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相撲部

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2019.10.31

【連載】インカレ直前対談『番狂わせ』 第4回 橋本侑京×佐藤太一

 最終回を飾るのは橋本侑京主将(スポ4=東京・足立新田)と佐藤太一(社4=大分・楊志館)の4年生二人。大学相撲の『集大成』の舞台である全国学生選手権(インカレ)を直前に控える二人にインカレへの意気込みだけでなく、これまでの相撲人生の全てを赤裸々に語っていただいた。

※この取材は10月19日に行われたものです。

「簡単に勝ちにいかない」(佐藤)

取材に応じる佐藤

――まずは、お互いの他己紹介をお願いします

橋本 佐藤太一くんです。1年生からずっと一緒にやってきたんですが性格は真面目なポンコツです。実はきょう会ったのが久々です。こないだまで教育実習に行っていて、社会の先生として帰ってきたので、ちょっとは先生らしくなったかなと思います(笑)。

佐藤 上からやな(笑)。橋本侑京主将です。彼はとてもいい人です。後、2年生くらいからずっと結果を出しているので同級生としてすごいなと思います。

橋本 ありがとうございます。でも最近になって太一(佐藤)も結構実績が出てきたというか、相撲を一緒に取っていても(自分が)負けたりもします。本当にここにきて一番成長してきているのかなと。いい刺激をもらいながらやっています。

――今季の戦い全体を振り返っていかがですか

橋本 全体として最初はいいスタートを切れたのかなと思います。宇佐(全国大学選抜宇佐大会)では個人的に準優勝していい流れできていて。でも、東日本(学生選手権)で負けてしまって、そこでチームがいい流れから少し落ちちゃったかなという感じでした。でも、その後の(全日本大学選抜)金沢大会でしっかりとベスト8に残れたので全体的には悪くないのかなと。チームの力としてはAクラスと対等に当たり合えるチームだと思いますし、(東日本学生)リーグ戦もなんとか7人で(1部に)残れたのは自信にしていいと思います。大事なところで勝ち切れないところがあるので、そこをしっかりとインカレまでに修正していけば面白いチームなんじゃないかなと思います。

佐藤 地方大会も大事なんですけど、それ以上に東日本(学生選手権)とインカレが大事なので、そこでなかなか結果を出せていないのは良くないのかなと思います。地方大会では少しずつベスト8に入ったりだとか、強いところに勝ったりだとかしているんですけど、大事な大会で勝てないのは(強豪校と)少し差があるのかなと思いつつ、 各自が調整すれば今度のインカレも取れるのかなと思います。

――橋本選手は全国学生選抜宇佐大会の個人戦で準優勝を果たしました。改めて振り返っていかがですか

橋本 (取組の)当たりを見て、ベスト8、ベスト16くらいには入れるかなとは思ったんですが、正直準優勝はできすぎかなというのがあります。やっぱりあの日は自分の中でも今年で一番体が動いていたのかなと。結局、準決勝でけがをして、それをずるずる引きずっちゃったんですけど、本当にあの日は自分から攻められる相撲が多かったので、いい感触でした。正直、早稲田で何年ぶりと言われてもあまり実感はないです。それを考えちゃうとプレッシャーになってしまったりするので、考えずに自分の力を出し切ることを意識しました。でも、結果が出てすごくうれしかったです。

――準決勝で負ったけがの影響は今はもうありませんか

橋本 今はもうだいぶ大丈夫です。影響なく最後のインカレを迎えられそうです。

――個人戦であるにも関わらず、橋本選手の快挙をチームみんなで喜んでいる様子が印象的でした。佐藤選手はどのような思いで見ていましたか

佐藤  たまたま勝っていたというよりかは、自分の相撲で勝っていたので、本当にすごいなと思っていました。

――東日本学生選手権(東日本)の団体戦では予選敗退となりましたが、その後の全日本大学選抜金沢大会(金沢大会)ではベスト8入りを果たしました。東日本学生選手権以降、どんなことを意識して稽古しましたか

橋本 特別練習を変えたということはないです。東日本は僕はけがをしていて出られてないんですが、Bクラスで慶應に負けてしまって落ち込んでしまったのかなと思います。1回戦で負けたとしても気持ちが落ちないように、試合へのモチベーションを意識してます。

佐藤 東日本は一番大事な慶應の時に自分が弱気になって楽に勝ちにいこうとして結果的に負けてしまいました。それがチームの敗因でもあったと思います。簡単に勝ちにいかないというか楽をしないようにっていうのをそこからさらに意識するようになりました。

――全日本大学選抜宇和島大会、金沢大会、東日本学生リーグ戦など団体戦で好成績を収めた大会の陰には必ず佐藤選手の活躍があるように思えます。ご自身としてはいかがですか

佐藤 いいところに気がつきますね。

一同 (笑)。

佐藤 やっぱりチームの戦略的に侑京(橋本)と聖記(長谷川、スポ3=愛知・愛工大名電)が勝って、あと誰かというところで、去年からずっと(白星を)取れていなかったので、そこで自分がちょくちょく取れるようになったのは個人としてもチームとしてもいいのかなと。来年は自分たちは抜けてしまうんですが、2点目3点目を取れるチームになってほしいと思います。

――好調の要因はなんだと思いますか

佐藤 本気で取り組んでいます。今までも本気だったんですが、より日々の練習で「こうやったらもっとこうなるんじゃないか」というのを考えながらやるようになりました。とりあえず筋トレをやっとくかとかじゃなくて、自分の弱いところを考えて、計画性を持って練習したので、それが結果になっているのかなと思います。

――最近は後輩たちの活躍も光りますが4年生のお二人の目にはどのように映っていますか

橋本 純粋にうれしいですね。特に浅田(大介、社3=石川・金沢学院)なんかは来年4年生なので、勝負どころで1点取るというのは今年のチームにとっても大きかったですし、引っ張っていくという意味で来年のチームにとっても大事な1点だったのかなと思います。

佐藤 本当にうれしかったですね。最近は日々の練習でも結構自分が「一緒にやろうぜ」みたいな感じで(後輩を)巻き込んでやっているので、そういうのが身についてくれたのかなと思ってうれしいですね。

仲の良さが伺える二人

――ここから少し話は変わりますが、お互いの第一印象は覚えていますか

橋本 高1の時に太一がいる高校に出稽古に行きました。1年生の時にちょうど東京で国体が行われていたので強化プログラムみたいな感じでいろいろな県に練習に行っていました。それこそ2年前に卒業した本田先輩(煕誉志、平30社卒)とかもいました。その時太一はタオル持ちをしていました(笑)。僕の第一印象はタオル持ちです。

佐藤 その時は、「お前は今日はいいよ」と言われていて(笑)。

――では、反対に橋本選手の第一印象は

佐藤 正直高校の時はめちゃめちゃ強いという感じではなくて。初めて話した時は、結構ちゃらんぽらんな印象でした。「早稲田来るんしょ?頑張ろうぜ!」みたいな感じで軽い感じでした。国体の時に話したんですけど、それが第一印象です。

――先日、マネジャーさんから橋本選手のあまりの軽さに佐藤選手がドン引きしたと伺ったのですが

佐藤 よくご存知で(笑)。「今から頑張ろうぜ!」というより「楽しくやろうぜ!」みたいな感じで、こいつ大丈夫かなと思いました(笑)。

橋本 高校の時ガチガチにやっていて(相撲が)嫌だなって思っていて。早稲田落ちたら相撲やめようかなとも思っていました。それくらい早稲田の雰囲気が好きだったし、先輩もいたし。後、最初は正直大学でトップレベルのスター選手がいる1部で戦える自信がなくて、2部の早稲田でいい感じで活躍できればいいかなと思っていました。

――実際に入学してみていかがでしたか

橋本 練習量は高校の時の方が多かったんですが、大学に入ってからは質を高めていこうと感じでした。ただ僕は2部でやりたかったのに、僕が入る時には1部に上がっちゃって。「えー!」って感じで(笑)。(1部で)やりたくなかったのにって(笑)。(強豪校とは)本当は当たりたくなかったんですよ。怖いじゃないですか。

佐藤 自分も入る時はそういう気持ちというか実際に早稲田は2部だったので。2部だったら活躍できるんじゃないかなと。中心選手みたいな感じで。

橋本 お山の大将を気どりたかったんだよね(笑)。でも入ったらいい意味で裏切られたというか、しっかりやっていました。僕もこんな適当なことばかり言っているんですけど、負けず嫌いなんでしょうね。実際やってみて、先輩に全然勝てないのが悔しくて。まずはレギュラーに入ることを目標にやって、気が付いたらちょっとずつ勝てるようになっていました。2年生で体重別(全国個人体重別選手権)で優勝してそこですごく自信がつきました。高校時代までは(相手の)高校名とかにびびっている自分がいました。正直、僕練習で強かったんですよ。練習では自信あっても本番では勝てなくて。それって結局、高校名、ゼッケン、まわしの色にびびっていて。大学に入って一番思ったのはやっぱり気持ちの持ちようだなということです。同じくらいの練習でそんなに差が出るわけではないし、みんな同じ年くらいだし、ずっとみんな頑張っているし。あんまり変わらないんじゃないかと思い始めてから結果が出始めたのかなと。

「監督怒らせたるかな」(橋本)

――今は強豪校と当たることへの怖さはないんですか

橋本  僕らに負けたら強豪校はみんな怒られるので、「一発やってやろう」、「監督怒らせたるかな」みたいな感じです。僕らが勝ったら会場も湧きます。今までの勝たないといけない環境というより、食ってやろうという感じでモチベーション的には上がったのかなと思います。

――早大に来て伸び伸びと相撲が取れていると

橋本 そうですね。監督がそういう感じなので。負けたからといってめちゃめちゃ怒られるかって言ったらそんなことないので、そういう環境が自分には合っているのかなと。

――佐藤選手は高校時代の稽古と比較していかがですか

佐藤 高校はどこもそうだと思うんですが、自分のところもガチガチというか監督の指導のもと何十番も相撲を取っていました。正直稽古量的には早稲田の方が少ないんですが、その分みんな考えてやっているのかなと思います。上の代の先輩たちが稽古に熱があってやっていました。とりあえずダラダラやるのではなく一番一番勝ちにいくためにやっていたので、そういうのは引き継いでいかないといけないなと思って練習中は集中すると意識してやっていました。

――とても仲のいいお二人ですが、仲良くなったきっかけはありますか

橋本 比較的最初からこういう感じですかね。同期二人なので、「同期でどっか行こうぜ」みたいな感じで。最初は先輩に一緒に連れられて、そこから話してという感じです。

佐藤 1年生は雑用とかもあるので、夏合宿とかで二人で一緒に片付けをして次の練習の準備をしてというのが多かったです。そこから話すみたいな部分もあったかもしれないです。

橋本 でも、特別なきっかけがあったというわけではなくて、比較的ずっと仲いいです。1年生のころとかよく若林先輩(魁、平31スポ卒)と太一の部屋に行っていました。

佐藤 若林先輩と3人で仲よくて。

橋本 若林先輩も代が一人だったので、かわいがってくれて3人で遊んだりしていました。

――同期という感覚と友達という感覚はどちらが強いですか

佐藤 あんまり友達感はないよね。

橋本 超友達ではない。やっぱり同期。

佐藤 うん、同期。だけど全然遊べるみたいな。

橋本 特別、友達というわけではないけど、どっか行こうかなと思うと最初に声をかけるのは太一とかですね。仲いい友達もかぶっているので。

――お互いの意外な一面はありますか

佐藤 侑京はぬいぐるみが好きです。ぬいぐるみをかわいがっていて並べて寝るんですよ。ペンギンだっけ?

橋本 ペンギンは昔。今は熊とアザラシ。今は3匹います。

佐藤 枕になるくらいの大きいやつが3体います。

橋本 僕、昔からぬいぐるみがめっちゃ好きで、小学校のころは20匹くらいいました(笑)。ぬいぐるみの家を作って遊んでいました。

佐藤 意外ですよね。

――では、佐藤選手の意外な一面は

橋本 太一は顔とかもキリッとしているので、周りから結構モテるって言われるんですけど、圧倒的にモテないです。意外と口下手というか奥手です。

佐藤 そんなつもりはないんですけどね。

橋本 見た目は遊んでそうじゃないですか。ちゃらちゃらしてそうじゃないですか。

佐藤 駄目ですね。

橋本 全然モテないです。

佐藤 4年間一緒にいてそう言っているので、そういうことだと思います。

橋本 (笑)。

――ではお互いの尊敬する部分は

橋本 なんだかんだ真面目です。僕は結構浮き沈みが激しいというか、今日は練習やりたくないなっていう日とか練習に身が入らないときも正直あります。でも、太一は自分の中でやりたくない日も実際はあるとは思うんですけど、練習が始まったら常に頑張っているなと。僕はやる気がないときは「四股も踏みたくねえよ」ってなるんですけど、太一はずっと真面目に愚直に頑張っていると思います。

佐藤 結果を出すところです。取らないといけないところであまり落とすことがないというか、2年生くらいから勝たなきゃいけないところで勝つので今では安心感があります。こいつまで回せば大丈夫という感じで。それはすごいと思っています。練習では負けたりしている相手にも試合ではしっかり勝つというか。

橋本 内心、(もつれた状態で自分に回って)「くるなくるな」って思っていますけどね(笑)。絶対に2—2はないなという当たりでもなぜか2—2でくるんですよね。内心はバクバクです。ただ、向こうの方が絶対にやりにくいと思っています。向こうもプライドがあると思うし、僕らなんかはここ4、5年頑張って2部から上がってきてという感じなので、向こうは何十年間1部にいて、伝統もあって強いんだから、最近ぽっと出のチームに負けるわけにはいかないという気持ちがあると思います。そういう意味では心理的に楽なのかなと思います。「勝ったらヒーローじゃん」ってなるし、「負けてもしょうがなくね」って思える部分があるので。僕は気楽なので100%の力を出せるのでそういう面で勝てるのかなと思います。

――4年生にはもう一人マネジャーのみちるさんがいらっしゃいますが、どのような存在ですか

佐藤 年々部員への愛が強まっているなという感じがあります。料理とかもいつも手のこんだものを考えてきてくれるし、気遣いもしてくれるし、大会ではサポートもしてくれるし。部に貢献しようという気持ちが強くなっているのを感じて、今はもう仲間という感じがします。マネージャーも含めて相撲部なのかなという感じがします。

橋本 僕は小学校から相撲を始めたんですけど、今まで女子マネージャーという存在がいなくて、お母さん以外の人がいるという環境がありませんでした。大学に入ってからマネージャーが初めてで、最初はどんな感じか分からなかったんですけど、今となってはいなきゃ今の早稲田相撲部は成り立たないという部分が多々あるのかなと。チームの一員というかチームの中核かなと。僕らは練習とかで引っ張って行くんですけど、裏のサポート面でしっかりやってくれています。他の部活のマネージャーに比べると、やっていることは地味かもしれないし、言い方は悪いけど雑用みたいな感じなんですけど、それでもチームのためを思ってやってくれているので感謝しかないし、いなきゃならない大事な存在です。

「人間として成長できた四年間」(佐藤)

――早稲田での四年間を振り返っていかがですか

橋本 本当に成長させてくれた場所というか、もちろん相撲で技術的に成長しましたけど、それ以上に人として成長できたのかなという気がします。今まではどちらかというと監督に言われたことをやるという感じで、上から言われたことしかできないような指示待ち人間でした。でも早稲田は何をやるにも自分で考えて行動しないといけないので、実績面以上に成長できたのかなと。相撲部以外の人やサポーターズクラブの方と関わる機会もあったので、実績が出たのは結果論ですけど、結果が出ていなかったとしても人として大きく成長できたので早稲田に来て良かったなと思います。

佐藤 自分も競技者としてだけではなく、人間として成長できた四年間だったのかなと思います。監督の部活に対する方針がそう導いてくれたと思います。サポーターズクラブの方々に挨拶だったり色んな会に連れて行ってくれて、いろいろ教えてくれたので、社会人として必要なスキルをたくさん教えてもらったなと。大学って色んな方に支えられてやっている部分があるので、そういうことを常に考えながらというのを監督が体現しながらやっているので、自分たちもそれをまねしながらやっていかないとなとすごく感じました。相撲の面では自分で考えてやるという感じで、稽古量はそんなに多くはないと思うんですけど、なんだかんだ結果を出せているので、間違っていなかったかなと思います。監督に恩があるので監督のやり方を証明したいからこそ頑張れるというのがあります。四年間本当にいい環境で学ばせてもらったなと思います。

――引退が近づいていることへの寂しさはありますか

橋本 実感が湧かないというのが強いです。小学校3年生からずっと相撲を続けていて、生活の中心には相撲がありました。生活の一部は相撲だったので、学生が終わると第一線でめちゃめちゃ練習してというのがなくなるのかなと思うと想像できないです。最初は多分「遊びに行けるじゃん」って思ったりすると思うんですけど、1ヶ月2ヶ月経つとどうなるのかなというのは未知の領域というか、相撲をやっていない自分が想像できないです。

佐藤 何か一つに向かって努力するというのはやっぱりすごいことだと思うので、その大きな目標がなくなるのは寂しくなるなと思います。でも、いろいろな違うことに時間を使えるので楽しみではあるんですけど、その後に寂しくなるのは目に見えて分かっているなと思います。生活スタイルも変わってしまうので、一般学生の気分を残り何ヶ月か味わいたいなと思います。

――進路は決まっているのですか

橋本 僕は一般企業から仕事をもらっています。会社の本社が新宿で(大学に)近いので土日は早稲田のコーチをやろうと考えています。所属先の社長さんからも「相撲を続けろ」って言われているので、第一線でやるという感じではないんですけど、実業団の大会はちょくちょく出るのかなと思っています。土日はできる限りこっちに来て、少しでも早稲田に恩返しできたらなと。

佐藤 配属がどこになるかまだ分からないんですけど、一般企業にいきます。配属が東京だったら(早大相撲部に)顔を出したいなと思います。

――橋本選手は角界入りは考えなかったのですか

橋本 正直、すごい周りから言われます。ただプロっていうのはあんまり…。インカレとかアマチュア(全日本選手権)でいい成績を残して幕下の付け出し資格をもらったら心が動くというのはなくはないと思います。ただ現状はあまり(プロ入りは)考えずに学生生活最後のインカレに向けて頑張ろうかなというところです。

――周りから角界入りを勧める声もあるのではないですか

橋本  早稲田から相撲取りになる人はあまりいないので、周りからは「ならないの?」とは言われるんですけど、やっぱり周りに流されては駄目だと思います。もちろんその意見も聞くんですけど、自分で決心がついたらというところです。今は保留です。

「相撲で勝って恩返し」(橋本)

取材に応じる橋本

――ここまで相撲を続けてこれた一番の理由は

橋本  僕は周りにすごく助けられたなと。小学校で始めた時は相撲がめちゃめちゃ嫌いで本当にやめたいと思っていました。お兄ちゃんは(相撲を)やりたいやりたいって言っていたんですけど、僕は本当にやりたくないって思っていました。ただ、道場の先生に「強くなるから続けよう」と言われてなんだかんだ続けて、僕的には腐れ縁みたいな感じでした。でもやっぱり要所要所で続けてこられたのは先生方がすごくいい人で尊敬できる人たちで、同期や先輩もいい人だったからかなと。周りがあったから相撲を続けてこられたと思います。後はやっぱり散々嫌い嫌いって言ってもけがをして(相撲を)見ていると相撲取りたいなって思い始める自分もいるので、なんだかんだ相撲が好きなのかなと最近終わり際になって湧いてきました。でも基本的には周りの人に助けられたので自分にできることは相撲で勝って恩返しすることしかないので、周りの人を喜ばせたいという気持ちが原動力になっています。

佐藤 強くなることで勝てるというのが他の競技に比べて勝った時の満足感というか「やってやったぞ」という感じが強いのでそれが相撲のおもしろさだと思います。そういったところが相撲を続けてこられた理由かなと思います。後は、指導者の方に恵まれたなと。進学の時にも面倒をみてくれる先生がずっと小中高でいたので、次のステージでという感じで続けられたのかなと思います。

――インカレでの目標は

橋本  個人戦ではもちろん優勝を目指しています。僕はアマチュアがあるんですけど、僕らの代のチームとしてやるのはインカレが最後なので、アマチュア以上に懸けている部分があります。やっぱりなんだかんだ1年間主将として引っ張ってきてその集大成となるので悔いなくやることが第一です。悔いなく一丸となってやればおのずと結果はついてくるのかなと。チーム力では1部と互角以上にできると思うので悔いなく笑って泣いて終わりたいです。

佐藤 僕は自分が中心となってやっている時は1部から2部に落ちたことしかなくて、昇格とか残留とかを味わってないので、最後はしっかり1部に残して来年につなげたいと思います。大きい目標はベスト8に入ることです。

――ではその目標を達成できたら監督を胴上げするというこで

橋本  そうですね。ちょっと重いんですけど頑張ります。

佐藤 監督なかなか重たいんですよ。

橋本 もし良かったら早スポも手伝ってください。マネージャーも早スポもフル動員でみんなで胴上げしましょう。

――楽しみにしています!ありがとうございました!

(取材・編集 望月清香)

『有終の美』を飾ります!

◆橋本侑京(はしもと・ゆきひろ)(※写真右)

1998(平10)年1月8日生まれ。178センチ、125キロ。東京・足立新田高出身。スポーツ科学部4年。大学相撲の世界では決して体の大きな選手ではありませんが、一般学生と比べるとやはり体の大きな橋本選手。足のサイズも29センチとかなり大きいため靴を探すのが大変だそうです。この1年間、エースとしてそして主将としてチームをけん引してきた橋本選手の『勝利の雄たけび』に期待しましょう!

◆佐藤太一(さとう・たいち)(※写真左)

1998(平10)年1月14日生まれ。167センチ、100キロ。大分・楊志館高出身。社会科学部4年。他の部員が畳にうつ伏せになって色紙を書く中、ただ一人机に向かって色紙を書いていた佐藤選手。几帳面な性格が垣間見える瞬間でした。インカレではチームの勝利のため、そして自身の相撲人生を最高のかたちで終えるため、金星を狙います!

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