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米式蹴球部

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2018.08.26

【連載】関東大学秋季リーグ戦直前特集 第1回 QB宅和真人×QB吉村優

 ボールがその手に渡った一瞬、フィールドの全てを見渡しプレーを選択する。試合の全ては彼らの出来によって決まると言っても過言ではない。そんな責任と期待を一身に受けフットボールに臨むプレーヤーたち。それがQBだ。これからのワセダを担っていく若き二人のQB、宅和真人(政経2=東京・早大学院)と吉村優(基理2=東京・早実)に大学でのフットボールや今後への抱負を伺った。高校時代からワセダのエースQBとして活躍した宅和、アメフトは未経験だが高校時代甲子園の舞台に臨んだ経験を持つ吉村。そんな二人が見据える先とは。

※この取材は8月19日に行われたものです。

「プレーの難しさを痛感」(宅和)

同じポジションで互いを高め合うお二人

――春シーズンを振り返っていかがでしたか

宅和 春シーズンは大きい試合が中大戦とライズ戦で、大学に入ってから初めて1試合をフルで出させていただいて、大学のレベルでのプレーの難しさを痛感しました。

吉村 自分も何試合かフルで出させてもらったんですけど、大学からアメフトを始めた自分にとって1試合を丸々経験するというのはすごくプラスな経験になりました。もちろんその中で成功したなという点や失敗だったなという点、どちらもありましたけど、自分に足りていない色々なことに気がつけたので良い春シーズンにできたんじゃないかなと思います。

――宅和選手はライズ戦で社会人を相手にご自身のパスプレーでTDを獲得されましたが、振り返っていかがでしたか

宅和 正直な話をすると、自分がQBとしてドライブしたシリーズで、パスプレーでTDが獲れるとは思っていませんでした。試合前までは自分たちでは到底かなわないような凄く強い相手が来るものだと思っていたんですけど、実際にプレーしてみるとOLなどのブロッキングなどのおかげもあってパスも通るし、自分の思っていたとおりのプレーができました。それでパスでTDを獲れたので、素直に嬉しかったですね。あんなに試合中に喜んだのは久々でした(笑)。

――吉村選手、昨年の新人戦でのプレーと比べてご自身で成長したなと思う点はありましたか

吉村 新人戦の時はアメフトというスポーツについてよく分からず、ただがむしゃらにプレーしていたんですけど、1年間試合や練習を重ねて多くの経験を積ませてもらっていく中で、段々と周りが見えるようになってきて、周りに気が配れるようになったり、自分がどうするべきなのかが客観的に見れるようになったりだとかができるようになってきたので、だいぶ落ち着いてプレーできるようにはなったかなと思います。

――夏合宿はいかがでしたか

宅和 長い。長いの一言に尽きます。

一同 (笑)。

宅和 自分は合宿の最後の何日かは身体が割と限界にきていたんですけど、ヨシ(吉村)はまだまだ余裕そうな感じだったんで、やっぱ身体が強いなと思ってましたね。

吉村 余裕そうな感じを出そうと頑張ってました(笑)。でもやっぱり練習できる時間が長い分、普段よりかは多くのプレーができたのでそこは良い経験になりました。

――夏合宿ではどういったことを重点的に取り組みましたか

吉村 合宿でしかなかなかじっくり話す時間が取れないコーチであったりとかと積極的にコミュニケーションを取ったりするっていうのは、普段できない分意識しました。色々な人とコミュニケーションを取れたのはよかったです。

宅和 自分もヨシと似ているかもしれないんですけど、上級生のWRの方やOLの方に対して、プレーの擦り合わせの時に自分の意見をしっかりと言えるようになったっていうのは、意識した点であり、できていたと思うので良かったかなと思います。

――夏合宿を終えられたばかりですが、秋シーズンに向けてご自身の状態はいかがですか

宅和 良好。

吉村 僕も良好ですね。

一同 (笑)。

――合宿後のオフは何をされていましたか

宅和 僕は高校の時の部活の友達と三重県のナガシマスパーランドに行きました。

吉村 いいなぁ。遊んでるなぁ(笑)。

宅和 帰りは夜中の2時くらいに家に着きました(笑)。ちょっとアクティブしてきました。

吉村 僕は高校の野球のグラウンドに少し行って、あとはずっと本屋に籠っていました。

「もっともっと成長を」(吉村)

春に多くの経験を積んだ吉村

――最近プライベートでハマっていることはありますか

宅和 僕はずっとスマホでサッカーゲームのウイニングイレブンをやっています。合宿中も暇な時間は友達だったり先輩、後輩と通信してずっとやってました(笑)。

吉村 そうですね。あんまりハマっていることがないんですけど、まぁそれこそ本屋に籠ることですかね。

――どのような種類の本を読まれるんですか

吉村 啓発本みたいな。ホリエモンとかの本を読んでます。(笑)なんかインテリぶってるみたいでやだな(笑)。

一同 (笑)。

――アメフト以外で好きなスポーツはありますか

吉村 野球ですかねやっぱり。高校までやってきていたので。

宅和 僕は、サッカーのゲームをやっているだけあってサッカーは好きですね。あと、中学ではバスケをやっていたので、バスケの試合とかを見るのは好きですね。NBAとかの試合は見ます。

――2年生同士の仲はいかがですか

吉村 良いとは思います(笑)。オフェンスだとWRとQBは仲が良いですね。ディフェンスはあまり分からないです。

宅和 なんだかんだでポジションごとで仲良い感じですかね。仲が悪いとかはないんですけど、全体で遊びに行ったりっていうのはやったことないかもしれないです。

吉村 確かにないかも。

――お二人のお互いの印象はいかがですか

宅和 ヨシはプライベートだと真面目にみえて、意外とそうでもないですね(笑)。

――早実あるあるですね

吉村 早実あるある(笑)。早実生ってみんなそうだよね。

宅和 練習への取り組みとかはすごい真面目だなって思うんですけど、あんまりここでは言えないようなこともあるんですけど、お茶目だったりしますね。

吉村 みんなと仲良くできるっていうのはすごいなと思います。すごく明るいですね。誰にでも別け隔てなく接しているのはすごいなと思います。

――新入生で期待されている選手はいらっしゃいますか

宅和 WRの田窪(大渡、政経1=東京・早大学院)です。

吉村 田窪だね。

宅和 彼にはこれから始まる秋シーズンもそうですけど、僕たちの代になってからも活躍してくれると期待しています。

吉村 後輩のWRは未経験者が多いので一緒に成長していければなと思っています。

宅和 後輩の育成は自分たちが頑張っていかないとなと思っています。

――大学でのフットボール生活も約1年半となるわけですが、振り返っていかがですか

吉村 まだ大学でのフットボールは半分以上残っているんですけど、高校では野球をやっていて、アメフトについて何も知らない状態からのスタートだったので、始めた当初に比べるとだいぶ成長できたかなと思います。でも、ここからの成長っていうのが一番大事になってくると思うので、もっともっと成長をできればなと思っています。

宅和 僕は高校でもフットボールをやっていたんですけど、1年半でだいぶ大学の考え方であったり、プレースピードであったりを理解できるようになってきたかなという感じです。とはいえ、まだまだ自分の身体や頭がそのレベルに追いつけているわけではないので、あとはそのレベルに向けてどれだけ追いつけるか、努力できるかが大切だと思っています。

――お二人にとってQB柴崎哲平選手(政経3=東京・早大学院)はどのような存在ですか

宅和 やっぱり凄いですね。身近に日本代表としてプレーしていた人がいるっていうのは自分たちの目標にもなりますし、取り組みとかもいつも参考にさせていただいています。

――プライベートでご食事に行かれたりはするんですか

吉村 あんまりないですね。QBの3人で集まってご飯に行ったりっていうのはないです。僕らは割と他のポジションに混ぜてもらってという感じです。

「とにかく準備を怠らない」(宅和)

リーグ戦への抱負を語る宅和

――理想のQB像はありますか

吉村 具体的な選手名とかはないんですけど、やっぱり大学からアメフトを始めて、他のQBと比べると経験の差があるので、上手くやろうとしすぎて小さくまとまったQBになってしまうんじゃなく、粗削りでもいいから、相手に怖いなと思わせることのできるようなQBになれればいいなと思います。

宅和 僕もあまりNFLとかを見ないので、誰を目指してるっていうのはあまりないんですけど、自分で走ってドライブしていくっていうタイプのQBではないので、冷静に状況を判断して落ち着いたクオーターバッキングができるかが僕には大切だなと思っています。あとはQBとしてチームメイトから信頼されていることが何より大切なので、その中で冷静にプレーできる選手っていうのが自分の中での理想かなと思います。

――昨年と比べて今年のチームの印象はいかがですか

宅和 練習量は増えましたね。色々と厳しいことも増えたんですけど、昨年よりまとまりのあるチームになっているのかなと思います。合宿でもオフェンスユニットやディフェンスユニットで、まとまりのあって活気のある練習ができていたなと感じました。

吉村 昨年よりも日本一への意識っていうのがより強くて、毎日のように練習中に『日本一』という言葉が飛び交っているので、本当に勝ちたいという想いが強いチームになってきているなというのは感じます。

――お二人はQBの2枚目、3枚目となっていかれるわけですが、その覚悟のほどはいかがですか

吉村 試合に出たら自分が選手の代表だと思って、そこで置きにいってビビったプレーをしてたら試合に出れるようなレベルの選手ではないと思うので、試合に出るからには自分が1番なんだという強い気持ちを持ってプレーできればなと思います。

宅和 いつ試合に出るタイミングが来るか分からないから、とにかく準備を怠らないこと。シーズン中の練習でも自分が1枚目なんだくらいの気持ちで練習に取り組むことが大事かなと思います。

――最後に、秋シーズンへ向けての意気込みをお願いします

吉村 どれだけ日本一に貢献できるかっていうのが大切になってくると思うので、そのために自分が何をするべきなのかというのを常に考えて、先取り先取りで行動していければなと思います。

宅和 1枚目を取る気持ちは忘れずに。まずは自分が上手くなることを常に考えて練習に励みたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 涌井統矢)

リーグ戦への思いを色紙に書いていただきました!

◆宅和真人(たくわ・まさと)(※写真右)

1998(平10)年9月7日生まれ。182センチ。79キロ。東京・早大学院高出身。政治経済学部2年。O型。QB。左投げ。高身長を活かし中学時代はバスケットボール部に所属していた宅和選手。高校では米式蹴球部に所属し、3年時にはエースQBとしてチームの司令塔を担っていたそうです!成長著しいクオーターバッキングに注目です!

◆吉村優(よしむら・ゆう)(※写真左)

1998(平10)年11月10日生まれ。178センチ。84キロ。東京・早実高出身。基幹理工学部2年。O型。QB。右投げ。高校まで野球部に所属していた吉村選手。野球で鍛え上げた肩、肘の丈夫さはいまも健在だそうです!今後が楽しみな右腕から目が離せません!

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