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2022.04.06

【連載】春季リーグ戦開幕前特集『再興』【第1回】原功征副将

 徳山壮磨(令4スポ卒=現横浜DeNAベイスターズ)と西垣雅矢(令4スポ卒=現東北楽天ゴールデンイーグルス)ら強力な4年生が抜けた投手陣を引っ張ることを期待されているのが副将の原功征(スポ4=滋賀・彦根東)だ。東京六大学野球春季リーグ戦(リーグ戦)ではここまで通算6試合に登板し、自責点はいまだに0である。さらなる高みへと目指す原に、自身について、そしてエース二人が抜けた投手陣について伺った。

※この取材は3月27日にオンラインで行われたものです。

下級生が安心して投げられるような投手に

今年からは副将として投手陣をまとめる役割も担っている

――今年は最上級生としてリーグ戦を迎えますが、現在の心境はいかがですか

 最上級生なんだと、あとリーグ戦まで2週間しかないんだと。あっという間に4年の春を迎えたなという印象があリます。なかなか今オープン戦でチームでうまくいっていないことが現状としてあるので、正直不安な部分も大きいです。

――昨年の今頃にも同様の対談を行いましたが、その時との心境は違いますか

 去年までは上に先輩がいるということもあって、自分のことに集中できる環境を作ってもらっていたのですが、新チームになってからはそれを自分たちで作らなければいけないという立場になって、自分のことだけを考えていればいいという時期ではないので、そういう意味では心境は違うかなと思います。

――今年のチームの雰囲気はどうでしょうか

 主将の中川(卓也、スポ4=大阪桐蔭)を中心に、主力で出られていた先輩たちが多く抜けるということもあって、気を引き締めて厳しくやっていかないといけないという中で、練習の雰囲気というのは張り詰めたものになっていると思うのですが、それが結果として現れていないというのがありますね。

――個人的に、昨秋はどのようなシーズンだったでしょうか

 去年の春と比べて登板するイニングも増えて、その中で何とか無失点という形で乗り切れたのは収穫だと思うのですが、プロに行かれた徳山さんと西垣さんの力になれたかと言えばなりきれなかったという思いがすごく強くて、やはり早慶戦の時のピンチの時に自分が出られる実力があればと痛感したシーズンでした。

――今年の冬はどのように過ごしたのでしょうか

 チームにとって絶対的な柱が二人抜けるという中で、何とか自分がという思いを持って冬は色々なことに取り組んだのですが、コロナの活動停止期間もあってそれが思うようにならなかったという思いもどこかにあって、自分としては球速もコントロールも変化球のキレも全部上げてやるという思いで、冬の期間走り込みだったり自分の体を大きくするトレーニングだったりという部分に取り組んではいたのですが、春のオープン戦を迎える中で、自分の1番自信がないコントロールという部分でもう少しうまくいかないという部分があるので、それをどうにか残り2週間の間にどうにかしなければいけないと思います。

――4年生の言っていたことで、今改めて感じることはありますか

 投手として練習している分、徳山さんと西垣さんという存在が大きかったのですが、練習している姿勢から学んだことが多いなと思っていて、ただやる練習に本当に意味はないなということを冬から春にかけて感じていて、何となく取り組んだ練習は結果に結びつかないなということを練習して実感しました。その中で、徳山さんも西垣さんもなかなか結果が出ないシーズンもあったと思うのですが、それに似た境遇に今自分もいるという感覚があるので、二人だったらどういう練習をするのかなというのを、今の期間は思い出しながら、二人に少しでも近づけるような思いを持って練習しています。

――オープン戦の調子はいかがですか

 7回、8回という短いイニングを任されることが多いのですが、中々3人で終えることができず、無駄な四死球が出てしまっていて、今も苦労している部分があるのですが、その中でも少しずつ球のキレなどは自信になっているので、結果としては今までよりも劣ってしまっている部分もあるのですが、自分の実感的には上がってきた能力と結果が噛み合って来ればこれまで以上の成績を残せるのかなと思います。

――今年もリリーフとしての起用となると思いますが

 自分の特徴として、目先を変えるなど、流れを変える投球が求められていると思うので、先発が下級生になってしまうので、そこが安心して投げられるような投手にならないといけないと自覚しているので、そこのポジションに誇りを持って少しでもチームに勢いをつけられるような投手にならないといけないと思います。

――今年は昨年に比べてリリーフの役割がより重要になってくると思います

 そういう意味も含めて、自分がどの試合でも投げて抑えるというのはチームにとっても大きいことだと思うので、今までは1イニングとかだけだったかもしれませんが、2イニング、3イニングなど複数イニングいかないという意味でも(登板機会が)増えるかな思っているので、そういった起用に応えて、絶対的な柱がいない以上どうしてもそうなってしまうので、その中で少しでも投手全員で試合をモノにするという思いを持って春は臨みたいと思います。

今までやってきた練習の成果が結果として現れる

勝ち点制となり、投手力が重要になってくるだけに原にかかる期待も大きい

――副将に就任されましたが、副将の仕事は大変ですか

 副将だからといって特に明確な役割があるわけではないというか、任された背景として投手陣をまとめるというのが一番にあるので、自分も今までこういう幹部ポジションを経験したことが小中高と一回もないので、チームをまとめながら自分のことにも集中するということを痛感した数ヶ月だったので、副将として何ができているのかなというのは今でもわからないですが、自分の行動だった姿勢だったりというところで、これからも投手陣全体の能力の向上に努めなければいけないと思います。

――投手陣はどのような感じでしょうか

 どうしても今まで自分が早稲田にいた中で、一番能力的には劣る投手陣になっているという自覚はあって、その中でも個々がいい特徴を持っている投手陣とも思っているので、それをより自分の役割を一人一人が理解して、それを果たせるかというのがリーグ戦においては重要か、色々な個性をうまく活かせれば、すごくいい投手陣になれるのかなと思います。

――投手陣全体の課題は何でしょうか

 春のオープン戦は勝て図、大量失点が多い中で、監督さん(小宮山悟監督、平2教卒=千葉・芝浦工大柏)は結果が出ない練習だと意味がないということをおっしゃっていて、今までやってきた練習の成果が結果として現れる、現状では結果に結びついていないということに甘えがあるのではないかと。社会人対抗戦も12点取られるという結果が残っているので、どこかでもう少し一人一人の意識を変えないとリーグ戦は勝てないというのは自分として痛感しているのですが、その中でも無駄な四死球は投手陣全体としての課題で、口酸っぱく言われているのですが、中々改善できていない部分もあるので、色々みんな考えて練習はしているのですがいい練習をしていても結果に結びつかないということがスポーツなのであるので、この練習が自分のためになっているのかということを一人一人が考えないといけないのかなと思いますね。

――新体制対談では「4年生でリーグ戦に登板したことがある人が少ない」とおっしゃっていて、4年生の力がリーグ戦においても重要になってくると思いますが、4年生の投手陣はどうでしょうか

 自分も含めてオープン戦でも4年の投手陣が目立った結果を残せているかと言われたらそうではないので、みんな努力している中でだと思うのですがさらに頑張らなければならないというのはあるのですが、昨日社会人対抗戦で投げた佐竹(洋政、商4=東京・早大学院)や一軍のオープン戦で投げた菅原(宗一郎、スポ4=山形・鶴岡南)はリーグ戦の戦力になりつつあるので、菅原みたいな存在が少しでも多く出てきてくれるとチームとしても底上げができると思うので、もちろん自分のこともそうですが、もう一人二人出てこないと本当の意味で強くならないなと思います。

――一方で下級生で印象的な選手はいますか

 しっかり結果を残せている後輩もいる一方、逆に投手陣全体がそうであるように、中々うまくいっていない後輩も多いです。名前を上げると齋藤正貴(商3=千葉・佐倉)や加藤(孝太郎、人3=茨城・下妻一)は長いイニングを投げるというのが大事というか、その二人も実力からするとオープン戦では結果が残っていないと思うので頑張ってほしいです。あと、一人大きい戦力として伊藤樹(スポ1=仙台育英)の存在がチームにとってもいい影響を与えているなと思っていて、すごく考えて練習していて自分自身も多く学ぶことがあるので、後輩ともコミュニケーションを取りながら、もっといい意味でコミュニケーションを取れるとよりいい投手陣になるのかなと思います。

――投手視点から見て、野手陣はどうでしょうか

 なかなか野手もすごく点を取れる日もあれば取れない日もあり、最近は打撃でもうまくいかないこともあるのかなと思うのですが、紅白戦やシート打撃で対戦することがあると、すごく嫌な打線だなと感じていて、本来の実力が発揮されれば六大学の投手からも大量得点が狙えるかなと思います。ただ、守備や走塁でもミスが少なからずあるのですが、それは野手だけではなく投手が作るリズムが悪かったりも関係していると思うので、お互いの悪いところが連鎖している部分もあるので、それがいい方向に合ってくるとよりいいチームになるのかなと思います。

――野手のキーマンは誰でしょうか

 やはり中川と蛭間(拓哉副将、スポ4=埼玉・浦和学院)になるのかなと。あの二人が打てなければ、どう後輩が頑張っても勝てるチームにはならないと思うので。いい能力を持った後輩もたくさんいますし、もちろん一人一人出る人がリーグ戦で勝つ上で大事なのですが、その中でも4年生、中川と蛭間や松木(大芽、スポ4=石川・金沢泉丘)などもキーマンになるのかなと思います。

――4年生として始まる春のリーグ戦にかける思いを教えてください

 自分達の代で優勝してこそだと思います。早川さん(隆久、令3スポ=現東北楽天ゴールデンイーグルス)の時に優勝は経験しているのですが、やはり入った時から自分達の代で優勝しようというのが学年のミーティングの中で言っていて、それを実現するためのシーズンとして、結果が伴っていないので不安な部分もあるのですが、そんなことも言っていられないので、チームで何とかするという思いもあるのですが、その前に自分で何とかするという思いもあります。

――抑えたい人はいますか

 こういう対談だと度々言っているのですが、慶応の二人、増居(翔太)と朝日(晴人)かなと。特に朝日とは一回も対戦していないので、対戦して抑えたいなというのはリーグ戦の前になると思います。

――開幕カードは法大となりますが、法大というチームに印象はありますか

 法大は誰かを調子づかせると全員が乗ってくるというチームだなと思います。投手も野手も能力が高い選手が揃っているので、打たれることもたくさんあると思うのですが、何とか点を取られない投球を心がけて、我慢することが大事になるのかなと。また初戦のカード、去年の春の東大戦や秋の立大戦では勢いに乗れずに優勝できないということが去年はあったので、初戦はモノにするということを強く思っています。

――特に警戒している打者はいますか

 やっぱり主将の齋藤大輝ですね。打撃センスもすごいものがあり、去年も森田さん(直哉氏、令4スポ卒)が齋藤大輝に本塁打を打たれた時の印象がすごく残っていて、その打撃が法政打線の鍵を握っているのではないかなと感じているので、そこに一番警戒したいですね。

――個人目標はありますか

 先発ではないので、具体的に最小失点で済ますとかという目標は立てづらいのですが、任されたイニングを確実に0で乗り切る、目に見えない部分ではありますが、流れや勢いを生むところではあるので、そこにしっかり繋げられるようにという思いしかないですね。

――そのためにリーグ戦までに修正したい課題はありますか

 微妙なコントロールなどがうまくいかずに四死球につながって点に絡んでるというのがあるので、そこを少し修正したいですね。やはりブルペンでうまくいっても試合ではうまくいかないことも多々あるので。残り七試合のオープン戦で結果を残すために、どう練習すればいいかを考えて、そこが治れば今までもいい結果が出せるという自信があるので、そこを修正していきたいです。

――最後に意気込みをお願いします

 まず初戦を勝って、それがリーグ戦を通して一番大事かなと思うので、そこで何とかしてチームで勝ちきる、そのために自分が任された役割のところで抑えるというのを目標において、一つずつ勝てば自ずと優勝につながってくると思うので、目の前の試合に集中して自分の役割を果たしきって、結果的にそれが優勝につながればいいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 芦沢拓海)

◆原功征(はら・こうせい)

2000(平12)年12月28日生まれ。169センチ。滋賀・彦根東高出身。スポーツ科学部4年。オフでも常に野球について考えていると話していた原選手。投手陣の要として、チームを救う活躍をしてくれるでしょう!

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