ラクロス部

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2018.10.26

【連載】関東ファイナル4直前特集『一戦必勝』 第3回 AT菊地智貴副将×AT尾花一輝×AT奥町遼太郎

 早大は1試合あたり11.8得点という圧倒的な攻撃力で関東学生リーグ戦ブロック戦を突破。その中心にいたのは、紛れもなくATの主力、AT菊地智貴副将(政経4=東京・早大学院)、AT尾花一輝(国教4=東京・早実)、AT奥町遼太郎(商4=東京・攻玉社)であろう。華麗な連係で幾度も相手ゴールを陥れてきた三人は、関東ファイナル4を直前に控える中で何を語るのか。

※この取材は10月17日に行われたものです。

AチームのATとして共に戦う吉原海里選手(社4=東京・かえつ有明)の姿が…

「今年はバランスがいい」(尾花)

――お互いのプレーヤーとしての特徴を教えてください

菊地 尾花は一言で言えばテクニシャンです。オールマイティーなプレーヤーだと思います。オールマイティーで1つ1つのことが全てハイクオリティーなレベルでできるのが彼なので、言い方は悪いかもしれませんが、何でもやりますね。本当に全てのことができるのでATとして理想なのかなと思います。

奥町 テクニシャンというのは彼がもともと器用ということもありますが、それ以上に部活以外でのラクロスに接している頻度が圧倒的に多いからだと思います。

菊地 見た目はゆるキャラみたいなんですけど(笑)、意外とガツガツ系だなと思うプレーをするんですよ。ゴールが見えると、僕とかは結構確率が高いと思ってパスを出したりとか他の人に点を取ってもらおうとしたりするんですけど、彼は顔に似合わず全部打っちゃうタイプなんですよ。これは意外と知られていない一面です。僕らしか知らないことですね。

奥町 空いているよと言っても打てるもんと(言います)。

菊地 それを決めちゃうのが彼なんですけどね。サッカーでいうとザ・フォワードみたいな、点取り屋です。

奥町 菊地はやっぱり、こうやってこの場も面白くしようとしているように、本当に頑張り屋さんという感じです(笑)。でも本当にスイッチが入ると、今日の練習怖かったなという日もあって、みんなを引っ張っていってくれます。普段とラクロスしている時の差が一番大きいですね。

菊地 去年の対談は一番冷静とか周りが見えているとか言われていた。

奥町 プレースタイルは周りが見えている感じ。もともとの技術が高いので自分で崩すこともできるし、周りを見て他を生かすプレーもできるし、ゲームコントロールがすごくうまい選手です。

尾花 彼は学年ミーティングでも話題になったんですけど、スピリチュアルな部分で支えというか。真面目な話、彼がサマー(ステージ)、ウィンター(ステージ)とMVPを取って優勝に導いてくれたというのがあって、自分たちの学年では菊地がいれば勝てるみたいな、まあ今はちょっとわからないですけど(笑)。精神的支柱な部分を担ってくれていると思います。ATリーダーとしてや副将としての責任も果たしてくれています。あとは、さっき奥町くんがスイッチが切り替わると話していましたけど、本当に多重人格なんじゃないかというくらい切り替わるんです(笑)。それも彼の良さだと思います。

菊地 奥町はいろいろありすぎて難しいですね。真面目なところでいくと、キャラ的にはシューター的ポジションですね。僕ら2人はいろいろやるタイプなんですけど、彼は特化型でシュートとシュートに付随するオフボールがうまいです。

尾花 奥町くんのいいところは、主務なので事務的な作業をやっていると思いきや、グラウンドに立つと全く関係ないところで相手にチェックすることもあって、結構いたずらっ子ですね。顔に似合わず(笑)。

奥町 フィールドは戦場なので。

菊地 あと驚異的なのは、運動量が半端ないです。1回計測したことがあるんですけど、かなり動いている、ずっと出ているロングの先輩がいるのにも関わらず、彼は当時ほとんど出ていなかったのに、その先輩たちを抜き去り堂々の運動量1位という記録を出したんです。無駄なところで動き回っているのが彼なんですよ。

――でもそれが相手を引きつけることにつながっているのではないでしょうか

奥町 そうだと信じています。

菊地 その分僕らが動かなくていいとかね、あるよね(笑)。

ATとしての全ての能力が秀でている尾花

――今年のAT陣はいかがですか

尾花 この三人で言うと、今年はバランスがいいのかなと思います。お互いがお互いの欠点を補って、かつしっかり長所が分かっている三人なのでそれを生かしながらやれているのは今年の強みだなと。特に去年からこの三人は一緒にやっていたので。他のAT全体を通しても、仲良いと思っています。下の代とか結構いい個性が集まっていてみんなうまいので来年も期待できますし、レベルは高いのかなと思っています。

菊地 この三人で言うと、バランスがいいという一言に尽きます。オフェンスのバランスが取れると言うか、MFがしたいことに僕らは合わせられているなと感じます。全体で言うと、近年のワセダのATは真面目というのがあって、この三人も学年の中だと1、2、3くらいに真面目で、4年生の他のATも結構真面目な人が多いので、あんまりふざけたことをしていないのが特徴かなと思います。

 

尾花 歴代の方見てもやんちゃな人はそんなにいないですね。

菊地 去年の先輩とかも本当にいい人たちばかりで、僕らがやりやすい雰囲気を作ってくださって、先輩には頭が上がらないというのが真面目な僕らの感想です。特に秋山さん(秋山拓哉、平30スポ卒)とか本当にいい人です。

奥町 去年は鈴木潤一さん(平30教卒)という圧倒的な1on1の力がある人がいて、今年はその人が抜けたと言えど引けを取らないAT陣なのかなとこの三人以外の人たちを見ても思いますし、層が厚いのかなと思います。

――インタビューなどでも6人のうち誰が点を取ってもいいということをよくおっしゃっていますが、特に攻める上で意識されていることはありますか

奥町 6人全員が誰が点を取ってもおかしくないと言うのはもちろんそうで、1人1人が取れる力を持っていると思いますし。そうやって6人が連動して動く中で、細かいところで気を抜かないというところは結構意識してやっているかもしれないです。

菊地 今年はいろいろな早スポさんのインタビューでも答えていますけど、去年は結構自分が点を取ってやろうという気持ちが強かったのですが、今年は6人の誰かしらが点を取ればいいと思っていて、誰が取っても自分が取った時と同じくらいうれしいと思えるオフェンスができていますし、それを意識しています。

尾花 6人で取ろうという気持ちがあるときはいいんですけど、彼(菊地)とか、得点王がちらついて意識する場面とかではオラつきシュートしちゃうので、そうなってくるとなかなかうまくいかないときもありますね。自粛しつつ攻める時は攻めるという。6人で攻めているときは心強いですけどね。

――今年のブロック戦は4勝1分けで終えましたが、振り返っていかがですか

菊地 オフェンスとしては開幕戦からどんどん勢いがなくなってしまったのかなという印象で、得点力もそうですけど、スカウティングとかされて、相手のディフェンスを崩せないシーンが増えてきたのかなと思います

尾花 どうしても格下の相手に対して、自分が点を取るんだという気持ちが先走ってうまくいかないことが多かったのかなとすごく思います。でも勝ち切れてホッとしています。

奥町 やっぱり点を取らなきゃいけないと自分たちを勝手に追い込んでいたというのがリーグ戦後半の印象で、でもその中でも課題は見えてきたし、最後の立教戦で最後のクオーター10分くらいで3点とか4点取った集中力はそれくらいできる力があるのかなと再認識できたので、次に進むいいきっかけになったらいいなと思います。

――チームとして苦しかった試合はありますか

尾花 中央戦かな。

菊地 でも中央俺いっぱい点取ったからね。気持ち良く終わった。

尾花 出た出た。お前また出てるよ。

奥町 でも僕も中央かな。点取れなかったし。

尾花 この二人点取っていないんです。

奥町 やっぱりナイターということもあったんですけど、しんどかったですね。

菊地 学生相手で、今シーズンリードされたのが初めての経験で、点差も3点くらいあったので、ドタバタしちゃったというか、慣れないことがあったので、そういうところで自分たちの流れでできなかったのがその試合が初めてだったというのがありますね。

尾花 それはあるね。

――個人としてブロック戦5試合を振り返っていかがですか

菊地 去年9得点で、あと1点取りたかったなという思いが強かったので二桁得点を目標としていて、12点という結果には満足しています。でもその代わり自分が点を取りたい気持ちが強すぎて、迷惑をかけたかなという思いもあるので、これからは自分ができることをしていきたいです。

尾花 去年は2試合しか出ていないんですが、今年は全試合フル出場できてその中で実は9得点取っていて、それは良かったと思います。ATなので点を取ってなんぼだと思うので、そこで9点取れたのは自信になったかなと思います。

奥町 去年と違うなと思ったのは、去年はワンポイント起用というか、菊地が疲れたときに出るという場面が多かったのですが、逆に今年はスタートから出るということが多かったです。途中から出るのと、スタートから出るのではやっぱり違うなと思って、ゲーム作りや他の2人のATとの連係などでもすごく責任感を感じたリーグ戦だったかなと思います。

尾花 去年は僕と奥町はどっちがベンチに入るかなという立ち位置で争っていたので、今年は仲良くできたかなと思います。

菊地 やっぱり気まずかった?

尾花&奥町 いや全然。

――ご自身で決められたベストゴールはどの得点ですか

尾花 僕は結構パターンが一緒だったんですけど、唯一成蹊戦の時はまくりで1点取って、それは良かったですね。「よっしゃ」という感じでした。あと、法政戦で3点差の時に僕が最後決めてクロスチェックになって、大丈夫だなとは思っていたんですけど、そこのばくばく感は覚えていますね。あれ引っかかっていたら結構危なかったなと。僕はクロスいつもセーフなんですけど(笑)。

菊地 思い出に残るゴールがなかったというのも一つですね。ずっと言っているんですけど、自分の取りたいという気持ちで取った1点はあまりうれしくなくて、6人で崩して点を取れた方がうれしいです。でも全体的に自分で行って決めたシュートが多かったので。でも結構自分はダイブをするんですけど、今まで決めたことはなくて憧れていて、中央戦で決めた2点目は、初めてダイブで決められた得点だったのでうれしかったなとは思いました。

奥町 あんまりないですね。ないんですけど、千葉大戦の、パスを受けて決めたシュートは結構いいコースに入って、それを後からハイライト動画で見るとナイターだったこともあって映えるなとは思いました。印象に残っています。

菊地 今年アシストに結構関われて、アシストするとうれしいですね。マネジャーとかにはアシストの名前は載っけなくていいよと言うんですけどね(笑)。

尾花 メーリスにアシストすると括弧で名前が載るんですよ。彼(菊地)は結構載せてほしいタイプで、僕も載せてほしいです(笑)。

菊地 今年は得点とアシスト数どっこいくらいでアシストしていますね。

――ブロック戦の途中でアメリカ遠征に行かれていますが、体格差もある選手と対戦した経験はいかがでしたか

尾花 3試合目で戦った相手チームのディフェンスの1人が、年代別のアメリカ代表に入っている選手で、彼はちょっと強烈でした。

菊地 今まで戦った人で一番強いという。自分がボール持っていても、彼が前にいると何も起こらないんです。自分の存在を否定してくるような1on1をしてくるディフェンスという印象を受けました。それ以外は自分の中でも結構納得していて、ビビらずにかけられてうまくいくシーンも多かったので自信にもなった海外遠征でした。

奥町 相手のオフェンスを見ていて、すごく細かいところにこだわっているなとか、少し隙が出来た時にそれをつく力があるなというのが日本との違いに感じて、あとは練習を見学した時に1球に対する執着心がすごく熱量を感じました。

尾花 さっきのアメリカ代表の人の話で、こっちは哲(MF柳沢晢、スポ4=東京・駒場東邦)が一番速くて、彼(菊地)は二、三番目くらい速いんですけど、向こうがチェイスで勝った時はどれだけ速いのと思いました。あと、僕前に留学していて向こうのでかい選手はある意味慣れている部分があって、最初の2試合はそれでうまく点取れたんですけど、どうしてもレベルが上がった時に点を取れなかったのが悔しいですね。

菊地 2メートルくらいある人いたもんね。

尾花 4試合目くらいに向こうの海軍学校と戦った時に、ボール持っていて、これぶっ飛ばされるなと思ったら本当にぶっ飛ばされて、そのまま前にべたと倒れることがあったり、あとはさっき出てきた哲は打った後にプッシュされて宙に浮いている写真があったりしました。怖いと思いながらも、そういう相手に対して自分たちの形で点を取ることができたのは自信にもなったというのと、全力の圧力でやれば向こうもちょっとはビビってくれるのかなと感じたので良かったですね。

菊地 海外遠征で経験したロングよりも強いロングは日本にいないって思い込めば気持ちが楽になるというか。あの時俺ら頑張ったんだと。

尾花 1on1とか結構メンタル関係あって、ちょっとでもああ微妙だなと思うとやっぱりうまくいかなくて、でも絶対抜くという気持ちでいくと相手が強くても抜けたりするんで、海外遠征の経験は気持ちを強く持つという意味で大事になってくるのかなと思います。

「スポーツで日本一になりたい」(奥町)

――私生活でのお互いの印象を教えてください

菊地 尾花のことからいきますね。先ほど顔に似合わずプレーがザ・フォワードと言ったんですけど、これ意外と私生活でもガツガツしていて。1つエピソードがあるんですけど、海外遠征の第3戦で負けてしまってみんな落ち込んじゃって、その後相手の選手と話す機会があって結構真面目に話していて、僕は尾花が英語喋れるんで話してもらっていたんですね。その後帰ろうとしている時にですね、相手チームを待っていた女子のチームのブロンドヘアーの美女の方々がいまして、僕は負けて悔しかったんですけど、彼(尾花)は一目散に走って行きまして、お得意の英語力を発揮しコミュニケーションを取り写真を撮っていたんですよ。ブロンド美女には目がなかったみたいです。(笑)

奥町 (尾花は)帰る方面が同じなのでよく一緒に帰るんですけど、いつもはクールで、すかしがちかと思えば意外と寂しがり屋で、俺が用事があって帰るのが遅くなっても待っていることとかあります。

尾花 いや逆ですよ。奥町は主務なので仕事いっぱいあって、待たせてくるんですよ。「待って」という甘い声出して、僕たちが優しいんで待っててあげるんですけど、彼はそう思っているらしいです。

奥町 まあそういうこともあるんですけど、1人で帰るとなると待っているんです。優しくてツンデレです。

菊地 あとは弟が大好きなんです。確かに弟もすごく可愛い子なんですけど、普段奢ってくれないのに弟には奢ってこいみたいな感じなんです。

――ブロンドヘアーの美女のお話がありましたが、他に好きな女性のタイプはありますか

尾花 僕は元気で笑ってくれる人がタイプですね。

菊地 僕はきれい系かかわいい系かで言ったら100パーセント可愛い系が好きです。

奥町 自分はきれい系の方が好きですね。

――では奥町選手はいかがですか

尾花 奥町はマイペースです。足も遅いし、すごく待たせるし、着替えるのも遅いです。食べるのもめっちゃ遅いです。僕食べるの早いんでいつも待っています。あとはいじられキャラです。(笑)

菊地 不満がたまっていて言いたいことがあるときに、奥町がプレーでミスをするとみんなで袋叩きにするのがお決まりです(笑)。

奥町 たまにこれ本当に悪いのかなと思う時もありますね。しかもあんまり謝られないという(笑)。

――皆さんのはけ口になっているのですね(笑)

奥町 やっぱりプレーで僕がバランスを取っている分、普段は待ってもらうという。

一同 (笑)

奥町 適当に扱われるんです。

尾花 あと思い出した、彼は怒るキャラなんです。彼がイライラしていても、いじられキャラなんで誰も気にしないで何やってんだとみんなでなることが多いです。「また怒った、また怒った」といじられるという。(笑)

奥町 例えば尾花くんとかが「やっといてよ」と全部押し付けてくるんですね。「お前やれよ」と言うんですけど誰も助けてくれなくて、「じゃあいいよ、やるよ」となります。強く出たつもりなんですけどうまくいかず。4年間そういうキャラで終わりました(笑)。

尾花 もう挽回できないね(笑)。

奥町 もう無理だね。

――菊地選手についてお願いします

尾花 菊地はお家が大好きでいつも真っ先に帰っちゃうんですよ。あとは結構ダサいキャラです。

奥町 「このクロス良くない?」とか聞かれて反応に困ることがあります。

尾花 彼はかっこいいと思っているものも周りは「え?」となることが多いですね(笑)。あんまり言うと泣いちゃうんで(笑)。

菊地 あれ本気で言ってた?

尾花 違う、いじりいじり。大丈夫(笑)。

尾花 あと原付のヘルメットも超ダサくて、結構大きめのものなんですけど彼がつけるとダサいです(笑。)そういうキャラです。

一同 (笑)

尾花 ラクロスするとめっちゃかっこいいんですよ。そのギャップはありますね。

奥町 優しい甘いマスクも相まって。

尾花 彼は毎年服を福袋で買うんですよ。サイズ感も分からないのに。僕はあれを見て「マジか」と思ってました(笑)。

菊地 福袋で買って「これいいじゃん」となって、着ている服で福袋のもの多いですよ。いやでも、いろいろなもの入っていてすごく楽しいんですよ。普段自分が買わないようなものとかも入っているじゃないですか。

尾花 服は福袋で買わないでしょ?(笑)

菊地 楽しいし、今年もきっと買いますね。ゴーリーの西谷光平(G、社4=東京・早実)と一緒に買いに行くこともあります。

尾花 あとは夏合宿の時にTikTokにハマっていました。

奥町 暇な時ずっと見ていたよね。ゴールパフォーマンスにTikTokしようかなとか言っていて。

菊地 1試合に5点目を取ったらそこでTikTokしようと決めてたんですけど、結局1回も取らずに出来なかったです。

奥町 合宿でハマりすぎて一緒にやらされるっていうこともありました。

尾花 ハマるのはいいんですけど、ダサいのが抜けないね。彼のパフォーマンスにも注目してください。

菊地 早慶戦は前日にパフォーマンスの練習までしていましたね。注目してもらった方がいいよね。

尾花 そうですね、そこは是非注目してみてください。

豊富な運動量で攻撃陣の潤滑油となっている奥町

――何故ラクロスを始められたんですか

菊地 僕は野球を続けようと思っていたんですけど、これ以上続けてもレギュラーにはなれないかなと思った中、高校の部活の先輩である田口さん(田口一希、平30法卒)とかに勧誘されて、ラクロスで日本一になりたいなと思って始めました。

尾花 僕はもともとサッカーをやっていたんですけど、体育会で続けるのは難しいと思いました。あとサークルもいろいろ回った結果雰囲気も合わず、これで4年間終わるのは微妙だなと思っていた時に、これまた一個上に池田侑太郎くん(平30商卒=東京・早実)がいて、練習とか行って楽しそうだなと思ったのがきっかけです。自分の代に高橋健太くん(DF、社4=東京・早実)と菅原惇司くん(MF、法4=東京・早実)と安東晃宏君(MF、国教4=東京・早実)のサッカー部の同期だった仲間がいて彼らも入るということだったんで、ありかなと思いました。あと留学しても大丈夫というのも大きかったです。

奥町 彼らは付属校から上がっているんで結構先輩の影響が大きいですけど、自分は一般受験で入ったのでそれはあまりなくて。志望校を決める時から、六大学でスポーツをやりたいというのがありました。高校3年間、野球部の公式試合で1回も勝ったことがなかったのでその悔しさから、スポーツで日本一になりたいというのがあって、たまたま何で入ったのか覚えていないですが3月とか4月とかから練習に行っていた感じです。六大学リーグに憧れていた部分が大きいのかなと思います。

尾花 きっかけは覚えてるけど、決め手は覚えてないよね。

菊地 だよね。

奥町 自分はサークルの新歓はほとんど回らずにラクロスの体験の方ばっかり行っていました。多分他にもアルティメットとかいろいろ選択肢はあったと思うんですけど、ここと決めたらそれに集中しちゃうタイプなので、ラクロスを1番最初に見に行ったらスタートラインもみんな同じだしって言われたこともあって、これで頑張ってみようかなと思いました。大学入る前くらいから決めていた感じですね。

――先輩が入部のきっかけになったというお話がありましたが、背番号を決める時に影響とかありますか

尾花 入部した1年生の時には7とか高校の時と同じ53がいいなと思っていたんですけど、かぶって負けて変な番号になるよりはという感じで、他に0がいい人もいなかったので決まりました。代々0は主力の選手が付ける番号なので、いつか付けられたらいいなと意識していましたし、結果的に0を付けさせてもらっているのはうれしいし、恥じないプレーしなきゃいけないなと感じています。

菊地 僕は10なんですけど、これは毎年学院の野球部がつけている番号で、大事にされている番号ですね。僕の代はかぶらなかったんですけど、付けたいという人も多くて、代々オフェンスの主力として活躍されている人も多いので、そういう意味で最後に10番を付けられてうれしいと同時に、責任感や先輩たちが付けていたという誇りを一緒に背負って戦っているという思いもあります。逆にその代々の10番の中でも、自分が1番になりたいという気持ちもあります。

奥町 自分も尾花と同じで、24番に希望した人が少なかったのでそれにしようかなと思いました。あと、野球に初めて興味を持った時に活躍していた今の読売ジャイアンツの監督の高橋由伸さんの現役時代の背番号が24で、24はバランスもいいなと思ったのがきっかけです。あと2つ上の先輩に大橋正幸さん(平29政経卒)という方がいるんですけど、その方も24番を付けていて、その方もケガとかがあっていろいろ苦労していた中で、自分が継いでいるというのは重い番号だと感じています。初心を忘れないということと、24番に恥じないようにしっかりとプレーしたいと思います。

「攻める選択をし続けていきたい」(菊地)

――Aブロックを勝ち上がってきたのが東大と慶大ですが予想通りという感じですか

菊地 慶大は予想通りでしたけど結構東大は…。

奥町 リーグ戦の序盤は苦戦していたので。

尾花 東大に先に当たるかなとは思っていましたけど、その二校はある程度予想していたので特に驚きはないかなという感じです。

――これから勝ち上がっていくためにどのようなことが重要となっていくと考えていますか

尾花 6人でオフェンスするのがすごく大事だなと思いますね。特にケイオーと東大は守り方が結構固いので、それを崩せれば自分たちは勝てると思っていますし、逆に崩せなかったら負けるんだろうなと思っています。

菊地 6人でオフェンスするのは一番大事だと思いますね。それに加えて、どれだけ準備できるかですかね。

奥町 6人でオフェンスするというのはもちろんで、ファイナル4とファイナルで勝つためにやるべきことを認識してしっかり自分の仕事を全うすることが大事だと思います。部活の時もそうだし部活帰りも6人だけではなくて部活全体で何ができるかを考えて、選手だけでなくマネジャーも含めて全員で心を一つにできるかということが、最後勝負を決めると思います。

菊地 最後は個と個の勝負なので強い気持ちで戦わないといけないと思います。相手も負けたら終わりの試合で、どれだけ相手よりも強い気持ちで戦えるかがすごく大切だと思っています。今年スローガンが『攻』ということで、1年間強い思いで、攻める選択肢を選んできてここまで来ているので、これからの負けたら終わりの試合でも、いかなる条件のときも、攻める選択をし続けていきたいと思います。

――ご自身はどのようなプレーでチームに貢献していきたいですか

奥町 今年のスローガンが『攻』なんですけど、『攻く』(みがく)とも読むんです。プレーで攻めるのもそうだし、これまで自分の内面を1年間磨いてきたのが集大成として表れると思うので、みんなを信じて自分を信じて、出来ることをしっかりやるという意識を持ってプレーすれば勝てると思います。

菊地 6人で攻めるので、自分1人にならず出ている6人、ベンチにいる26人、部員全員の仲間を信じて戦いたいなと思います。

尾花 今まで4年間慶大と東大に阻まれて1度も関東のカベを越えることなく終わっているということで、その二校には絶対に負けたくないですし、今までの先輩の思いや試合に出られない自分たちの同期や後輩、全部員の思いを背負って攻め続けたいと思います。

ゴールとアシストという目に見える結果を残してきた菊地

――皆さんが思う注目選手をずばりお願いします

尾花 僕は三人いるんですけど、全員MFです。1人目は森松達くん(MF、国教4=東京・麻布)で、彼は僕と同じ時期に留学していて留学中も向こうでの苦悩とかも話していて仲が良いというのもありますし、彼が点を取らないとこのチームは始まらないというくらいの選手なので彼に期待したいです。2人目は前田航汰くん(MF、政経4=東京・攻玉社)です。彼とは2年生の時からBチームで一緒で、当時彼はATでいろんな相談をしたり壁当てラインとかも作ったりしていたので、集大成として彼にも頑張ってほしいというのがあります。最後の1人は及川翔太郎くん(MF政経4=米国・ライネック)で、彼は『ゲキマラー』と呼ばれていて、絶対に試合の流れを変えてくれると思うので期待したいと思います。

菊地 僕はゴーリーの西谷くんで、彼が全部止めれば負けることはないと思います。普段ゲームしかしてないんですけど、試合になったら彼が全部止めてくれると思うので、止めてくれたボールを受けて僕たちはしっかり1点でも多く取れるように頑張りたいです。

奥町 本田丈武くん(DF、政経4=東京・早大学院)かなと思います。彼は副将でもあるんですけど、3年生からロングに転向して日本代表に入ったりもして、努力家で自分に厳しいというのは周知の事実なので、それだけ苦労して頑張った姿を見てきた分、その彼がロングでシュートを決めると盛り上がると思います。あと個人的には後藤功輝くん(MF、政経4=東京・早実)が最後はキャプテンの強い思いでみんなを引っ張っていってくれて、全員から信頼されているプレーヤーでもあるので試合を決めてくれるのではないかなと思います。

――最後に今後への意気込みをお願いします

一同 ATは3人しかピッチに立てなくて、おそらくこの三人が立つことになると思うんですけど、その中でピッチに立てない他のATの人の分も、自分たちがなぜピッチに立っているのかを見せられるように、点を取って勝ちたいと思っています。

――ありがとうございました!

(取材・編集 村上萌々子、石井尚紀)

またしても吉原選手の姿が…!

◆菊地智貴(きくち・ともき)(※写真左)

1996(平8)年12月15日生まれ。身長173センチ、体重70キロ。東京・早大学院高出身。政治経済学部4年。女子中高生を中心に爆発的な人気を誇る短編動画共有アプリTikTokにハマっているという菊地選手。得点後には、TikTokからインスピレーションを得たゴールパフォーマンスが見られるかもしれません!

◆尾花一輝(おばな・かずき)(※写真右)

1997(平9)年2月26日生まれ。身長173センチ、体重74キロ。東京・早実高出身。国際教養学部4年。アメリカ遠征中には持ち前の英語力を生かして現地のブロンドヘアーの美女に話し掛ける一コマもあったという尾花選手。ラクロス以外でも積極性を見せるゴールハンターが、勝利に導くショットを決めてくれるでしょう!

◆奥町遼太郎(おくまち・りょうたろう)(※写真中央)

1997(平9)年3月3日生まれ。身長173センチ、体重71キロ。東京・攻玉社高出身。商学部4年。主務として多忙な業務をこなしていますが、チーム随一のいじられボジションという奥町選手。時に理不尽と感じるいじりに4年間耐え抜いてきた精神力で、ここぞの場面で早大を救ってくれるはずです!

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