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空手部

2020.10.03

【連載】関東大学選手権直前特集『-SHINKA-』【第1回】田部明音×土谷菜々子×天本菜月

 女子団体組手は、昨年からメンバー入りで経験を積んだ田部明音(法3=東京・早実)、土谷菜々子(スポ2=北海道・札幌北)に加え、スポーツ推薦で入学した大型新人・天本菜月(スポ1=宮崎・宮崎第一)という布陣で挑む。これからの飛躍が期待される3人に、自粛期間中の取り組みや今大会への意気込みについてお話を伺った。
※この取材は9月25日にオンラインで行われたものです。

「(自粛期間中は)自分に合わせてやりたいことができた」(土谷)

昨年の関東大学選手権での土谷。昨年の雪辱を期す

――まず初めに、他己紹介をお願いします

田部 土谷菜々子です。スポーツ科学部の2年生です。北海道出身でとても頭が良くて、GPAもすごく高いです。性格は穏やかと見せかけて、そうでもない(笑)。面白くて時々変顔したりするので、それを見るのが私の楽しみになってます。

土谷 天本菜月で、自分と同じくスポーツ科学部の1年生です。彼女はスポーツ推薦なのでもちろん空手が強くて、空手自体もガツガツな感じなんですけど性格はすごくほんわか(笑)、ちょっと抜けてる感じがあって、普段は空手とはかけ離れてる感じですね。あと、本が好きらしくて、本をよく読んでいるので、すごい読書家です。

――ちなみに、最近はどんな本を読まれたのでしょうか

天本 携帯に入っているもので、精神論的な…「感謝で思考は現実になる」とかです。

田部 自己啓発?

天本 あー!それですね。

――天本さんから田部さんの他己紹介もお願いします

天本 田部明音先輩です。法学部の3年生で、性格は…面白いです。

一同 (笑)

田部 面白くはないかな(笑)。

天本 さばさばしていて、とてもメンタルが強いです。

一同 (笑)

土谷 メンタルは本当に空手部で一番強いです(笑)。

田部 これは空手部に限ってなんですけど、周りがみんな上手くて自分はへたくそなのにへこたれないのを見て強いと言ってるのかなと(笑)。

土谷 単純に誰しも疲れてたり、落ち込む時とかあるじゃないですか。田部先輩のそういう面を見ることはあまりないので、すごいなと思います。

――天本さんにお聞きしたいのですが、早稲田大学に入学した理由やきっかけはなんですか

天本 空手と勉強を両方できる大学に行きたくて、早稲田大学を選びました。学習面はとても素晴らしいですし、空手も日曜以外は毎日練習するので練習時間も確保できて、文武両道という面ではいい環境です。

――皆さんへの質問へ戻ります。今のチーム全体の雰囲気やチームを引っ張る幹部三人の印象はいかがですか

天本 練習と普段の面でのメリハリがすごくついています。練習の時は皆一生懸命やってて、でも休憩になったら笑顔も出ていて。

田部 自分は副主将の吉田と同期なんですけど、細田先輩と芝本先輩が力強く引っ張ってくださるのを、吉田が周りから支えてるみたいな、そんなイメージです。二人がすごく引っ張ってくださるので、それについて行くだけでどんどん上手くなるという環境です。

土谷 細田先輩と芝本先輩は、技術的にもメンタル的にも部をまとめる力があって、今回の合宿も今までの練習も本当に引っ張ってもらっています。だから自分としてはついて行っている感覚が強くて、すごく尊敬しています。吉田先輩は、田部先輩もおっしゃってたんですけど、上のことも見てるけど後輩にも最近どう?みたいに声をかけてくださったり、いろいろ普通の話を振ってくださったりするのが下級生としてはとてもやりやすいというか、話を聞いてくださるのがありがたいです。とてもバランスがいいのかなと思います。

――今年は新型コロナウイルスの影響でチームで練習できない期間もありましたが、その中で個人で特に取り組んだことはありますか

田部 一週間に一回グループで話し合いをする時間がありました。だから個人で取り組んだこととしては、自分の技術を上げて、それをビデオに撮って先輩に見てもらってアドバイスを頂いて、またビデオを撮ってを繰り返してました。

――部内でzoomミーティングを行っていたとのことですが、そこで行われていたのですね

田部 そうですね。それと他の試合動画を見て感想を言い合うこともありました。

――土谷さん、天本さんはいかがでしょうか

土谷 個人での練習に関しては、部活が出来なかった間は地元に帰っていた時間が多かったです。練習場所とか色々と不自由だったので、自分をすごく追い込んで練習するというよりは、頭を使って今までの自分を振り返ってみたり、整理しながらやることが多かったのかなと思います。あと技術面よりはフィジカル面での練習、トレーニングも1人の時の方が多かったと思います。

天本 自分も地元に帰っていたので、地元の道場の練習に行ったり、体力を落とさないためにもランニングしてました。

――この状況下で監督や芝本主将から何かアドバイスを頂きましたか

土谷 そうですね、監督から直接技術面に関するアドバイスはあまりなかったんですけど、芝本先輩からは色々と頂きました。

田部 地方にいる組と東京にいる組に分かれていたので、地方にいる組は毎週zoomのミーティングをして、一人で練習していてもモチベーションは下げないように、という話は何度かされてましたね。

――「モチベーションを下げないように」という話がありましたが、今年はここまで大会がすべて中止となる中で、モチベーションを保つために心がけていたことはありますか

天本 正直モチベーションを保つのが一番難しかったです。「次の試合頑張ろう」と思っていても、中止の連絡を聞くとすごく気持ちが下がって、目の前の目標が見えなくなることが普通にありました。でも、先輩方が週一でミーティングをしてくださったので、「自分一人じゃないな」と感じることができました。周りの人も試合がしたくてもできないのだからしょうがないと思って、何かしら一日一つは体を動かす機会をつくって、上達を目指すというよりは下に落ちないように頑張ろうと意識してました。

田部 自分はモチベーションはなくなったに近い状態なんですけど、天本と同じくそこでモチベーションを回復させるよりも、今ある自分の技術を失わないことを意識しました。(天本と)同じになっちゃった(笑)。

土谷 自分も二人と同じなんですけど、フィジカル面でも技術面でも自分に合わせてやりたいことができたので、大会に向けてというよりは楽しんでやっていた感じです。自分でやりたいことをやりたいだけできた点ではその時の状況を楽しんでいたので、それはそれでありだったかなと思いました。

「(4年生に)『これだけ成長しました!』という所を見せられるように」(田部)

今年は女子組手の選手の中で最上級生となる田部

――夏合宿の代わりに二部練習※が実施されたとのことですが、どんな練習を中心に行いましたか

田部 例年の合宿は合宿独特の雰囲気があり、合宿だから頑張れるということもあります。でも二部練習の時は、いつもより長い時間をかけてじっくりできる練習という感じがしましたね。

※通常の倍の時間の練習

――つまり、二部練習は普段と同じく17号館で行っていたということでしょうか

田部 そうですね。

――二部練習ではどんな練習を中心に行ったのでしょうか

田部 基本ももちろんやったんですけど、例年よりは組手が多かったです。基本は1時間くらいで、その後午前の残り2時間は組手や筋トレをして、午後の3時間は準備体操の後で形と組手にすぐ分かれました。

――特にどんな点を意識して二部練習に臨まれましたか

土谷 自分は技数があまりなくて試合になった時に(点を)取れる技を増やしたかったので、そこを強化した感じです。

田部 意識したことは当たりの強さです。当たりを強くすることをとにかく意識して、そこからまた調整すればいいかなと思っていました。

天本 自分は早稲田に来てから間合いが遠いことを結構注意されていて、そこから我慢できずにすぐ飛び込んじゃうのでそれを我慢する練習などを意識してやっていました。

――天本選手は高校時代と比べてルールや技の取られ方で変わったと感じた点はありますか

天本 実際に大会や試合に出ていないので実感があまり湧かないんですけど、ビデオを見ていると高校と大学ではパワーとか当たりが全然違うので、その辺りの力をつけていかないといけないなと思いました。

――この二部練習で得た収穫や、逆に発見した課題は何ですか

田部 収穫としては単純に体力がついたということがあります。二部練習は6時間練習なのでその時は疲れたんですけど、3時間の練習に戻った今は、以前よりは全然疲れなくなりました。二部練習中にチューブとかぶつかる系の練習もしたので、想定していた当たりの強さを得られました。逆に課題としては天本と同じく間合いの距離がいまいち掴めてないので、そこを調整しています。

土谷 新技が以前に比べれば格段に出るようになって、得点にもつながるようになったので1つレベルアップしたかなと思います。でも逆にその技ばかりに頼ってしまって他の技が出なくなったので、そこはまた色々な技との兼ね合いを考えなければならないという状態です。

天本 自分は何かが完全に得られたわけじゃないんですけど、二部練習を終えてなんとなく課題だった間合いを掴めてる実感を持てたかなと思っています。

――関東大学選手権を二週間後に控えている今、大会に向けて取り組んでいることはありますか

天本 試合も近いので、新しい技ではなく今自分にあと少し足りないことをちょっとずつ強化しています。試合で自分の組手のスタイルを完全に出し切れるように、技術面もそうですけど気持ちの準備もしている段階です。

―― 全日本大学選手権の中止が決まり、次の関東大学選手権で4年生と臨む学連の大会は最後となります。今大会に向けての目標や意気込みをお願いします

田部 1個上の先輩にとって最後の学連の大会ということで、自分自身も後悔のないように頑張りたいですし、先輩方にもずっと教えていただいたので、「これだけ成長しました!」という所を見せられるように、勝ちたいと思っています。

土谷 田部先輩と重なってしまうのですが、4年生が学連の最後の試合で、女子組手としては直接一緒に戦う先輩がいらっしゃるわけではないんですけど、(4年生には)色々なことを教えていただきました。そして今まで自分が出た団体組手でまだ勝てたことがないので、意気込みとしてはまずは絶対に1つ勝つ、そこは確実に逃したくないです。2回戦では帝京という強豪と当たるんですけど、そこに関してはできるだけ弱い面を見せないこと、「完璧に負け」ないようにしたいです。勝ちに行ってそれがもし結果に繋がらなかったとしても、この試合が今後の糧になると思えるような試合にできたらと思います。

天本 自分もほとんど先輩と同じなんですけど、スポーツ推薦で入っているので絶対に負けられないという気持ちがあります。先輩方を引っ張って行けるような試合展開をして行きたいです。

(取材・編集 名倉由夏)

◆田部明音(たべ・あかね)

1999(平11)年6月9日生まれ。160センチ。東京・早実高出身。法学部3年。女子団体組手の最上級生として、積極的に会話をリードしていただいた田部選手。持ち前のメンタルの強さでチームを牽引していきます!

◆土谷菜々子(つちや・ななこ)

1999(平11)年11月26日生まれ。162センチ。北海道・札幌北高出身。スポーツ科学部2年。実家に帰った際には小さい頃のアルバムや過去の写真を見ることが多く、空手に限らず様々なことを振り返る期間となったという土谷選手。二部練習で会得した新技が試合でさく裂することが楽しみです!

◆天本菜月(あまもと・なつき)

2002(平14)年3月28日生まれ。155センチ。宮崎・宮崎第一高出身。スポーツ科学部1年。落ち着いた話し方から、ときおり勝利への強い気持ちを覗かせた天本選手。主将・副主将から二部練習での成長株に挙げられた期待の新鋭です!