バドミントン部

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2018.10.01

【連載】2018年度インカレ直前特集『翼』 第1回 鈴木ゆうき

 記念すべき第1回は、今年度ルーキーとして早大バドミントン部の門を叩いた鈴木ゆうき(社1=宮城・聖ウルスラ学院英智)。高校時代にシングルスで選抜優勝、インターハイ準優勝という実力者で、今年から日本B代表に選出され世界中を駆け巡っている。そのかたわら、大学の試合にも出場し、デビュー戦となった関東大学春季リーグ戦では多くの白星を挙げた。1年生ながらチームのエースとしてインカレに臨む鈴木に、お話を伺った。

※この取材は8月27日に行われたものです。

「悔しさだけじゃない涙」

関東大学春季リーグ戦では、新人賞を受賞した


――バドミントンを始めたきっかけは


5歳の時に、3つ上のお姉ちゃんが宮城県塩竈市にあるジュニアに入っていて、それについて行って自然にやっていたみたいな感じです。自分がやりたいって言っていたかはわからないのですが、気付いたら普通にやっていたっていう。


――なんとなく始めて、本格的にやろうと決めた時期は


自然にやっていたというか(笑)。最初は5歳の時に塩釜ジュニアに入って、小1の時から本格的に始めた感じです。


――進学先は地元の聖ウルスラ学院英智ですが、県外に出るという選択肢はありませんでしたか


ちょっとは考えたこともあったのですが、入りたいというよりも自然に流れのままに今まで進んできたような感じで(笑)。ウルスラも強かったし、お姉ちゃんもそこに入っていたので、気付いたら入試していたみたいな感じです。中学校からウルスラに入りました。


――高校時代はどのような選手でしたか


高校は監督が出したメニューがあって、それをやることが当たり前なんですけど、自分は先生に出されたメニューをそのままやるだけじゃなくて自分で考えて必要なこととかを足すようにしていました。あとは自分をしっかり持つようにしていて。試合をするのは自分なので、試合中に先生から言われても結構反抗したりとか(笑)。先生だからといってハイハイと全て聞くような選手ではなかったと思います。


――高校では選抜で優勝、インターハイで準優勝されたりしましたが、ダブルスとシングルスだったらシングルスを重点的にやっていたのでしょうか


中学校の時はシングルだけだったのですが、高校に入るとダブルとシングル両方やらないといけなくて。高1、2の時はシングルもやっていたのですが、どちらかというとダブルで、2ダブとして戦っていました。今ナショナルに入っているのですが、U19は最初はダブルスで入ったんです。シングルじゃなくてダブルで入って、選抜で優勝した後にシングルスに変わっちゃったという感じです。


――今までで一番印象に残っている試合はありますか


一番うれしかったのは選抜(全日本高等学校選抜大会)で優勝したことです。悔しさとかうれしさとか、すごく楽しかったなというのはインターハイ(全国高等学校選手権)の決勝にいけたことで。インハイで上にいけたことは自分の中ですごく大きくて、目標はもちろん優勝だったのですが、それでも決勝の舞台に立てたことで「自分頑張ったなあ」と思いました。選抜で優勝した時は「あ、優勝しちゃった」という感じで涙とかは全然なかったのですが、インハイは悔しさだけじゃない涙っていうのを流すことができて。


――大学進学を決めた理由は


ウルスラに入った時から就職とかは全く考えていなくて。高校を卒業したら大学に行くというのはその時から決めていました。バドミントンだけで生きていけるとは思っていなくて、しっかり勉強したいなと思っていたので、大学に行くということは決めていました。


――大学の練習で大変なことはありましたか


ないです(笑)。大学は自分でやらなきゃレベルアップもしないですし、そういうところだというのはわかっているので、自分次第でどれだけ変われるかだと思っています。自分のレベルが下がった時は意識が低くなっているなというのがすぐに気付けるし、成果がちょっとずつ出てきた時はいい練習をしているんだなと思えます。自分で考えてやらないといけないので、自分的には成長することができると思っています。コート内での人数割り当てとか時間とかは主将が決めるのですが、その中で自分が何をやりたいかとかは自分で決められます。


――大学のチームの雰囲気はどうですか


明るくて個性的で、いいんじゃないかなと思います。みんな仲がいいです。女子の先輩はみんな優しくて、自分は最近めちゃくちゃいじられているんですけど(笑)。距離感が近すぎず遠すぎずいい感じです。合宿とかでも部屋でみんなで盛り上がりました。コミュニケーションが高校の時に比べて増えたかなと感じています。


――プレーでの癖はありますか


前からでも後ろからでもすぐクロスを打ってしまいます。相手にどんどん読まれてきてしまう部分があって。中学高校はそれが通用していたのですが、大学に入るとみんな頭もいいので(笑)、単純なプレーだと通用しないなと思います。今は結構ストレートを使ったパターンというのを自分で考えてやるようにしています。


差を実感する

――今年からナショナルBに選ばれましたが、選ばれた時の心境はどうでしたか


びっくりしました。びっくりというか、「はあ?!」みたいな(笑)。(高校の)総監督から電話で言われました。全日本総合(全日本総合選手権)でベスト8に入ったんですけど、それまで高校生としかやっていなかったので入るとは思っていなくて。「エイトに入ったらB入れるよ」と言われたのですが、「へ〜そうなんですか〜」って受け流していて。入試も終わって、「はあ、やっとオフだ〜!」ってだらだらしている時に電話がかかってきてそのことを告げられて、総監督なのに「はあ?!」とか言っちゃって(笑)。最初はどうしたらいいかわからなかったですね。自分の中で付いていけるのかという不安がすごく大きくて、今でも不安しかないんですけど、自分は自分だしやれることをやればいいかなと思っています。


――電話はそんなに急にかかってくるのですね


めちゃくちゃ急でした(笑)。え?!みたいな。総監督自体も「冗談だろ?!」って言っていたので。相当びっくりしました。お前どうしたんだよ?!みたいな感じでした(笑)。全日本総合に本戦から出られることは決定していたのですが、正直目標は決めていなくて。1試合目から強い人と当たるんだなと思って試合に出たら、引いたくじが高校生と当たるところで勝ち進んだ感じです。


――実際に参加してみていかがですか


めっちゃきついです。結構けがが多くてできない練習とかもあるんですけど、それでも今までやってきたシャトルのスピードとかが全く違って。フットワークも、高校の時は自分も速い方だったと思うんですけど、その場にいると一番遅いというか、全く付いていけてなくて。もうどうしたらいいんだろう、と思うことが結構多くて、上の人たちとはまだまだスピードとかゲーム作りとかに差がありすぎるということを実感させられる場所ですね。


――ナショナルに選ばれてよかったことは


今まで自分がテレビや大きい大会で見てきた選手と一緒にシャトルを打てるというのは本当にうれしいことですし、自分がレベルアップするにはいい経験になっているなと思います。


――遠征等も多いと思いますが、学業面への影響はありますか


7月に秋田マスターズという大会があったのですが、テスト期間と丸かぶりで、でもテストを受けないと単位はもらえないと言われてしまって。それでテストを優先にしました。でも、大学に入ったのは勉強がしたいからなので、バドミントンだけを優先するとかはしないようにしています。


カツオが大好き

――今は寮生活ですか


今は寮を出て、半年間はお姉ちゃんがいるんですけど、一人暮らしをしています。そんなに大変ではないです。


――大学生活はどうですか


楽しいですね。今までは結構バドミントンの人とのつながりが一番多かったのですが、大学に入るとそうではなくて、他の部活動の人だったりとか、一般の人だったりとかと関われるので、自分の友達の範囲が広くなりましたね。


――オフの日は何をしていますか


寝てます(笑)。あんまり外に遊びに行くことがなくて。今月もオフが今日で2回目なんですけど、あんまり遊んでないですね。遊びたいんですけど、遊ぼうと思っても友達ともあまり予定が合わないので、結構家で寝ることが多いです。


――趣味はありますか


音楽を聴くことってみんな言いますよね(笑)。防弾少年団が結構好きです。でも韓流好きというわけではないのですが、それは好きですね。でもガチファンとかではないです(笑)。


――試合前のルーティンはありますか


何も考えないようにすることです。無になる、っていうか。高校の時によくやっていたのは、誰もいないところで部屋の隅とかに立って端にまっすぐ立つ、みたいな。座ってぼーっとしたりとかもします。試合でどうしたいとか考えるよりも、心を落ち着かせるようにしています。


――最近食べた中で美味しかったものはなんですか


最近流行っているからとかじゃなくて、純粋にタピオカが好きです(笑)。たまに飲んで、ああ美味しいっていう感じです。


――好きな食べ物は


塩釜に住んでいた時は、毎日カツオを食べていました。たたきじゃなくて、刺身が好きです。こっちだとあんまり食べれなくて、それが嫌で帰りたいです(笑)。ずっと毎日食べていました。カツオだけじゃなくてマグロとかも食べていましたね。白身より赤身が好きです。お寿司屋さんに行ってもカツオとかマグロとかイクラとかを食べています。焼き魚も結構食べるので、魚が好きですね。


そばにあるもの

ダブルスでは先輩の吾妻咲弥(スポ2=福島・富岡)とペアを組む


――夏合宿はどうでしたか


めっちゃきつかったです。結構走りました。仕事は1年生がするものなので、きついのは当たり前なのですが、先輩が手伝ってくれたりしていたので全然大丈夫でした。


――ルーキーとして今年は参加することになります


自分が出た試合は頑張ろう、と思ってやっています。変に自分にプレッシャーを与えず、あまり深く考えないで頑張ろうという感じです。


――シングルスとダブルスどちらも出られていますが、それぞれでの目標は


シングルスは、1年生なので優勝することは難しいとは思うのですが、出るからには上を目指したいというのがあります。また、大学生の中でB代表に入っているのは自分だけなので、そのプレッシャーは結構あるんですけど、それはあんまり考えないで自分のプレーをするだけだと捉えています。ダブルは先輩と組んでいるのでもちろん優勝したいですし、先輩とも結構話し合っていて、インカレで優勝するために頑張ろうというのは決めています。


――インカレでの目標、意気込みをお願いします


インカレはもちろん団体も個人も優勝することが目標ですし、チームワセダの一員として役に立てたらなと思っています。自分の目標プラスチームに貢献できるように、春リーグ以上に頑張っていきたいです。


――最後に、鈴木選手にとってバドミントンはどのような存在ですか


隣にあるものみたいな(笑)。正直大好きではないし、なんでやってんのかわかんないっていう気持ちもあるんですけど、もう14年くらいやってきているから、切り離せないのかなというか。いつかはやめる決断をする時が来るとは思うんですけど、今まで何回もやめたいと思ったことはあったけど、それでもやめなかったのは、やっぱりあるんだなあっていう。難しいですね、言葉ってめんどくさいな(笑)。なくてはならないもの、とまではいかないけど、そばにあるものですね。


――ありがとうございました!

(取材・編集 佐藤菜々、石名遥、小林理沙子)

色紙には迷いながらも「我慢」と書いてくれました!

◆鈴木ゆうき(すずき・ゆうき)

1999(平11)年11月15日生まれ。164センチ。宮城県聖ウルスラ学院英智高校出身。社会科学部1年。今年から日本B代表として世界中を巡っている鈴木選手。選ばれた時のエピソードをたくさんお話ししてくれました。ルーキーの活躍から目が離せません!白身魚より赤身魚派。

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