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庭球部

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2019.08.10

【連載】全日本学生選手権直前特集『SENSATION』 第7回 千頭昇平×白石光×丹下将太

 第7回は早大の絶対的な主力であり、初のインカレ制覇を目指す千頭昇平(スポ3=愛知・誉)とルーキーの白石光(スポ1=千葉・秀明八千代)、丹下将太(教1=東京・早実)の3人による対談。和気あいあいとした雰囲気の中にもテニスに対する意思の強さが感じられる対談となった。

※この取材は8月1日に行われたものです。

「同じ一人の選手として戦えるように」(千頭)

学生大会だけでなく、一般大会でも結果を残す千頭

――白石選手と丹下選手は早大に入ってここまでを振り返っていかがですか

白石 素晴らしく楽しいです。不満もなくテニスに打ち込めているなと思います。

千頭 でも寮帰ると「練習長ぇ〜」とか言っています。

白石 実際練習は長いですね(笑)。高校の時は長くても2時間半ぐらいだったので、練習が長いと感じることもありますが、その分強くなれると思います。

丹下 僕も練習は大変ですけど、面白い先輩もたくさんいるので、きつい練習も楽しくやらせてもらっています。

――高校と比べて違いを感じる部分はありますか

白石 まだ春関しか出ていないんですけど、高校生に比べて粘り強いのと、メンタルのブレが少ないので、最後まで気が抜けないなと感じます。周りの試合とかを見ていても高校生よりもラリーが長かったり、頭使ってテニスをしているなと思います。勝ち切るのが大変だなと思いました。

丹下 高校生と比べて、ディフェンス力が高くて、みんな走れるなと思います。僕は自分から打って決めていくタイプなんですけど、ただ打っているだけじゃ決まらないので頭を使わないと勝てない試合が多いですね。春関は祥次さんに負けたんですけど、ディフェンシブなテニスに対して一辺倒なテニスをしてしまったので、高校生との差を見せつけられたと思います。

――成長を感じる部分はありますか

丹下 少しディフェンスができるようになったかなと感じます。

白石 あまりまだ変わっていないかなという感じです。ただ受験をしていたので、春は練習不足の影響があったんですけど、その頃に比べたら体力もついて、テニスが安定してきたと感じるんですけど、根本的な部分は変わっていないと思いますね。

――丹下選手は早実高出身ですが、早大を選んだ理由というのは

丹下 僕はここでテニスをするために早実に入りました。

白石 まず大学に行くかプロに行くかで迷った時期があって。大学に行くことを決めたのが、高校2年の3月ぐらいなんですけど、僕は早稲田の練習を一回も見ないで決めました。僕は練習を見て楽しそうでしたし、仲のいい先輩もいたのでそれで決めましたね。入ってよかったですね。

――白石選手はプロではなく大学に進むと決めたのはいつ頃でしたか

白石 プロのルールが変わった時だったので、それで試合に出られなかったらプロでやっていて中途半端になってしまうと思ったので、 島袋さんとかもプロになっていくだろうし、それを見てからでもいいかなと思って大学入学を選びました。

――千頭選手は今年ここまでを振り返っていかがですか

千頭 去年はケガをしてしまってあまりテニスができていなくて、結果も残せなかったんですけど、今年はケガをせずにやってこれていますし、授業の合間を見て試合にも出ていて、JOPですけど勝ててはいるので悪くはないかなと思います。3月から4月にかけて、ITFの大会にも4回出ていて、全部ワイルドカードをもらえているんですけど4大会のうち4つともシードに当たって、最初の3大会は負けたんですけど、最後の最後にシードに勝てたのでよかったと思います。

白石 それで、そのあと誰に負けたんでしたっけ?

千頭 そのあとの2回戦で白石っていう選手に負けたんですけど。

丹下 僕と同じ戦績ですね、その大会。

――白石選手と丹下選手は早稲田オープンが早大の選手としてのデビュー戦となりましたが、振り返っていかがですか

丹下 やっぱり僕より強い人がいる中で僕を選んで出してくれたということに感謝しています。勝って恩返しをしたかったんですけど、OBの片山さんに実力の差を見せつけられました。レベルの高い中でやらせてもらって、ディフェンスの面で力をつけてこられたかなと思うので、自分の長所を伸ばしていって、インカレでは一つでも多く勝ちたいですね。

白石 練習はしていた時期なので、練習不足ではなかったですね。岡村一成さんに負けたんですけど、強かったですね。サーフェス的に速いし、すごく打ち込まれて、相性も悪くてその前に3敗しているんですけど実力で負けた部分がありますね。その時期はサーブが悪くて。練習不足はストロークはすぐに修正できるんですけど、サーブはなかなか改善しないと感じましたね。

――皆さんプロの選手と対戦する機会がありましたが、プロの選手と学生の選手で差を感じる部分はありますか

白石 僕は学生の方が嫌ですね。学生の方が負けたくないっていう思いが強いと思います。大会一つ一つに対する執念とかは強いかなと思いますね。学生だったら授業で出る大会も限られていますし、僕は学生の方が嫌ですね。

丹下 プレーとか実力差ももちろんあると思うんですけど、学生でもプロに勝っている人もいるので。差を感じるのはコートの外ですね。試合前は入念にアップをしているし、試合後もケアをしっかりしていますし、職業にしている分、懸けている思いは強いのかなと思います。

千頭 僕は違いはあまりないと思っています。同じテニスをやっている人なので、区別はつけないようにしていますね。同じ一人の選手として戦えるようにしているので、あまり違いとかは感じないようにしていますね。

――白石選手はルーキーながら早慶戦に出場しましたが

白石 早慶戦は出させていただいたのに不甲斐ない結果でした。今村選手は前やった時と比べても相当攻撃力と球の速さがあって。あと攻めにいった時のカウンターとかも凄かったですし、5セットをやるのが初めてだったんですけど、セカンドセットやサードセットで温存してしまって、ギアを上げられなかったのが突き放されてしまった原因かなと思います。3セットマッチだったらファイト出来ていたと思うんですけど、後のことを考えてしまって、温存したプレーをしてしまって、ゲームメークを間違えたかなと思います。そのあと取り返しのつかないことになってしまったので・・・(笑)。試合中に「この負けが次に生きるように頑張っていこう」って言われました(笑)。第4セットで0−4になったぐらいで。しっかり反省して、来年出させてもらったら頑張りたいですね。

千頭 でもそのあと今村選手にリベンジしたんですよ。6−3、6-2で。かっこいいですね、彼。

白石 関東オープンで当たったんですけど、それはJOPのモチベとか、サーフェスの状態とか、0−6、0−6の後だったので(笑)。僕の方が気合いが入っていたのも噛み合って勝てただけなので。多分今村くんが来年の早慶戦でもやる気あると思いますし、来年もし早慶戦でやる機会があれば、いい試合をしたいですね。 でもS1とS2は昇平さんと優之介さんが入ると思うので。

千頭 言ってることが寮と違うんですよね。こういう場面では謙虚なんですけど、そうじゃないとビッグマウス白石なので。「俺は早稲田の宝だ」みたいな。

丹下 トレジャーオブ早稲田だっけ。

千頭 でもそういう強い気持ちを持っているので、期待したいですね(笑)。

白石 そういうノリです。

――初めての早慶戦の雰囲気はいかがでしたか

白石  早慶戦の雰囲気は凄かったですね、緊張しました。その1週間前に春関で見ているので、あんなに頑張るんだっていう、言い方があっているかわからないんですけど。ポイントとかも関係ないですし、賞金もないし、名誉だけじゃないですか。それであそこまでファイトしているっていうことはそれだけの意味や価値があるだなっていうのを感じたので、緊張しましたし、それに少し押されました。初めて試合をしていて怖くなりました。0−6、0−6だったら絶対言われるし、言われたし(笑)。初めて試合中何も考えられなくなってしまいましたね。早慶戦や団体戦は怖さもあるなと感じました。

「ライバル意識とかはなかった」(白石)

ルーキーながら早大の主力として活躍する白石

――千頭選手と白石選手はダブルスのペアを組んでいますが、ペアとしての印象は

白石 気を使わずに組むことができるっていうのは組む上で一番重要なことだと思うので、気楽にダブルスできているのでやりやすいと思います。僕と丹下で2年間全日本とかで組んでいたこともあったんですけど、その時もゆるくやりやすかったので、気楽にやるのがやりやすいですね。

千頭 白石はスーパープラス思考なので、自分をマイナスにいうことはなくて。試合でどんなに悪い状況でもプラス思考すぎるんですけど、それはネガティブになるよりはいいことなんじゃないですかね。寮でもスーパープラス思考なので、いきのいいポジティブな1年生だなという印象ですね。テニスはなんでもできると思うので、なにもいうことはないですね。

――白石選手と丹下選手は初めて会ったときのことを覚えていますか

丹下 僕の記憶だと10歳の時に会いましたね。可愛い顔をしていました(笑)。

白石 団体でも個人でもめっちゃ当たってますね。1年で6回ぐらい当たったこともあります。でも僕結構負けてますよ。でもあまりライバル意識はないですね。

丹下 確かにあまりないですね。高校の時から仲が良かったので、今同じチームになったから改めて仲良くなるということはないですね。

白石 ジュニアの頃はシングルスで当たって、その後すぐタブルスを組むとか結構あるあるだったので、ライバル意識とかはなかったです。

――お互いの印象はいかがですか

丹下 自信に満ちあふれていますね。僕は自分よりも強い相手と試合すると縮こまっちゃうタイプなんですけど、彼はそういう相手や環境であっても堂々としていているので、そこは尊敬していますね。

白石 真面目ですね。なんだかんだ(笑)。今まで環境は違ったので、私生活とか一緒になることはなかったんですけど、大学でも仕事はちゃんとこなすし、時間とかもしっかりしているので、そこは学ばなきゃいけないですね。あとは思っていたよりも変ですね。オンとオフがしっかりしているというのは同期の中では一番だと思います。

――千頭選手の先輩としての印象は

白石 一番楽ですね。関わっていて。

千頭  しばきます。

丹下  って言ってしばかないです。オラついているけど根は優しいので。

千頭 わかってんじゃん。

白石 多分結局なんでも許されるから(笑)。テニスをすることが優先という考え方は似ていると思うので、上級生になってもこうなるかはわからないんですけど、その部分は共通しているかなと思います。

――オフの日はどのようなことをしていますか

丹下 オフは積極的に遊びたいですね。夏っぽいことをしたいです。

千頭 私生活は最高に楽しくいきたいですね!

白石 私生活はしっかり早寝早起きをして。やっぱりオフだからと言って、アスリートとして過ごさないといけないと思います。生活リズムから整えて、オフだからといって夜中まで遊んでいるのはいけないと思いますし、オフだからこそ早寝早起きをしっかりとして、習慣づけて。私生活はテニスを良くするためにあると思っているので、ストレスが溜まっていたらワイワイ遊んで。

千頭 こんなこと言っていますけど、普通に夜とかカラオケ行ってますからね(笑)。

――オススメの部員はいらっしゃいますか

千頭 僕オススメの部員言っていいですか。池田(康隆)くんです。スーパーファンキーです。かっこいいです。日本語より英語の方が話せるんですよ。

丹下 オススメの先輩は堀さんです。僕の師匠です。恋愛観を彼から学びました(笑)。貪欲に自分からアクションを起こすっていうことを学びました。

白石 田中優之介さんですね。朝が強いのがすごいなと思います。優之介さん朝めっちゃ元気なんですよ。7時から朝練なんですけど、7時からあのマックスの感じで来ますからね。すごくないですか。僕は朝弱いので、すごいなと思いますね。

「自分のできることをしっかりと」(丹下)

初の対談となった丹下

――それぞれ春関の結果はどう捉えていますか

千頭 正直納得はしていないです。もちろん出る大会は優勝したいですし。シングルスはベスト8だったんですけど、それが関東予選でよかったかなと思います。インカレでその結果を超えて笑って終われれば。終わり良ければすべて良しなので。インカレ優勝したいと思います。

丹下 単複ともに早稲田の選手に負けたんですけど、同士討ちはやっぱりお互い手の内を知っている中での試合だったので。僕はバックバ苦手で、その弱点を狙われたかなという印象でしたね。とりあえず予選ですけどインカレには行けたので、インカレでは頑張りたいと思います。

白石 正直勝つ気でやっていました。インカレ決まっているからとか、先輩だからとかなしに、遠慮しないようにファイトしたんですけど、優之介さんの武器であるサーブが良かったので、それでブレークができなくて。ファイナルセットもチャンスはあったんですけど、そこでしっかりファーストサーブとかを入れてきたので、そこはさすがだなという部分ですね。自分ももっとサーブを改善しないとけないと感じましたし、守っているだけでは競り勝てないと感じました。インカレではもし当たった時は自分から攻めて勝ちたいなと思いますし、当たらなかったとしても優勝目指して頑張っていきたいと思います。

――春のシーズン後はここまでどのような取り組みをしてきましたか

白石 個人的になると今ラケットで悩んでいるんですけど。テニスは悪くないので、あとは体調管理ですね、それだけです。

千頭 自分なりに計画を立てて、細かく書き出テニスが一番いい方向に向かうように考えて取り組んでいるので、それが今振り返ってみてできる限りのことはできたと思うので。試合にもいっぱい出ましたし、大学の最高峰であるインカレで最後まで勝ち残れるように頑張ります。

丹下 僕は早慶戦でボーラーとして参加させていただいたんですけど、高校までは自分がサポートしてもらう側だったので、サポート側の大変さがわかりましたし、感謝の気持ちを改めて感じました。試合に出たくても出られない人もいるので、インカレは予選からですけど自分のできることをしっかりと頑張っていこうと思います。テニスではポジションを前に上げてタイミングを早く攻めていくことを意識したいと思います。

――岐阜での戦いに向け、意識することはありますか

丹下 岐阜はコートが遅いっていうのを聞くので、根気勝負で我慢して積極的にアグレッシブにいきたいと思います。

千頭 もう3回目なんですけど、暑くて、球足が遅いので、誰よりも根気強く、我慢強くいくことを心掛けています。

白石 タフなのは慣れてはいるんですけど、今回シードいただいて一回戦がないので、温存するのではなくて、全部マックスで臨んで乗り越えられるぐらいのコンディション調整をしていきたいです。

――インカレではどのようなプレーに注目して欲しいですか

千頭 根気強く。

白石 エンターテイナー。ボレーだったり、ドロップだったり、吠えたり、観客を楽しませる。盛り上げることはできると思うので、見ている人を楽しませるプレーができるように頑張ります。

丹下 爆裂フォアハンドで。

白石 炸裂ダイレクトフェンスでいいじゃん(笑)。

――最後に、インカレへ向けての意気込みを一言お願いします

白石 単複で優勝できるように、1年生はノンプレできると思うので、チャンスだと思って、行けるところまで行きたいと思います

千頭 僕は目標は言わないタイプなので、内緒っていうことにしておいてください(笑)。

丹下 単複優勝でお願いします。

――ありがとうございました!

(取材・編集 林大貴)

◆千頭昇平(ちかみ・しょうへい)(※写真1枚目)

1998(平10)年10月22日生まれ。175センチ。愛知・誉高出身。スポーツ科学部3年。今季の主な成績は関東学生トーナメント男子シングルスベスト8、ダブルスベスト4。

◆白石光(しらいし・ひかる)(※写真2枚目)

千葉・秀明八千代高出身。170センチ。スポーツ科学部1年。高校時代の主な実績は2018年インターハイシングルス優勝、ダブルス優勝、団体優勝。

◆丹下将太(たんげ・しょうた)(※写真3枚目)

東京・早実高出身。教育学部1年。175センチ。高校時代の主な実績は2018年インターハイ団体準優勝、全国選抜団体準優勝。

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