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2021.04.08

【連載】春季リーグ戦開幕前特集『anew』 第11回 徳山壮磨

 卒業した早川隆久前主将(令3スポ卒=現東北楽天ゴールデンイーグルス)に代わり、エースとしての役割を求められる徳山壮磨(スポ4=大阪桐蔭)。昨春には最優秀防御率のタイトルを獲得するなど、ここまで大学3年間神宮の舞台で活躍を続けてきた。そんな徳山はラストイヤーとなる今年に向けてどのような練習を積んできたのだろうか。東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)への意気込みとともに語ってくれた。

※この取材は3月22日に行われたものです。

「投げ切る体力というのは心配していない」

2日のJFE東日本戦で先発登板した徳山

――本日首都圏での緊急事態宣言が解除されましたが、何か変わったことはありましたか

 僕ら野球部としては特に変わったことはないですね。大会に向けて練習をしているので、特に変わったことはないと思います。

――コロナ禍での生活が1年経とうとしています

 自粛とか色々あって、野球ができる環境が整わなかったこともあったのですが、そういう時期でも工夫して練習できましたし、より野球に向き合う期間ができたと思っています。コロナ期間だから学べたこと、できたこともたくさんあったので、自分としてはプラスになったかなと思います。

――コロナ期間で学べたこと、できたことがあったとおっしゃいましたが、具体的にどのようなことでしょうか

 自分の場合は2年生から3年生に上がるときに、投球フォームを見直そうと思っていて、自分が本来投げていたフォームに新しいものを加えて、より良いものを作ろうとしていました。その中で、2年生の頃のフォームと今のフォームを比べると、良くなっているので、そこは変えてよかったなと思います。

――大学生活としては最後の1年になりますが、その心境を教えてください

 あっという間の大学生活でした。最初1年生として入ってきて、もう4年生になってしまったというのが正直なところです。ラストシーズンは結果も求められますけど、結果を求めすぎて自分の実力を出し切ることができなかったら意味がないと思うので、とにかく目の前の打者に集中して、その結果が良ければ良くて、悪ければ悪いというふうに、とにかく悔いの残らないようにだけして、最高の準備をして臨もうと思います。

――オフシーズンについて伺います。冬から春にかけて意欲的に取り組んできたことはありますか

  直球の質の向上もそうですけど、特に自分は変化球が物足りないと思っているので、握りやピッチング、キャッチボールと試しながら取り組んできました。

――新体制特集の対談では、1試合完投して投げ切る力をつけたいと話されていました

 冬は球数を投げ込んできたので、投げ切る体力というのは心配していないです。試合になったらなんとかなると思っているので、あとはコントロールであったり、追い込んでからの決め球の精度であったり、細かいところを詰めていくだけだと思っているので、そこをリーグ戦までにしっかり詰めていければいいなと思います。

――球速という部分で何か意識していた部分はありますか

 伸ばしたいなとは思っていたのですけど、試行錯誤する中で、自分の中でうまくいかないと思うことが多かったですね。悩んだりしながらずっとやってきたのですが、ここ最近になってやっと自分の感覚がよくなってきつつあります。この冬は本当に色々悩み、試しながらずっとやってきたので、やってきたことを本番でしっかり出せればいいなと思っています。

――早川前主将は3年から4年にかけて急激に球速を伸ばしました。何か早川前主将に教えてもらったことなどありますか

  特にないですけど、早川さんも特に変わった練習をしていたわけではなかったので、日頃の練習の積み重ねでしかないなと思います。

――オープン戦について伺います。オープン戦投手陣全体で振り返っていかがですか

  良い面は出ていると思いますけど、大量失点で負けている試合もありますし、全体的には欠点が多く見つかったのかと思います。

――その欠点とは

 四死球を多く出してしまうのもそうですし、カウントを悪くして甘い球を打たれてしまうことも多かったので、自分有利に投球できていた人が少なかったなと思います。全体的に、「苦しい、苦しい」と言いながら投げていたのかなと思います。

――では徳山選手から見てオープン戦好調だと感じる投手は誰ですか

  今年から練習試合で投げている加藤(孝太郎、人2=茨城・下妻一)ですね。本当に今経験を積めていて、良い勉強ができているなと思いますし、投げるごとに自信が表れていて、マウンドさばきもよくなってきていると思うので、本当によく伸びているなと思います。

――それでは徳山選手個人として、オープン戦全体を通じての手応えを教えてください

  2月の終わりのENEOS戦(○1-0)から始まったのですが、コントロールが思うようにできていなくて…。それでいて直球の走りも良くなくて。ダメだ、ダメだと言いながらずっとやっていたのですが、この前の駒大戦(○4-1)で、直球の力が戻りつつあるなというのを感じました。今は落ちていたところから上がってこられているかなと思います。

――直近の試合では6回を投げて四球1と、オープン戦最初と比べて制球がまとまってきているように感じました。制球の部分ではいかがですか

  はじめは荒れていたというか、狙ったところに投げられる球が少なかったのですが、自分の中で少しずつしっくりくる部分というか、感覚ができてきたので、そこはまとまってきている証拠なのではないかと思います。

――オープン戦では走者を背負っても粘り強く投げ、失点しない印象があります

 そこは自分の持ち味であると思っています。結局は、走者が出ても本塁に返さなければ0点でしのげるので、自分としては走者を出しても本塁に返さなければ問題ないという気持ちで投げています。そこの粘り強さというのは、高校時代から持ち味にしてきているので、そこは本当に自分でも一番大事にしているところですね。

――ダブルエースとして期待される西垣雅矢(スポ4=兵庫・報徳学園)選手のオープン戦の投球は、徳山選手からみてどう映りますか

 自分もそうですけど、良いときもあれば悪いときもありますね。雅矢の場合は、変化球でカウントをとって打たせて取る投球というのは、良いときはすごくできていると思います。自分と2人でリーグ戦を投げきらないとしんどいと思うので、力を合わせて頑張っていかなければいけないなと思います。

――リーグ戦に向けて、残りのオープン戦ではどのように調整されますか

 あと投げる試合は社会人チーム相手に2試合なのですが、やっぱり力のある社会人チームとできるので、とりあえずは自分のやってきたことを試すということと、インコースに投げ切るというのが課題なので、そこをしっかり投げきれれば自分有利の投球ができると思うので、そこをテーマにやっていきたいなと思います。

――インコースに投げきることのほかに、残りの試合で何か試したいことはありますか

 変化球ですかね。インコースに投げきることと変化球の精度が上がっていけば 、三振の数も自ずと増えてくると思うので、変化球の精度を本番に向けてしっかりあげられるようにやっていきたいと思います。

背番号『11』

今季から早大のエース番号『11』を背負う

――次は背番号についてお伺いします。新しい背番号はいつ知らされましたか

 昨年の11月とかですね。

――他のメディアで背番号『11』にこだわりを持っているという話を聞きました。何か理由などがあるのですか

 そうですね、付けたかったというより右のエースナンバーという昔からの伝統があって、自分が先頭に立ち投手陣を引っ張っていかなければなと思っていたので、『11』をつけてしっかりやりたいなと思っていました。なので、つけられてよかったなと思います。

――昨年、背番号『11』をつけていた柴田迅氏(令3社卒)から何か言われたことはありますか

 徳山が引っ張って連覇できるようにと言われたので、柴田さんがつけられていた番号ですけど、また新たに自分の背番号にできるように、結果を残さないといけないなと思います。

――春季リーグ戦についてお伺いします。入学してから初めて前シーズンに優勝してから臨まれるリーグ戦ですが、何か違ったことはありますか

 そうですね、開幕戦に投げるということですね。今までは第二戦に投げるということが多かったのですが、昨秋優勝して開幕戦に投げるということで、リーグ戦で一番最初の試合なので独特な雰囲気とかもあると思いますし、そこがいつもと違うところかなと思います。

――リーグ戦の開幕戦は東大戦です

 実際の話、相手がどこであろうとやることは変わらないので、もう本当に自分のやってきたことをいかにマウンドで出せるかというところになってくると思います。そこを毎試合毎試合、自分の投げる試合でしっかり力を出しきれば、抑えられると思うので、それをしっかり出せるように準備をしたいと思います。

――去年の春季リーグ戦は真夏の開幕でした。2年ぶりにこの時期の開幕を迎えていかがですか

 違うのは4年生でラストシーズンということなので、後悔とか悔いはしたくないと思っています。チーム全体が最高の準備ができた、あとはやるだけだというふうに臨めれば、試合でも余裕を持ってできると思うので、本当に準備がリーグ戦では大事だと思います。なので、しっかり準備をしていきたいです。

――徳山選手にとって今年はプロ入りのかかる1年で、春季リーグ戦はその中でも特に大切なシーズンだと思いますが、いかがですか

 プロというのは目指していますし、そこを目標にしてやってきました。けど最近そこを意識していたら、結果というのは出てこないなと思いました。プロというのは周りが判断することで他人が決めることなので、そこは関係なくチームのために投げるということを頭に置いてやっているので、結果が出れば声がかかるし、結果が出なければ声がかからないので、そこは自分の投球をしたいと思います。先を意識せずに目の前の試合という感じですね。

――カード順が東大、立大、法大、明大、慶大という順番ですが、カード順については

 自分的に順番を意識しているとかはあまりなくて、力の差というのはあまりないと思うので、毎試合毎試合の勝負に臨んでいけたらなと思います。

――鍵になりそうなカードはありますか

 すべてですね。すべてのカードが鍵だと思います。その中でも特別な早慶戦というのがあるので、自分らが目標としている優勝のためには慶大戦の前までにすべて勝たないと優勝できないと思うので、優勝するためには、早慶戦までに全勝するということが大事だと思います。とにかく目の前の試合にすべて勝つことが全てかなと思います。

――六大学の中で警戒している打者はいらっしゃいますか

 警戒している打者は特にいないですね。あんまり意識しないんですよね。自分のやるべきことをやったら大丈夫だと思っているので。意識して変に力んだりして打たれるのが嫌なので、自分は意識せずにひとりひとりの打者に向かっていってますね。

――春季リーグ戦でこだわりたい数字はありますか

 数字も後からついてくるものなので、目標は最優秀防御率を取ることですけど、それを自分が取ることでそのぶんチームも勝てると思いますし、後からついてくるものなので1試合1試合0の数字を並べていけたらなと思います。

――最後に春季リーグ戦への意気込みをお願いします

 連覇というのは早稲田しかできないことだと思うので、連覇に向けて一戦必勝で連覇したいなと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 荻原亮)

◆徳山壮磨(とくやま・そうま)

1999年(平11)6月6日生まれ。183センチ、82キロ。大阪桐蔭高出身。スポーツ科学部4年。投手。右投げ右打ち。慶大の福井章吾主将(4年)は大阪桐蔭高時代の同期で、バッテリーを組んでいた関係。今でもよく連絡を取り合っているそうです。早慶戦では、最上級生となり両校を代表する選手となった2人の対決にも注目です!

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