ヨット部

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2018.10.30

【連載】全日本インカレ直前特集『Before the Wind』第1回 小泉凱皇×西村宗至朗×蜂須賀晋之介

 第1回は早大が誇るルーキー対談。3人は1年生ながら、6月に行われた関東学生個人選手権を勝ち抜き、全日本学生個人選手権に出場するなど早くも早大の主力として活躍している。今後も注目の早大に進学した理由や学年の雰囲気、そして初めて臨む全日本学生選手権への意気込みを伺った。

※この取材は10月15日に行われたものです。

「ワセダでしかやりたくない」(西村)

早大入学以前の交流について語る西村

――みなさんは入学前から面識があったのですか

一同 はい。

――ヨットの大会で顔を合わせていたということでしょうか

西村 小学校からヨットをやっていて、活動してた場所とか出身も違うんですけど、全国大会とかで会う感じでした。同じ学年で同じようなレベルでずっと一緒にやってきたので、小さいときから一緒です。

――入学する前のお互いの印象は

小泉  (西村、蜂須賀に対して)速い。速い。

西村 小学校からやってて、中学校くらいまでは1人乗りのヨットに乗ってたんですけど、高校になってからヨット部のある高校に3人とも進学してたので、そこのヨット部に入って。高校は主にはインターハイとか国体とか全日本選手権とかあったんですけど。小学校で乗ってるときは速い遅いっていう印象よりもみんなでわいわいやってたんですけど、高校になるとライバル意識が出てきます。インターハイでは違う種目で出てたので被ってなかったんですけど、でも2人とも強豪校やったんで。多分清風が日本で一番練習量が少なかったんですよね。週に1回、日曜日しか練習する日がなくて。一方でこっち(他の二人)は毎日乗ってるので。ヨットに乗ってる時間が圧倒的に少ないので、大学で一緒にできるのは楽しみでしたけど、ライバル意識は大学でもそのまま引き継いでます。

蜂須賀  強いやつがいっぱいいるので、自分がレギュラーなれたらいいなって入学前は思ってました。高校を霞ヶ浦高校に選んだ理由が、九州にもうひとつ行きたい高校があって、地元で一緒にヨットやってた子が九州に行っちゃったんですけど、霞ヶ浦高校の先生に「入ったら、最初からインターハイにも出させてやるし、いい船も使わせてくれるし、良いセールも使わせてくれる」って言われて入りました。でも今レースメンバーに選ばれないとレースにも出させてもらえないし、積める経験値に差が出てきちゃうというのが、自分はもっと頑張んないといけないかなと思って。与えられるっていうよりは求めていかないと上には上がれないなって感じてます。

小泉 僕は高3になるまでそんなに大した成績は残してなくて、この2人はもう高1高2の時から上を走っている選手で、高3にやっと同じ土台に上がれたかなって感じです。大学入る前から強い人たちが仲間になって頼もしいなと思ってましたけど、レギュラー争いがすごく大変になって。僕元々スナイプだったんで、そのときは蜂須賀が470乗ってることが結構アドバンテージだなと思ってたんですけど、高3の時からジュニアワールドとか出てたので。スナイプに乗るってなったときはそんなに気にしてなかったけど470に変わったときにすごい差だなって、思いました。

西村 僕もそれは思いました。高校の時から(蜂須賀は)470に乗ってたんで。大学入ったら即戦力になるだろうなと思ってました。

――早大への進学を決めた理由は

西村 ヨットの面と学業面2つ理由があります。ヨットの面では高校の時からずっと早稲田大学ヨット部のSNSを見ていて、強いのも知ってたので、ワセダでやりたいなと思っていて。ヨットやるならワセダでしかやりたくないなと思っていました。あと学業面で、将来の夢が教師になりたくて、教育学部に行きたいなと思っていて、教育学部があってヨットもできてというのを考えて、ワセダは教育学部もあるので。ってなってたんですけど、自己推薦入試で教育学部と社会科学部とスポーツ科学部とチャレンジして、教育学部は落ちちゃって、いま結局社会科学部です。大学入ってからいろいろ学業に関しては考え方が変わるだろうなと思ってたんでとりあえず入学した感じです。

蜂須賀 強いメンバーの中で練習したら強くなれるかなというのと、スポーツ推薦で入るというのしか僕は選択肢がなかったんですけど、そもそも体動かすのも好きですし、体の仕組みにも興味があってスポーツ科学部でも学べることは多いだろうなと思って入りました。

小泉  僕の一番の決め手は一番上の兄がワセダで、2013年の小戸インカレを見に行ったときにワセダに行きたいなと思い始めて。それまで大学ヨット界のこと全然興味なかったんですけど、そこからいろいろ大学ヨットの話を聞いて、やるんだったら一番強いところでしっかりやり遂げたいなと思ってワセダに入りました。

――ヨットを始めたきっかけは

西村  元々父親が大学でウインドサーフィンをやってて、ヨット始めたのは小1で、6歳からやってるんですけど、でも初めは自分からじゃなくて無理矢理連れて行かれた感じです。住まいは大阪なんですけど、大阪にはヨットクラブがなかったんで兵庫県のジュニアクラブに連れて行かれた感じです。初めは泣きながらやってました。僕はたぶん2、3年くらい泣きながらやってて(笑)。多分風が吹いたりして怖いんでしょうね。でも辞めたいと思ったことはなかったです。

蜂須賀  僕はお父さんが友達たちとクルーザーでレースとかしてたんですけど、僕はそれを見に行って、小さい子がヨットを体験してるところに連れていかれて、乗ってみて。そしたら次の週から週末はヨット乗るみたいな風になりました。最初の2年くらいは面白いって感じたことはなくて、ただ遠くに知り合いができるのがヨットを続けてた理由で、2年くらい経ってから賞状もらえたりして楽しいのかなみたいな感じで続けてます。

小泉  僕は兄の影響で。練習とか試合の場所に付いて行って。ずっと続けてこれたのは全国各地にいろんな友達ができて、試合のたびにそこで会えるっていうのがモチベーションだったっていうか。小学校の頃とかは本気でやってなくて、友達と会うのが楽しみで続けてきたって感じです。

――早大に実際に入学してみて、部の雰囲気はいかがですか

小泉 僕の場合は兄から聞いてて、練習時間がとんでもないっていうことだけは聞いてました。聞いてたけど想像以上にとんでもない練習時間。覚悟はしてたけど結構びっくりしたというか。やっぱり強豪校はすごいなって感じました。

西村  僕もそれは感じました。(高校の時は)週に1回やで(笑)。さすがにこんなに多いとは思ってなかったので、大丈夫かなと思ってたんですけど、まあなんとか。

蜂須賀 僕は練習時間が長いのは平気なんですけど、高校の時は最初からレギュラーだったようなもので、先生以外の人には怒られたりしないし、自分に指示をしてくる人はいなかったので、部の雰囲気は新鮮です。でもこの状況を乗り越えたら自分も一皮むけて強くなれるのかなって思ってます。

小泉 あと、ヨットってどうしてもお金がかかっちゃうんで、高校の時は先生とか学校がお金を出してくれたりするっていうのがすごく大きかったです。だから今まで以上に道具の大切さと周りの支えが大学に入ってからわかりました。やっぱり恵まれてたんだな、と。高校の時はセールとかを1年に何本も新しいのを使ってた時とかあったんですけど、道具の大切さを改めて高校の時以上に感じてます。

西村  工具とかも自分で使ってたのを全部兵庫に置いてきちゃいました。部の(工具を)使えると思ったら各自必要で…。

――部の雰囲気はいかがですか

小泉 1年生から4年生までが、体育会ですけどそんなピリピリしたっていう感じではないです。上級生が、1、2年生が言いたいことを言える部の雰囲気をつくってくださってるので、思ったことを言いやすい。それをちゃんと受け止めてくれて上級生が考えてフィードバックしてくれるので。結構自由にやらせてもらってるのかなと思います。

西村  今年は他の学年よりも僕らセレクションが多いので、未経験者の子がちゃんと入ってきてくれるのかなって初め不安だったんですけど、みんな入ってきてくれて、今も他のヨット以外の下級生の仕事とかもうまくできてるかなと。それも先輩たちがアドバイスしてくれています。

――いま話にあったように未経験者も半数くらいいますが、1年生の学年の雰囲気はいかがですか

蜂須賀 割といいんじゃない?組織としては結構うまいこと成り立ってると思います。みんながみんないい思いをしてるかどうかっていったらそうではないですけど、結構潤滑に作業は進めたりしてるかなと思ってます。

「同期に助けられている」(小泉)

高校と大学との違いについて話す小泉

――オフの日にどこかに遊びに行ったりご飯を食べに行ったりはしますか

小泉  僕は結構、遊びに行ったりします。きのうも部活帰りに江の島でご飯を食べました。しゃべってるだけで楽しいですね。

西村 僕は本キャン(早稲田キャンパス)で、元々知ってたやつらがスポ科で所沢キャンパスなのでちょっと離れてるっていうのもありますけど、でもこいつ(小泉)はしょっちゅう泊まりには来ますね。

蜂須賀 部活の帰りとかはご飯とか行くんですけど、オフの日は自分だけの時間を設けたいなと思っています。

――オフの日の過ごし方は

小泉  最近オフがなさ過ぎてわかんないですね。

蜂須賀  うん。忘れた。

西村 疲労回復優先ですね。

小泉 とりあえず11時くらいまでは寝てます。お兄ちゃんがいたらサーフィンに行ったりします。1人ではあんまり行かないですね。

――学業との両立は大変ですか

蜂須賀 僕は要領がつかめていないので。科目登録のシステムを理解してなくて。前期は先輩にやってもらって、後期そのままいけると思って何もしてなかったら、気づいたら科目登録期間が終わってて。自分の希望した科目だけ登録できるのかなって思ったんですけど、2次登録や3次登録ではもうその科目が埋まっていました。だから学校に行くのは週に2回とかです。ちょっと少なめですね。

西村 両立は確かに大変ですけど、僕は高校の時も学業の方に重点的にならざるを得なかったので、大学の授業は高校と比べて違うので楽しいです。僕は勉強が楽しくないなとはあんまり思わないので、なんとかやってる感じです。

小泉 僕はちゃんと行ってるので、単位はちゃんと取れてるんですけど、単位は取れてるくらいです。楽単ばっかり入れてるので、今後きつくなるかもしれないですけど、今のところは大丈夫です。

――休日に合宿所に行って練習されていますが、合宿所生活には慣れましたか

一同 慣れましたね。

西村 狭い。普通に4、5人で暮らすような家に40人が入ってるんで(笑)。狭いですけど、慣れじゃない?

小泉 慣れたら全然何とも思わない。最初はびっくりしました。

――1年生は当番などがあると思いますが

蜂須賀 (1年生は)人数がいるので、回ってくる時もあるんですけど、もう慣れたよね?

西村  いまの2年生の先輩は少ない代で、そのときの辛さを聞かされてるんで(笑)。だからそれに比べたら(辛くない)。

小泉 同期に結構助けられてますね。試合の時とかに朝の当番を替わってくれたり、自分たちがミーティングしてるときに他の仕事やってくれてたりするので。人数多いからできてることなんですけど、すごい助けられてるなと思います。

――大学生になって初めての夏合宿があったと思いますが、いかがでしたか

蜂須賀 そういえばもう終わっちゃったね。

西村 あっという間やなと思いました。試合が多かったっていうのもあるけど。

小泉 先輩たちからきついって聞いてたんですけど、僕的には結構あっという間に過ぎたと思いました。次から次へと試合があるので、反省してそこでまたすぐ大会って感じでした。

――夏合宿中の大会などを通して成長したと感じる部分はありますか

蜂須賀 1日の作業をこなす集中力が上がったと思います。一生懸命やってたら1週間くらいポンって終わってるみたいな。

西村 部活の時間自がすごくタイトなので。海の上っていうより陸の上で高校に比べて素早く動くようになったかなって。

小泉  陸の上での作業は慣れてきたっていうのもあるし、結構早くなったんじゃないかなと思います。

――ヨットの技術面ではいかがですか

小泉 最初に乗ったときに比べて海の上で余裕がちょっとは生まれてきたのかなって思います。今までは一緒に乗ってる先輩に助けられて、ギリギリ周りを見ることができてたんですけど、最近ちょっと船を走らせることに慣れてきたというのがあって、落ち着いてレースに入れているのかなと思います。

西村  高校と船の種類が変わってるので、1年生のこの時期はとりあえず慣れるっていうのを意識してやってきてて。ある程度はコントロールできるようになってきたかなって思います。あとはレース特有の考え方は中学高校でやってきた戦術を使いながら、それプラスで大学で先輩たちから得た知識とか他の同期からもらった情報を活用している段階です。

蜂須賀  僕は技術的には高校の時とそんなに変わってなくて、高校の時みたいにこの人って与えられてクルーと頑張るんじゃんなくていろんな人と乗るので、前の人とできたことが次の人でできないとかということがあるので、クルーとのコミュニケーションを極力増やすようにしてます。

小泉 高校の時に比べて会話の量は圧倒的に増えましたね。あと、ミーティングのレベルが高いので、自分の知識がどんどんプラスされていって、今まで思ってたことが違ったりすることが3年生の田中さん(美紗樹、スポ3=大阪・関大第一)だったり、いろんな人からの情報をもらって、ここは違ったんだなと、自分の知識が夏合宿で増えたかなと感じます。

――ミーティングはどのように行われるのですか

蜂須賀 長いです(笑)。

西村 全体でその日のトラブルとかケースとかをまず話し合ってから、クラス別に分かれてミーティングする感じです。僕たち470級は470全体で情報共有して、ポジションごと、スキッパーとクルーに分かれましょうってなって話し合うかたちですね。それも途中から変わったよね?

蜂須賀 1か月くらい前?

西村 クラス別には分かれてたんですけど、より詳細に分かれるようになりました。

「いつも通りやれればいけるかな」(西村)

蜂須賀の言葉からはヨットへの強い思いが感じられた

――それでは全日本インカレの話に移ります。全日本インカレまで3週間切っていますが、いまの心境はいかがですか

西村 今季ずっとやってきて、いままだワセダは負けてない。結果だけ見るとうまいことできてるんですけど、まあ不安と言えば不安ですね。特に僕は秋イン(関東学生選手権)とかで結構足引っ張ってしまってるので、不安ですね。でも夏でやれることはやってきたと思うので。いっぱい乗りましたし。

蜂須賀 僕はレースに出られない分、他のレースに出てるメンバーに劣るんじゃないかっていうのがすごい不安です。

小泉 どんな気持ちで臨めばいいのかなっていうのはありますね。インカレ自体が初めてでどういう雰囲気なのかもわかってないし。関東ではワセダは結構勝ってるんですけど、実際に西の方の人たちがどれだけレベルアップしてきてるのかわかってないんで。自分の心の準備をどうやって今からしていけばいいのかなって感じです。

――インカレは初めてだと思いますが、インカレのイメージはありますか

小泉 団体戦は楽しみですね。僕たちの(高校)3年間だけ、高校界でもいろいろあって、それまでは団体だったんですけど、僕たちのときはデュエット優勝っていうのがなくて。3艇の合計点が大学の順位になるっていうシステム自体が初めてなので。

西村  経験したことはありますけど、大学から3艇出てそれが一斉にスタートするということで、レース自体では艇数がすごい多いので、要所要所の考え方が普通のレースとは変わってくるかなと思ってます。そこに対して今までやってきたことを大きく変えようとは思ってないですけど、チーム戦ってことも考えると、いろいろ工夫しないといけないのかなと思います。

蜂須賀 ワセダの人はコツコツ練習してて速いから、負けないんじゃないかなって思うんですけど、やっぱり関西とか九州の人は全国大会とかで会ってみると速い人がいたりするので、そこに対して普段どういうモチベーションで練習してるかとか、「勝ってるからいい」じゃなくて、常に探求心を持って練習していれば、勝てるんじゃないかなって思ってます。

――夏は蒲郡での合宿もありましたが、場所のイメージはつかめましたか

蜂須賀  行った時に(蒲郡で)予想されてる強風が吹いたのが最後の日だけで、毎日風がすごい弱くて、「何しに来たの」みたいな感じだったんですけど、でもいろんな海面で戦ってきたワセダだったら、大丈夫じゃないかなって思います。

西村 本番になってもどうなるかわからんしな。強風対策はしてますけど。過去にあった蒲郡の試合が全部毎日(強風が)吹いて、結構あれって異常やったらしいな。

蜂須賀  俺2月くらいに蒲郡に4週間連続で行ったけど、週に1回くらいしか風弱い日なくて全部(強風が)吹いてたよ。

西村 じゃあ吹くな。でも小学校の時とか何回か行ったことあるところなんで、大丈夫です。

――ご自身の調子はいかがですか

西村 僕はきのうおとといあった六大戦(秋季東京六大学定期戦)では結構走れたんで、この調子でいければいいかなと思います。クルーの秦さんともいっぱい乗ってきてコミュニケーションも取れてるので、あとは頑張って増量しましょうって言ってるだけです。お互い軽いので。

蜂須賀 レギュラーなれないっていう面で練習あるのみだなって思ってます。

小泉 そんな良くはないですけど、普通です。秋インでサポートボートに乗ってて、それで見て思ったことをきのうおとといでやってみて、もっといろいろ考えて乗らないといけないなって感じたくらいです。

――インカレに出るとしたら、ご自身の艇の役割は何だと思いますか

小泉  多分西村はレギュラーで、僕たちはレギュラーじゃないんですけど、替えられるってことは替えられる人がそんなに良くない順位でフィニッシュしたってことなので、僕が勝手に思ってるだけかもしれないですけど、交代する人の方が多分プレッシャーがすごくて、流れを変える感じで投入されるので、その時にしっかり前を走る。そう思ってますね。

蜂須賀 小泉と同じく替わるチャンスがあるなら、替えられるってことはその場の状況が悪いときだと思うので、その替えられる人がケガとかいうこともあると思うんで、その人に劣らない走りをできたらいいなって思ってます。

西村 とにかく大きく(順位を)崩さない走りが大切かなって思っています。自分の癖じゃないんですけど、トップとかはそんなに取れないんですよね。ただ安定して走れる力は他よりあるかなと思うんで、大きく崩さずにスコアまとめて、あとは元津さんと田中さんに引っ張ってもらう。この前の秋インの1日目はトラブルが結構多くて、悪い順位でフィニッシュしてしまったんですけど、その時にミーティングで美紗樹さんが「大きく崩さないで普通に走ってればいいから。あとは私たちに任せろ」って言ってくれたので、頼りになります。

――早大からインカレでのキーパーソンを一人挙げるとしたら、誰ですか

蜂須賀 西村宗至朗。

小泉 僕もそう思います。

――どういった面でそう感じますか

蜂須賀 1年生だから他の大学の人は宗至朗がどういう人間でどういう走りをするのか多分知らないと思います。1年生でレギュラーとしてインカレに出る大学は少ないと思うので。

小泉 初めての大会で普段の走りができたら速いんですけど、普段の走りができるかどうか。上の先輩は今まで体験して大会の雰囲気がわかってるので、1年生は知らないまま行って平常心を保っていけるのか。いつもクールなので多分(西村は)大丈夫だと思うんですけど。いつも通りの西村宗至朗が出れば大丈夫です。

西村 その話を聞くと、自分かもしれないです。秋インでトラブルとかケースが多かったのも焦っちゃったり結局メンタル的な原因が多かったので。海の上でいつも通りの自分じゃなくなると結果にも絶対それは付いてくるので、インカレで焦らずにやることが大事かなって思います。多分僕が足引っ張らないようにさえすれば。もちろんできるなら先輩たちを引っ張り上げたいんですけど、とりあえずは落ち着いていつも通りやれればいけるかなって。

――最後に全日本インカレに向けて意気込みをお願いします

西村 目標は総合優勝で、全員そっちの方向に向いてると思います。その中で僕は海に出るので、レースでしっかり成績を残すことと、陸では1年生としての役割をしっかりこなすことが大事かなと思います。

蜂須賀 総合優勝するのは目標なんですけど、スナイプと470が両方のクラスで優勝できたらなっていうのがあります。片方がよくて片方が2位とかいうときがあるので、しっかり勝ち切れたら、普段の練習も納得できるかなと思います。あとは選手がストレス感じないようにできればいいかなと思います。

小泉 もう優勝ですね。自分としては部の雰囲気を1年生から明るくしてって、普段の合宿所の生活とあまり変わらないような状況をつくって、程よい緊張感を持って、あとは自分たちに任された仕事を確実にやっていきたいなと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 加藤千咲)

思い思いの言葉を書いてくれました

◆小泉凱皇(こいずみ・がいおう)(※写真左)

2000(平12)年2月21日生まれのO型。170センチ。60キロ。山口・光高出身。スポーツ科学部1年。470級スキッパー。兄である、2015年度主将・小泉颯作(平28スポ卒=現東日本トヨタ自動車)の影響を受けて早大ヨット部を選んだという小泉選手。落ち着いた姿勢で質問に答えてくれました。

◆西村宗至朗(にしむら・そうしろう)(※写真中央)

1999(平11)年5月8日生まれ。170センチ。56キロ。大阪・清風高出身。社会科学部1年。470級スキッパー。1年生ながら関東春季学生選手権からレギュラーに抜てきされています。1年生ということで不安もあるようですが、「いつも通りなら大丈夫」と同期から背中を押されていた西村選手。全日本インカレでは上級生に引けを取らない走りを見せてくれることでしょう!

◆蜂須賀晋之介(はちすか・しんのすけ)(※写真右)

1999(平11)年9月3日生まれのB型。169センチ。64キロ。茨城・霞ケ浦高出身。スポーツ科学部1年。470級スキッパー。高校3年時の2017年度はJOCジュニアオリンピックカップ、総体、国体の3冠を達成した蜂須賀選手。レギュラーへの熱い思いが伝わってきました。

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