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2020.08.21

【特集】シーズン開幕特別取材 第5回 西山真瑚

今回の対談は、ことし早稲田大学に入学した西山真瑚(人通1=東京・目黒日大)。カナダを練習拠点とし、ユースオリンピックをはじめ、様々な大会で優秀な成績をおさめ、これからのアイスダンス界をけん引する存在として注目されている。また、アイスダンスだけではなく、シングルでも存在感を放ち、フィギュアスケート界の二刀流として名をはせている。スケートの話に加え、海外での生活の様子や仲の良い選手など大学生としての一面も伺った。 ※この対談は7月15日に行われたものです。

「計画的にやることが大切」

明るい雰囲気の中対談が進行する

 

――スケート以外のことから伺いたいと思います。コロナウイルスの影響で大変な状況ですが、大学に入学されて、気持ちの変化はありますか

 

大学の授業が始まり、大学生になったんだなという感じがします。

 

――自粛期間中はどのように過ごされていましたか

 

家でトレーニングをやったり、日本スケート連盟の方から強化選手向けにトレーニングとかが配信されていたので、やっていました。

 

――スケート以外のことで早稲田大学を選ばれた理由はありますか

 

まず、1つ理由としては、ぼくは早稲田大学人間科学部eスクールに所属しているのですが、カナダに拠点を置いていて、大学に通うことが可能ではないので、通信がある早稲田のeスクールが選択肢にあり、選びました。

 

――人間科学部ではどのようなことを学んでいますか

 

まだ、人間科学といった深いった勉強はできていないのですが、基礎的なことをやっています。

 

――面白い授業はありますか

 

んー(笑)。全部大変で、面白いと思えてないです(笑)。

 

――両立に難しさを感じますか

 

レポートはたくさんあるので、なかなかこれから大変だなと思っているのですが、計画的に頑張っていこうと思っています。計画的にやることが両立する上で大切なのかなと思います。

 

――今は日本とカナダどちらで生活していますか

 

コロナウイルスの関係で日本にいます。

 

――カナダでの生活は慣れましたか

 

さすがに、4年目に入ったので、だいぶ環境には慣れてきました。

 

――コミュニケーションを取る上で大変なことはありますか

 

去年くらい、3年目ぐらいから英語も慣れてきたので、日常生活する分には問題ないのですが、先生と深いった話をするときには難しい単語とかもあるので足りないな、大変だなと思います。練習中に話をする中で覚えていくようにはしています。

 

――コミュニケーション以外で大変なことは何ですか

 

1人暮らしをしていて、これはカナダでも日本でも同じだと思うのですが、自炊、洗濯、掃除をするのが大変だなと思います。それを練習の合間を縫ってやらないといけないのでなかなか大変だなと思って。いま日本にいるので、改めて親に感謝してます。

 

――自炊に関して、料理のレパートリーを教えていただいてもよろしいでしょうか

 

全然レパートリーは少なくて、カレーとか。あとは、日本から親にレトルトっぽいもの、調味料みたいなものを送ってもらっているのでそれを使って麻婆豆腐とかをいろいろ作ったりしています。

 

――食事の面は日本と変わらない形なのですね

 

極力そのようにできるよう心がけています。向こうで調達できる食材で日本のものに近づけるというふうにしています。

 

――ご自身で栄養管理もされているのですか

 

始めはそうだったんですけど、去年から栄養管理士さんをつけてアドバイスだったりサポートを受けています。

 

――日本よりも良いことは何ですか

 

やっぱりスケート環境はカナダのほうが良いなと思っています。リンク環境だったり先生が教える技術はすごく良いなと感じています。

「すべてが新しいことだらけ」

――次にスケートのことを伺います。高校時代に力を入れていたことは何ですか

 

高校からカナダに移籍したので、まず向こうのトレーニングの環境に慣れるということをして、そこからカナダ式のスケーティング技術の向上だったりを先生たちと一緒に一番強く取り組んでいました。

 

――自粛期間中のトレーニングについて詳しく聞かせていただけますか

 

自粛期間に取り組んでいたトレーニングとしては、体幹トレーニングを始め、今トレーナーさんについてもらっているので相談して、軽い重りでもできるような筋力トレーニングだったり、先ほども話にありましたが、連盟のほうから強化選手向けに表現トレーニングだったり、体幹トレーニングを配信していただいていたのでそれをやっていました。

 

――なにか愛用していたものはありますか

 

自粛期間中に愛用していたのはダンベルなんですけど。家に軽いダンベルがあったので、それを多用してました。1キロのダンベルなんですけど回数を重ねるとすごい負荷がかかったりするのでやっていました。

 

西山選手愛用ダンベル

 

――スケートの面で、早稲田大学を選ばれた理由は何ですか

 

まず、スケート部の先輩に石塚玲雄(スポ3=東京・駒場学園)くんだったり永井優香(社4=東京・駒場学園)さんだったり、すごく上手で憧れていた選手が所属しているというのがあったのでその先輩がいる部活に入れたらなと思っていました。

 

――以前から入部することは決めていましたか

 

スケート部の監督の先生にぜひ入部して、インカレなどで活躍してほしいと言っていただいたので、それも入部するきっかけとなりました。

 

――大学生になって、スケートの面でがんばりたいことは何ですか

 

まずは、技術面の向上というのは1つあるのと、大学に入学したので、勉強もしっかりこなさないといけないなというふうに思っているので、人間科学部で勉強できる、心理であったり、体の動かし方だったりというのを学んで競技に生かしていければいいなと思っています。

 

――フィギュア部門の部員の皆さんや新入部員の皆さんと交流はありますか

 

まだ、自粛が続いていたので、なかなか同期の選手には会えていないのですが、Zoomを使って交流は何度かありました。

 

――島田高志郎(人通1=岡山・就実)選手と学部、海外拠点という点が同じでよくお話されると伺ったのですがどうですか

 

そうですね(笑)。同じ海外にいて、ずっとちっちゃい頃から一緒にがんばってきた仲なので、今もスケートのこともなんですけど、勉強のことも今は良く話しています。

 

――早稲田大学以外でも構わないのですが、仲の良い選手はいらっしゃいますか

 

1人はいま同期で人間科学部の島田高志郎くんは昔からよく同じ大会に出ていたのですごく仲が良い選手の1人です。他大学であれば、明治大学に入学したスケート部の堀義正選手とはすごく仲良くしています。

 

――憧れている選手、影響をうけている選手はいらっしゃいますか

 

憧れの選手は早稲田大学の先輩でもある羽生結弦選手です。

 

――羽生結弦選手は同じリンクで練習されていると思うのですが、どのような印象ですか

 

滑っているだけで教えてくれるというか、背中で教えてくれるような感じなので、見て吸収しています。 スケーティングだったり、生活態度などを羽生選手からはいつも教わっています。

 

――パートナーの吉田唄菜(通信・N高)選手のことについて伺います。西山選手にとってどのような選手ですか

 

ずっとアイスダンスをやっている選手だったので、最初はアイスダンスのいろはを教えてもらっていたのですが、今は自分も少しアイスダンスが上達したので、今は2人で一緒に上を目指せるようになったかなと思います。

 

――日本とカナダの練習環境として違う点は何ですか

 

カナダのリンクではチーム制になっていて、1人の選手に対して複数の先生がチームとなって教えてくれるという点が違いかなと思います。フィギュアにはそれぞれエレメンツがいくつかあって、それぞれジャンプ担当の先生だったり、スケーティング担当の先生だったり、スピン担当の先生がいて、1つ1つ専門的に学ぶことができるので。東京だと1人の先生が全部のエレメンツを教えるという形になるので大きな違いかなと思います。

 

――昨シーズンを振り返ってどうですか

 

昨シーズンは自分がいままで経験したことのないような大きな大会にも出させていただいたり、すべてが新しいことだらけで、自分のなかでも新しい経験、経験値を積むことができたので、これは未来の大きい種となるかなと思います。

 

――NHK杯国際フィギュアスケート競技大会のエキシビションに出演されていかがでしたか

 

NHK杯という大きな大会のエキシビションに招待していただけて、すごく気持ちも高揚して、また、世界のトップスケーターの方と同じ舞台で共演することができたので、これも大きい経験値になりました。

 

――反響はどうでしたか

 

試合でも応援してくださるファンの方がたくさんいて、特に全日本ジュニア(全日本フィギュアスケートジュニア選手権)のリズムダンスの日はアイスダンスしか競技がなかったんですけど、今までは観客の人が入っていないという印象だったのですが、すごくたくさんのファンの方がアイスダンスを見に来てくださったので、本当にありがたいな、うれしいなと思いました。

 

――その全日本ジュニア選手権では、アイスダンス、シングルともに出場されていましたがどうでしたか

 

2つの競技をひとつの大会の中でするということは一生にできるかできないかという体験だったので、体力的には大変だったのですが、すごく気持ち的にはわくわくして楽しく滑ることができました。

 

――ユースオリンピックについても詳しく伺ってもよろしいでしょうか

 

ユースオリンピックはもともと出ることができるとも思ってなかったので、出ることができるというだけでも驚きだったんですけど、会場に行ってみて、オリンピックマークがいたるところにあって、本当にオリンピックという舞台に来たんだなと思って。滑ってみてユースオリンピックでもすごく大きな大会と感じたんですけど、実際本当のオリンピックにも出てみたいなというふうに強く思うようになりました。

 

――アイスダンスの魅力は何ですか

 

2人でタイミングが合って、滑ることができたときは1人で滑っているときよりもスピードだったり、スケーティングの伸びが全然違うので、すごく気持ちよく滑ることができます。あと、より表現だったり踊りに気持ちや集中を持っていくことができるので、プログラム全体的にストーリーが作りやすい競技だと思います。

 

――アイスダンスはルールが難しい印象があるのですが、初心者の方に楽しんでいただくためのポイントはありますか

 

アイスダンスは、やっている側もルールを覚えるのに必死なので見ている方はもっと大変だと思うのですが、プログラムにストーリー性があったり、1つの舞台として見ることができる競技なのかなと思うので、テクニカル的なことよりもプログラム全体を通して見てもらいたい、それが見どころだと思います。

 

――今シーズンについてお話しできる範囲で教えてください

 

コロナウイルスの影響で振り付けや練習が全くできていなかったので、今後どうなるかが全く読めないのですが、プログラムに関して、アイスダンスは去年と同様、シングルに関しては1つ新しいプログラムにする予定にしています。

 

――将来どのような選手になりたいですか

 

自分の演技を見ている人が幸せな気持ちになったり、見てよかったと思える演技を届けることができる選手になりたいです。

 

――ファンの方々にメッセージをお願いします

 

いつも応援ありがとうございます。早稲田大学に入学して、しばらくはアイスダンスとシングルを両立する予定ではいるのですが、どちらも楽しんで、結果もこのまま残していけるように頑張りますのでこれからも応援よろしくお願いします。

 

――ありがとうございました!

今シーズンの目標

 

早スポプレゼンツ質問リレー

選手の方同士が気になることをリレー形式で次の選手に質問し、それを受けてお答えいただくというコーナーです。今回は、前回の対談でお話を伺った、西浦穂香(スポ1=東京・都立墨田川)選手、岡島右京(商1=東京・早大学院)選手から西山選手への質問です。

西浦・岡島 なぜそんなにさわやかなのですか?いつも笑顔でさわやかなイメージがあるので(笑)

西山 難しい質問(笑)。なんでだろう。笑っていたほうがいろんな人から親しみやすいかなと思って。結構自分は普通の時はツンツンした感じでいつもいるので、人と話すこときは極力笑顔で、話したら意外と話しやすい人だなと思ってもらえるように笑顔でいます。

(取材・編集 犬飼朋花、岡すなを)

◆西山真瑚(にしやま・しんご)

2002(平14)年1月24日生まれ。東京・目黒日大高出身。人間科学部eスクール1年。笑顔でさわやかなご様子を対談中も感じることができました!「ちょっと考えさせてください」と質問を真剣に考え、答えてくださる真面目な姿も印象的でした。アイスダンスとシングル、二刀流で挑む大学生としての西山選手の演技に今後も注目です。

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