ入ってみるか―というノリで決めました。
――その新聞はいつ頃手に取られたのでしょうか
芦沢 2017年のオープンキャンパスだったと思います。一面が渡辺一平さん(平31スポ卒=現トヨタ自動車)でした(2017年7月号)。
――活動的になりたいという思いで入会を決めたとのことですが、ご自身では今、活動的になれていると思いますか
芦沢 取材に行けているし、こうやってここにいる訳だから、活動的にはなれているんじゃないかな。
――山本さんが入会したきっかけは何でしょうか
山本 覚えてないな(笑)。浪人してた時、いろいろなモチベーションを保つために(大学について)ネットで調べていて。「あ、これ面白そうだな」って見つけた感じかな。
――早スポ以外のサークルへの所属は考えましたか
芦沢 趣味でクイズをやってみたいなと思っていたので、まずクイズ研究会に入りました。活動的になりたいと言いつつも(早スポは)大変かなと思っていたのですが、とりあえず入ってみて、駄目だったら辞めればいいかって思って早スポにも入りました。現在もクイズ研究会は続けています。
山本 野球をやっていたので野球サークルにも入りましたけど、もう辞めちゃいました。多分(野球を)やる欲が浪人時代についえちゃって。それでもう観戦しかしなくなりました。
――山本さんは野球をやっていたとのことでしたが、お二人のこれまでのスポーツの経験について教えてください
芦沢 皆無です。
山本 小4から高3までずっと野球をやってたくらいかな。
(早スポの魅力は)選手や監督との距離が近いこと
――早スポで初めて行った取材は何でしたか
芦沢 私は野球で、慶大と法大の試合で記事を書いたのが最初かな。
――東京六大学春季リーグ戦(リーグ戦)が最初ということでしょうか
芦沢 そうですね。慶大と法大(の試合)は順調に進んだんですけど、その後に早大が東大と引き分けて。
山本 あ~。思い出した。
芦沢 早スポに入らなければ見ることはなかった試合だろうなと思うと、ある意味印象的ですね。
山本 俺は多分野球の観戦会。早立戦だったと思う。自分で初めてちゃんと取材したのはラクロスの取材だったかな。その時は先輩も一緒にいたのですが、コロナの影響でオンライン取材になっちゃって。それでちょっと手間取ったな、っていうのを覚えてる。
――なぜ初めての取材にそれを選んだのでしょうか
芦沢 (当時は)野球の取材しかやる気がなかったので。
山本 俺はまあ、チーフだったからだね(笑)。
――チーフ(早スポでは全ての部活に対して班を編成しており、各班のリーダーをチーフと呼ぶ)のお話が出ましたが、昨年チーフとして担当していた競技について教えてください
芦沢 なんとチーフは何にもやっていませんでした。
山本 へえ~。
――なぜチーフに就かなかったのでしょうか
芦沢 自信がなかったからです。(入るかどうか)迷った末、12月に早スポに入ったから、そこから3カ月でチーフなんてできるわけないだろって思って。
――山本さんはいかがでしょうか
山本 ラクロスチーフをやりました。ラクロスって大学スポーツみたいなところがあるから、そういう意味でいろいろな人がいたのが面白かったです。日本一を本気で狙ってる部活で、その熱量を肌で感じられたのはいい経験だったと思う。
――ラクロスのチーフを選んだきっかけは何ですか
山本 日体大のラクロス部に友達がいて、早大は関東学生ラクロスリーグ戦(リーグ戦)で絶対日体大と当たるんだよね。まあ今年はやらなかったんだけど(笑)。その取材に行けるかなと思って。
――2年間コロナ禍で早スポの活動をされてきましたが、いかがでしたか
芦沢 コロナ禍の割には思ったより活動できてるんじゃないかなと。活動が制限されている中でも取材ができているので、いい経験になっているなと思います。
山本 1年生の時は全く活動できていなかったのもあって、コロナの影響は正直感じていたかな。ラクロス部はリーグ戦形式だったのがトーナメントになっちゃったし、野球部の取材も結構制限かかっちゃうし。チーフとして感染しないようにということも考えないといけないから、それは若干煩わしかった。でも全体的に楽しくやれたと思うよ。
――早スポに入って良かったことは何ですか
芦沢 それこそ当初の目標である、怠惰にならずにいろいろ動くことができること。ましてやコロナ禍なのに取材に行かせてもらってるところはありがたいですね。
山本 やっぱり選手や監督との距離が近いことかな。この間の小宮山悟監督(平2教卒=千葉・芝浦工大柏)へのインタビューとかは早スポじゃないと絶対にできないと思う。蛭間さん(拓哉、スポ4=埼玉・浦和学院)にあれだけ対面でインタビューできるのも俺だけだろって思うし。そういうところが良かったな。
――コロナの点以外で大変だったのはどのような部分ですか
芦沢 本音を言うとこれからが大変だと思います。水泳チーフになって取材に行ったから分かったのですが、水泳はワンオペなんですよ。コロナ禍が関係あるか分からないのですが人が多く入れないので、写真撮って記事あげて速報やって、データとかのチェックも全部やらなければいけないと考えると今の比じゃないくらい大変になるから、それを考えると今がきついなんて言えないですね(笑)。
山本 きついというか、プレッシャーとか責任を伴う役職を今やっているから、そのきつさはあると思います。見ているのがOBとか部員さんだけなら「間違ってますよ」っていう感じで終わるんですけど、外部の早稲田のファンの人とかも読んでくれているということを考えると、ミスできないというプレッシャーがあるので、そこが今は一番大変ですね。
選手それぞれの個性とかを注視できるようになりました
――早スポを勉強やバイトとどのように両立させていますか
芦沢 バイトのシフト提出期限がすごく早いから、そこでどうしたもんかなっていつも悩んでいますね。こっちが聞きたいって感じですね(笑)。かといって今月とか来月は野球が結構入るから空けておいたのですが、そうすると収入がなくなります。それでも他にバイトを入れると他の行きたい取材も行けなくなるから、他の人がどうしているかっていうのを他の柱対談を見て考えようかなって思っています。
――ちなみに何のバイトをしていますか
芦沢 学習塾の試験監督とかをやっています。
――山本さんはいかがですか
山本 コツはとにかくバイトと授業のことは全部平日にやっちゃうっていうことかな。逆に、早スポ関係のものは土日に全部終わらせるということを心掛けるのが大事だと思います。
――ちなみに全休は週に何回ありますか
芦沢 なんと二つ確保できました。月曜日は空けとけって言われたので空けておきました。なぜか木曜日も空きました(笑)。
山本 月曜くらいかな。なんだかんだ(授業を)細かく分散させちゃったので。
――芦沢さんは遠距離通学をされていると思いますが、通学時間はどのように使っていますか
芦沢 やっぱり課題に時間を使うのが一番かな。往路は課題しかやっていません。復路は眠いときがあって、直通があれば一本で帰れるので、仮眠に使っています。
――通学時間は何時間くらいですか
芦沢 最悪2時間。2時間、電車にいる間眠り続けます。
――早スポの活動があったからこそ、新たに興味を持った競技はありますか
芦沢 そもそもこんな競技があったのかということから始まった準硬式野球です。あと応援ってスポーツなんだ、とも思いました。入学当初は応援部に入ろうかなと少し思っていたから、思いとどまって良かったと思っています(笑)。野球も見る視点が変わりましたね。今まではデータを眺めるのが大好きな人間だったんですけど、選手それぞれの個性とかを注視できるようになりましたね。
――準硬式野球部や応援部の取材には行きましたか
芦沢 準硬式野球は行きました。応援は班決めの時に応募はしたんですが、残念ながら入れなくて行けてないです。
――山本さんはいかがですか
山本 一番はラクロスかな。名前は聞いたことあったけどルールは全然分からないっていうスポーツが、ある程度ルールが分かって、戦術も分かるようになって、それで面白くなった感じかな。他は特にはないです(笑)。
――戦術を理解するのにはどれくらいかかりましたか
山本 ラクロス部は観客が入れなくなって配信の方に力を入れてくれて、OBの人とかが解説に入ってくれるようになりました。この場面ではここが重要なんだなっていうのはその解説を聞いて分かるようになりました。時期は大体早慶戦の時(6月頃)かなと思います。
――お二人の現在の役職は何ですか
芦沢 野球の寸評チーフと水泳部のチーフです。
山本 野球チーフです。
――具体的にどのようなことをしていますか
芦沢 選手名鑑を書いてって連絡して、気になるところがあったら指摘して、被り字をチェックして、っていうのが寸評チーフの仕事です。水泳は写真を撮って、速報記事を流して、記事まとめて、もし自己ベストとかが出たらチェックをして、っていうのを1人でやっています。
山本 野球チーフって野球の取材にいっぱい行って、その最前線にいる人みたいな感じになると思うんだけど、実はそんなことなくて、取材に行っている時間よりも取材の申請書を作っている時間の方が長いし、記事をチェックしている時間の方が長いです。昨年、前チーフが地味な仕事の方が多いって言ってたけど本当に地味な仕事の方が多くて、それもそれでやりがいがあるっていうか、取材に行き続ける以外にもやりがいがあるっていうのは野球チーフのいいところかなって思います。
昨年の早明戦では大逆転劇を見せた!
――今のところやりがいや達成感は感じていますか
芦沢 ないとは言えないけど、(こういうことは)思い出した時にフッと出てくるものだと思います。
山本 記事をアップしたツイートが、昨年のラクロスだと頑張っても20いいねと3リツイートくらいだったけど、今年はこれで50いいねいくのみたいなことがあります。そういう反応を見るのが一番のやりがいかなと思います。
――なぜその役職に就いたのですか
芦沢 寸評チーフに関しては野球関係で何かやるかと思って、チーフはやりたくなかったから、じゃあ三役かなって思い、データと寸評で悩んで寸評になりました。水泳は、チーフが足りないってなった時に、まだチーフが決まっていなかったのが水泳や卓球やテニスとかでした。卓球とテニスは正直ルールがあまり分からないのですが、水泳は一番速い人が勝ちっていう分かりやすいルールで、覚えやすいかなということで水泳にしました。
山本 野球をやっていたのと、正直入った当初から野球チーフをやってみたいなとは思っていたので、それでやってるって感じですかね。
――関わっている東京六大学野球(六大学)の魅力を教えてください
芦沢 大学野球の最高峰だなって思っています。高校野球で聞いたことがある人たちが結構いる一方で、早稲田や慶応みたいに叩き上げの人たちも結構活躍する印象があって、それもある意味六大学しかないと思います。東都大学野球(東都)だと推薦枠とかがいっぱいあって、変な話知ってる選手まみれってこともなくはないんだけど、六大学は叩き上げの選手が活躍できる環境なのかなと思っていますね。
山本 土日にやっていることもあっていろいろな人が見に来られるところと、注目度も高いから良い選手がいっぱい来るので、ハイレベルな争いが見られるっていうところですね。あとは、例えば東都とかだと身体能力が高い選手をいっぱい集めてそれでホームラン競争しましょうよっていう、パワーとかに走りがちなところがあるけど、六大学はそれこそ小宮山監督なら細かい野球とか守備が堅い野球とか、それぞれの大学に色があるので、そこも魅力の一つかなって思います。
――六大学で今までで一番印象に残っている試合は
芦沢 東大戦って言いたくないな(笑)。昨年の早慶の最終戦かな。今井さん(脩斗、令4スポ卒=現トヨタ自動車)の打球が朝日(晴人=4年)に捕られたときは頭抱えちゃいました(笑)。初めて優勝を見届けさせられたという意味で印象に残っていますね。
山本 昨年の秋の明大1回戦ですね。よく9回2死から逆転したなって思っていて。正直あの時の今井さんは見る側からしても異常なくらい印象に残っているので。
――早大でのイチオシの選手を教えてください
山本 やっぱり番記者でもあるから熊田(任洋、スポ3=愛知・東邦)選手ですかね。あまり野球を見たことない人から見たら、パッと目を引くような選手じゃないと思います。でも野球を見れば見るほどそのすごさが分かる、ある意味野球の面白さの幅を広げてくれる選手だと思います。守備がうまいのもそうだし、ポジショニングも毎回変えているし、打席でも考えているというのが分かる選手だと思います。
芦沢 自分は印出選手(太一、スポ2=愛知・中京大中京)です。大黒柱だった徳山投手(壮磨、令4スポ卒=現横浜DeNAベイスターズ)、西垣投手(雅矢、令4スポ卒=現東北楽天ゴールデンイーグルス)が抜け、捕手陣も昨年の4年生が引っ張っていたということに記事を書いていて気づいたんです。バッテリーであまりリーグ戦の場数を踏めていない中で、正捕手である印出選手の活躍が早稲田の鍵を握っているのかなと思います。まさに今シーズン見てほしい選手です。
――六大学野球の中で早大に立ちはだかるライバルについて教えてください
山本 法大の篠木健太郎投手(2年)と立大の池田陽佑投手(3年)、山田健太選手(4年)ですかね。篠木投手は自分の年下でこんな速い球を投げられる投手がいるんだなと衝撃でした。池田投手は1年時から投手陣の中心として投げていて、そろそろドラフトも見えてくると思うので、もう一段階すごい投球をしてくれるのではないかと思ってます。山田選手に関してはもう早くプロに行ってほしいと思っています(笑)。
芦沢 優勝するのは立大、法大あたりだと思いますが、注目してほしい選手は東大の松岡泰希選手(4年)です。肩は六大学一ですし、頭脳を生かしたリードもあります。捕手としての能力は六大学ナンバーワンじゃないかなと思っています。
自分の担当している競技を若干批判的に見る
――早スポの活動で意識していることや大切にしていることがあれば教えてください
芦沢 正直なことを言うと語彙力ですかね。選手名鑑の確認をする時も、字被りをどのように直すかというのは語彙力がなければできません。そのために本を読むなどはしていないのですが、プロ野球の選手名鑑を読む時は寸評の欄を注視しているので、そういったところで必要な語彙力がついていくのかなと思います。
山本 自分の担当している競技を若干批判的に見ることです。試合後のインタビューの時に今日の調子はどうだったか、次戦への意気込み、という二つは必ず聞きますが、それ以外のところでありきたりな質問ばかりだと、選手側もつまらないと思うんです。だからここのプレーはなぜこうすることを選択したのだろうという質問ができるといいのかなと。そのためには批判的な視点が必要だと思っています。
――印象的だった取材を教えてください
芦沢 対談でのことなのですが、相手の選手が口数のあまり多くない方でした。先ほど山本からあったように、ありきたりな質問だけでは記事にできるだけの内容が集まりません。だからその選手に合わせた質問を考えなければいけない、ということを学ぶことができた取材でした。
山本 昨年の男子ラクロス部のリーグ戦最終戦の立大戦です。その代の引退試合でもあったのですが、その時に選手の皆さんやマネジャーさんに「今年、取材にたくさん来てくれてありがとうございました」と言われたんです。その言葉を聞いて、やってきて良かったなと思えました。
――早スポの活動は忙しいですが、辞めたいと思ったことはありますか
芦沢 自分は辞めるほど仕事をしていないと思っています。それこそ山本など、辞めたいと思うほど忙殺されている人は自分以外にたくさんいると思うんです。そういった人を見ていると自分の量の仕事を放り出すわけにはいかないなと思えます。
山本 野球チーフという職務は、実際にやってみなくても忙しいということは誰もが分かると思うんです。だからそれをやると決めた時点で辞めるなんて言ってられないので、辞めたいと思ったことはないですね。
――現在の役職に就く前も、辞めたいと思ったことはありませんか
山本 野球部ではプロから注目されている選手にインタビューができるし、ラクロス部には日本代表に入る選手もいるんです。そんなすごい人たちにインタビューできる機会を投げ捨てるなんて考えはないですね(笑)。
芦沢 なんだかんだ言って楽しいしね(笑)。
山本 例えばレスリングの須崎選手(優衣、令4スポ卒=現キッツ)にインタビューできることなんてそうそうないことですし、そういうところも含めて早スポっていいサークルだなって思います。
――今の話につながる点が多いと思いますが、早スポの魅力はどういったところですか
芦沢 昨年の野球の今井さんみたいに突然覚醒する選手もいるじゃないですか。そういった選手のスポーツ人生も追うことができるのが、早スポの魅力だと思います。
山本 新聞を作っていて思うのですが、新聞の反響ってとても大きいんです。インターネットがどうのこうの言われている時代ですが、紙で出すと選手もインスタグラムに載せてくれますし、配っていても「今年もいいものできてるね」と声を掛けてもらうことが多いんです。ホームページにあげている記事よりも新聞は反響を感じやすいので、それはこのサークルならではの魅力だと思います。
コロナ禍で取材制限の厳しい水泳部
――どのようなラストイヤーにしていきたいですか
芦沢 自分は今野球や競泳で役職を務めていますが、それ以外の競技にも(取材に)行きたいと思います。それこそ自分がまだ知らない競技に行ってみたいです。上手くバイトをやりくりしないといけませんね(笑)。
山本 野球部が優勝したら、自分がどんなにミスをしても最高のラストイヤーになると思います。逆に野球部が優勝しなくても今年1年頑張れたなと自分で思えたらいいなと思います。チーフなので周りから迷惑かけられる分にはいいのですが、自分は迷惑をかけないように、そういったところに気を使いながらやっていきたいと思います。
――私たち下級生に期待していることはなんですか
芦沢 後輩には熱心な人が多い印象があります。そういった人たちがまだあまり(早スポの活動に)来られていない人を引っ張ってほしいし、いろいろな部活に行っていろいろな競技を勉強して、サークルにとっても個人にとっても、将来につながる財産にしてほしいと思います。
山本 今はまだあまり来られていない人もいると思います。今から来ることには抵抗があると思うのですが、野球班でも春のリーグ戦が終わってから来始めた人も全然います。ある種の緩さがこのサークルにはあるので、急に来ても仲間外れとかにはならないですし、そもそもみんな根底に「スポーツが大好き」というものがあるので、そういったところでつながれるのではないかなと思います。とりあえず何かの取材に行ってみてほしいです。何か一つ取材に行って、面白いなと少しでも思ってもらえたらいいなと思います。
――最後に、新入生に向けてメッセージをお願いします
芦沢 勉強以外で大学で何をしてきたかと聞かれた時に、胸を張って答えられるサークルだと思います。入って絶対に後悔しないです!
山本 1回取材に行ってみましょう。スポーツって好き嫌いが分かれるものですし、やりたくないなってものはやらなくていいです。自分が行きたい部活だけでいいので、とりあえず何かの取材に行ってみてほしいです。神宮で待っています!
(取材、編集 荒井結月、田中駿祐、星野有哉 写真 高橋優輔氏、芦沢拓海、藤田珠江)
◆山本泰新(やまもと・たいしん)(※写真右)
東京・城北高出身。スポーツ科学部3年。野球チーフ。今年注目の野球部OBは今井脩斗選手。「今井さんの動向にも注目してほしい」とそのファンぶりも垣間見えました。チーフ引退後は、今井選手の勇姿を見るために東京ドームに通い詰める予定だそうです!
◆芦沢拓海(あしざわ・たくみ)
神奈川・中大横浜高出身。人間科学部3年。野球寸評チーフ。イチオシの野球部OBは西垣雅矢投手。開幕一軍入りを果たした西垣投手は、現在救援の一員として活躍しています。早川隆久投手(令3スポ卒=現東北楽天ゴールデンイーグルス)と一緒に、チームを支える活躍を楽しみにしているそうです!