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2021.04.07

【連載】春季リーグ戦開幕前特集『anew』 第8回 蛭間拓哉

 昨年の東京六大学秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)では早慶戦で2本の本塁打を放つなど、印象的な活躍を見せた蛭間拓哉(スポ3=埼玉・浦和学院)。今冬に負った故障の影響で春季オープン戦の出場回数は多くはないが、今月2日に行われた社会人対抗戦(対JFE東日本、●1-3)では長打2本を含む3安打を放つなど完全復活を予感させた。そんな中で迎えるリーグ戦への思いや、3年生となる自身の役割について伺った。

※この取材は3月26日に行われたものです。

「自分のために努力するのではなく、チームの勝利のために努力したい」

はきはきと質問に答える蛭間

――腰のけがだったということですが、いつ頃からでしょうかまた、現在の状態は

 1月の中旬くらいに少し痛めてしまって、そこからだいぶ良くなったのですが、3月のオープン戦が始まる前に練習をやってまたちょっと痛くなってしまって、ちょっと長くなってしまいました。今はもうほとんど痛みはないので大丈夫です。

――けがから復帰するに向けて、支えになったものは何ですか

 やり込まなくてはいけない時期だったので、そこの部分でできなかったのはすごく痛かったです。それにはいろいろな原因があったので、その原因を一から見直して、自分を一から見直す機会となり、プラスに変えることができました。何かがあったから頑張れたとかではなく、その期間の中で勉強になった部分がありました。けがをチャンスに変えるくらいの意識で自分の今できることを精いっぱい取り組むことができました。

――具体的にプラスにできた部分はどんなところですか

 プラスにできた部分としては、腰をけがしていてあまり激しいことはできないので、体幹や柔軟性などを今まで以上に細かく一つ一つの筋肉などいろいろなところを一から勉強して学べました。そこの部分では次に生きるかなと思います。

――1軍復帰してからのオープン戦では安打も見られています。現在の調子はいかがですか

 調子としては、10が良いと考えたら3くらいしか正直戻っていないと思います。これからしっかりリーグ戦に向けて、やるべきことはたくさんあるので。自分は打ち込んでいく中で「あ、これだ」という感覚が出てくるので、まだやり込みが自分の中で足りないので、これからしっかりその感覚が出るまでやり込んで練習していきたいなと思っています。

――3くらいということですが、具体的に戻せていないところはどんなところですか

 対ピッチャーに対しての目慣れとかスイングスピードのキレとか、そういう部分でまだまだ全然納得していないというか、感覚がまだ戻っていないところがあります。もう少し自分の中で打ち込んだりして、速いボールをピッチャーの球やマシンで見たりしていけば戻ってくると思うので、残りリーグ戦までの期間で自分はやり込めるかだと思うので、そこをやり込んで練習していきたいなと思っています。

――冬の間に特に意識した練習やトレーニングの内容を教えてください

 体幹やコアを意識してやりました。あとはバネ系のトレーニングをいろいろな方に聞いて、足が速くなったりとか瞬発力だったりをこの冬はトレーニング面では意識してやりました。技術面ではスイングスピードをあげたりなど、振る力をつけるというのをもう一度見直して取り組みました。

――12月取材の新体制始動特集で「後輩の見本となれるように」とおっしゃっていましたが、具体的に何か意識していることはありますか

 意識していることとしては、やることやっていない人にああやれ、こうやれともし後輩の立場として言われても納得しないと思うので、まずは自分が声を出したり、練習間の行動だったりをしっかりやってから、他人にできてないとか、もう少しこうした方がいいとか言うべきかなと自分は思っています。言う代わりにはその分自分はしっかりやらなきゃいけないので、自分にプレッシャーを与えるではないですが、そういうことをやって後輩の見本となれるように意識してやっています。

感謝の気持ちをプレーに変える

2日のJFE東日本で右越え二塁打を放つ蛭間。今季から背番号を1に変更する

――春季リーグ戦が開幕直前になりましたが、現在の心境をお聞かせください

 正直チームの状態としては出来上がったとか良いとか言えるような状況では無いのですが、これからチームでミーティングをして、良い方向に必ず行くと思います。自分の結果を出すよりチームが勝つために何ができるのかというのをもう一度考え直して、4年生の力になるためには、4年生の優勝に貢献するためには自分が何をしなくてはならないのかというのをリーグ戦までの期間で考えて、自分のために努力するのではなく、チームの勝利のために努力したいなと思っています。

――チームとして足りていない部分はどういうところだとお考えですか

 一球に対しての集中力や執着心といったところです。技術もあるとは思いますが、まずはチームが一つに、一球に対しての集中力や執着心がまだまだ足りていない部分がちょっとあると思うので、あと2週間の間でもう一段階チームが一つになれるようにこれからやっていきたいなと思います。

――春季リーグ戦開幕までにご自身が詰めたいところはどういったところですか

 バッティングの部分でまだまだ調子を上げられていないので、これからしっかりと打ち込んで、自分の感覚などを取り戻せるように、準備が本当に大切だと思うので、勝つためにしっかり準備していきたいなと思います。

――逆に、ご自身の強みも教えてください

 自分は長打力などがセールスポイントだと思うので、長打を打てるように練習することもそうですが、チームが落ち込んでいる時に声を出したりとか、そういうメンタル的な部分でチームを鼓舞する声出しや行動を取るのが自分の役割だと思っています。

――春季リーグ戦でファンに見てほしいところはどんなところですか

 走攻守というのを自分は常に言っているのですが、そういうところを見てもらうのと、常に全力でプレーしているというところを、野球ができるのも今このご時世当たり前ではないので、そういう感謝の気持ちをプレーに変えられたらいいなと思います。

――春季リーグ戦での目標は何ですか

 連覇がかかっているのは早稲田だけですし、先輩方が積み上げてきてくれたものがあるから連覇を目標とできています。先輩たちの分までしっかりと連覇できるように優勝目指してチームとしてはやっていきたいなと思っています。個人としてはこの冬三冠王を目標としてやっていたので、三冠王を取れるように一試合一試合頑張っていきたいなと思っています。

――意識している選手はいますか

 生井選手(惇己、慶大)は意識しますね。春は抑えられて、秋は自分が打ちましたが、野球以外でも仲が良いです。相手もすごく意識しているだろうし、自分もすごく意識しているので、これから良いライバルとして、抑えられないように切磋琢磨(せっさたくま)して頑張っていきたいなと思っています。

――前回の早慶戦の活躍もあり、周りからの期待はさらに高まっていると思います。プレッシャーは感じますか

 周りの期待など自分に求めているものは高くなっていると思いますが、結果のことを考えてしまうとどうしても力が入ってしまったり、自分の思うような結果が出ないので、まずは目の前の物事に対して全力でやるだけだと思っています。その結果が終わってみたらこういう結果だったと表れると思うので、まずは目の前の打席だったり守備だったりの一つ一つをこなしていければ良いかなと思います。

――春季リーグ戦開幕まであと少しとなりましたが、連覇へ向けてチームの雰囲気はいかがですか

 練習試合でなかなか勝てなかったり、大差で負けたりしている状況ですが、4年生を中心に3年生2年生1年生チーム一丸となってやっていこうとミーティングを重ねています。2週間で意識など人は変われると思うので、その2週間でどれだけチーム力を上げられるかだと思います。4年生を中心としてその中で自分は3年生の上級生のなので、3年生の同期もそうですが2年生1年生を引っ張っていけたら良いなと思っています。

――3年生となりますが、役割などで意識していることはありますか

 4年生が引っ張るチームですが、4年生の特にキャプテンや学生コーチだけに負担をかけないように、キャプテンや学生コーチ、監督さんが思っていることをチームに浸透できるように、4年生だけではなく3年生の自分が同級生や2年生1年生に伝えられる、そういうつなぎ目の役割としてしっかりチームを引っ張れるように自覚を持って行動していきたいなと思っています。

――最後に、春季リーグ戦に向けて意気込みをお願いします

 この新型コロナウイルス禍の中で野球ができるということは当たり前のことではなく、運営してくれている方などいろいろな方のおかげでできています。そういう感謝の気持ちを忘れずに、連覇できるのは早稲田だけなので、そういう意味でもチーム一丸となって優勝、とにかく一球一球魂を込めて頑張りたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 佐藤桃子)

◆蛭間拓哉(ひるま・たくや)

2000(平12)年9月8日生まれ。176センチ、85キロ。浦和学院高出身。スポーツ科学部3年。外野手。左投左打。けがの期間もプラスに変えたと語ってくれた蛭間選手。その成果を春季リーグ戦で存分に見せてくれるでしょう! 

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