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2018.06.01

【連載】春季早慶戦直前特集『覇者の矜持』 最終回 髙橋広監督

 同率最下位からの王座奪還を期した今季だったが、賜杯を手にするのはまたしても因縁の宿敵となった。髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)はチームの現状をどのように受け止めているのか。「早慶戦で勝つことがワセダの宿命」。早慶戦で味わった屈辱は早慶戦でしか晴らせない。頼れる主将を軸にチームを再びまとめ上げ、決戦に備える。

※この取材は5月23日に行われたものです。

苦闘

ここまでの戦いを冷静に分析した

――まず、今季ここまで5勝5敗の勝率5割で4位という結果を、率直にどのように思いますか

 うーん、まあ優勝目指してやったわけなんですけど、実力的にこんなもんかなというところですね。

――特にカギに挙げておられました開幕カードでは田中誠也投手(立大3年)を打てずに敗れることとなりましたが、田中投手を崩せなかった要因というのはどこでしょうか

 去年の春から彼を打てなくて、1点2点ぐらいしか取れてないわけですよね、結局今年も。開幕なので彼の調子も一番いいときで。小島(和哉主将、スポ4=埼玉・浦和学院)も悪くなかったんですけどね。本当1本の差なんですけど、向こうが出てこっちが出なかったというところですかね。

――開幕前から、あまり大量得点は望めないということをおっしゃっていましたが、実際に開幕してみて打線は予想していたものと比べていかがでしたか

 もう少し悪いかなと思ってたんですけどね。だからあとはやっぱりどこでタイムリーが出るか、出ないかだけの差だと思うんですけどね。

――打線のキーマンとしては加藤雅樹選手(社3=東京・早実)を挙げていらっしゃいましたが、ここまで加藤選手はいかがでしょうか

 まあ打率的には悪くないんですよね。打率的には悪くないんですけど、4番が打点3ではちょっと困るんですけどね。ただ1、2番の出塁(率)が悪いので加藤の打点が低いということもあるかも分かりませんけど。3番・福岡はそれなりに打率はいいわけですからね。だからそう考えると1、2、3番で、福岡は前に出てることが多いわけですから、それからするとやっぱり加藤の打点3というのは少ないかなと思いますね。

――1、2番としては直近の試合では池田賢将選手(スポ4=富山・高岡南)と檜村篤史選手(スポ3=千葉・木更津総合)を起用されましたが、早慶戦もそうしようとお考えですか

 まあ現状ではそうなると思いますね。

――開幕戦から早速ルーキーの徳山壮磨投手(スポ1=大阪桐蔭)を起用されましたが、徳山投手の投球はここまでいかがでしょうか

 1年生としては合格ではあるんですけど、ただ欲を言えばね、小島は1年生の春でも3勝ぐらいしてるのかな。だからそう考えると、最初から先発完投というかたちで使ってないので使ってみたらどうなるか分かりませんし、左と右でも違いますし1年生からしたら仕方ないかも分かりませんけど、小島との比較にすれば同じセンバツの優勝投手なんですけど、私からしたらそう比べるとこれはちょっとかわいそうかも分かりませんが、確かに1勝はしてくれてますけどこれはリリーフによる1勝で、やっぱりもうちょっと頑張ってほしいかなというところはありますね。

――先発完投ということですと、この間の法大2回戦では早川隆久投手(スポ2=千葉・木更津総合)の調子が思わしくないということで今西拓弥投手(スポ2=広島・広陵)が先発されましたが、早慶戦も徳山投手が先発ということは考えにくいのでしょうか

 いやそれはまだ、今度オープン戦もしますしね。可能性もありますね。

――続いて明大戦では、1回戦で吉澤一翔選手(スポ2=大阪桐蔭)が2本塁打を放ちましたが、今年からスタメン起用されていますが、見ていていかがですか

 うーん、そこだけでしたね。

――それ以降打率が下降していますが、要因というのはどこでしょうか

 やっぱりホームランで勘違いしたんじゃないですか。

――少し振りが大きいということでしょうか

 そうそう。

――明大戦から、春季オープン戦からずっと流動的だった捕手を岸本朋也副将(スポ4=大阪・関大北陽)に固定できましたが、これは大きいでしょうか

 いや、本来は岸本はそういう位置に来てくれなければいけなかったのに冬場から春にかけてもう一つ調子が上がってこなかったりというところがあって。これは本来のかたちだと思うんですよね。

――ようやく固定できた、と

 そうですね。センターライン、特にキャッチャーはね、固定できないと。それで岸本はやっぱり4年生で副キャプテンだから、これが理想なんですよね、ワセダとしては。本当にワセダのキャッチャーは今レベル高いので、五人の誰出しても使えるんですけど、副将であるということを考えたら岸本がやっぱり今の位置にいてくれるのは一番ありがたいです。ただキャッチャーは決まったんですけど、結局センターあたりが決まらないでしょ。だからやっぱりそこのセンターラインが決まらないというところに弱点がありますよね。

――センターで言うと、開幕からずっと山田淳平選手(教3=東京・早実)が出場されていましたが、少し誤算だったというかたちでしょうか

 まあ守り的にはそうでもないんですけどね。やっぱりバッティング的にはちょっと6番は打てないですし、かといって一昨年の中澤(彰太、平29スポ卒=現JFE東日本)みたいに絶対的な守備力があるんでしたらそれは打てなくても使うんですけど、そこまでのものがないのでね。

――岸本捕手に関して、本塁打を放った法大1回戦の後に「打撃がいいからリードもいい」とおっしゃっていましたが、リード面ではどういったところで成長を感じますか

 あんまりキャッチャーとしては、ピッチャーに対しての表現力、試合中に大胆に低め投げろとかいうふうなことをジェスチャーで示すとか、そういう部分がちょっと乏しいキャッチャーだったんですけど。最上級生になったところもあって、そういう部分は良くなってきました。まあ逆に言えばキャッチャーのリード通りピッチャーが投げたらそんなに打たれないんですよ、どこのチームでもね。でもなかなかそこへピッチャーが投げてくれないので、リードというのは難しくなるんですけどね。

――一方で明大2、3回戦では投手陣が崩れてしまうこととなりましたが、やはり小島投手に依存している面はあると思いますか

 いや小島というより、やっぱり早川の誤算ですよね。だから(2回戦で)早川を早く下ろしたもんだから、後の順番が狂ってしまってね。最後の藤井(寛之、法3=福岡・東筑)なんか、ピッチャーがいなかったので3イニング代えてあげられなくてかわいそうなんですよ。小島出したら第3戦に響きますしね。

――西垣雅矢投手(スポ1=兵庫・報徳学園)がこの間から新しくベンチ入りしていますが、どういった役割を期待していますか

 力的にはそんな徳山と差はないのでね。できたら先発にでも入ってきてくれてもいいですし。極端に差はないんですよ、徳山とね。絶対的に西垣が落ちるとか徳山が上とか、そんな差はないです。ちょっとまあ、現状では徳山の方がいいかなぐらいでね。だから二人は同学年ですし、いいライバルになるんじゃないですかね。だから使い方としても、もし徳山でいってダメなら西垣というようなところはありますね。

――二人を競わせていきたいという感じでしょうか

 まあ、理想的にはね。

――続いて東大戦では二戦とも接戦となりましたが、戦っていてチームの中で焦りのようなものは感じましたか

 いや、焦りっていうのは(特に)。私は逆にああいう展開で(よく)落とさなかったというか。自信がないとかそういう問題ではないと思うんですよね。相手のピッチャーのツボにはまってしまうと、ああいう展開が多いので。その時に変に焦ったりすると本当に試合って一方的に(なるので)。私は別に最後引き分けてもいいと思いましたしね。引き分けというのはカウントしませんから、六大学の場合は。よそがみんなワンサイドのダブルスコアみたいな感じで勝ってるので、それはそういうふうに勝てたら理想かも分からないですけど。まあ打者にとってはあれで打率すごい上げてますからね各チームは。そこでワセダは誰も上げてないわけですから。でも上げてなくても岸本は首位打者に一瞬なるわけですからね。だから打線的に考えると、そう打ってくれたら彼らの打率も違うのにな、とは思いましたけど、別に試合の中で野球ってやっぱり力の差があってもその日の状態とかそのゲームの状態で接戦になったり膠着(こうちゃく)したりすることはあります。そこでやっぱり落とさなかったのはよかったと思いますし、それで最後勝ったので。負けないことがやっぱり強さですからね、チームというのは。

――去年は1点差で敗れる試合が多かったですが、それに比べて粘りう良さというのは出てきていると感じますか

 展開がちょっと微妙に違うのでね。ただその東大戦にしてもこの間の法政戦にしても明治の1回戦にしても、取れる試合はなんとか粘り強くみんなで頑張ってピッチャーを中心に守り切ってるなというイメージはありますけどね。

――東大戦では田口喜将選手(商3=東京・早実)が二試合ともチームを救うかたちとなりました。アンケートでは早慶戦のキーマンにも挙げていらっしゃいましたが、去年と比べて成長を感じる部分はどこでしょうか

 田口はすごい状態はいいんですけど、東大戦の時に比べたらちょっと調子は落ちてきてますね。やっぱり東大戦の前ごろは非常に良かったので私も使ったので。打撃陣というのはやっぱり波がありますのでね。調子のいい人を使うようになりますから。

――代打というのは、やはり今後のオープン戦などを見て早慶戦での起用を考えるというかたちでしょうか

 まあそれもありますし、やっぱり直前の練習でしょうね。今からまだ10日ぐらいあるわけですから、今から決めても(調子が)落ちる場合もありますし、上がる子もいますしね。あんまり固定観念は持ってないです。その時の調子がいい人、相手のピッチャーとの相性の問題、簡単に言うと左対右とか、右対左とかいろんな要素があるじゃないですか。こういうピッチャーだったらこの選手がいいだろうなという、私から見た感性もありますし、絶対的には決めてないですけど、基本的には調子のいい人を生かすというのはスタンスですね。

――いま代打陣で、髙橋監督から見て調子のいい選手というのはどなたでしょうか

 小藤(翼、スポ3=東京・日大三)は代打ではないですけど、控えの中では小藤がバッティングの状態はいいですよね。それから瀧澤(虎太朗、スポ2=山梨学院)というのはこの間ベンチ入れてました。

――フレッシュリーグの活躍を受けてのベンチ入りというかたちでしたか

 まあ元々そういう実力もある子なんですけどね。山田の不調とそういうフレッシュリーグの活躍もありますし、やっぱりチームにはそういう新陳代謝も必要ですしね。

――続いて法大戦。小島投手がついに1カード2勝を挙げましたが、これまで1年生の時から見ていて小島投手の成長を感じる部分はどこでしょうか

 今はやっぱり落ち着いてますよね、力みがないので。やっぱり3年生の悪い頃は力んでスピードボールで抑えていこうとするんですけど、ボールが走らないので打たれるというようなケースがありましたけど、今は逆にピンチになってもあんまり抑え込みにいこうとしなくて力みがないです。この間も44、5キロ(144、5キロ)出てましたからね。マックスですけどね。久しぶりの数字なので、力抜いて投げていけばやっぱりそういうことができると思うんですけどね。

――主将に就任したことで、投球の面で何か変わったと思うところはありますか

 やっぱり主将でもありますし、最上級生になったということでチームの大黒柱という認識はすごく高くなってますしね。自分が抑えないと、打線が(点を取れるか)分からないので勝てないという意識が非常に強いのでね。彼が去年の、新チームになる前ぐらい、秋のリーグの後半ぐらいからすごい練習見ててもそういう認識というか、意識が違ってきて。もう秋の後半ぐらいから、自分が大黒柱だというような意識の元に練習をやってたので、必ず春はいい結果が出ると(思っていました)。なかなか彼としてはいいピッチングしてるんですけどね、打線が打てなくて負けてる試合も多いですし、東大の時だって実際は彼の勝ち星なのに、勝ち星をつけてあげられなかったとかね。去年の10月の半ばぐらいからの、そういう努力が今実って数字になってきていると思いますね。だからこれをもう少し早く出してほしかったんですよね、逆に言えばね。

――守備面で失点に直結するミスが見られますが、今後どのように改善していきたいですか

 まあ結局外野のミスですからね。外野(のミス)がやっぱり大きかったので。固定メンバーじゃないとそういうことが起こってくるんですよね。いきなり神宮行って、キャリアがないと風とか、例えばセンターからスタンド見たときにボールの出どころが見にくいとか、そういうことは慣れないととっさに動けないじゃないですか。ちょっと神宮も風がなんかすごい強いときもあったり、守りにくいところもあるので、やっぱり固定したメンバーで戦ってる方が、ああいうミスは(減ると思いますね)。下手とかそういう問題ではないと思うんですよね。そういうキャリアの少なさから出てきたミスというふうに私は捉えてるんですけどね。

――ルーキーの鈴木萌斗選手(スポ1=栃木・作新学院)も外野手として起用され始めていますが、打撃や守備など見ていていかがですか

 彼バッティングは非常に独特な感性で打つのでいいもの持ってますけど、なかなか…。まあでも、ポツポツヒットも出てますしね。今後楽しみな選手だと思いますね。

――檜村選手が先日の法大戦で打率3割まで上げてきましたが、打撃の状態は見ていて上がっていると思いますか

 彼は練習の時からそんなに平均値が悪くないので、あとは試合で積極的に打てるかどうかだけの問題で。本人自信にもなってますし、非常に無難なミスの少ない選手なので、自信になってまた安定して、そんなにガンガン打つタイプでもないので、あれぐらいコンスタントに打ってくれたらいいかなと思ってますけどね。

――福岡高輝選手(スポ3=埼玉・川越東)がリーグ戦初本塁打を放ちましたが、いま状態はどのように見ていますか

 福岡もずっと安定していて、最初ちょっと悪かったですけどね。安定していい状態にありますし、この間も法政戦のホームランの後のツーベースも、反対方向に打ってる打球なので。特に反対方向にああいうホームランというのはバッターからしたら100点満点だと思うんですよね。だから、非常にいい状態でいい打ち方したなと思いますけどね。だからそれをやっぱり本人が勘違いすると、今度ライトへ持っていこうとし出すと、バッティング悪くなるんですけど。現状で維持しておけば、アベレージはそれなりに打つと思いますね。

――去年から主力を担っていましたが、去年に比べて成長したと思うのは、そういった逆方向への打撃というところでしょうか

 元々そっちへ打てるバッターなんですけど、ちょっとパンチ力が増してきたかなというところはありますね。

――それは筋トレなどによる肉体的な成長でしょうか、それとも技術的な成長でしょうか

 うーん、両方じゃないですかね。

――では現在のチーム状況について。2カード続けて勝ち点を獲得していますが、現在チームの雰囲気としてはいかがでしょうか

 いや、悪くはないですよね。優勝はないですけど、チームの状況は悪くはないです。

――小太刀緒飛選手(スポ4=新潟・日本文理)や西岡寿祥選手(教4=東京・早実)といった4年生もこのところ出場機会を増やしていますが、4年生の意地みたいなものを感じる部分はありますか

 やっぱり4年生が、元々頑張ってるんですけど、西岡なんかも故障したりそういう部分もあったり。そういう状態もちょっと回復しつつあるのでね。まあそこらへんも、それ以外の下級生も出れるだけのレベルの子がいるかというと、それもいないので。状態も小太刀なんかも悪くないのでね。この間も法政戦ですかね、走者一掃のスリーベース打ったんですよね。ああいうことができるタイプなので。

――小太刀選手に期待している役割というのはどういった役割ですか

 まあ本来なら1番ぐらい打ってほしいんですけどね、ちょっと現状ではまだ厳しいかなと。実戦慣れができてないかなというところはありますね。

――ベンチなどでも三木雅裕選手(社4=東京・早実)や黒岩駿副将(スポ4=長野日大)など4年生が盛り上げている姿が見えます

 もうおっしゃる通りで、4年生は試合には出てないですけどね、非常にみんな頑張ってくれてるので。やっぱりチームって4年生がいろんな面で引っ張らないとね。レギュラーになれるかどうかというのはこれはもう実力の世界で仕方ないにしても、ああいうふうにベンチで彼らが引っ張ってくれてるというのは大事なことだと思いますね、チームとして。

「小島に頼るところは大きい」

エースへの絶対的な信頼を口にした

――続いて慶大の話に移っていきます。今年は特に勝負強さが目立っていますが、それはどこからくるものだと思いますか

 ケイオー見ても、4年生で(試合に)出ている人数って2人くらいなんですよね。だからワセダと、そういう学年のチーム構成で見るとよく似ていますし、去年の11月にやったオール早慶の時なんかは、非力だなという打線の印象しかなかったんですけどね。数カ月の間にすごい振る力ができているな(と思います)。まあ元々投手力がいいチームですからね、そういう点では確かに勝負強さもありますけど、平均的にはやっぱりよく打ってますよね。

――予想以上に打っている選手というのは具体的にどなたでしょうか

 郡司(裕也、慶大3年)なんかでも、4番打ってますけど、本来4番のバッターではないと思うんですけどね。でもなんか勝負強いというかね。去年までそんなとこなかったと思うんですけどね。

――それは4番としての自覚という面でしょうか

 それは加藤も同じ学年ですからね。そういう点ではどうかなと思いますけど。郡司の方が際立って目立ちますよね、勝負強さではね。

――投手陣が充実しているというお話でしたが、特にどなたを警戒されていますか

 平均値が高いです。誰が出てきても40(140キロ)以上投げるじゃないですか。私からしたら高校時代に活躍というか、全国的に名前を聞いてる子ってほとんどいないんですよね、基本的に。附属高校から上がってくるので。だから全国的に甲子園とかで活躍してないのにポッと出てきて、名前も聞いたことないけど、45(145キロ)とかね。木澤投手(尚文、慶大2年)なんかは150出てますもんね。ああいう投手の層の厚さ、結構1試合で6、7人平気で使って抑えるじゃないですか。あれは強いと思うんですよね。ワセダはあんだけ使ってなかなかあんなロースコアに持っていけないと思うんですよね。まあこの間2-4で負けた試合は最後みんな出して、でも4失点ですからね。ケイオーはやっぱりなかなか4点取られないですもんね。2、3点で推移するでしょ、だいたい。失点の問題で言いますとね。

――そういった面でワセダの中で出てきてほしい投手というのはどなたでしょうか

 結局さっき言ったように、徳山も悪くはないんですよ、1年生でね。でも悪くはないけど、じゃあ先発完投できるの、という。やっぱりそこらへんがね。

――柴田迅投手(社2=東京・早大学院)などは、状態はどのように見ていますか

 いやいいですよ。この間の法大3回戦も良かったですしね。だからこの間の法政戦はワセダにとっては、こうなんか一筋の光明が見えたような試合でしたよね。

――慶大投手陣を打ち崩していくには何がカギになりますか

 いやタイプがいろいろ違うのでね。持ち球も違うのでね。なかなかやっぱり打線ってそんなに簡単に点を取れるものではないですし、狙ってそんなに打てるものではないので。結局はもう、ワセダのピッチャー陣の問題になってきますよね。

――投手陣はどのように慶大打線を封じていくべきだと思いますか

 もう結局信頼できるのは基本的には先発完投できる小島だけですからね。現状ではね。だから小島に頼るところは大きいですよね。

――現在、全早慶戦を含めて慶大相手に6連敗中という状況です。今年は「早慶戦に勝って日本一」という目標を語っておられる選手も多いですが、今年の早慶戦に対する特別な思いはありますか

 特別、というかやっぱり早慶戦というのはワセダにとっては特別ですからね。これは元々ね。だから優勝には関係なく、我々はとにかく今年に限ったことではないので、早慶戦には全力出して負けない、勝つということがワセダの宿命ですもんね。

――去年目の前で優勝を決められたという悔しさはまだ残っていますか

 秋の段階ではもう、ちょっとやっぱりチーム状態からして仕方ないですもんね。

――改めて、早慶戦のキーマンはどなたになると思いますか

 小島はある程度(活躍)すると思うんでね。やっぱりピッチャーじゃないですかね。あとは徳山あたりかも分からないですね。まあ使い方にもよりますけどね。

――では最後に、早慶戦を観に来て下さる方へ、意気込みをお願いします

 ワセダは勝たないと順位も悪くなるのでね。やっぱり勝つということ、勝ち点を取るということが一番なので。全力で、ケイオーの優勝とは関係なく、ワセダ自身、自分のために、自分のチームのためにできれば2連勝、最悪でも勝ち点を取るという意気込みで戦いたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 皆川真仁)

まずは1回戦での先勝を狙います!

◆髙橋広(たかはし・ひろし)

1955年(昭30)2月4日生まれ。愛媛・西条高出身。1977年(昭52)教育学部卒業。早大野球部第19代監督。今季から早大に加わった道方康友投手コーチ(昭53教卒=大阪・箕面自由学園)は早大時代、髙橋監督の1学年下の後輩。「ピッチャーなんかはやっぱりいいアドバイスもらってるんじゃないですかね。学年も近いので気心も知れてます」と信頼を口にされていました。佐藤孝治助監督(昭60教卒=東京・早実)も交えて食事に行かれることもあるそうです。重圧の多いリーグ戦期間ですが、いいリフレッシュになるといいですね!

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