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バスケットボール部

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2019.06.10

【連載】早慶戦直前主将副将対談 早大・内山未悠&細貝野乃花×慶大・梅木理沙&重増志保

 第77回早慶バスケットボール定期戦(早慶戦)まであと2週間。早大のF内山未悠主将(社4=愛知・桜花学園)とF細貝野乃花副将(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)、慶大のF梅木理沙主将(経4=神奈川・慶應義塾女)とF重増志保副将(環4=東京・玉川聖学院)の4人で早慶主将副将対談を行なった。チームを引っ張る4人には、現在のチームの雰囲気や各々が持つ早慶戦への思いなどを伺った。

※この取材は4月30日に行われたものです。

昨シーズンを振り返って

取材は終始和やかなムードで進んだ

――昨シーズンを振り返って

内山 私たちは目標に届かなくて悔しいシーズンでした。やっぱり1年を通して成長し続けることができなくて、課題がたくさん見つかったシーズンだったと思います。逆に言うと、その経験を生かしてばねになる1年でもあったと思います。しっかり今年につなげていきたいです。

細貝 悔しいシーズンだなと思います。リーグ戦(関東大学女子リーグ戦)で優勝したにも関わらず、インカレ(全日本大学選手権)で悔しい結果に終わってしまったので、今年こそはインカレで優勝したいという思いが強いです。インカレで絶対優勝して笑って終わりたいと思っています。

梅木 昨シーズンは3部リーグに昇格するというのが目標だったので、それを達成できたので良かったと思います。ただ、今シーズンは上がったばかりなので、3部リーグの中でどのように戦って行くのかが課題になっていくのかなと思います。

重増 昨シーズンは4部リーグでの試合が多かったので、チーム全員が出られる試合もあったのですが、今シーズンは出られる試合も限られてくると思うので、その中でどのように戦っていけばいいのかということも課題だなと思います。

――早慶でお互いの印象を教えてください

内山 (関東学生選抜のため)昨年の早慶戦に出られなかったので、試合を通しての印象はないのですが、例年楽しくバスケットをされていると思っています。1ゲームを通してずっと諦めずにボールを追いかけて、バスケットが好きで楽しんでいる姿が印象に残っています。

細貝 ムウ(内山)も言ってくれたんですけど、元気さや明るさが伝わってきます。1プレー1プレーの一生懸命さが早稲田にはないものを持っていると思います。私も見ている人に何か伝わるものがあればいいなと思っているので、毎回見るたびに尊敬しています。

梅木 もう圧倒的な王者ですよ。うまい人たちの当たり前としてあるものにプラスして下手な人たちができることも積み上げているのがすごいと思います。強くて気を抜いていてくれていたら、こちらも隙を突くことはできるのですが、そういう隙すら見せないところがさすが1位だなと思います。

重増 今まであまり早稲田との試合に出たことがなかったのですが、この前六大学の試合で初めてちゃんと出て「ほんとにうまいチームってこういうチームなんだ」と身を持って体感しました。プレーとかもそうなんですけど、少しでも気を抜いたらすぐボールを取られてしまいます。目の前にボールがあったら気づいたら無くなっている感覚です。

一同 (笑)

重増 なんて言ったらいいかわかんないですけど…。(笑)気を抜ける瞬間がないです。

――新チームはどんなチームですか

内山 いい意味でバラバラだと思います。個性が一人一人、一学年ごとに違ってそれが今まだ全員の良さを完全に引き出してまとまることができてないのですが、良さがそれぞれにあると感じています。全員の良さを引き出すことが4年生の役目だと思うので、それを引き出してより強いチームにしていきたいと思います。

細貝 今年4年生がメインで試合に出ることが多いんですけど、自分たちの学年が人数の半分を占めているので、自覚や責任が出てきていると思います。これからももっと責任を持ってやっていかなきゃいけないと思いますが、そこにいかに下級生を巻き込むかというのが課題になっていくと思います。今年のチームは去年と比べて発言や発信を全員でやろうと意識しているので、明るさや声などが試合中につながっていると思います。

梅木 昨年はコート上で全員一体となって戦うのが表しやすかったのですが、今年は全員で立つのが難しいので、全員でどうやって戦うのか今模索中です。これからできたらいいと思います。コート上で戦う人数もできれば全員にしていきたいので、少しでも上手くなれたらいいなと思います。

重増 新シーズン始まってから練習中に学年を超えて発言してくれる子が増えたと思っています。そこがいいところだと思います。個人個人が練習中に考えていることを発信してくれているので、それに対してチームが反応していいように体現していけたらいいなと思います。

――主将・副将に就任されてみてここまでの感想はどうですか

梅木 なってみないとわかんないことがあまりにも多すぎる。

内山 たしかに(笑)

梅木 今まで1年生の時の4年生とかいっぱいいたじゃないですか。でも後輩も変わってきているから、自分なりのかたちを見つけないといけないと思います。主将になってみて、「あの先輩のあの言葉ってこういう意味だったのかな」と、1〜3年生の自分とは違う受け取り方になっています。ということは自分が今伝えていることはみんなが主将になってみたいと分からないことだったら意味がないので、分かるように伝えるようにしています。こうやって今の1〜3年生や同期たちにどう伝えたらいいのか考えるのは難しくもあり、多分自分が成長できる部分だと思います。最後の一年間楽しみながらやっていきたいです。

重増 副将をやってみて感じたのは、副将ってやるべき明確な役目があるわけではないということです。主将がチームに向けて何かを言った時に、試合や練習中のチームの雰囲気を見て、足りないことがあったらなんでもやらなきゃいけないのが副将なのかなと思います。今は自分ができることや得意だと思う行動の範囲でしか行動できてないと思っているのですが、チームが成長していくために必要なことをやっていくべきなのかなと思います。

内山 私は2つあるんですけど、1つ目が今までにない責任感を感じるなということです。昨年もスターターとして出させていただいて、スタートとしての責任を感じていたはずでした。ですが、最高学年になって主将となってみると、今まで先輩や監督に頼っていた部分が全くなくて、自分や同期に頼るしかなくなったので、自分たちが全部背負っていかなければならないと思いました。いい覚悟を持つことになったので、自分が成長できるところかなと考えています。もう1つは同期のありがたさを感じたことです。今まで同期で何かチームのためにすることがあまりなかったので、4年生になって(チームのために協力することが)とても増えました。監督やヘッドコーチも練習に毎日来られるわけではないので、練習を作るのも試合に向けて意識を作るのも頼れるのは同期しかいなくて本当に頼もしいし、9人いてよかったなと改めて感じられました。

細貝 副将になってというよりかは4年生としての自覚ができました。コート上で、プレーで引っ張る面や声で引っ張る面など、たとえ自分のプレーがうまくいかなくても声を出し続けなければいけないし、下を向いてはいけないと思っています。4年生としてどうやってチームにいい影響を与えられるか、下級生や4年生もどうやったらうまく巻き込めるかをシーズンインしてから3ヶ月ほど考えるようになりました。主将が頼もしいので、すごく助けられています。

――これからこんなチームにしたい!という目標などはありますか

内山 インカレで優勝するチームです。技術もチームメイトとのつながりも強いチームにしていきたいです。絶対にもう悔し涙を流したくないので、最後にみんなで笑って終われる強いチームを作っていきたいと思います。

細貝 今まで悔しい思いを三年間してきて、それぞれいろんな思いがあると思います。最後花を咲かせられるようにがんばります。

梅木 私たちも昨年3部リーグに上がってうれし涙を流したはずなんですけど、その中でひとりひとり悔し涙を流した人もいると思うので、そういう人たちを含めた全員がこのチームに関われて良かったとか、このチームで勝てて良かったとかなど、同じ気持ちで最後終われるようにしたいです。

重増 今年のチームは『信頼』という言葉を大切にしています。リーグ戦で3部の試合は厳しい試合が続くと思うんですけど、その中でいかにチーム力を高めていけるか、厳しい状況になったときにチームで団結してどういう風に乗り越えていけるかということがすごく課題だと思います。チーム内のつながりや応援してくださる方とのつながりを大切にしていきたいです。

思い出の早慶戦

小学校5年生の時から早慶戦に憧れていた梅木

――昨年の早慶戦を振り返っていかがですか

細貝 今まで代々木で開催されていたのが、大田区で開催されたので知っている大学の友達などが来てくれなかったなという寂しさがありました。今年は初めての早稲田アリーナでできるので、友達をたくさん呼んで盛り上がれたらいいなと思います。

梅木 小学校5年生で早慶戦を見に行ったときに、早稲田のスタートの選手が間違えてサイン入りボールを慶應側に投げちゃったんですよ。それをたまたま私がキャッチしてすごく興奮しました。家に帰ると、「私は将来これを投げたい」と日記に書いていました。昨年はそれを楽しみにしていたんですけど、けがをして試合に出られませんでした。それなのに、サインボールを投げるという一番悔しい思いをしたので私事ですが、小学校5年生の思いを背負いながらやりたいです。また早稲田アリーナでの初めての試合となるので、こちらはアウェーですが、一緒に盛り上がれたらいいなと思います。

重増 私も去年は試合に出られなかったんですけど、大田区のアリーナがいつもと違って観客との距離が近いように感じました。観客の人たちの声で心が熱くなった印象があります。今年で最後の早慶戦になるので、早稲田と一緒に新しい体育館で観客の方達と一緒に盛り上がれる早慶戦にしたいなと思います。

初めての早稲田アリーナでの早慶戦

早稲田アリーナでの初開催にたくさんの知り合いが来てくれることが楽しみと言う内山(写真左)と細貝

――内山さんは早慶戦が早稲田アリーナで開催されることについてどんな気持ちですか

内山 トーナメント、リーグ戦、インカレなどの試合がある中で、これほど盛り上がれる試合はないと思っています。たくさんの人が見に来てくれて、個人的にも友人やお世話になった方が来てくれるのはめったにないですね。そんな環境に感謝して新しい体育館で1回目というのは記念すべき大会なので、責任も持ちつつ、楽しんでやっていきたいです。

――早慶戦で意識したい点などはありますか

内山 内容にはもっとこだわっていきたいです。勝ち負けよりもみんなが出られる試合なので、一人一人がチーム目標や自分の目標にこだわって、点差よりも内容にこだわらないと意義のあるものにならないと思っています。より内容の濃いものにしていきたいです。

細貝 4年生はラストだし、楽しんでやっていきたいです。見ている人が見に来てよかったなと思ってもらえるような勝ち負けではなく内容にこだわっていきたいですね。

梅木 早稲田と慶應じゃなかったらたぶんやらなかった相手だと思います。試合できることに感謝しながら、挑戦者の気持ちを忘れずに自分たちのできることは全部出し切りたいです。また、リーグ戦前最後の公式戦なので、終わり方も大事にしてしっかり内容にこだわっていきたいです。泥臭いところを見て応援してよかったと思ってもらえるようにしたいです。

重増 早稲田から学べることを学んで自分たちのどんな部分が通用するのかを試して、収穫がある試合にしたいです。また普段から応援してくださる方もいっぱい来るので、そういう人たちに対して見に来てよかったなと思ってもらえる試合にしたいです。

――相手チームでどなたか警戒する選手はいますか

内山 やっぱりキャプテンかな(笑)。一番ムードメーカーなのでここを盛り上げさせちゃうとちょっと警戒しなきゃいけなくなるので、賑やかなキャラを封じ込めさせられるようにしたいです。

梅木 私も主将ですね。私実は一回マッチアップしているんですよ。2個上の代の六大学の試合でマッチアップしていました。重増が「顔がかわいい」とずっと言っていて、だから早稲田の主将だれかな?という話になった時も「あのかわいい子だ!」と話していました。まあでも主将がチームを引っ張っていると思うので、頑張ります。

――自分のチームでキーマンになるのはどなたですか

梅木 試合でキーマンになるのは2年の眞尾瞳ちゃんかなと思います。去年も出ていて結構点を取っていました。コート上はその子ですが、ゲームメイクや雰囲気づくりでキーマンになる人はいっぱいいます。

内山 4年生の背番号1番・安藤友里恵(スポ4=愛知・西春)です。彼女もチームの雰囲気作りや、元気の源なのです。早慶戦ではコート上で元気に走り回っている姿がみんなを活気付けてくれると思います。またご家族みんな早稲田愛が強いので、早慶戦は親族揃って見に来てくれると思うので、気合いが入っているはずです。

――自分のここを見てほしい!ところはありますか

内山 私はプレーよりも姿勢を見て欲しいです。これほどたくさんのお世話になった人たちに見てもらえる試合はないので、感謝を伝えたり、楽しんでプレーしたりする姿を見せたいです。楽しんで仲間のことを全力で応援している姿を見てほしいなと思いますね。

細貝 自分も楽しんでいる姿を一番見て欲しいと思います。バスケを知らない人が見に来た時に、「あの5番の子が楽しそうにプレーしているように見えるね」と思ってもらえるように、伝わればいいなと思います。プレーではスリーポイントが好きで得意なので、しっかり楽しむところは楽しんで、シュート打つところは集中して、オンとオフしっかりしながらシュートをバシバシ決めていきたいです。

梅木 本当に見るのもやるのも早慶戦大好きなんですよ。もちろん相手は早稲田だし、できることをやらなきゃいけないんですけど、このチームがやりたいことってこういうことなんだろうなというのを体現していきたいです。そして楽しむのは私も同じです。めちゃくちゃ笑いながらやっているので、気持ち悪いと思うかもしれませんが、笑って楽しみながらやっていきたいです。

重増 コートの中では慶應らしさを出していきたいです。慶應のサークルの子や、医学部体育会の人たちもたくさん来るので、慶應の代表としてどういう風に戦っていくのかを体現していきたいと思うので、そこを見て欲しいです。

――早慶戦への意気込みをお願いします

内山 自分たちの最後の早慶戦でもあるし、早稲田アリーナでの初めての早慶戦でもあると思うので、チーム全員で楽しんで内容にこだわって勝ちにいきたいと思います。

細貝 最後でもあるし、早稲田アリーナでやる最初の早慶戦でもあるし、令和最初の早慶戦だと思うので、しっかり歴史に残せるようなプレーをできるように頑張ります。

梅木 最後の早慶戦なので、見に来てくださる方に何か響くようなプレーをしつつ、しっかり自分たちのできることをやりきって、いい早慶戦にしたいです。

重増 最後の早慶戦なので後悔がないように、コート上でもベンチ内でも自分ができることを全力でやって、応援してくださる方に日々の感謝を伝えられるように頑張ります。

――ありがとうございました!

(取材・編集 瀧上恵利)

最後まで全力プレーで観客を沸かせます

◆内山未悠(うちやま・みゆ)(※写真中央左)

1997(平9)年12月19日生まれ。173センチ。愛知・桜花学園高出身。社会科学部4年。主将として臨む早慶戦は、今までお世話になった人に感謝の気持ちを表現します。

◆細貝野乃花(ほそかい・ののか)(※写真左)

1997(平9)年8月26日生まれ。167センチ。愛媛・聖カタリナ女高出身。スポーツ科学部4年。持ち前のスリーポイントシュートで、チームを勝利に導きます。

◆梅木理沙(うめき・りさ)(※写真中央右)

1997(平9)年9月3日生まれ。166センチ。神奈川・慶応義塾女子高出身。経済学部4年。憧れの早慶戦の舞台では、どんな時でも笑顔でプレーします。

◆重増志保(しげます・しほ)(※写真右)

1997(平9)年10月29日生まれ。162センチ。東京・玉川聖学院高出身。環境情報学部4年。コート上でもベンチ内でも慶應を支え、観客の人たちと一緒に盛り上がれる早慶戦にします。

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