メニュー

ハンドボール部

2022.03.18

【特集】新体制対談 永橋優太朗主将×山田和直副将×田井健志副将

 新体制が始動し、関東学生春季リーグを約1か月後に控える男子ハンドボール部。今年度は永橋優太朗(スポ新4=千葉・市川)が主将を、山田和直(スポ新4=群馬・富岡)、田井健志(スポ新3=香川中央)が副将を務める。新たなチームを率いる3人に、練習の雰囲気や今年度の抱負など新チームの様子を伺った。ハンドボールに対する熱い思いもさることながら、ユニークなエピソードも聞くことができ和やかな対談となった。

――お互いの紹介をお願いします

田井 永橋さんは………身長が高いです(笑)。あとは、前の体制のときからディフェンスの中心を担っていた分発言力があって、ただ上からものを言うだけではなくて周りのことも考えてくれるので、下級生がやりやすい環境をつくってくれている人だなと思います。

永橋 (山田は)入学したときから紺碧寮生として一緒にやってきて、もう4年目に入るところです。出身高校同士の仲が良くて高校時代から知り合いだったので、大学で一緒にできてうれしいなって。高校のときは、チームを全部支えているイケメンだなと思っていました。キャプテンでエースで、かっこいいなと思いながらずっと見ていて。大学で同じチームになって、やっぱりかっこいいなって思いながらいつも練習しています(笑)。

山田 田井健志は、頼れる男ですね。高校時代に三冠という素晴らしい実績を持っていて、その経験を早稲田でも生かしてくれていると思います。しかも三冠の代のキャプテンだったしね。

田井 いえいえ、和直さんには負けているので(笑)。

山田 実は僕が高3のときに対戦していて、そのときは僕が勝っているんです。

田井 僕たち、高校の部の決まりで炭酸ジュースを飲むのが禁止されていたんですよ。でも宿舎で和直さんのチームを見かけたら、めっちゃ炭酸ジュースを飲んでいて。「あんなチームには絶対負けられん」って思っていたら、その次の日に負けちゃいました(笑)。

――今の内容と少し被りますが、お互いに関して印象的なエピソードはありますか

永橋 どうしよう、この話をすると僕が滑ったみたいになるんだけど…。健志は、入寮して先輩に挨拶回りをするときに鯛の干物を持ってきて、「鯛です!田井だけにね」って言ってきました(笑)。まだ自己紹介しか終わっていない状態でそういうことを言ってきたので、みんな困惑して…ちょっとびっくりしたよね。

一同 (笑)。

永橋 そんな感じで、物怖じしないので打ち解けやすくて。可愛がり甲斐のある後輩が来たなっていう感じはありましたね。

――山田さんからは何かありますか

山田 永橋とは、高校時代から何回か練習試合で顔を合わせていて。永橋ってディフェンスのとき、めっちゃ「アーイ!」って言うんですよ。高校の同期は永橋のことを「アーイ」って呼んでいて、「お前今アーイと一緒にやってるんでしょ」って言われますね(笑)。

永橋 市川のうるさいやつっていうイメージがついてしまっています(笑)。

――冬のオフは何をして過ごしましたか

田井 僕は無事成人したので成人式に行って、中学高校の友達と同窓会で会って楽しんできました。

永橋 僕はのんびりお正月を楽しんで、高校とか中学の部活に顔を出して練習したり、お世話になった大人のチームの人と話したりとか、なんだかんだハンドボールから離れない生活でしたね。

山田 冬オフの前に軽い手術をしたのでリハビリをしていました。少し動けるようになってきたので、毎年高校のOBと出ている新年の大会に出て、昔の仲間と楽しみながらハンドボールをやっていた感じです。

「僕がチームを盛り上げていけたら」(田井)

新3年生ながら副将を務める田井

――今のチームの雰囲気はいかがですか

田井 良いんじゃないでしょうか。早稲田は、高校のときに良い成績を収めた人もいれば、高校からハンドボールを始めた人もいて。その中で元からうまかった人だけが頑張るのではなく、お互いにわかることを教え合いながら良い雰囲気でできていると思います。

――今は主にどのような練習を行っていますか

山田 基礎的な部分が多いと思います。自分たちはあまり身長が高くないですし、ものすごいシュートを打てる選手がたくさんいるわけではないので。遠いところからのシュートというより、6mラインからのシュートのような確率の高いシュートを増やしていこうという目標を定めていて、そのライン際のシュートまで持っていけるように練習をしています。

――主将と副将はどのように決めましたか

永橋 学年ごとに案を出してその案をもとにミーティングをして、最終的に絞られたのが僕と山田でした。そこからどっちが主将をやるか話をして、こういうかたちになりました。そのあとに僕らから、もう1人の副将として健志を指名したかたちです。

――初めて3年生が副将を務めることになりますが、どのような意図がありますか

永橋 3つ意図があります。まず、下級生の意見を取りまとめて、それを4年生に伝える橋渡しみたいな役割を担ってほしいなって。僕らが1年生のときは、やっぱり4年生に近寄りがたいイメージが少しあったので。フランクで話しやすい健志に副将になってもらうことで、意見をより聞けるようになりたいなという意図がありました。入寮していきなり鯛を持ってくるくらいなので(笑)。2つ目は、就活が忙しくなって4年生が来られない時期がきたときに、ハンドのことに注力できる存在として3年生にお願いしたいと思いました。あとは大方の予想では来年のキャプテンだと思いますし、三冠しただけあって突出したキャプテンシーを持っているので。予行演習とは言わないですけど、準備というかたちでやってもらえたらなっていう理由です。

田井 ありがとうございます(笑)。まだ1つ上の先輩方がいるので、やりにくいかなって最初は少し思ったのですが、任命してくれた意味を考えながら自分にできることをやっていきたいです。3年生が1番ハンドに集中できる時期だと思いますし、周囲からのプレッシャーも4年生は感じていると思うので、比較的自由な立場である僕がチームを盛り上げていけたらいいかなと思います。

――永橋さんが主将、山田さんが副将に決まったのはなぜですか

山田 永橋は集団の前で話す力が高いなと思ったので、主将を任せたいなと思いました。僕はプレーや気持ちで引っ張っていければいいかなと思っていて。主将でも副将でも、自分がやるべきことは変わらないと思っていたので、より効率よく練習をするためには永橋に任せるのがいいかなと思いました。

――どのようなチームにしていきたいですか

永橋 ディフェンスからの速攻を大切にしたいです。僕らの強みは真面目にちゃんとやるところで、頑張ればできるのはディフェンスだと思うので。体力はどこよりも高く、ディフェンスからとにかく走って攻めて走って戻る、というところを大切にしたいです。「堅守速攻」って言ったりしますけど、そこを大事にできるチームにしたいなと思います。

――プレー面以外で、理想のチーム像はありますか

永橋 チーム全体で決めているわけではなくて漠然としているのですが、「このチームに入りたい」と思ってもらえるチームになりたいなと思っています。すごい選手がたくさんいるわけではなくても、関東1部リーグで勝てる、全国で勝てるというのを見せて、高校生とかに夢を見せたいというか。早稲田に入れば自分も活躍できると思ってほしいなって。

――どのような意識をもって練習していきたいですか

田井 堅守速攻が軸にあるということで、走る練習はとにかく大事にしていきたいです。守って走るだけでは点は取れないので、速攻のボールの扱い方や最後のシュートの確率をどれだけ高められるかというところが、なるべく簡単に点を取る上で大事になってくると思うので。今も基礎練習の中で速攻の練習をしていますが、ただ単にやるのではなく一つ一つのプレーを考えながらやっているし、わからないことは聞き合ってできていると思います。これからもそれを続けていけたらいいなと思います。

「一緒になって全体を引き上げている」(永橋)

練習中、チームメイトに声をかける永橋

――新4年生はチーム内でどのような役割を担っていますか

永橋 代を重ねるにつれて、悪く言えば緩くなっている、良く言えば上下の垣根がなくなってきている感じがあって。厳しく4年生が指導するというよりは、一緒になって全体を引き上げているというイメージがあるなと思います。

――新3年生はどうですか

田井 2、3年生はさっきも言った通り1番自由にできる年なので、ハンドボールを楽しんでいると思います(笑)。ただ、4年生に頼っているだけでは自分たちが1番上になった時もダメだと思うので、むしろ自分たちが引っ張ってやるぞっていう気持ちでいたいです。狩野(直樹、スポ新3=埼玉・浦和学院)とか智宇(塚本、スポ新3=富山・高岡向陵)とかも高校のときに上のレベルでやっていた人たちなので。僕達の代になったときも見据えてそういう経験を生かしてもらって、関東上位、全国上位を狙って頑張っていきたいと思います。

――チーム内で活躍を期待している選手はいますか

永橋 僕が期待しているのは、やっぱりキーパーの塚本智宇ですね。僕らがディフェンスから速攻を頑張ろうと思うと、キーパーはすごく大事なので期待しています。彼は面白くて良い奴なんですけど、誰が見ても結構ちゃらんぽらんで(笑)。でもだからこそ、ハンドに集中しようってなったときの彼の力はすごいなと思うところがあります。普段ヘロヘロしている分、試合に出たら7mスローを全部止めているんですよ。センスだけでやっているのにできちゃうみたいな(笑)。だから彼が本気を出したときに、どれだけ力が出るのかなと思うと楽しみですね。

田井 僕は、新2年生の白築君(琢磨、文構新2=東京・早実)を推したいです。白築君はあまり有名じゃない高校から来た子なのですが、さっき永橋さんも言ったように、そういう高校から自分も来たいと思われるような選手になれると思うので。1年生で試合に出たときもただ出るだけではなくて、7mスローとかプレッシャーのかかる場面でたくさん打って決めきっているので、メンタルの強さも含めて後々チームを引っ張ってくれる存在になるのではないかなと期待しています。

――山田さんはどうですか

山田 2人がしゃべっている間ずっと考えていたんだけど難しいな…。

永橋 自分は?

山田 そういうキャラじゃない(笑)。じゃあ、狩野にしておこうかな。

永橋 田井健志でもいいんだよ。

山田 いや、狩野直樹で(笑)。彼は普通にすごい選手なんですけど、1、2年生のときはそんなに出場機会がなくて。まだまだこんなもんじゃなくて、もっと化け物みたいになれると思うしすごい力を持っているので、それがどこかで爆発してほしいと思いますね。

「結果にこだわりたい」(山田)

練習で笑顔を見せる山田

――関東学生春季リーグまで、どのような練習をしていきたいですか

永橋 春はまだ通過点くらいに思っていて、とにかく基礎練習をしていきたいと思っています。リーグで入れ替え戦にまわるとしんどいのでちゃんと順位を気にしながら細かいところは修正していきたいですが、基礎練を積む時期だと思って、走る、投げるっていうハンドボールの基礎を固めていきたいです。

山田 ディフェンスに関してはそんなに心配することは無いかなと思うのですが、去年から続いている得点力不足が気になっています。そこが原因で負けている試合が多かったので、どうにか修正していける期間にしたいですね。

田井 リーグまでそんなに時間はないのですが、やっぱり速攻の練習を大事にしていきたいです。1番簡単に点を取れるのが速攻に持ち込むことなので。ディフェンスは前の代からメインで出ていた人も多いので、そのボールを速攻で速くつないでオフェンスの時間を短くしたいです。速攻は、実際にやっていて良し悪しの判断がつきやすいし身に着けやすいので、その感覚をみんなで共有していけたらなと思います。

――今年度のチームの目標を教えてください

永橋 インカレ(全日本学生選手権)ベスト4以上です。そこまでたどり着いたらあとは勢いみたいな部分があるので。僕らはベスト4までのせて、そこまでのったら今までの愚直さとか真面目さで戦っていけると思うので、まずはベスト4を目指してやっていきたいと思っています。

――最後に、今年度の個人の抱負を教えてください

田井 僕はそんなに得点力のある選手ではなくて、そこを強化していかないと通用しないと思っているので、全試合で得点することを目標にしています。3年生で副将をやるということで、下級生の信頼を得られるような行動をとっていきたいです。練習からしっかりコミュニケーションをとったり、ウエートトレーニングを頑張ったり。よく男は背中で語るって言いますけど、僕も背中で語れるような男になりたいと思います(笑)。

山田 僕は結果にこだわりたいなと思っています。2、3年生は自由にやってほしいのですが、自分は4年生として責任を持って結果で示していきたいです。

永橋 僕は、下の代に何か残せるものをつくりたいと思っています。練習にずっと指導者がいるわけではないのでメニューや方針を自分たちで考えるのですが、この練習をしたらここが強くなるとか、こういうことをしたらこの展開になるっていうのを下の代に残せたらいいなって。早稲田って、「早稲田らしさ」ってよく言うと思うのですが、じゃあ結局早稲田らしさって何だろうみたいな(笑)。そこを考えると、どの代も代ごとに、「僕たちの早稲田らしさはこれ」っていう風にやっていると思うんです。その僕たちの早稲田らしさとか、その過程で得られたものをしっかり引き継いで、下の代が困らないようにしたいなっていうのが、個人としても、僕らの代としても目標とするところかなと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 澤崎円佳、板東萌)

◆永橋優太朗(ながはし・ゆうたろう)

2000(平12)年8月5日生まれ。183センチ。千葉・市川高出身。スポーツ科学部新4年。昨年度からディフェンスの中核を担ってきた永橋選手。対談中は下級生のことを気にかける主将らしい発言が目立ちました。そのキャプテンシーはもちろんのこと、話題に上ったディフェンス中の声にも注目です!

◆山田和直(やまだ・かずちか)

2000(平12)年8月1日生まれ。173センチ。群馬・富岡高出身。スポーツ科学部新4年。攻撃力の高さに定評がある山田選手。「結果にこだわりたい」という発言から最上級生としての責任感が感じられました。今年度も大事な場面での得点に期待がかかります!

◆田井健志(たい・けんじ)

2001(平13)年9月9日生まれ。177センチ。香川中央高出身。スポーツ科学部新3年。昨年度から途中出場でチームに貢献している田井選手。対談が初めてであることを感じさせない軽快なトークで場を盛り上げてくれました。持ち前の明るさと確かな実力でチームを引っ張ります!