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庭球部

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2019.08.11

【連載】全日本学生選手権直前特集『SENSATION』 第8回 倉持美穂副将×下地奈緒副将×清水映里

 第8回は3年生の女子部員対談。副将としてチーム引っ張る立場となった倉持美穂副将(商3=東京・早実)、下地奈緒副将(社3=沖縄尚学)、そして今年はインカレには出場せずにプロの大会へ挑戦するエースの清水映里(スポ3=埼玉・山村学園)の3人に、これからの戦いへ向けた意気込みを伺った。


※この取材は8月2日に行われたものです。

「覚悟を持って」(下地)

副将という立場となり、チームを引っ張る下地

――それぞれ春関の結果はどのように捉えていますか

下地 春関はその前からあまり調子が良くなかったので、自分のやりたいことはできたかなと思うんですけど、まだまだ勝ち上がらないといけないなと思いました。新進の時期は酷かったんですけど、4月の国体予選で沖縄に帰った時に、地元ということもあって、すごく楽しく試合ができたので、それからいい感じに春関に臨めたかなと思います。

倉持 春関はもう一越えしたかった大会でした。納得はいっていないですね。シングルスは最後慶大の平田(歩)さんに負けたんですけど、もう一越えするには何が必要かをすごく考えさせられた試合でした。やっぱり今までは平田さんとかにも打たれることが多かったので、自分からポイントを取りに行く姿勢っていうのをプラスアルファできるようになる必要があるかなと思います。

清水 私は出るからには優勝を目指していた大会ではあるんですけど、他大にも強い選手が入ったりだとか、実力を付けてきた慶大の選手や他大の選手とも当たって。佐藤選手(南帆、慶大)に負けたんですけど、その大会で勝って嬉しさを味わうよりかは、自分に何が足りないかとか、何をしなければいけないのかという収穫の方があった大会なので、負けはしましたけど、これからにとっては意味のある大会だったなと思います。

――倉持選手と下地選手は副将という立場になりましたが、心境の変化などはありましたか

倉持 4年生が就活の時期であまりいなかった時は私たち3年が一番上だったので、上級生という立場で成績を残さなければいけないなという思いは強くなりました。

下地 3年生で副将という立場になることは見たことがなかったので、今年こういう体制になって、目標とか自分たちがどういう風にすればいいのかわからない中で春のシーズンが始まった感じだったんですけど、自分たちなりにやることとか、部に対してできることとか、冬の間は「合っているのかな」という不安とか悩みもありながらやってきました。春関とか早慶戦とか対校戦もある中で上級生として副将として、選手に出させてもらう立場として、下級生の頃にはなかった責任とか、勝たなきゃいけないという気持ちも変わったと思います。

――副将という立場での悩みは今もあるのでしょうか

下地 4年生が就活でいない時に、私たち3年生がチームを引っ張る上で、どこまで言っていいのかとか。逆に引きすぎても部が締まらないしというので、試行錯誤という感じでした。悩んでいるというかは「どうする、これ?」みたいな、葛藤しているという感じでしたね。

――早慶戦を振り返っていかがですか

清水 春関が終わって当たることはわかっていたので、短い時間でやれることだったり、どういうことをすれば勝てるかというのを考えて試合に臨んだんですけど、やっぱりそんなにすぐには身につくものではないし、自分の実力が確認できた試合ではあったんですけど、個人戦とは違って早大の代表として出させてもらっているので、同じ負け方はしてはいけないと思っていましたし、応援もあって最後踏ん張れた部分もあったんですけど。この間のミーティングでも話したんですけど、サポートをしてもらって何不自由なく試合をさせてもらったりだとか、応援をしてもらっても、実際に私たちが勝たないと早稲田は勝てないっていうのを本当に思ったので、テニスの技術をもっと上げないとなっていう試合でした。

下地 吉岡(希沙、スポ1=三重・四日市商)と春関から組初めて。春関ではペアリングもしながらという感じだったんですけど、試合の中で2人の息が合っていったかなと振り返ってみて思います。私はその日結構調子が良くて、不安なくずっと試合を進めていました。セカンドは取られたんですけど、自分たちのやることはできていると思ってファイナルに臨んで、ファイナルでもリードされていたんですけど、「大丈夫」っていう自信がある中でできた試合で。団体戦でいい雰囲気の中でできたのかなと思います。周りの応援とかも力にできたし、私たちも声出して一体感を持ってプレーできました。たださっき清水も言ったようにどんなサポートをしても選手が最終的に勝たないと負けるんだなっていうのがわかった早慶戦でした。なので選手はその覚悟を持って練習に取り組まないといけないですし、試合でも結果を残さないといけないので。秋ではそういう思いを持って挑みたいと思います。

――倉持選手は早慶戦では出場がありませんでしたが、やはり悔しさはありましたか

倉持 ありましたね(笑)。

下地 目腫らしてたもんね。

倉持 やっぱり早慶戦に向けて自分自身も絶対出ると思って取り組んできたので、オーダーを見て、出ないという現実味っていうか、すごい今まで早慶戦に向けてやってきたのに出る機会もないんだなとすごい悔しかったですね。

――他大が力をつけてきている中で、危機感などはあるのですか

倉持 対校戦とかもやって、お互い競ってどっちに転ぶかわからないという試合もあって、関東で当たるどこの大学にも1年生とか、メンバーがそろっているので、お互いの力が拮抗(きっこう)してきているのかなと思います。

清水 リーグとかでも1戦目、2戦目は難なく勝てるというのが例年なんですけど、今年はそういう戦いはないなという感じはあって。1戦目から気を引き締めて最高のゲームをしていかないといけないし、1部だけでなくて
2部の大学でも強い選手はいっぱいいるので。女子のプロとかも誰が勝つかはわからない世界なので、絶対的な選手はいないと思います。今負けが続いているんですけど、絶対勝てるとか絶対負けるとかはないと思うので、目の前の試合にしっかり準備をして臨むことか重要かなと思います。

――現在チームの雰囲気などはいかがですか

倉持 対校戦をやって、ミーティングをしてっっていうのを3月ぐらいから繰り返してきたんですけど、ミーティングで色々話して乗り越えていこうっていうのを繰り返している中で、本当にそれが改善できているのかっていうのがこのあいだのミーティングで出て、改善できていないのであれば反省しても意味がないというのがみんなで共有できたので、そういうところで最後のスイッチというのが入っているのかなという状況ですね。遅いのかもしれないけど、ここからの頑張り次第で雰囲気とかも変えられるのかなと思います。

「将来を見据えて」(清水)

今年度はインカレには出場せずに、プロの大会へ挑戦する清水

――清水選手はインカレには出場せずに、ITFの大会に出場するとのことですが、それが決まったのは

清水 7月の最初あたりですね。

――インカレではなくプロの大会に出場することを選んだ理由は

清水 将来的には選手としてやっていきたいというのもあって、将来を見据えて、松崎コーチとも相談しながら決めました。学生であるうちは授業を優先しないといけないのでなかなかプロの大会を回ることが難しくて。せっかく夏休みがあるんだったら、インカレも学生の中では一番大事な試合なんですけど、将来的なことを考えていくのも大事なんじゃないかっていう話になって。私自身インカレに出て学生の中で勝っていくというのも大切なんですけど、それ以上に今挑戦できるのであれば挑戦したいという気持ちが強かったのでプロの大会に出ることに決めました。

――決めるにあたって、悩みはありましたか

清水 ありました。すごく悩みました。最終的に決め手になったのはやっぱり将来的な部分です。しかも行かせてもらえるということでコーチとかにも賛成してもらえたので、行きたいっていう思いが強くなって、そっちに出ようと思いました。

――その大会での目標はありますか

清水 出るからには勝ちたいですけど、今予選の2番なのでもしかしたら本戦に入るかもしれないです。出るからには頑張って勝ちたいです。みんなのインカレの速報を見ながら、パワーをもらって頑張りたいと思います。

――早慶戦では石川選手とペアを組んでいましたが、組んでみての印象は

清水 そうなんです。私は石川とは組みやすいなとは思っていて、しっかりペアリングすれば絶対に合うっていう思いはあったんですよ。でも急にペアを組むことになって、森川さん(菜花、社4=山口・野田学園)と私と組むときは石川のプレースタイルが違うと思うんですよ。私とのペアリングの時間もあまりなかったのもあって、ちゃんとしっかり練習して合わせて行ければ大丈夫ていう気持ちはあります。

下地 私は清水と組んでいた時期が長かったので、石川に清水と組むときはどんな感じでやればいいかとかを石川に話してあげたいなと思っていますね。石川は高校のダブルスチャンピオンで実力もあるので、話してみようかなとは思っています。あと1回試合をちゃんと見てみたいなっていう。隣でやっているので(笑)。

――今年の一年生の印象はいかがですか

下地 みんな可愛いです。可愛い後輩(笑)。

倉持 みんな強いので、伸び代はすごいあると思います。

下地 私学部が社学なんですけど、今年社学にいっぱい入ってくれて、社学の女子がいっぱい増えてくれたので、すごくワイワイ楽しくなりました。今度社学の女子会をやろうってなっていて、早めに開催したいなと思っています。

倉持 商は私とふじしゅん(藤井竣介、商3=愛知・)(笑)。一般か内部じゃないといないから。

下地 でも人気じゃない?商学部。

倉持 早実では人気。だけどテニス部にはいませんね。

――商学部の勉強は大変ですか

倉持 はい、大変です(笑)。でも面白いです。1、2年は基本的なマーケティングとか経営とかをやるんですけど。他にも二外とか、英語とか、社会科も。全部やって、3年から経営とかのトラック別に分かれます。私は経営をやっています。

下地 ふじしゅんは?

倉持 会計かな。本当はマーケティングの方行きたいって言ってたけど。

下地 社会に出て役立ちそうなことが多そう。

倉持 組織行動論とか、すごい実用的だなと思いますね。すごい日常的なことに重なります。テストは大変なんですけど、面白いですね。あと商学部は色々な人がいます。部活をやっている人もいれば、本気で勉強している人もいれば、サークルっぽい人とか。留学生とかも結構いますね。

下地 結構部活入っている人の方が真面目な気がする。やりたいことがあるから休学するとか、バイトでめっちゃ稼いでるから学校こないとか、4年で卒業する人って部活生の方が割合多いのかなって思います。なんとなくですけど、社学はそういう人が結構多い気がします。選択肢がいっぱいあるんだろうなと思います。

――3年生の同期は非常に仲が良いそうですが、遊びに行くことも多いのですか

下地 女子だけだったらカラオケとかが多いですね。集まりたいから同期ミーティングをしようって。結局集まって真面目な話はあんまりしないでずっとおしゃべりしていたり(笑)。大会とか出てると「ああ、会えないな」って寂しくなったり。私たちは最初から人数が少なかったのもありますし、会った時から「あれ、会うくね?」みたいな感じでしたね。

――夏休みにしたいことなどはありますか

倉持 もうほとんど試合ですね。でもやりたいことはいっぱいありますよ。女子同期でないとプールに行くとか、バーベキューとか。行きたいねとは言ってるんですけど、具体的に予定を立てるまでは行っていないですね。

「強い気持ちを持って」(倉持)

一般大会でも結果を残した倉持

――昨年のインカレを振り返っていかがですか

倉持 昨年はケガをしてしまって思うようにプレーできなかったので、今年はその分も去年を上回れるように頑張ります。

下地 去年は悪くはなかったんですけど、納得のいかない部分もあって、それは実力なんだろうなと感じました。その頃よりはテニスの面で去年よりは良くなっていると思えるので。結果どうであろうと、そういうところをしっかりと、力をしっかり出し切れたと思えるように臨みたいですね。

――ここまでインカレへ向けてはどのような取り組みをしていますか

倉持 夏に向けて体力強化だったり、自分は試合に出て、試合の中でレベルアップできるように取り組んできました。

下地 倉持が言ったように体力強化の面で練習でも追い込みの時期があったんですけど、私はあまり一般大会に出ることはないんですけど、頑張って出たり。力が出せたかはわからないんですけど経験は積めたので、そこで出た課題とかにも取り組んできたので、準備はできたかなと思います。

――倉持選手は一般大会の方でも結果を残していましたが振り返っていかがですか

倉持 ロイヤルと東京オープンは準優勝だったんですけど、全部優勝を目指していたので、悔しい結果ではあります、ただランキングがすごい上がって、全日本(選手権)には出られると思うので、夏はもう一般大会には出ないんですけど、全日本に出るためのポイントは稼げたのでよかったかなと思います。

――テニスの面でも収穫はあったのではないですか

倉持 そうですね、やっぱり試合に出て勝てば色々な人に当たることができて、その都度経験を積めたと思います。

――インカレ後には団体戦も控えていますが、団体戦へ向けてはどのように臨みたいですか

下地 今年の団体戦は春の対校戦から感じているように、危機感は強いんですけど。団体戦は応援とか雰囲気もあって、100パーセント以上の力を出せる舞台だと思うので、日々の準備がすごい大事なってくると思うし、私たちも勝ちに対してしっかり準備をしていくことと、みんなの気持ちを一つにするっていうことが大切だと思います。

倉持 団体戦はもし出るとなったら、チームに勝ちを持ってくるということを第一に考えて。あとは3年生なので、後輩とかにも良い影響を与えられたら良いかなと思います。

――やはり応援は力になりますか

下地 力になりますね。あるとないとじゃ全然違います。他のスポーツでもホームとアウェーってあるじゃないですか。勝率が違ってきたり。

倉持 きつい時でも頑張ろうって思えますね。

下地 気持ちが下に行きそうな場面でも、応援があれば選手が下に向いている場合じゃないって思わされます。

倉持 チームの雰囲気が良くなって、それがプレーにも影響することもありますね。

下地 雰囲気も大事かなって思います。団体戦ってコートがつながっていて、みんなで戦っているので、個人戦だと空気って伝染しづらいと思うんですけど、団体戦だと隣でみんなでサポートして応援しているので空気が全然違いますね。

――インカレへの意気込みをお願いします

倉持 強い気持ちを持って一試合一試合戦います。

下地 『ちゅうばー』ですね。こっちの人からしたら意味がわからないと思うんですけど、勇気のある人とか強い人、度胸がある人という意味なので、強気で自分のできることを最大限に出して勇気を持ってプレーできたらいいなと思います。

――ありがとうございました!

これからの戦いへ向けて、気持ちの入った一言を書いていただきました!

◆倉持美穂(くらもち・みほ)(※写真右)

1998(平10)年6月9日生まれ。165センチ。東京・早実高出身。商学部3年。

◆下地奈緒(しもぢ・なお)(※写真中央)

1999(平11)年3月2日生まれ。151センチ。沖縄尚学高出身。社会科学部3年。人メモ

◆清水(しみず・えり)(※写真左)

1998(平10)年5月28日生まれ。160センチ。埼玉・山村学園高出身。スポーツ科学部3年。

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