ラグビー部

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2018.04.10

【連載】新体制特集『九折不撓』第2回 緒形岳×桑山聖生×辺津勘太

 第2回を飾るのは今季それぞれ委員や寮長に就任した緒形岳(スポ4=新潟・新発田)、辺津勘太(法4=東京・早実)、桑山聖生(スポ4=鹿児島実)の3人だ。それぞれラストシーズンに懸ける思いを熱く語っていただいた。 

※この取材は3月21日に行われたものです。

自分たちが正しいと思うことを

昨季は関東大学対抗戦にも出場を果たした緒形

――オフシーズンはどのように過ごされましたか

辺津 僕は実家に住んでいて、地元が東京なので地元の友達と久しぶりにあって遊んだりしました。普段会えない人に会って楽しく過ごした感じですね。

桑山聖  僕も実家が鹿児島でチームがオフに入って学校終わったあと、冬休みは実家に帰りましたね。高校に行ったりラグビーをしていました。 大学に入ってから初めて怪我なくシーズンを終われたので、その期間トレーニングしたりという感じです。

辺津 意識高いな。

緒形 僕はちょっとラグビー忘れたかったので、新潟に帰って全くラグビーはしなかったですね。20歳になって初めてのオフだったんで。家族や友達と結構飲みに行ったりして、普段しないような話をしたりしましたね笑

辺津 (笑)

緒形 なんだよ(笑)

辺津 一緒やん(笑)

緒形 楽しかった(笑)

桑山聖 みんなやっていること一緒(笑)

――寮に帰られた後は何をしていましたか

桑山聖 寮では、帰ってきて、ウエイトしていました。

緒形 結構僕は実家に長い間帰っていたので、前後は結構上井草でウエイトをしたりしていました。ウエイトして、帰ってきてから久しぶりに会った同期とご飯に行ったりしましたね。「休みの間は何をしていたか」とか色々話しましたね。

――オフの寮にいる間とかラグビーはしていましたか

緒形 ラグビーの練習した?グラウンド出たりしてないよね。まあ、している人はいたよね。

桑山聖 してる人はしていましたね。でも、割とみんなウエイトとかが中心でしたね。最初の1週間くらいは学校もあったので。

緒形 最初はあったね。

桑山聖 最初1週間は学校があったので、学校行ってウエイトして。あとは寮にいる人もいれば、門限もあったんで。寮に基本はオフの日以外はいましたね。

――ちなみに、皆さんがラグビーを始めたきっかけは何でしょうか

辺津 僕は3歳からやっているんですけど、3つ上の兄がいて、兄が始めるときに、僕は全然覚えていないんですけど、僕もやりたいと言ったそうです。それからずっと続けている感じですね。

――10何年もですか

辺津 そうですね。ことしで19年目ですね。

桑山聖  僕は小学校の友達がラグビーをしていて、体も大きかったので誘われました。で、体験に行ってみたら楽しかったですし、親もやっていいよって言ってくれたのでやりました。

――緒形選手はいかがですか

緒形 僕も勘太と一緒で、3歳か4歳の時に新潟に引っ越してきてからですね。父が高校生のときにラグビーをやっていて、たしか父の知り合いがラグビースクールのコーチをやっていた影響で行ったと思います。でも、なぜ(ラグビーを)続けているのか自分でもわからないときが結構ありましたね。

一同 (笑)

緒形  ほんと最初多分面白いって思ったことないと思うんですよね。途中で多分面白いって思ったときもあったと思うんですけど。始めたのは3歳か4歳のころですかね。

桑山聖 すごいね。長いね2人とも。

緒形 長いね。

辺津 でもやっているといっても、昔はスクールでしょ?

緒形 遊び感覚だよね。

辺津  しかも週一回なんですよ。

緒形 日曜日だけだったんですよ。だからラグビー漬けという感じはないですね。ラグビーを通して体を動かすという感じでしたね。

辺津  そうそう。日曜日は公園に行ってラグビーしている感じです。

――現在自分の中でラグビーはどういうものでしょうか

緒形 難しいね。

辺津 難しいね(笑)

桑山聖 就活みたい(笑)

一同 (笑)

緒形 大学選びもやっぱラグビーで選んだという部分もありますし、もっと遡れば高校もラグビー部の監督で高校を選んだ部分もあるので、自分の人生の選択においてラグビーって大きなウエイト占めていたなと改めて振り返ると思いますね。そう考えると、自分の生活にとっては当たり前のものだと思っていますね。今もなかったら生活が考えられないと思うし。

辺津 そういう意味では僕も似ているかな。何かと言われると難しいですけど、ずっとやってきたからやるもんだと思ってきたので。今までラグビーをやめるという選択肢が浮かんだことがないというのが正しいかな。

桑山聖 今、岳とか勘太が言ったように人生を選択する時にラグビーって大事だったと同じように思いますね。今は基本的に生活の第一優先事項じゃないですかね。まずラグビーを第一に考えて、どう行動するかにはなっているかなと思います。

――次に早大をなぜ目指したのかというところをお聞かせください

桑山聖 おお。

緒形 僕の場合は、高校生の時花園出てないんで。決勝戦で2年間とも負けたんですよ。全国大会に行きたいっていうよりも、とりあえず戦った相手に勝ちたいっていう思いが強かったので。僕の中では勝てると思っていたのに負けてしまったので、このままラグビー辞めたくないなって思って、大学でも続けようと思いました。なんで早大なのかというのは、今も絶賛就活中なので、すごく詳しく話せるんですけど(笑)

一同 (笑)

緒形 3年生の時にサマースクールに参加したんですよ。そこに現役の選手が来てくれて、高校生に向かって色々教えてくれた時に、ワセダって自分知らなかったけどすごい伝統あるなとか、高校生の自分なりに衝撃を受けたのが大きかったですね。

桑山聖 僕は、親の出身が早大だったので。ずっと早大の駅伝だったりラグビーだったりというのは応援していて、すごい身近な大学に感じていたこともあり、小さい頃から早大っていうのを意識していました。その後、自分がどうなりたいかっていうのを考えていた時に早大に行くのかなって思っていたんですけど、ラグビーをしたことで、ワセダのラグビーを知って、ワセダでラグビーがしたいと思って、早大をずっと志望して早大に入りました。

辺津 僕も一緒で父親が早大出身でした。なので、小さなときからラグビーを観る時って、早慶戦、早明戦が主体で。観る時はだいたいワセダを応援していたっていうのもあるんですけどね。中学生のときに、進学する高校を決める時にワセダで理工学部の選手がAチームで出ていて、こういう人も試合に出られるってすごいなって思いました。だから、こういう環境だったら楽しいかなって思って、僕は高校から早実と決めて入りました。

――実際にワセダのラグビー部に入部してみていかがでしたか

辺津 ラグビー部はもっと推薦とか全国出てるすごい選手とかいる中にポンって入れられるイメージだったんですけど、結構一般とか附属から入ってきた人も多いなというのが最初の印象ですね。

桑山聖 伝統をすごく感じるクラブでしたね。勝たなければならない集団だと思うんですけど、学生が主体となっている部分は印象に残っています。すごく憧れるいいクラブだなと入ったときは思いました。

緒形 僕は早大に入った時に新潟から来る人がいなくて、OBも数が少なくて。でもその中で、自分のなかでは逆にチャンスじゃないけど、自分で新しい道を開いていけるのはチャレンジってことにも繋がるしいいなって思っていました。でも、入ってみたら縦との繋がりがある人はすんなり入っていけるんですけど、そういうつながりがなかったっていうのはけっこう辛かったですね。だから最初は結構不安でした。しかも、練習はきつい。大分慌てていたというか、結構グラグラしていましたね。

辺津 知ってる人がいないのは確かにね。でも『早実!』って言われるのも嫌だったけどね(笑)

緒形 そう、だから逆にそれで良かったって思えることもあったのよ。自分の変なレッテルとかもないし、自分のやり方次第でというところはあったから。そこはいいことだと思うんですけど、でも意外と不安なこともありましたね。

辺津 でも、色んな人がいるからね。

緒形 そうそうそう。まあ、良かったと思うけどね。逆にそんな知り合いばかりじゃなくても。

桑山聖 俺も広人さん(加藤広人、平30スポ卒=現サントリーサンゴリアス)と合宿とかで一緒だったからちょっと入りやすかったけどね。

緒形 ああ、合宿ね、代表ね。

桑山聖 そうそう。

緒形 多分、俺は本当に1人もいないね。

辺津 うじゃうじゃいるからさ(笑)

緒形 最大勢力じゃん(笑)

チームとして一つの方向を

今季は寮長に就任した桑山聖

――新体制が始まりましたが、チームの状況はいかがでしょうか

辺津 僕は下のチームにいるんですけど、下のチームは僕を含めて寮に入ってない人が多いんですけど、新体制になって4年生が多いのが結構いい影響及ぼしているのか、雰囲気良くやれていますね。良くも悪くも、ウエイトとか食事の面とかに対して時間をいっぱい使えるんですよ。そういう変えられるところから変えるっていうのは1、2、3月になって増えたかなと思いますね。

緒形 僕たちの代なので、自分たちがしたいようにじゃないですけど、明らかにここ3年間の中で僕らの意見は言いやすいですね。今年が1番言いやすいし、影響も与えやすいと思うので、自分たちがこの3年間で感じてきたことをことしに繋げられるのはこの1年しかないですし、何でもできると思うので、そういう意味ではいいスタート切れているのではないかなと思いますね。キャプテンを中心に色々なところから意見が出てくるので、そういう部内の流れづくりに関してはことしは結構いいんじゃないかと思っています。(桑山聖に対して)どうですか。

桑山聖 まあ、僕らがあんまり強く言う人がいないっていうよりは、自由に下の学年がやっている感じですね。その中で下級生が伸び伸びやって、僕らも僕らが1番上なのでこういう風にやりたいというのをチームに反映してできています。すごくいい雰囲気で練習できたり、グラウンド外でもいい関係を築けているんじゃないかなって思います。

――新しく監督に就任された相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)の印象はいかがですか

緒形 結構監督から全体に向けてじゃなくて、僕ら個人に対してアクションを細かくとってくれるところはあるような気はします。僕自身も個人であまり話したことはないんですけど、そういう部分はあるかなと思います。どちらかと言うと上からなんとかだよって言うタイプではないような気がします。

辺津 あー、なるほどね。言いたいことは分かる気がする。

桑山聖 気を使ってくれてはいるよね。色んなことを気付こうとしてくれているように見えるし、実際言ってくれたりとかしてくれます。

緒形 脇からこうツンツン差してくるタイプ。

辺津 そうね。良くも悪くも俺らに任せてくれている感じはあるよね。

緒形 そうだね。

辺津 僕らにやらせている中で、これはこれはって言ってくれるタイプなのかなって思う。喋ったことないけど(笑)

桑山聖僕らがどんな人間なのかなっていうのをまだ見ている段階なのかなって思います。

緒形 だから俺らもあまり監督のこと言えないよな。

桑山聖 僕らもあんまりあの人はこういう人だって言えないっていう。

辺津 わかんないよね(笑)、結論(笑)

――新体制になって昨年までと同じ部分、変えた部分はありますか

辺津 僕が委員になったっていうのは、ある意味で例年の中では変わった方だよね。寮生じゃないのに。

桑山聖 久しぶりに。過去2年なかった。

緒形 珍しい。部内の制度ってわけじゃないけど、自分たちの中で自分たちの意見をまとめたところで下のチームには浸透しない、っていう考えがあったんで。部内の中の意見を隅々から拾ってくるって意味でも寮生と外勤って分けた時に、勘太が意見を拾って来て俺らに流してくれるっていう狙いがあったし、勘太にはそれだけの力があるって真吾(佐藤真吾主将、スポ4=東京・本郷)が見たから委員にするっていう風に言ってたから。

辺津 真吾がやりやすかっただけだろ(笑)

緒形 いやいやそんなことないよ。影響力が違うんで(笑)あります?変わったところ。

辺津 正直それもまだわかってないよね。あんまり。今年はこれみたいなのが出ていないから。あまりこれが変わったっていうのはまだないですね。

――では、今のところ大きくは変わっていないんですね

緒形 そうだね。部則っていうか寮則か。

桑山聖 変わらないかな。基本的には。

緒形 門限も変わらず。スリッパを揃えましょうとか。そういうのは仕切ってくれます。掃除ちゃんとやりましょうとか。

桑山聖 ぬるくなっていた部分はしっかり。

緒形 寮内からしっかり、きれいに(笑)。怖いっすよ(笑)

桑山聖 慣れればあれが当たり前なのよ。

緒形 でもお前のおかげでちゃんとサンダル揃えられるようになった(笑)ありがとうございます(笑)ちゃんと細かく言ってくれるからそれは大事なことだと思うので。

辺津 優しいよね(笑)誰が言うのがっていうのが結構大事だよね。いじられキャラが言ってもね。

緒形 ちゃんと選ばれていますよ。委員とか寮長とか。自分で言うのもあれだけど(笑)真吾が選んだ人がちゃんとなっているなって思います。そこは安心してくださいって感じですよ。

――佐藤真吾主将が委員を決められたんですね

辺津  結構コーチとかと喋ってみたいなこと言ってたよね。

緒形 言ってたね。でも多分あいつの考えは結構大きいと思う。

――委員、寮長に選ばれて何か心境の変化はありますか

桑山聖 寮長になって、上の学年が居なくなったっていうのもあるんですけど、寮で今まで気になっていたことを結構言いやすくなったり、思っていたことをアクションしやすくなったかなって思いますね。

辺津 言われたときは多少頑張ろうかなって思ったんですけど、いざなってみるとまだやることはないですね。選ばれたのもこれから変えなければいけないから選ばれたというよりは、今までやってきたことを誰かしらに評価されて選ばれたと思っているので、特別に何かを変えようっていうよりは今まで通り頑張ろうかなって思っています。中でも僕は寮と外勤生の繋ぎ役のような感じで選ばれていると思うので、普段あまり喋らない人と積極的に喋るようにはしようかなって思って、喋ってみてはいます。

桑山聖 誰と喋ってる?

辺津 平井(平井亮佑、スポ2=福岡・修猷館)とか。平井とか安部ちゃん(安部勇佑、スポ2=東京・國學院久我山)とか仲良くなっているけど。安部ちゃんはね面白いんだよ、あいつ。

桑山聖 面白いよね。

辺津 面白い。にやにやしてるずっと(笑)しれっとにやにやしてる(笑)

桑山聖 割と悪い(笑)

緒形 僕は委員になったということで、先ほども言ったんですけど、多少は発言にも影響力が出るので。その影響力を良い意味でも悪い意味でも自分がちゃんとわかっておかないといけないかなと思います。まあ、その部分は自覚しないといけないなと思ったことが1番大きいですね。変に行動を変える意識はないですけど、心持ちって意味では覚悟というか自覚が、選ばれる前と後では変わったかなと感じます。

――最上級生になりましたが、どのような部にしていきたいですか

辺津 僕は勝つとか優勝するとかはもちろん大前提で絶対それは成し遂げなければいけない目標ですが、そこに至るまでに組織として全員同じところを向けるようになりたいなと思っています。影響力とかも含めて多分4年生が同じ方向を向いていないと組織としてまとまることができないと思っていて。そういう意味では下級生とかの気配りもあるのですが、まず4年生同士で同じイメージを共有できればというのはすごく考えていますね。

桑山聖 勘太が言ったようにチームが一つの方向を向くような組織であるために僕らが中心になって行動していかないといけないと思っています。下の学年と上の学年の仲が良いので、それをチームの文化として引き継いでいけるように僕らの学年ができればと思っています。

緒形  2人が言ったことが結構核心ついていると思うのですが、下からの意見を持ってこられるチーム。あとは意思の統一。全員早大のラグビー部に所属している以上、日本一にならなければいけないということはわかっているのですが誰もなったことがないので、まずはそこの認識を一つにするべきだと思います。それはことし、4年生の人数が一番多いというのが僕らの代の特徴だと思うので、チームを一気にまとめるには、勘太が言ったように、4年生からというのが一番あると思うので、僕らが一つの方向を向いたときに、このチームは僕たちの特徴を持って結構いい方向に進んでいけるのではないかと思いますね。

――4年生はどのような代ですか

辺津 キャラ濃いよね。キャラ濃いというか、あんまり流されるような人がいなくない?

桑山聖 自分を強く持っている人が多いね。どちらかというと。

辺津 この二人とかはそういうタイプ(笑)僕は結構周りに合わせられるタイプなのですが。

緒形 うまいからね。

辺津 けなしているとかそういうわけではなくて、やりたいこととか自分の軸とかはっきりしているタイプだよね、二人とも。

緒形 譲りたくないね。

辺津 結構言うタイプだしね(笑)でもそういう人が多いということは逆にいいことだと思いますね。全員がどうしようってなっても困るし。

――個々のぶつかり合いなどはありますか

辺津 あるときはあるよね。ミーティングとかすると結構あるね。

緒形 バラバラだよね。

桑山聖 バラバラだけど、その時はその時って割り切ってるから。

緒形 譲りたくない本質はみんなありますからね。

辺津 でも基本は仲良いよね。

桑山聖 仲良いよ。

緒形 うん、仲良い。仲の良い学年だと思います。

桑山聖 集まる時は集まるしね。賑やかな学年。

辺津 そうね(笑)、良くも悪くもやかましい学年(笑)

緒形 まだ一つになったことはなったことないですからね(笑)。ここから一つになります(笑)

辺津 1つになったらね、そのときはいい結果が出てるね。

桑山聖 みんなで集まったことある?

辺津 あると思うよ。

緒形 そういう場を結構いいと思うよ。学年会とか。

――下の学年はどのような代ですか

桑山聖 人にフラーっと流されちゃう人が多い(笑)

緒形 絶対に新人練やったのが大きいよ。

辺津 それはあるかもね。

緒形 やっぱり部員同期が40人もいるのに、スポーツ推薦は2人しかいないんですよ。聖生と宮里(宮里侑樹、スポ4=沖縄・名護商工)。下の学年は僕らの半分よりちょっと多いくらいなのにスポーツ推薦は結構な人数がいるじゃないですか。そういうことを考えると、高校時代あまり脚光を浴びてこなかった人が多いのが僕たちの代です。それに聖生とか宮里とかもうまくはまってくれた。僕ら寄りの性格なので、みんなが仲良いことに繋がっている気はしますね。下の学年ぐらいが普通じゃないかな。

辺津 まぁ、推薦って言ったらイメージはああいう感じなんだろうね。1個下の学年の中ではラグビー界のビックネームだし。別に聖生がビックネームじゃないってことじゃないよ。お前もビックネームだよ。

――ポジションにこだわりはありますか

辺津 僕はSHで出たいと思っていますね。

桑山聖 僕は15にはこだわりがあります。高校時代から15だったので、15がいいなというのはありますね。

辺津 9ってかっこいいなって思ってるわ(笑)

緒形 僕も高校の時からハーフだったんですよ。

桑山聖 ここ(辺津・緒形)はコンバートのタイミング一緒だよね。大学2年生の春だっけ?

緒形 大悟さん(山下大悟前監督、平15人卒=神奈川・桐蔭学園)の時もコンバートは多かったし、古庄さん(古庄史和ヘッドコーチ、平15教卒=国学院栃木)も結構ポジション変えるね。そのポジションで固定するのでは他のポジションを経験して、その経験を他のときに生かすみたいな感じかな。チームの入れ替えもそうだし、ポジションも変えるから楽しいよね。楽しいでしょ?

辺津 うん。そうだね。

桑山聖 今ちょっとSOをやっていますが、楽しいです。ポジションを極めるというよりは色んなポジションを経験してラグビーに対する理解度を上げるような観点が強いのかなぁと感じます。ポジション変更してプレーしている選手はすごく一生懸命にやるし、その中で何かやれることがあると思いますね。

辺津 面白いよね、ポジション変更。多分誰も知らないと思うのですが、僕はBKのポジション全部やったことあるんですよ。

緒形 俺もあるよ。

辺津 CTBある?

緒形 CTBあるよ。俺、高校の時CTBだったよ。

辺津 へー、知らなかった。

緒形 CTB、WTB、FBはやったな。

辺津 色々なラグビーがあるよね。ポジションによってやることが色々違うね。

辺津 練習では結構ポジション変更をして、プレーすることあるよね。FWの気持ちを知るという目的で。あれ結構楽しいよね。FW絶対に出来ないと思ったけど、向いてないなって。

桑山聖 あれはあの期間だけなんだよ。

辺津 あ、そうなんだ。違うポジション自体を経験すること自体は嫌じゃないけど、どこのポジションがいいかと言われたら9番がいいかな。

桑山聖 試合に出られればいいと思います。出られればいいという言い方だと軽くなってしまいますが、どこのポジションでも出場できるように準備したいと思っていますが、15は好きです。

辺津 どのポジションで出場しようと求められているものは同じだと思うので、ポジションが選べるなら選ぶけど、だからと言ってやることは変わらないです。

――チーム内で注目している選手はいますか

緒形 僕はもう4年生全員です。

辺津 それはずるいなー(笑)言うなら最後に言えよ。それで誰か言ったら違う人注目しないみたいになるじゃん(笑)

緒形 4年生全員で、一番注目して欲しいのは佐藤真吾主将で。当然ですけど。

辺津 あー、模範解答だね。

緒形 彼がことしのチームのすべてを背負っている、あいつのプレーがことしを表すと思います。でもあいつは絶対体張るし、僕らからしても張って欲しいと思っています。あとは4年生の自覚を持ってここ3人も今までも全力でやってきましたけど、今まで以上に全力でやらなきゃいけないし、ラストシーズンということは次がないので、それも含めてコーチは選びますよね。次への可能性とか、そういうとこも加味して、そこのプラスが無い分いかに自分を100、120で出すかがこれから大事になってくると思うので、そういう意味ではやっぱり4年生は頑張って欲しいと思いますね。

辺津 僕は、僕も含めてこの上井草の寮に入ってない人に注目したいし、注目して欲しいなっていうのがありますね。寮に入っていない人というのは基本的に下のチームの人なのですが、その中でも逆に外だからこそ気づけることや出来ることがあると思うのでそういう環境の中で必死にやって上のチームでの出場する人がことしは絶対いると思います。僕もそうなりたいです。ラグビー好きな人がメンバー表を見て誰だこいつって思ったらぜひ注目してみてほしいなと思いますね。知らない人にこそ注目して欲しいなと思いますね。

桑山聖 個人的に気になっている選手は南(南徹哉、文2=福岡・修猷館)が気になっていますね。

緒形 南すごく嬉しいと思うよ。こんなこと言われたら。

辺津 数ある中から選ばれたもんね。

桑山聖  いい選手すごく多いのですが、最初に思いついたのが南でしたね。

辺津 接点あったの?

桑山聖 俺、去年の夏はジュニアいたから一緒にプレーしてたよ。それもあるし、プレーが面白いから。ラグビーがすごい上手い選手なんですよ。今すぐ思いついたのが南でした。

「周りにいい影響を与えていけるように」(辺津)

寮生ではない中、委員に抜擢された辺津

――佐藤真吾主将はどんな方ですか

辺津 ポーカーフェイスというかあんまり表に表情が出ないよね。

緒形 でも試合の時になるとすごいです。上に立ってみんな引っ張っていくというよりは、体を張るタイプですね。

辺津 あんまりしゃべりは上手なタイプではないしね。

緒形 良いキャプテンですよ。僕らの代ってあんまりいい意味で分かれていなかったんです。それを聖生が上手くまとめてくれたりはしていたのですが、部員の中では誰がキャプテンになるのだろうと思っていました。そんな中で、真吾って発表されて最初はびっくりした人もいると思うのですが、以外と腑に落ちたと思います。

桑山聖 チームを引っ張りたいみたいな人はいなかったね。

緒形 今もそんなに大きくは変わらないですね。真悟に決まったからついていくみたいな感じではないね。

辺津 それがさっき言っていたことだよね。

桑山聖 1人1人が自覚を持つみたいな。

緒形 真吾を助けるみたいな関係性だよね。

辺津 まず、自分が頑張りましょうって感じだよね。

緒形 リーダーというか友達みたいなやつ(笑)。

辺津 でも、実は考えている。

緒形 それもある。大変だとは思うけどね、色々と。

辺津 意見を言うより意見を聞いている方が多い印象じゃない?

緒形 (意見を)持ってはいるよね。

辺津 意見は持っているけどあまり出す方じゃないね。

緒形 そんな感じですね。

――主将、副将をどのように支えていきたいですか

緒形 サポートというよりは自分達が思ってることを発信するとか、自分たちがいいと思ったことをすることが結果的に二人を助けることになるので、自分たちが正しいと思ったことをやっていくだけです。

一同 (笑)

桑山聖 二人を特別扱いするような関係性ではないので、自分たちの意見を言い合ってお互いに高め合うことが大事になってくるかと思います。

辺津 僕は意見を言うよりも、真吾とか西田(西田強平副将、スポ4=神奈川・桐蔭学園)は下のチームとの接点が少ないと思うので、根拠がない話で誰がどう思っているかということを決めつけられるのは嫌ですし、チームもいい方向にいかないと思うので、どういう思いでプレーしているかなどを僕がしっかりと理解して接点の少ない人達にも伝達することでチームをいい方向にまとめられたらと思います。 それが結果的にサポートに繋がると思います。

――ご自身の中で理想の先輩像はありますか

辺津 口で何を言っていても行動で示さないといけない部分はあると思うので、そこをしっかりと出来る人というのは尊敬できるかなと思いますね。

桑山聖 特に理想像はないのですが、強いて言うなら2個上の本田宗詩さん(平29スポ卒=福岡)はプレーヤーとして尊敬している人です。あまりプライベートで接点があるというわけではないのですが、グラウンド立ったら一番いいプレーをする人だったので、本田さんを見てきて、あの人みたいになりたいなと思っています。

緒形 その年ごとに活躍してるしてないに関わらず、 4年生の色がチームには出ると思います。質問にうまく答えられているかは分かりませんが、4年生が一番求められるチームにならないといけないなと思います。僕らが尊敬される存在にならなければならないと思いました。

――昨シーズンを振り返ってチームとして個人としてどう考えてますか

緒形 僕は後半、試合に出ることが出来なかったのでそういう意味では決定力とか欠点があったから試合に出られなかった、というのがシーズン通して思ったことですね。 チームとしては負ける感じはしなかったというか、4位になりましたけど、別にそのことはそんなにネガティブに捉えてはいなくて、東海大のブロックに入ったから東海大を倒すしかないという感じでした。結果的に負けてしまったので、言える立場ではないですけど勝たなきゃいけないっていう意味では、いいシーズンではなかったと思います。

桑山聖 チームとしては加藤さん(加藤広人前主将)を中心にやっていこうというチームだったのですが、一個上の代は人数が少ないこともあって結構練習に出てるメンバーも2、3年生が多くなっていました。僕らからの盛り上げも弱かったのかなとすごく感じました。4年生はシーズンの最後の方になると、試合に出ていたと思うのですが、僕らが盛り上げることが出来なかったなと、チームとしては1年を通してそういう部分が思いつきますね。個人的にはAチームの試合に出られなかったシーズンでした。最後は古賀(古賀由教、スポ2=東福岡)のケガなどもあって最後の方は出させていただいたのですが、出た試合はどっちも負けたので、僕が出たら勝つプレーヤーでありたいなと思いますね。シーズンが終わってからもそういう風に思いましたね。

辺津 勝てなかったのでもちろんいいシーズンではなかったのです。ただ、その中でも僕は中野厳さん(平30社卒=東京・早大学院)が春シーズン終わりぐらいからずっとトップチームに絡んでいて、最後の試合にも出ていました。そういう姿というのは改めて振り返ると、あまり体を大きくないのに走り勝ったり、気持ちで勝つ部分など早大が目指す姿があるのかなと感じました。シーズンの振り返りとは違って去年のチームの印象になってしまうのですが、すぐに思いついたのがそういう部分ですね。個人的にはずっと春シーズンが大事と言われていたのに、試合に出たときにあまり結果を出せなくて、最終的に最後は試合に出られなかったので、そこが反省ですね。

――昨年を振り返って、新しいシーズンで生かそうと思っていることはありますか

辺津 僕はもう今言った通りで、厳さんの姿を見て学んだことを体現できればと思います。あとは、春の試合で出た試合でいいパフォーマンスが出来なかったら、多分夏とか秋の対抗戦(関東大学対抗戦)でメンバーに選ばれることはほぼ不可能になってくるので、いくつチャンスがあるか分かりませんが、チャンスをしっかりとものに出来るように日々の練習から取り組んでいきたいと思っていますね。

桑山聖 僕は去年Bチーム、ジュニアにいた経験もあるのですが、そこで学んだことはたくさんあったので、それをことしは出していくということと、それに加えて自分の課題を見つけて、日々成長していくことが大事かなと思っています。

緒形 試合に出ることが一番成長出来ることだと思うので、Aチームでももちろん試合に出たいですけど、BでもCでも80分間試合に出ることですね。試合にたくさん出て、そこで見えてくるものが一番正解だと思うので、その課題を1個、1個潰していった先に目指すべきプレーヤー像があると思います。そこを春、夏、秋、冬とステップアップ出来るようにしていきたいなって思います。去年はケガが多かったので、ケガをしないことも大事にしていきたいですね。

――春シーズンにおける個人の目標は何ですか

辺津 僕はシンプルに上のチームに上がることです。それが一番です。その中でも委員という役割を与えてもらっているので、ただ、自分ががむしゃらに頑張るというよりは、周りにいい影響を与えていける存在になった上で自分も上のチームに絡めるようになりたいなと思います。

桑山聖 春はもちろんAチームで試合に出るというのが第一なのですが、その中で色々課題が出ると思うのでその部分を夏、秋に向けてどういう課題が出たかというのを見て修正する。また、自分のプレーの幅を広げていけるようなシーズンにしたいと思っています。

緒形 僕も試合に出ることが目標です。今はチームの入れ替えとかが結構激しくて、すぐにAチームからBチームに変わることが多いです。そういう今の状況は逆にありがたく思っていて、落ちるリスクもありますがメンバーチェンジによって自分に何が必要だったのかということを教えられている気がするので、モチベーションになっていて今すごく燃えています。

辺津 逆に僕にもいつかチャンスは回ってくるだろうなと思っていて、そのチャンスが回ってきたときにいかに自分がチャンスを掴めるかどうかだと思っています。

桑山聖 僕らにとってはラストシーズンということもあり、1試合、1試合が大事になってきますね。

辺津 2人がどう思っているかはわからないけど、最近1回の練習が終わるとしんみりしますね。

緒形 まだ俺にはそれはないわ。

辺津 でももう3月だよ?あっという間じゃない?

桑山聖 確かに年明けてもう3月終わることになると考えるとあっという間かも。

辺津 でも楽しくない、練習?

緒形 楽しいというよりも俺はきついなと思うのが多かったかなぁ。

辺津 この4年間を見てということ?

緒形 そうそう。過ごしてきた時間を考えたら、きつかったって感じるときが多かったな。

辺津 逆に俺は今まできつかったけど、4年生になって最後の1年だと思って練習するとあまりきついとは思わないかな。体力的にきついときはあるよ、もちろん。だけど、終わった後の充実感はあるね。純粋に楽しい。やっぱり4年生が多いからね。練習に同期がたくさんいるのは嬉しいかな。

緒形 良いこと言った。

一同 (笑)

――最後に今季の意気込みを教えてください

辺津 僕は上のチームで試合に出ることが目標ですし、それをやるしかないと思っているので、どのタイミングでチャンスが来るかは分かりませんが必ずチャンスをつかんで上のチームに上がりたいです。

桑山聖 一つ一つの試合を大事にして、その一つの試合ずつで成長できるようにしていきたいです。それが日本一に繋がるような選手でありたいなと思います。

緒形 一軍に出るまでは相手ではなく、自分と味方がライバルだと思って常に闘い続ける。それができて初めてAチームの試合に出られると思いますし、それができた15人がレギュラーで出ていると思うので、毎日の戦いにしっかり勝って試合に出るということが今シーズンの目標ですね。早大ラグビー蹴球部の部員としてそこは譲れないものがありますね。頑張りましょう。

辺津・桑山聖 頑張ります(笑)

――ありがとうございました!

(取材・編集 千葉洋介・小田真史)

4年生の仲の良さが垣間見える対談でした!

◆辺津勘太(へつ・かんた)(※写真 右)

1996(平8)年9月25日生まれ。162センチ、72キロ。東京・早実高出身。法学部4年。最近は一回の練習に充実感がみなぎっているそうです。今季の成長に期待です!

◆桑山聖生(くわやま・としき)(※写真 中央)

1996(平8)年6月6日生まれ。185センチ、98キロ。鹿児島実高出身。スポーツ科学部4年。ラグビーに対して色んな視点からの考えを持っている桑山聖選手。「1試合ごとに成長するシーズンに』と今シーズンへの思いを語っていただきました。

◆緒形岳(おがた・がく)(※写真 左)

1997(平9)年3月31日生まれ。170センチ、81キロ。新潟・新発田高出身。スポーツ科学部4年。大学2年生の春からコンバートしたWTBでレギュラーの位置を確立し、『日本一』達成に貢献してくれるはずです!

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