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スケート部

2019.08.24

【特集】シンクロナイズドスケーティングにせまる

 ことし4月、フィンランドで行われた世界シンクロナイズドスケーティング選手権(世界選手権)。日本代表の神宮Ice Messengersは、目標に掲げた11位に見事輝く好成績を残した。そのメンバーに、齊藤聖果(商3=東京・早実)と佐々木風珠(政経2=東京・早実)がいる。映えある2選手が、大会のことやアイスショー、シンクロナイズドスケーティング(シンクロ)という競技のことなど幅広く語った。
※この取材は7月13日に行われたものです。

笑顔で昨シーズンを振り返る

――まずは昨シーズン全体を振り返っての感想をお願いします

齊藤 そうですね、昨シーズンから全日本で世界選手権に行くための点数が設けられて、その全日本ではちゃんと力を発揮することができなかったんですけど、世界選手権という最後の舞台でショートプログラム(SP)10位で総合11位っていう一応目標の順位になることができたので、最終的には良かったのかなと思います。

佐々木 私は怪我とかの理由から先シーズンはチームをお休みしていて、チームに2月くらいに復帰というかたちになったので、最後の3、4カ月くらいしか一緒に滑ることができなかったけど、皆の熱意だったり今年の目標を達成するって気持ちが後から入っても伝わってきたので、最終的に目標を達成することができて全体としてはまとまっていて良かったと思います。

――今の練習状況について教えてください

齊藤 基本が週3で、シーズン中はプラス2くらいで陸トレだったり外部練をしてるんですけど、やっぱり現状少なくて、無理矢理試合前に入れてもらうって感じです。

――全体の練習が週3回ですか

齊藤 そうですね、シンクロはやっぱり全体で合わせないと意味がないので、そういった面でリンクを取るのがすごく大変です。

佐々木 貸切がないと氷上練習ができないので、元々決められた時間が週3なんですけど、それ以外で(貸切を)取るとしたらお金とか諸々の関係で難しかったり、練習環境はあまり良くないです。

――1日の練習メニューを教えてください

齊藤 まず陸トレから始まって、私たちは陸トレが特殊なんですけど、皆でリンクで合わせる前に陸で一回ステップとか手の振りだったりを合わせます。そういうのから始まって、アップがあって氷上練習があって、またその後に(陸で)トレーニングだったり合わせたりするんですけど、氷上練がそれこそ少ないんで、その分を陸トレに回して、結構陸トレの時間を多くとってます。

――新しいプログラムを作る際、振り入れはいつから始めますか

佐々木 シーズンの最初は曲決めから始めるんですけど、曲を決めてから先生が編集してくださって、編集ができた部分から振り入れをちょっとずつちょっとずつ積み重ねていって最終的に(完成する)って感じです。今シーズンはもう始まってます。

――振り入れは全員でやるのですか

佐々木 全員です。

――練習の中で振付が変わっていくとお聞きしましたが、昨シーズンのプログラムの振付でこだわった部分はありますか

齊藤 SPは忍者っていうプログラムで、動きがきびきびしてて、動いたり止めたり、あとここはゆっくりやるとかそういう曲の違いを(表現する)、1つのプログラム内で表現の違いを出すっていうのが大変でした。

佐々木 FSは全体としてのまとまりが一番大事だなと思って、一個のストーリーじゃないですけど、作品にするためにSPと同じように曲の変化だったりとかを元気なところはかなり大きく動くとか、抑えめにするとか綺麗にするところとかは手先までちゃんとこだわって振付をしていました。

――お2人が考える神宮Ice Messengersとはどんなチームですか

齊藤 難しいね(笑)。このチームは海外チームと違ってどうしても毎年人の入れ替わりがあって個性が強くなりがちなんですけど、それでも個人的な能力とかやるって気持ちはあるチームだなと思うので、そこの最後全体をまとめるっていうのはいつも1番課題ではあります。

佐々木 チームとしては、やっぱりメンバーが高校生とか大学生とか元々が忙しい学業本分の人が集まっているので、絶対に両立しないといけない、例えば大学受験がある子だったり、普通に高校のテストが大変だったり(笑)。でも色んな状況があるけど1番をシンクロに置ける人が多いというか、そうしなきゃいけないんですけど、スポーツとしてちゃんと自分のやりたいことをシンクロと思っている子が多いのでそこはすごくいいと思います。

――今年度もメンバーの入れ替わりはありましたか

齊藤 もうすごい……。この間は18人いたんですけど、ドリームオンアイスってショーでシーズンが区切られて、今はまだ新しく加わってなくて今のところ12人で、シンクロって16人なんでちょっと人が足りない状態ですね。

――人数の増減があったときの調整は大変ですか

齊藤 シンクロの経験者であればすっと入れるんですけど、まだまだ日本で広まってないので未経験者が多いんですよ、新しく入ってくるにしても。そういうのを含めてもまず一からやって1年間の最後世界選手権ってなっちゃうのでそこは大変ですね。

――お2人はチームの中ではどんな立ち位置ですか

佐々木 出たこれ(笑)。

齊藤 どうなんでしょうね、自分でわかんない(笑)。

――では、お互いについてどう思いますか

佐々木 聖果ちゃんは……、齊藤さんは

斎藤 もう言い直しちゃった(笑)。

佐々木 齊藤さんは、結構その、周りの子とかは怒ったりとか感情の起伏が激しいって言うんですかね、テンションの上げ下げが激しいんですけど、わりといつも一定に色んな人の話を訊いてくれてまとめてくれるかなって。

齊藤 私たぶん冷静なタイプだから(笑)。あんまり誰に対しても怒らないし。

佐々木 そう、冷静なタイプで。全然人に怒ったりとかしない。

齊藤 こちらはうちのチームの頭脳担当で。

佐々木 頭脳を担当したことないけど(笑)。

齊藤 結構周り見えてるし。

佐々木 そうですか?

齊藤 わちゃわちゃしてるチームで、冷静な方です、本当に。

――それでは世界選手権について伺いたいと思います。毎年世界選手権の前に合宿をなさるそうですが、今年はどんな練習をしましたか

齊藤 合宿で私達は出来上がるようなものなので。合宿中はほとんど休みもなく、1回のリンク練でだいたい3時間とか(氷に)乗るんですけど、朝3時間やって陸トレして、ご飯食べて、陸トレして、滑って、陸トレして……みたいな感じのをずーっと。1日中動いてるみたいな。

佐々木 で、夜はステップテスト。

齊藤 ちょっと特殊なんですけど、みんなで揃えるために1人ずつ振り、もちろんステップとか含め手の振りとか顔の向きとかを1人ずつ曲かけて陸でテストするっていうのがあって、それを受かるまでやり続ける(笑)。

佐々木 終わらない(笑)。

齊藤 合宿最終日は、プログラムがショートとフリーがあるんですけど、それを各5回?

佐々木 5回ずつくらい。

齊藤 を、一気に通す。

佐々木 水飲む時間とかも決められてて。例えば5本通すんだとしたら、1回通します、終わったらそのまますぐ位置ついてもう1回通して、じゃあここで水飲んで。とか言って水飲んで(笑)。それで3回通す、みたいなことを最終日にはやってます。詰め詰めです。

――何回も通すというのは体力的なトレーニングでもあるのでしょうか

齊藤 もう死にます!

佐々木 辛いです。

 でもそれをやっておくと、これだけやったんだから大丈夫っていう安心感があります。

――海外試合ということで時差等あると思いますがその辺りの調整はいかがでしたか

佐々木 個人それぞれ違うと思うんですけど、私は普通に飛行機で寝る時間を考えるとか、あと着いてから現地の時間に合わせてご飯を食べるとかぐらいです。

齊藤 まあ毎日練習もあるんで、結局疲れて夜寝られちゃうんですよ(笑)。そんなに気にしたことないです。

――世界選手権での演技についてお話を伺いたいと思います。まずはショートプログラムを振り返っていかがでしたか

齊藤 全体的にそんなに悪くはなかったんですよ。10位になれたのはちょっとラッキーだった部分もあるんですけど。ピボットっていう最初のエレメンツがその前のシーズンはレベル4を取れていたので、そこが1個落ちちゃったんですけど、私たちのショートの課題がウィール(隊列を組み、風車のように移動する技)で、移動しなきゃいけないんですけど、それが(ジャッジに)取られなかったり。今回は一応取られました。

佐々木 でも目指してるところはもっと高いレベルで。

齊藤 今年も課題です。

佐々木 全体の演技としてはまとまっていて、私たちの実力は出せたかなって思います。

齊藤 直前までウィールのステップが本当に前日の夜とかまで直してて。この列が移動しづらいとかがあってステップを前日まで変えてて、まあ結果的にそこでバタバタすることなくまとめられたのは安心したな、って。

佐々木 前日にステップを変えるなんてなかなかないじゃないですか。初めての世界選手権のメンバーだったりもいるので、やっぱりステップがごちゃごちゃになっちゃったりとか、緊張してパッと真っ白になっちゃう子とかもいるので、それがなく終われたのはすごく良かったです。

――曲かけの合図へのこだわりは

齊藤 プログラムごとに最初の合図何にするか変えるんですけど、ショートがね、今年は忍者だったので、手裏剣飛ばすやつだよね。

佐々木 その1個で(プログラムが)どういうのかなっていう雰囲気がなんとなく伝わるようなものを振り付けでするように、先生とみんなとで話し合って決めています。

齊藤 最初のポーズ取ったときから、そこの姿勢とか動きとかも決められているのでちゃんと音に合わせて表現します。最初って本当大事。なんだろうね。

佐々木 動き出し、みたいな。

――ではフリーの演技を振り返っていかがですか

佐々木 私は元々リフトが、どの試合でもレベルが最大が4なんですけど、きっちりそのレベル4が取れていたのでそれを世界選手権でもできてすごい良かったなと思います。

齊藤 フリーも全体的に取れた?

佐々木 うん、レベルとかは全部。取りこぼしてないかな。

齊藤 今年さ、スケーティングスキル上がってなかった?そう、スケーティングスキルが昨シーズンより結構上がって。 それは嬉しかった。

佐々木 なかなか結構、今までの積み重ねっていうか、去年とか一昨年のスケーティングスキルから上げるっていうのが、ジャッジの方の先入観とかも割と入ってきちゃうのでなかなか難しいんです。でもそれが上がるっていうのは結構認められた証拠にもなるので、それはすごい嬉しいんだよね!

齊藤 フリーは結構前々からやってて、『フジヤマ』(2019年1月1日、フジテレビ系列で放送)とかのテレビ収録もあってやってきたので、割と堂々とできた。

佐々木 自信があった。

――いちばんうまくできたなと思うところは

佐々木 やっぱりリフトですかね。タイミングがなかなか、何回練習してもやっぱり4体が全部綺麗に上がるっていうのは難しくて。何かタイミングが合わなかったりとか、末に上がる人のバランスとかがピタって揃うのは結構難しいので、本番でできたのはすごい嬉しかったし1番出来のよかった要素かなって思います。

――改めて総合11位という順位についてどう感じますか

齊藤 元々11位目標にしてて、世界選手権に出場すら危うかったので、全日本のときは。世界選手権に出られてその上で11位になれたっていうのは素直に喜んでいいと思うんですけど、でも、スウェーデンの強いチームが出てなかったんですね。そういうのを含めた上で11位だと、いいのか悪いのかわからなくて。まあ次は10位まで行かないとなって。

佐々木 11位っていう結果としては、1個順位を上げるっていうのは、世界のチームも同じようにレベルアップしようと頑張っている中で自分たちがさらにレベルアップしないと無理なので、そこはいいんですけど。やっぱり上位だったチームが抜けての上なのか、それとも私たちの実力が上がっての上なのかっていうながなんとも言えないので。それは自分たちの中でもわかっていることなので、今シーズンは自分たちのレベルが上がったから順位が上がったんだよっていうのを頑張って見せられるように、今から頑張ります(笑)!

――前のシーズンと比べてよくなっていたと感じる点はありますか

齊藤 フリーに関しては、前よりスピード感とかスムーズさがあったのかなと思います。これは、さっきも言ったんですけど前々からやっていたからこそエレメンツからエレメンツへの入りだったり、そういうところの隊形もスムーズに変わってて。いろんな人から「見てて安心できる」って言われてて、だからこそスケーティングスキルの点数が伸びたと思います。そういうところを伸ばせたのは今年のよかったことかなと思います。ショートは速くキビキビ動くっていうので、それを音に合わせるっていうのは割と難しかったんですけど、そこの表現の変化とかが、前のシーズンがずっとわちゃわちゃしてる感じのショートプログラムだったので、そこからまあ、そっちもいいんですけど、新しい一面ができたのかなとは思います。

――大会全体で印象深かったことは

齊藤 これはもうしょうがないことなんですけど、怪我がやっぱり色々多かったシーズンで、全日本の直前とかも怪我人が出たりして。だからそこは本当に大変なシーズンだったんですけど、ほんと、最後の最後までみんな諦めずに頑張ったなって(笑)。それで結果、この間のDreams on Ice(アイスショー。2019年6月28〜30日、新横浜スケートセンターで開催)も含めて、そこではショートをやったんですけど、評判が結構よくて嬉しかったです。

佐々木 私がチームに復帰したのもメンバーの怪我が原因だったので、私も怪我してた身としては本当に……。私よりも酷い骨折とかで何ヶ月もかかって手術とかのレベルの怪我だと、やっぱり1人がいないと崩れちゃいがちなんですけど、みんなが協力してくれてカバーしていけたのはよかったです。みんなが本当に気持ちが強かったからこそできたのかなって思います。

――一緒に試合に出場した海外チームで特によかったと思うところはどこですか

佐々木 私は、アメリカのチームなんですけどHaydenettesっていうチームがあって、そこがグレイテスト・ショーマンっていう映画をテーマに演技をしてて、グレイテスト・ショーマンって結構サーカスとか、アクロバティックな映画なんですけど、その映画まんまっていうか。シンクロでもアクロバティックなことをすることが多くて、忠実に再現しているのが私としてはすごく印象に残って、見ているこっちも楽しかったし、私もこれを踊りたいなって思うような演技でした。

齊藤 私はMarigold IceUnity(フィンランド)ってところなんですけど、まあそれこそ『フジヤマ』で日本に番組の撮影で来ていただいて、そこからずっと見てて、まあ元々めちゃめちゃうまいチームなんですけど、今年のショートのテーマが五輪……?シンクロナイズドスケーティングがオリンピックに選ばれなかったんですね、この間。で、まあそこがなんで?っていうのを問いかけるというショートのテーマで。私たちがそれやっても絶対に表現できないんですよ、ないものじゃないですか、ストーリーとか。そういうのをちゃんと表現してる、表現できるっていうのがすごいなと思いました。

佐々木 感情に訴えかけるっていう演技がめちゃめちゃ難しいんですよ。「どうする……?」ってなっちゃう。

齊藤 海外チームはすごいとこばっかりです。

――自分のチームに活かせそうだと思ったことはありますか

佐々木 そうですね、基本的には私たちはもう必死になっちゃうことが多くて。メンバーの入れ替わりが激しいこととかも関係してくるんですけど、最初の世界選手権とか絶対に緊張するんですよ。その上でやっぱり顔がもうどんなに、ずっと練習してたのに素になっちゃう、必死さがちょっと出ちゃうっていう部分が結構あるので、それはもう海外チームを見ると、そんな不安一切ないみたいな顔で表現できてるのが学んだところです。

齊藤 滑ってるときもみんな、一番うまいとこって滑りながらずっと全体を見てるんですよ。だから、私たちジャッジにアピールしなきゃいけないんですけど、ジャッジを見ながら、ちゃんと訴えかけながら滑ってるんですけど、私たちは自分たちに必死だから、自分たちのこととかリンクしか見れてないんですよ。そういうところは真似していかなきゃなって。

――先ほどからお話に出ていますが、今年のDreams on Iceでの演技はいかがでしたか

齊藤 全体的に良かったと思います。SPに無理矢理、デススパ(デススパイラル)っていう2人組のやつとか、リフトも普段は入れないものなんですけど、何か抜くことなくプラスして入れちゃったんで、めちゃめちゃプログラムがごちゃごちゃして直前まで大変だったんですけど、結局本番はうまくやることができて、TwitterとかSNSでも「うまくなってるね」って言ってもらえて、良かったです。

――試合の時とは練習の仕方も変わるのですか

佐々木 そうですね。基本的にやっぱり試合とはリンクの大きさも違うので、スピード感とかだったりが難しくて、いつもと同じスピードでやるとはみ出してしまったりするんですね。そういうところを考えながら動かないといけないのと、あとはやっぱりエレメンツができるかっていうよりも、見せる。人からお金を貰って演技してるので。

齊藤 楽しませないと。

佐々木 そう、人を楽しませるっていうのが一番重要な部分なので。そこは表情だったりとか、観客の方の目を一人ずつ見ることだったりを意識しながらですね。

――アイスショーのほかエキシビションなどにも出演されていますが、そこでもやはり表現に力を入れているのですか

齊藤 それもそれぞれ目的が違ったりして、例えば試合前のエキシビションだったら絶対に試合だと思って成功するって気持ちでやる時もあるし、はたまたこれは例えば赤レンガ倉庫の屋外リンク(アートリンクin横浜赤レンガ倉庫)でも毎年オープニングをやらせていただいてるんですけど、それだったり今回のアイスショーだったり単純に楽しんでもらうってときはたとえもしエレメンツに失敗したとしても、それ以上に演技で楽しませるということに重点を置いてます。

――Dreams on Iceに出演していた他の選手の演技は見ましたか

齊藤・佐々木 ちょっとだけ。

――シングル、ペア、アイスダンスはシンクロは異なるとは思いますが、その演技から得るものはありましたか

斎藤 すごいもんね。

佐々木 世界トップレベルの選手なので。表現もやっぱりすごいんですね、お客さんへのアピールもすごいし。私たちが16人でやってるものを1人とか2人でやらなくちゃいけないので。自分の持ってる表現力を最大に出さないと、シングルの選手って1人に注目している、全員の視線が1人にいってる訳なので。私たちは16人で、ドリームは12人なんですけど、全体を見るじゃないですか、見てる方も違うと思うので。プレッシャーとか(大きいと思う)。

齊藤 身体の使い方とかもすごいなって、純粋に。

佐々木 純粋にすごいなって思います。

――今後についてお聞きしたいと思います。まずチームの目標を教えてください

齊藤 まだちゃんとは話し合ってないんですけど、きっと世界選手権10位……?言っちゃっていいのかなぁこんなこと、勝手に(笑)。

佐々木 私たちの中では、ってことにしとこう(笑)。

齊藤 まだ全体では決まってないんですけど、私たちの共通見解としてはやっぱ10位だね。

――特に大切にしたい試合はありますか

佐々木 とりあえず全日本、まあ海外遠征とかは決まってないので。

齊藤 そう、とりあえず今決まってるのだとやっぱ全日本で、去年は点数足りなかったんですけどまあ(世界選手権に)行かせていただいて。今年からはまたちゃんと厳しく見られると思うので、また足りなかったってことがないように。堂々と、まず世界選手権に出られなかったら目標も何もなくなっちゃうので、そこは大事になるかなと思います。

――個人的な目標があれば教えてください

佐々木 私は5シーズン目になるので、その間いない時期とかあったんですけど一応数的には5回目の世界選手権に今年行ければなります。やっぱり初めてだったりまだ2回目だったり不安が結構残っちゃってる子に対して、自分が堂々と自信を持って、その子たちに教えてあげられる立場でリードしてあげられればいいかなって思います。

齊藤 私は4シーズン目……

佐々木 長いね。

齊藤 意外と長い。4シーズン目になるんですけど色々慣れてきちゃったりしてる部分もあるので、私はもう1回スケーティングとかいろんな基礎から見直して、チームに新しく入ってくる子をスケーティングで助けられるようにちゃんと練習したいと思います。

――シンクロという競技を全く知らない人に魅力を伝えるとしたらどう説明しますか

齊藤 16人でやる演技の迫力?それからストーリー性、1人より16人の方がちゃんとメッセージを伝えられるっていうのとか。アクロバティックな動きだったり全員でダイナミックな動きをできるっていうのも、こんな危ないことして大丈夫?みたいな目線でいいので見てほしいなって思います。

佐々木 やっぱり1人で、さっきのアイスショーの話にもなるんですけど1人ではできないけど16人ではできることっていうにが結構多いので、リフトだったりは絶対1人でできないし、私たちにしかできないことだと思うので、なかなか滑りながら人を持ち上げるとか。他にもアクロバティックな要素はなかなかないし、あと全体としての隊形美だったりとかスピード感だったりとかは、やっぱり近くで見ていただけたら感じると思うので、ぜひ見にきてください!っていう感じです。

齊藤 面白いよね!めっちゃ面白い。

――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

齊藤 昨シーズンもいろんな方に応援していただいて、そのおかげもあって選手権とかアイスショーとかもさらに多くの方に応援していただいてテレビでも取り上げていただいて。もっともっと、見られてるからこそ努力しなきゃいけないなって思うので、今シーズンも頑張るのでよろしくお願いします。

佐々木 いつもお手紙とかをアイスショーでいただくんですけど、本当に私たち、「どこでシンクロっていう競技を知ってくれたんだ!」っていうくらい、本当に嬉しくて。そういう人たちがいるからこそ私たちは練習できてるし、世界選手権に派遣していただいたりとか、普段の生活も成り立っているので、そのスケート人生の中で。そういう方たちの思いが本当に嬉しい。これからもお願いします、頑張ります!

――ありがとうございました!

(取材・編集 犬飼朋花、小出萌々香)

今シーズンの活躍にも期待したい

◆齊藤聖果(さいとう・せいか)※写真右

1999(平11)年3月24日生まれ。153センチ。東京・早実出身。商学部3年。2017年世界シンクロナイズドスケーティング選手権出場(12位) 2018年世界シンクロナイズドスケーティング選手権出場( 13位) 2019年世界シンクロナイズドスケーティング選手権出場( 11位)。気さくで落ち着いた空気感をお持ちで、対談中も柔らかな雰囲気を作ってくださいました!

◆佐々木風珠(ささき・ふうじゅ)※写真左

1999(平11)年10月23日生まれ。167センチ。東京・早実出身。政治経済学部2年。2017年世界シンクロナイズドスケーティング選手権出場(12位) 2018年世界シンクロナイズドスケーティング選手権出場( 13位) 2019年世界シンクロナイズドスケーティング選手権出場( 11位)。こちらを気遣いながら、明るくお話ししてくださる姿が印象的です!