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漕艇部

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2021.10.22

【連載】全日本・インカレ直前特集『さぁ、行こう!』第2回 越智竣也×小林里駆×松並大智

 第2回に登場するは、男子エイトに出場する越智竣也(スポ3=愛媛・今治西)、小林里駆(スポ3=静岡・浜松西)、松並大智(基理1=静岡・沼津東)だ。B(バウ)、2番、3番のポジションを担う3選手は、これまで100日以上ともに練習してきたこともあり、抜群の連携をインタビューでも発揮してくださいました! 

※この取材は10月16日に行われたものです。

すべてをやるしかなかった

今回唯一男子エイトで1年生の松並

――今回の取材は早慶レガッタ以来となります。早慶レガッタ以降の春、夏とどのように過ごされてきましたか

越智 自分はセカンドエイトで出場となりましたが、インカレと全日本では対校クルーに乗りたくて、6月に部内であるエルゴのタイムアタックで結果を残そうと頑張ってきました。そこで結果を出せてエイトに乗ることになりましたが、まだパワーが足りていないので、ウエイトトレーニングに力を入れたり、補える技術を磨こうと、冬よりもさらに真剣にボートに取り組んできました。

松並 1年生なので早慶レガッタには出場していませんが、セカンドや女子エイトの勝利は嬉しかったですし、対校エイトが負けたことはとても悔しかったです。自分もこういう大舞台で漕いでみたいと高校生の時から思っていたので、対校エイトに乗るために部内選考までとにかく力をつけようとしてきました。高3の時にあまりやっていなかったこともあり、体力や筋力が落ちていたので、ウエイトトレーニングやバイクをメインに取り組んできました。夏は先輩にも教えてもらいながら技術も磨いて、インカレと全日本での優勝を目標にして取り組んできました。

小林 早慶レガッタでは本当に悔しい思いをしました。それでも絶対にインカレでも対校エイトに乗りたいと、一日一日しっかり取り組んできて、対校に乗ることはできています。また6月に早明中のタイムトライアにも対校エイトとして戦いましたが、惜しくも負けてしまって、エイトの難しさを感じました。インカレで優勝するために、クルーとして9人が1つになれるよう働きかけをしてきました。

――特にこの夏に克服しようとしてきた課題は、どんなところですか

松並 僕は技術も体力もない状態でした。何とかエイトのメンバーに入れることはできましたが、基礎体力も他の選手と比べたら低いですし、技術もないということで、すべてをやるしかなかったです。毎回の練習前にバック台でフォームチェックをしたり、練習後には補強の筋力トレーニングや、エルゴでのフォーム確認を行いました。

――春と比べて、ここは違うぞと感じる点はありますか

松並 最初は船の動きを感じることができなかったのですが、今では船がどういう風に動いているのか感じながら漕げるようになっているので、ゆっくりですが技術もついてきていると思います。また入寮時のエルゴのタイムが、今では楽に出せるので、実は成長しているのだと感じています。

――つづいて越智選手、小林選手はいかがですか

越智 エルゴで結果を出せなくて4月の早慶レガッタではセカンドクルーになりましたが、夏前には冬から5秒ほど更新して対校クルーに乗れたので、変化としては1番大きいと思います。また持っているパワーを最大限船に伝えたいと思って技術力向上に取り組んできましたが、少し前に数値化できる装置を設置して漕ぎを計測した際に、断トツのビリにはならなかったので、狙っていたことが結果に出てよかったと思います。ウエイトも上がるようになってきました。

小林 自分の課題は、水上の技術です。シートをスライドする動作が速くなってしまって、船の動きを止めてしまうことが直すべき癖であります。現在バウのポジションで、後ろから自分の漕ぎを見てもらう人がいない中でも、みんなに合わせないといけないので、船のリズムを常に意識しています。またバウは船が上下に揺れる影響を大きく受けるのですが、自分が揺れている中でもオールをしっかり入れられる技術を磨いてきて、最近はうまくなってきたと思います。増量も意識して段階を踏んできたので、6月よりもだいぶ上げられるようになりました。
シートスライドに関してですが、特に越智がすごく船の動きに敏感なので、俺がシートをシュッと動かしてしまうと、「シート!」って、すぐ指摘されますね(笑)。ありがたいです!

松並 僕は越智さんの前なので、動作が早い時には「早いぞ!」っていつも言ってくれます。ありがたいです。

小林 ピリピリしながら漕いでいます(笑)

ここで結果を出したい

笑顔でインタビューに応える越智

――ここからはインカレと全日本に向けて伺っていきます。ご自身にとって、今大会はどのような舞台となりますか

松並 高校3年生の時は、選抜や総体などコロナですべてなくなってしまったので、高校2年生時の国体が最後の全国大会です。2年ぶりの全国大会になります。大会がやりたくてうずうずしています! 今まで練習してきた自分の力を出したいですし、勝ちたいという思いが溢れています。

越智 僕は1年生時にエイトでインカレに出場しましたが、勝てなくて悔しい思いをしました。今回再びエイトで出場できるので、そのリベンジをしたいです。インカレは大学生にとって大きな大会なので、ここで結果出したいと思います。

小林 3年生で初めてインカレのエイトに乗ることができるので、勝ちたい思いが人一倍あります。一緒に乗る他の8人のためにも、そして今年で退任される内田監督(昭54教卒=長野・岡谷南)のためにも頑張りたいです。内田監督はボートに対して本当に博識で、ユーモアもあって愛されている監督なので、そんな監督をありがとうございましたと送り出せるよう、みんなで頑張りたいと思います。

――この度エイトのメンバーに決まった経緯を教えていただけますか

松並 選考時には、陸上でのエルゴのタイムがまず評価されます。今回はエルゴだけで決まり、6月末頃から現在のクルーで始動しています。

――初のメンバー入りが決まった時には、どんな気持ちが湧き上がってきましたか

松並 早慶レガッタの対校エイトも見て自分もエイトに乗りたいと思っていたので、実際にエイトに乗れることが決まると、いっそう身が引き締まりました。言い訳せずに全部やってやるという気持ちで、ここまで取り組んできました。

ーー越智選手は1年生以来のエイトとなりました

越智 エイトを目標に長い間やってきていたので、決まった時は率直に嬉しかったです。エイトは早稲田の顔となるクルーですし、今年は新たな艇で大会に挑むので、勝たないといけないというプレッシャーもいい意味で感じながら、頑張っています。

――小林選手は早慶レガッタに引き続き、エイトに乗ることとなりました。越智選手、松並選手にアドバイスすることなどありましたか

小林 越智はうまいので、何も言うことはなくて(笑)。1年生の松並に対しては、毎回練習の時に絶対声かけたり、バック台でのフォームチェックを一緒にしています。

松並 全体練習前30分に一緒にトレーニングやろうって、声をかけてくださるのはとても嬉しいです。

小林 松並の感覚も大事にしていて、毎回練習後に共有できるように互いにコミュニケーションを取っていますね。

――早慶レガッタからは、バウにポジション変更されていますが、どんな背景があったのですか

小林 どちらかというと、安定している真ん中のポジションで漕ぐ人のはずだったんですけど(笑)。1年の松並が入ってきたこと、森長(佑、スポ3=福井・若狭)がサイド変更をしたこと、そして自分にはストロークのポジションは無理、となって・・・俺がバウをやるしか選択肢がないじゃん、ということになりました。責任感をもって、バウの役目を果たそうと頑張っています!

――エイトのメンバー入りが決まり練習に励んでいた中、8月後半に大会の延期が発表され、その後インカレと全日本の合体が決定されました。選手として戸惑いは大きかったですか

越智 大会まで1ヶ月を切る中で延期の発表だったので、張っていた糸が緩んだ感じはありました。それでも数日で再び引き締めることができたので、延期についての影響はあまりなかったと思います。それよりも大会が一緒になることが、どうなるのかなと不安に感じています。

松並 昨年高校3年生の時は、延期が発表されてから練習をしていましたが、結局は大会が中止になってしまいました。今年の延期が決まった時にも、引継ぎ練習をすることに変わりはなかったですが、また大会が無くなってしまったら怖いなと感じました。合体に関しても不安はありますが、大会をやれるのであれば、そこで優勝をしたいと強く思っています。

小林 8月末の時点では未完成の部分があったので、大会が延期されたことに関しては、課題を解決する時間ができて、勝つためにはよかったと前向きに受け止めています。合体されたことに関しては、一生懸命に漕いで勝ちきることに変わりないと思っています。

――そんな今大会での目標を教えてください

越智 延期となっても、クルーが組まれた時から変わっていません。男子はスイープ種目全部優勝を目標に掲げているので、一番の顔であるエイトが逃すわけにはいかないと全員が思っています。優勝を目標に、一日一日陸上と水上の練習に励んできました。

――試合形式が異なり、優勝のためには例年以上に予選が大事なレースになってくると思います

小林 僕は毎回レース前に緊張するので、絶対に油断することはないと、自信を持って言えます。すべてのレースを全力で漕ぐのみです。/p>

松並 準決の組み合わせが、予選の着順次第だと思うので、予選からしっかり挑みたいと思います。

越智 昨年のインカレでコーチからも、試合で最も大事なのは予選のレースだと言われました。予選の1レースから最高のパフォーマンスができるように、臨もうと思います。

究極のユニフォーミティーへ

手振りも交えながらインタビューに応える小林

――ここで少し話の内容が変わるのですが、松並選手は今回取材する中で唯一の1年生です。コロナ禍で難しい部分もあるとは思いますが、部活に入ってここまで過ごす中、印象的なことを教えてください

松並 施設と陣営がすごいです。まず寮と施設が一体となっているので、いつでも自主練やストレッチを行うことができます。さらに先輩方とも過ごせることが、クルーの強さに結びついていると思います。陣営の面では、高校では監督やコーチの主導がメインでしたが、早大ではマネージャーさんや4年生の各リーダーも含めて全員で部活を創り上げていることが、高校と大きく違う点だと感じています。

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――小林選手、越智選手は上級生になることで、変わってきたところはありますか

小林 生活部分で怠惰な部分があったのですが、今度施設委員長に就任するので、自分がまずしっかりしなければいけないです。いい寮になるようにしていきます! 

越智 後輩は自分たちの姿を見て成長していくと思うので、私生活と競技生活においても、目標とされるような人ならなければという自覚が最近ありますね。

――4月上旬に比べると1年生の数もかなり増えましたよね

松並 やっぱりたくさん人がいた方が楽しいですし、お互いに高め合えるようになった方が強くなれます。未経験から始める同期がたくさん入ってくれたことは、とても嬉しいです。追いつかれないように頑張りたいという思いもあります。

――今回のインタビューも最後の方となってきました。延期によって生まれたこの期間を、どう過ごしていきますか

越智 練習への取り組み方は変わらないんですが、大会に向けて体のコンディションやメンタル面を整えていきたいですね。練習でも試合でも、ベストな漕ぎができるようにしていきます。

松並 まだまだ伸びしろがあって、成長し続けられると思うので、大会で最高の状態に持っていけるように日々気合を入れて頑張っていきます。

小林 このクルーでいられるのもあと少しなので、一日一日を大切に仲間とコミュニケーションを取りながら、悔いのないように大会を迎えます。

――特に突き詰めていきたい点はありますか

小林 究極のユニフォーミティーです! 

一同 (笑)

小林 シンクロを極めた漕ぎを見せつけたいと思います! 

――楽しみにしています! では最後に改めて、目標と意気込みをお願いします

松並 インカレ、全日本での優勝が目標です。大学生として初めてむかえるレース、自分にとっては2年ぶりのレース、監督と4年生を送り出すレースというように、たくさんの想いがこもっています。1年生だからとしり込みせずに、先輩方と船を動かして絶対に勝つという気持ちで挑んでいきます。

越智 昨年インカレでは決勝で負けているので、その雪辱を晴らせるように、全員のユニフォーミティーを合わせて、勝ちにこだわってレースをしたいと思います! またこの状況下でレースができることへの感謝を忘れずに漕ぎたいと思います。

小林 早稲田のために全力の漕ぎをします。漕手、コックス、マネージャー、監督、コーチとたくさんの支えがあって、ここに自分がいるので、その恩を返すためにも優勝したいです。それから彼女さんに金メダルをかけると約束しているので、叶えたいと思います! 優勝しましょう!

松並・越智 おー!

――ありがとうございました!

(取材・編集 樋本岳、横山勝興 、写真 樋本岳)

◆越智竣也(おち・しゅんや)(※写真左)

愛媛・今治西高出身。スポーツ科学部3年。インタビューの中で、ボートが上手いと何度も2人に褒められていた越智選手。ボートに対する優れた感性を持つ彼がいることで、クルー全体の技術力がレベルアップしたことでしょう。「大胆かつ繊細」な漕ぎに期待です!

◆小林里駆(こばやし・りく)(※写真中央)

静岡・浜松西高出身。スポーツ科学部3年。テクニックが要されるバウのポジションを務める小林選手。ウエイトトレーニングも段階を踏んで成長してきたとのことでした。究極のユニフォーミティー、そして愛のフルドライブを見せつけてくれることでしょう! 

◆松並大智(まつなみ・だいち)

静岡・沼津東高出身。基幹理工学部1年。唯一の1年生ながらも、楽しくはっきりとインタビューに応えてくださった松並選手。常に上を目指す向上心が印象的です。昨年コロナでなくなってしまった高3のレースの分も、今大会にぶつけます!

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