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準硬式野球部

2022.01.01

【特集】令和4年度新体制特集『昇覇』

 昨年は東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)4位、東京六大学秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)同率4位と悔しいシーズンを過ごした早大準硬式野球部。その悔しさを糧に今年の巻き返しを誓う早大は、主将に新井健太(商3=東京・早大学院)、副将に安在悠真(人3=早稲田佐賀)、鳥越康介(文構3=東京・早実)、鷲田拓未(スポ3=神奈川・日大高)を据えた。今回は、リーグ戦制覇、日本一奪還を目指すチームの中心となる4選手に対し、新チームの特徴や雰囲気、幹部となっての心境などを伺った。

※この取材は12月19日に行われたものです。

2021年を振り返って

対談はなごやかな雰囲気で進んだ

――まずは他己紹介ということで、部活での印象やプライベートの印象など、お互いの紹介をお願いします

鷲田 新キャプテンの新井健太くんです。部活での印象としては、キャプテンになっても良い意味であまり変わらず、あまり堅苦しくなく(チームを)まとめてくれているかなと思います。プライベートはあまり変わらないですね。僕が見ている中では。あまり裏表のない良い子です。

新井 鳥越は、部活の時は…どういうキャラなんだろうな(笑)。元々『元気印』だと監督(池田訓久監督、昭60教卒=静岡・浜松商)から言われていて、元気のあるキャラなのですが、最近副将になって、元々真面目に練習などに取り組んでいたのですが、やはり真面目で、指示なども出してくれますし、そういったところで頼りがいはあるかなと思います。プライベートでも、今はゼミも忙しそうで、最近はプライベートでもあまり一緒にはいないのではないかと思います。

鳥越 「一緒にいない」って(笑)。

新井 一緒に遊びに行ったりすることはないよね?最近は。

鳥越 ゴルフには行ってるけどね。

新井 そう!ゴルフに行ってるんですよ!ゴルフで、(鳥越は)最初はめちゃめちゃ下手で、「鳥越には負けることはないだろうな」と思っていたら、この間見事に負けまして。(鳥越は)プライベートでは野球と同じで『ムードメーカー』みたいなところはあるかなと思います。仲良くさせてもらっています。

鳥越 安在は、練習中は投手と野手で関わることがあまりないので、コミュニケーションを取ったりすることはあまりないのですが、幹部になってからコミュニケーションを取るようになって、「意外と考えているんだな」という感じです。正直、以前までは(安在は)自分のことを黙々とやっている感じで、周りはあまり意識していないのかなと思っていたのですが、新チームが始まってからここまでの練習で、自覚が生まれたのかもしれませんが、後輩のピッチャーに声を掛けたりするなど周りのこともよく見えているので、頼りになるなと思っています。ピッチングももちろんやってもらわないと困る選手だと思っているので、これからも期待しています。プライベートでは、大松崎くん(智也、商3=茨城・土浦一)と家が近いこともあって非常に仲が良くて、(安在は)スーパーマーケットでアルバイトをしているのですが、定期的にお惣菜を大松崎に分けてあげるような、とても優しい面があります。裏では「お惣菜」と呼ばれています(笑)。あと、同じ高校(早稲田佐賀高)出身の吉松くん(武竜、スポ3)などとも仲が良く、あまりグラウンドで喋ったりはしていませんが、プライベートで高校の同期と集まった時などは楽しくしているというのは話に聞きました。

安在 鷲田の野球での印象としては…やはり彼は野球の知識も結構あるので、現状、新チームになって1カ月ちょっとですが、外野手のドリルトレーニングなどは彼が中心になっていて、練習中は直接コミュニケーションを取ることはあまりないのですが、外野手リーダーとして頼りがいがあるなと遠目から見て思います。プライベートに関しては、ちょっと・・・

鳥越 仲悪いか。さては(笑)。

安在 ポジションも違いますし、投手と野手とで分かれて練習をするなかで、自分だけがこの中で離れた存在になってしまっているので、これからどんどんコミュニケーションを取っていかなければいけないかなと思うのですが、自分の中でのイメージとしては、(鷲田は)野球の練習がない日でもグラウンドに来てティーバッティングをしたりウエイトトレーニングをしたりしているというのは聞いているので、練習以外のところでも野球に対する努力を欠かさない、努力家の人物だと思います。

投手陣の柱としての役割が期待される安在副将

――ここからは昨年(2021年)のシーズンについて伺おうと思います。昨シーズンはチームとしてどういったシーズンでしたか

新井 結果としては、関東大会(関東地区大学選手権)が準々決勝敗退で、春リーグ(東京六大学春季リーグ戦)が4位、秋リーグ(東京六大学秋季リーグ戦)も同率4位という結果で、関東大会に関しては一昨年(2020年)に3位を獲っていたのでそれ以上、リーグ戦も2019年に優勝して、一昨年が3位で、去年ももう一度優勝しよう、全日(全日本大学選手権)にまた行こう、全日で優勝しようというのを目標としてやっていたのですが、春リーグでは成績が振るわず。一番印象に残っているのは春季リーグ戦の第1節の法大戦で、結果としては1勝2敗で勝ち点を落としたのですが、第3戦の最終回の表までは勝っていて、勝てば勝ち点を取れる、ここを抑えれば勝ち点を取れるというところで逆転されて負けて、結局法大がそのまま勝っていって春季リーグ戦優勝したのですが、そこを取れていれば違ったのかなというのはすごく感じています。その後なかなか勝ち点が取れずにズルズルと行って4位という結果になったので。秋(秋季リーグ戦)もほとんど勝てませんでした。東大に2勝して、法大に1勝、明大に1勝ですね。(各カード)2戦しかやらなかったというのはあるのですが、2勝できたのが東大戦だけだったので、部として、チームとして不本意なシーズンではあったかなとは思います。

鳥越 全体的に、春秋通じてなかなか勝てなかった、本当に全て上手く行かなかったなというのがまず1つの印象です。1つ上の代が始まった時に、それまでチームの軸としていた清水さん(佑樹、スポ4=早稲田佐賀)であったり、須能さん(浩太郎前副将、=商4=東京・早実)関さん(大輝前副将、基理4=茨城・江戸川学園取手)、渡部さん(椋雅前主将、商4=神奈川・桐光学園)、などがいて、「このメンバーが揃っているならまあ勝てるだろうな」という。自分たちも1年生の頃から勝っている早稲田しか知らなかったので、「今年もこのメンバーが揃っているんだし勝てるんだろうな」と思っていたのですが、「そう甘くはなかったな」というところが昨年の印象です。

安在 ピッチャー目線から言うと、やはり年下も含めて、清水さんと田中爽稀さん(法4=神奈川・柏陽)以外で、結果を残せる人がいなかったというのがピッチャーの一番の問題だったかなと思います。簡単に先制点を取られて、といった試合がかなりあったので、そこはピッチャーとしての反省点の1つです。あとは、キャッチャーを固定出来なかったというのもまた守備面での問題なのかなと思います。

鷲田 鳥越が言ったように、4位になる実力のメンバーではなかったとは感じていますが、それ以外の面、チーム作りの面がかなり重要だな、そこができないと勝てるものも勝てないなとは感じさせられた年でした。

――新井主将から法大3回戦についての話がありましたが、今シーズンを振り返って他に印象に残っている試合はありますか

鳥越 自分は秋には1試合も(メンバーに)入らなかったので、春(春季リーグ戦)の、立大に連敗して優勝や全日出場の可能性が完全になくなった時は印象に残っていますね。チーム全体として感じたことがないくらい暗い雰囲気だったので、一番印象に残っています。

安在 自分は秋の慶大2回戦です。その試合でほぼ優勝がなくなった試合で、最後に自分が犠牲フライを打たれて終わったのですが、打たれたのは8回だったのですが、あのあとどうやって残りのアウトを取ったかも覚えていないくらいに、打たれた瞬間にぼーっとなってしまいましたね。あの負けは精神的にくるキツさでした。それが一番大きな思い出です。

鳥越 辛さがすごく伝わってきた(笑)。

鷲田 僕は、昨年は負けばかりだったのであまり覚えていないですね。

――昨年のチームの強みと課題はどういった点だったと考えていますか

新井 強みはやはり打てるバッターが揃っていた点と、ピッチャーの軸になる選手がちゃんといた点だったかなと思います。春は、序盤に3点、4点と点を取られる試合もあったのですが、負けた試合でも勝った試合でもその後その点差をすぐに追いついて、といったことができていたので、すごく打てるチームなのかなと。自分たちでも、「それくらいの点差ならばすぐにひっくり返せるぞ」というような感覚ではあったので、『打てる』というのはそのチームの特色だったのかなと思います。ピッチャーも、清水さんと田中爽稀さんの2人が下級生の頃からずっと引っ張ってきていて、実力のあるピッチャーが揃っていたというところは強みはだったのかなと思います。もちろん、安在が先ほど言っていましたが、清水さんや田中爽稀さんが全て完投する訳ではないので、次に続くピッチャーがなかなか見つかって来なかった、もちろん安在などは頑張っていましたが、さらに続くピッチャーがいなかったというのは課題だったのですが、良いところで言うとそこの軸がしっかりしていたというところですかね。あとはキャッチャーの実力不足はすごく痛感しました。自分たちが入学した時は吉田龍平さん(吉田龍平氏、令2スポ卒)という絶対的なキャッチャーがいて、その次の年にも中村康祐さん(中村康祐氏、令3教卒)が1年間キャッチャーで出続けていたので、渡部さんの代になって網野(幹太、法2=東京・早実)で固定はしていたのですが、それまでのキャッチャーや他の大学と比べるとと比べると少し実力は劣るのかなというのはあったので、そこは課題といいますか、ウィークポイントではあったかなと思います。

鳥越 基本は新井と一緒で、よく打つところだったり個々の能力の高さ、スタメンで出ている人の能力の高さというのはチームの強みだったのかなとは思います。そして、課題だったのは、監督さんもよくおっしゃっていますが、2枚目の選手、スタメンに続く選手が成長しきれなかったといったところであったり、自分が一番に感じているのは、一つになりきれていなかったといいますか、4年生の幹部の方も最後の最後までチームをまとめるのに苦労していた印象があるので、そういったところはこういった結果になってしまった要因じゃないかなという風に自分は思います。

安在 大体みんなと一緒です。大体言われました。

――今年(2022年)のチームの特徴や強みを伺えますか

新井 まだAチーム/Bチームであったり、ベンチ入りメンバー/ベンチ入りメンバー外といったことは決まっていないのですが、試合に出るであろうと思われている選手たちの1枚目、2枚目の選手にはこういった選手たちが入ってくるんだろうなと思っているなかで、こうした選手たちの実力の差がないといいますか、各ポジションの2人目の選手の実力も1人目に劣らないくらいのものがあるというのは強みかなと思います。

鳥越 新井が言ってくれたように、全員の実力の差があまりないというのが1つの特徴といいますか強みだと思いますし、あとは全員が野球に対して主体的に取り組んでいるというのは感じていて、夜、練習が終わった後に残っている選手も例年に比べて多いですし、そういった『姿勢』といったところは今までにないようないい雰囲気でできているかなとは思っています。

安在 ピッチャーで言うと、今年のピッチャーはほぼ全員試合での経験があまりないというのが特徴です。なので、急に伸びてくる選手もいるのかなと感じています。逆に課題点はやはりスタミナと経験のなさがゆえにまだ試合での知識があまりないかなというのがこの1カ月ちよっとで少し感じられたところなので、そこは課題かなと思います。そこは自分の中ではなんとかなると思うので、今はじっくり走り込みをしている段階です。

鷲田 ピッチャーは経験がないという話があったのですが、野手では、新4年生は1人1回くらいは公式戦のベンチに入ったことがあって、川原(崚、商=東京・早実)や吉松などはバリバリやっていますし、新3年生も、多くの選手がベンチに入って、公式戦の経験もあるという点では、野手に関してはピッチャーをカバーできるくらいのゲーム経験があると思うので、その辺りは特徴なのかなと思います。

新チームについて

新チームについて語った鷲田副将

――新チームをどういったチームにするか、構想はありますか

鷲田 現状、新チームになってから対外試合をやっていないのでなんとも言えないのですが、相対的に見てもピッチャーよりは野手の方が力はあるので、1〜2点で抑えられるような試合もあまり多くないのではないかなというのは感じているので、野手の方でしっかりと点を取って、多少失点しても点を取って勝てるチームを目指していくべきなのではないかなとは考えています。

鳥越 ゲームプランみたいなものに関しては、対外試合をやっていないので自分たちも分からない状況だと思うのですが、自分は雰囲気みたいなものは大事にしたいと思っていて、先ほど「今はみんながすごく野球に対して主体的に取り組んでいる」という話をしたのですが、そういったところはできているので、それを年間を通じてやって、チーム全員で戦っていることを実感できるようなチームにしたいと思っています。

――新4年生はどういった雰囲気の学年ですか

鳥越 仲は良いよね。

新井 いろいろな組み合わせはあるのですが、その組み合わせでみんな仲が良いですし、野球もみんな大好きで、1年生の頃から残って自主練習をしていたりとか、野球が好きだよね(笑)。

鳥越 野球好きな人が多い。

新井 野球好きでやってね。準硬の新4年生みんなで遊びに行ったりとか、それなりに多い人数で遊びに行くことが他の学年に比べて多いのかなという気がしています。仲はすごくいいです。

――他にはありますか

鳥越 今の(新井の答え)でまとまっていた感じはあるね(笑)。

新井 これは結構いろいろなところで訊かれたりもするけど、大体これでまとめられるよ。

鳥越 練習後など、結構みんなで喋ったりもするのですが、ついつい盛り上がって毎回すごい時間になってしまったり、そういったことが多々あるので、本当に仲は良い学年だと思います。で、他の学年と比べても練習に対して真摯に真面目に取り組んでいる学年だと思います。

安在 仲が良いのはもちろんなのですが、特に野手について感じるのは、1人1人のレベルが高いといいますか、みんながそれなりに公式戦に出ているので。1人1人にバッティングの力もありますし、守備力もありますし、1人1人の探究心があるからこそ野球が上手いのかなとは感じます。

鷲田 いろいろな所から来ている人たちがいるなど1人1人個性はありますし、とても雰囲気良くやっています。

――新チームになってからチームとして何か変えたことはありますか

鳥越 変えたことしかないんじゃない?

新井 新チームになってから毎週末に自分(新井)のチームと鳥越のチームと鷲田チームの3チームに分けて『部内リーグ戦』というものをやっていました。毎週総当たりで戦っていくなかで、例えば今の1年生だとコロナ禍などもあって高校時代に試合に出られていなかったりとか、今までBチームにいて、Bチームもそんなにたくさん試合ができた訳ではないので、そういった試合経験がない選手にたくさん試合を経験する場を持たせたりですとか、あとは試合の中から、試合をやることで分かる課題ですとかそういったものを体力強化や基礎を固めることに努めるオフシーズンの前に分かってもらうことでそれ以降の練習に生かせればという思いで、そういった取り組みをちょうど今週(取材日基準)まで1カ月くらいやっていました。これは今年が初めての取り組みだったので、変えたところかなと思います。

鳥越 今までは『縦割り班』というものがあったのですが、それがなかなか機能していなかったことから、各ポジションごとに『組織図』というものを一度作り直して、例えばグラウンド整備やベンチの掃除であったり、(防球)ネットの補修といったものは内野手の仕事として1つにまとめるなど組織作りをやり直し、できるだけ多くの人に役割を与えて責任感を持って取り組んでもらうというのは新しく変えたところです。

安在 新チームになってからウォーミングアップをピッチャーと野手とで分けるようになりました。ピッチャーは1人1人が戦力になってもらわないと困るので、ストレッチの時間であったりダッシュ系のメニューを増やしたりしてケガを防ぎつつ、体力強化のメニューもかなり増やしているという感じですかね。

――『部内戦』についての話がありましたが、『部内戦』を通して見えてきた課題は

鷲田 個々人で結果は出るので、良い成績、数字を残した人や打てなかった人、打たれてしまったピッチャーなどが出てくるのですが、「あまり目先の結果にとらわれずに、自身が普段の練習で試していることですとか、取り組んでいることを披露する場にしてほしい」ということはずっと言っていて、そういう意味では数字もフィードバックにはなるのですが、自身が打席に立ってピッチャーから得たものですとかは1人1人、幹部の中で『数字や結果にばかりこだわるのは止めよう』ということは共通認識として持っていたので、他の選手にもそこは通じていたのではないかと思います。なので各個人がそれぞれ『チームとして』というのもあるのですが、自身が打席に立ってピッチャーから得たものですとか課題は見つけてくれたと思うので、1人1人がしっかりとやってくれたのではないかと思います。

主将・副将に就いて

時折、笑顔を見せた鳥越副将

――主将・副将に決まった経緯は

新井 当時の学年リーダー(鳥越)が主体となって決めてくれたので(説明は彼から)。

鳥越 マジか。投げられた(笑)。まずは「この学年の中で幹部を決めよう」という話になって、そこで自分が監督とコミュニケーションを取りながら決め方については決めたのですが、まず全員で話し合った結果、主将の新井と副将の鳥越、鷲田の3人が決まりました。その後、監督たちの要望で、「昨年度の反省点でもあるピッチャーを幹部に入れてくれ」ということもあったので、そこで安在が入りました。

――新井主将に伺います。主将に就任して気持ちの面での変化などはありましたか

新井 もちろん立場が変わるので、いろいろと気を使うといいますか、後輩や同期から主将という目で見られるので、自分の立ち振る舞いですとか練習の中での動きなどは『主将として恥ずかしくないように』ということは心掛けるようにしています。ただ、練習は結構好きでやっている方だったので、その辺の取り組みに関しては特に変わりなく、今まで通り好きに野球をやっているといった感じですかね。

――副将に就任された3人も気持ちの変化などはありましたか

鷲田 心の変化は特に。僕は今までやってきたことなどを見てもらった結果、副将として僕が推されたと思っているので、あまり今までやってきたことを変える必要はないのかなとは感じているので、僕も野球への取り組みですとか練習、トレーニングに関しては変えたことは特にはないです。

鳥越 やはり立場が変わって、誰かの上に立つといいますか、指示をする立場になったことで、自分の行動1つ1つに責任を持つようにはなりました。やはりトレーニングですとか辛いことはあまり好きではないのですが、僕が嫌がるそぶりを見せると周りにもそれが伝染してしまうとも思うので、率先的にウエイトトレーニングであったりといったところに行く姿勢を見せていこうかなと思ってやっています。あとは、自分の特徴として周りのいろいろな人とコミュニケーションを取ることができるのがあると思っているので、それを生かそうと思っていろいろな人と、学年の壁なく下級生から同級生まで満遍なくコミュニケーションをとるようにしています。

安在 自分も心持ちなどはあまり(変化がないです)。いつも通りやっているだけなので、後輩たちは1つ1つ細かい部分まで見ているので、やはりこの時期のピッチャーだとトレーニングもそうですが、手を抜けないな、手を抜いてやったら示しがつかないなということで、行動面には気を使っています。

――野手の3人に伺います。新チームの打線の軸やどういった攻撃をするかについては考えていますか

鳥越 川原しか決まってないです。正直(笑)。

新井 川原は打順は分かりませんが主軸でやってもらわないと困るような選手です。そして、川原にどれだけ良い形で打順を回せるかといったところが重要になってくるのかなと思います。そこに他の野手が決まってくればといったところですかね。対外試合をまだしていないので、公式戦までの期間は短いですが、それもこれから対外試合を組んでいくなかで決めていければとは思います。川原だけが決まっているかなといった状況です。

――安在副将に伺いますが、投手陣については軸になる選手は決まっていますか

新井 そこは「自分ですかね、自分が投げないとダメですかね」って言ってほしいな(笑)。

安在 自分はこれまでの3年間は不甲斐ない成績だったので、「しっかりと働かないとな」という意識はあります。ただ、流石にリーグ戦全てを1人で投げ切るのは無理なので、自分含めて左ピッチャーがカギになるかなと考えると、大澤(龍登、文構1=埼玉・星野)やオオマツ(大松崎)、髙橋隆之介(法2=東京・早実)あたりの左投手がカギになるかなと思います。

――イチオシの選手を教えてください

鳥越 自分は草島(怜應、政経2=山形・鶴岡南)と蛯原(大河、スポ1=東京・成城学園)に期待していて、草島はこの冬にやっていた『部内リーグ戦』などでもいい振り、バッティングをしていましたし、このチームの中心になっていく可能性があるのではないか、むしろなってもらわないといけないのかなと思っているので、期待しています。蛯原はまだ1年生で、欠けているところもあるのですが、練習に取り組む姿勢であったりといったところは部でも1、2を争うくらい真面目で、寡黙で黙々とやるタイプなので、今年だけの話ではなく来年以降伸びてほしいなということは個人的に思っています。

安在 あえて野手を挙げるとすると久保嶋(真也、社1=神奈川・桐蔭学園)かなと思います。やはりピッチャー対バッターという目線で見た時に、すごいオーラを感じますし、「打ちそうだな」という雰囲気がマウンドから見ていて(東京)六大学のレギュラー陣に負けないくらいのものを持っているので、昨年は代打などでの出場がちらほらあったくらいなのですが、彼がどこまで活躍できるかといったことが意外とこのチームのかぎを握っているのかなと思います。

鷲田 僕は同級生だと山浦秀斗(スポ3=埼玉・早大本庄)、下級生だと春名(真平、教2=東京・早大学院)です。(自分を含めた)3人で一緒に同じ人の下で学んでいるというのもありますし、やはり指摘しあえる仲でもあるので。現に山浦などはリーグ戦でもしっかりと結果を残していますし、春名は今回はイマイチでしたが、『化ければ』というようなことは入ってきた当初から感じているので、期待しているというよりは僕も含めた3人で頑張れたらいいんじゃないかなと思っています。

新井 1年生のピッチャーと野手で1人ずつ。ピッチャーで空閑(悠馬、社=東京・早実)、野手では村上(翔祐、商=東京・早実)には期待しているところです。空閑は昨年秋のリーグ戦でも投げていたのですが、すごく力のあるピッチャーで、球速も140キロに近いくらいの球を投げるので、トレーニングなども頑張ってはいますがまだまだ身体も細いので、これから伸びてくる選手かなと思います。村上は『部内リーグ戦』で僕がピッチャーをやっていたので敵チームとして対戦する機会も多かったのですが、『打たれる気しかしなかった』といいますか、振りもすごく力強いですし、甘い球を逃さずにガンガン振ってくるので、そういうところですごく怖さを感じましたし、そういうバッターがこれから伸びてくるのかなというところです。

今年の目標は

新チームの目標を語った新井主将

――お互いに今年期待する成績、結果に関して注文を出してください

安在 (鳥越には)暴れ回って欲しいなと思います。打って、走って、守備でも活躍できる三拍子揃った活躍をして欲しいなと思います。

鳥越 新井は昨年秋にはピッチャーをやっていて、まだピッチャーで出るのか野手で出るのか両方で出るのかはわかりませんが、いずれでも活躍して当たり前だと思いますし、活躍してくれないとこのチームはもうダメだと思うので、『チームが勝てるか勝てないかは新井で決まる』といっても過言ではないので、それくらいの責任と意識を持って頑張って欲しいなと思います。

新井 鷲田は、自分と同じく1年生の春の全日本の予選(全日本出場予選会)から主力として出ていたのですが、レギュラーとしてリーグ戦通してずっと出ていたことはないので、今年はずっと主軸だった先輩も抜けて、もちろんずっと出てもらわないと困りますし、その上で活躍してもらわないと困ると思うので。力もありますし足も速いですし、守備も上手いし肩も強いし、どこをとっても今の外野陣の中で一番なのかなと思うので、全ての面で活躍して欲しいなと思います。その上で、やはり副将なので、チームをまとめるといったところにも期待しています。

鷲田 安在くんは(東京六大学リーグ戦)ベストナイン、最優秀防御率、最多勝、最多奪三振、MVPをお願いします(笑)。

――自身の目標を教えてください

鷲田 数字的な目標は、リーグ戦など1年間を通して打率3割、出塁率4割、長打率0.500、OPSは年間で0.900を超えたいなというのは感じています。あとはプレーヤーとしてスタメンで出ることができなかった理由は実力に加えてケガがちだったこともあるというのも反省点としてあるので、1年間健康体で、かつ今挙げた成績を残せるように。今やっていることが実になれば100パーセント今挙げた成績を残せるというのは僕の中で確信としてあるので、そこは目標というよりもマストで(必ず)やらないといけないことだと思ってやっています。あと、チームとしては、僕は副将という立場もありますがしっかりとワーワーと言える方ではないのですが、僕がやるべきことをしっかりとやっていれば、全員に見られる立場ではあるので(みんなが)見てくれているのかなと思うので、僕が迷うことなく、一心不乱に勝ちに向かって進んでいれば全員ついてきてくれるのかなと思うので、『自分が数字を出せば必ず勝てる』、そこに向かって1年間やっていきたいなと思います。

安在 個人の目標としては、防御率何点台とかどれくらい勝つとかいろいろあるのですが、まずはケガをしないところから。やはり、1個上の田中爽稀さんを見て、彼は最後は肘がかなりボロボロの状態でマウンドに上がっていて、100パーセントのパフォーマンスができていないのがベンチで見ていても分かるくらいだったので、まずはケガをしないようにこの冬で身体をつくっていかないといけないかなと思います。チームとしての目標は、誰がどれくらいのイニングを投げるかなどは全く想像がつかないのですが、野手がある程度点を取ってくれると思うので、それよりも少ない点数で抑えれば絶対に負けないので。逆に野手が良いピッチャーに当たって攻略できないという時はそれこそピッチャーが踏ん張る時だと思いますし、野手とピッチャーがお互いに助け合って1勝でも多く積み重ねて、(リーグ戦)優勝、日本一というのがチームとしての目標です。

鳥越 個人としての目標は、自分はこの3人と違って明らかに実績が少ないので、チームが困った時に『こいつがいて良かった』と、高いレベルで思ってもらえる選手になっていきたいと思います。個人というよりはチームの目標の方が自分の中では大きくて、「個人がどう貢献するか」ではなくて、『自分は副将という立場でどうチームに良い影響を与えられるか』というのが今自分に与えられた役割だと思っているので、そういったことを中心に、日本一に向けて貢献できればと思っています。

新井 自分はピッチャーとショートの両方をやっていまして、ピッチャーの方では、個人的な要望としてはリーグ戦で主力として投げたいというところで、今は結構ピッチャー陣の人数がいますが、僕のメインは野手なので、両方やると負担とかもあるので、自分がピッチャーとして投げなくてもいいくらいにピッチャー陣には頑張ってもらって、そうなったならピッチャーは諦めます(笑)。もしそうならなかったら自分が全て抑えるくらいの気持ちで投げたいと思いますし、ピッチャーに関してはそういった感じでやっていきたいなと思います。そして、野手の方では昨年春にサードで(リーグ戦)ベストナインを獲ったのですが、本職のショートでベストナインを獲りたいなというのが個人的な目標です。ただ、今年1年間、自分としてはチームが勝てれば、『日本一』という目標が達成できればなんでもいいと思っているので、自分を超えてくる選手が出てくれば、それによって自分が試合に出られなくなっても勝てればそれでいいですし、そういった選手が出てこないのであれば自分が全部引っ張ってチームを勝ちに導くくらいの気持ちで、もちろん数字も大事ですが、数字だけに拘らずに勝ちに貢献できるように、どういう立場、どういう役割であってもやっていきたいなとというところが、今年1年の抱負といいますか、思いです。

――最後にチームとしての目標をお願いします

新井 今年は、自分たちが1年生の時に達成したリーグ戦優勝、日本一を絶対に獲りにいきたいなという思いがあって、個人的な感情にはなってしまいますが、自分たちが1年生だった時にリーグ戦優勝、日本一を経験しているので、自分たちの下の代は誰も優勝などを経験したことがありませんし、もちろん途中入部の同級生たちも今までそういった優勝などを経験せずにやってきているというのがあるので、そういった経験を自分たちはもう1度したいという思いもありますし、下の学年にも『優勝って良いんだぞ』『優勝したんだぞ』というのを持ってその次の1年間、さらにその次もやっていってほしいなという思いがあるので、そこはどうしても絶対に獲りたいというのがチームの目標です。

――ありがとうございました!

(取材・編集 渡邊悠太、写真 渡邊悠太、小山亜美)

◆新井健太(あらい・けんた)(※左から3番目)

商学部3年。東京・早大学院出身。右投右打。170センチ、65キロ。「早大学院出身の選手を増やしたい」と話す新井主将。そんな新井主将が色紙に書いてくださった『奪冠』には、「1度は手放した日本一の座、栄冠をもう一度取り返す、奪い返す」という思いが込められています。リーグ戦優勝、日本一への思いを語る新井主将が率いる新チームの今後の活躍に注目です!

◆安在悠真(あんざい・ゆうま)(※写真右)

人間科学部3年。早稲田佐賀高出身。左投左打。169センチ、66キロ。おすすめのお惣菜として『鶏の半身揚げ』について話してくださった安在副将。そんな安在副将ですが、色紙には、「まごころを持つ」という意味の『至誠』を書いてくださいました。安在副将の高校時代の恩師である早稲田佐賀高野球部・古賀一則監督が大事にしているこの言葉には、『1球1球に真摯に向き合って上達する』という思いも込められているそうです!

◆鳥越康介(とりごえ・こうすけ)(※写真左から2番目)

文化構想学部3年。東京・早実出身。右投右打。175センチ、75キロ。ゴルフがマイブームだという鳥越副将。ライバルとして川原選手や川添伊吹(法3=愛知・刈谷)選手を挙げる鳥越副将ですが、目標は『今年の夏までに100を切ること』、『吉田昂平(法3=埼玉・早大本庄)に一緒に周れないくらいの大差をつけること』だそう。そんな鳥越副将が色紙に書いてくださった『結束』には、「今年日本一になるためにはチーム一丸、一つになって戦う必要がある」という思いが込められています!

◆鷲田拓未(わしだ・たくみ)

スポーツ科学部3年。神奈川・日大高出身。右投右打。183センチ、83キロ。サウナに行くことがマイブームだという鷲田副将は、よく同級生の新井主将や山浦選手と一緒にサウナへ行くそう。そんな鷲田副将ですが、色紙には「大人しいのではなくある意味で感情的に、打ったら叫ぶといったことがもっとあってもいいのではないか」という思いを込めてくださいました!