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2018.04.11

【連載】春季リーグ戦開幕前特集『勝利への渇望』 第4回 山田淳平

 昨季代打で結果を残し、春季オープン戦では序盤から非凡な打撃センスを⾒せている⼭⽥淳平(教3=東京・早実)。1、2番打者として期待が寄せられている。3年⽬となることし、満を持して臨む東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)の開幕を⽬前に控えた⼭⽥の現状に迫る。

※この取材は3⽉29⽇に⾏われたものです。

「⾸位打者をリーグ戦で取りたい」

打撃への高い意識をのぞかせた山田

――⼊学当初、早⼤野球部に対してどのようなイメージがありましたか

 ⾼校が早実だったので、伝統のある格式の⾼い厳しいところだということは分かっていました。早⼤は『リーディングチーム』といって、学⽣野球の先頭を⾛らなくてはいけないチームだというのが昔からあるのですが、そういう野球部でプレーしたいという思いはありました。

――⼊学当初、四年間の⼤学野球に対してどのようなビジョンを持っていましたか

 ⾼校で⽇本⼀になれなかったので、⼤学で⽇本⼀になりたいという思いがありました。 個⼈的な⽬標としては⾸位打者をリーグ戦で取りたいと思っていました。

――現時点でのご⾃⾝と⽐較していかがですか

 ⼊学した時にそういうのを思い描いていたのですが、⼊学当初と今を⽐べると、確実に近付いていると思いますが、まだまだ簡単ではないなと思っています。

――代打出場が主だった昨季を振り返って

 スタメンで⼊らせてもらうことがベストだとは思うのですが、昨年の秋はここぞという場⾯や流れを変えたい場⾯で代打に⼊らせてもらいました。そこで8打数3安打だったので、代打としては良かったのかなと思うのですが、後半の法政戦や慶⼤戦などの勝負どころで打てませんでした。ことしは昨年より打席が増えると思うので、勝負どころで打てたらいいなと思います。

――ここまでの春季オープン戦では結果も残されていますが、振り返っていかがですか

 レギュラーが確約されていなかったので、まずはアピールするところから始まりました。沖縄まではとても調⼦が良かったのですが、やはり波もあるので沖縄あたりから調⼦が落ちてきて、⼤丈夫かな?と焦る気持ちもあったのですが、今はまた調⼦が上がってきているので、このままリーグ戦を迎えられればいいかなと思います。

――今お話にもありましたが、沖縄キャンプはいかがでしたか

 去年は初めてで、右も左も分からない状態だったのですが、ことしは2回⽬ということで流れが分かっていたので、⾝になる2週間にはなったと思います。

――冬場はどのようなことを意識して練習していましたか

 昨年の秋のリーグ戦のヒット3本で、外野の頭を越える打球がなかったので、⻑打を打てるようにということを意識していました。冬場は強く振るということを念頭に置きつつ、それでも打率が下がったら意味がないので、いかに無駄な動作をなくして球を強く叩くかということを考えていました。

――本塁打も出ていますが、⻑打を打てるように意識した練習の成果ですか

 そうですね、それもあると思います。あとは芯でボールを捉えられる確率が格段に上がったので、その成果が本塁打にもつながっていると思います。

役割とこだわり

打順に対して強いこだわりを見せた

――下級⽣から上級⽣になりますが、⼼境の変化はありますか

 仕事がないので楽ですね。下級⽣の頃は上級⽣にも気をつかったりとかがあったのですが、今は下に2学年もいるので、練習中は⾃分だけに集中できています。

――3年⽣ということで監督や周囲からの期待を感じることもあると思います

 昨年のリーグ戦が終わって新チームになってからずっと1番で使ってもらっています。 監督が常々⾔っている⾔葉に「点を取るバッターが⼀番いい打者だ」というのがあって、ヒットだけじゃないので、犠牲フライでも押し出しの四球でも打点は打点なので、そういう意味で点を取ってチームに貢献したいと思います。

――チームにおけるご⾃⾝の役割はどのようなものだと考えていますか

 1番打者なので、塁に出ることが⼀番⼤事なのですが、ただ塁に出るだけではなくチームに勢いをつける出塁をしたいと思っています。特に⼀打席⽬の初球の⼊り⽅で、消極的な⼊り⽅をすると、チームにも影響が出ると思うので、積極的でチームに勢いを与える1番打者になりたいです。

――初球から振りに⾏く場⾯が多いですが、それもチームに勢いを与えようという考えからですか

 初球は投⼿がカウントを取りにくる⽢い球が⼀番多いので、それが仕留めやすいということと、勢いをつけたいというのもあって、沖縄まではそんなに振っていなかったのですが、ここ最近は初球を振るように心掛けています。

――1番という打順にこだわりはありますか

 はい。1番じゃないと嫌です。他の打順は嫌です。なんでなんですかね・・・(笑)。1番じゃないとなんか嫌なんですよね。この前調⼦が悪いと思われてて、7番に落とされたのですが、「なんで1番じゃないんですか」って⾔いにいきました。なんでなんですかね?2番でも嫌なんです。1、2番に期待されているのですが、2番は嫌なんです。⾃分でもよく分からないんですけど。1番ってかっこいいじゃないですか、2番だと伏兵みたいな感じで、多分そういうところなんだと思います。

――外野手に転向されましたが、守備⾯に不安はないですか

 外野は内野よりも気楽に守れるのですが、正⾯のライナーなどの距離感を取るのが難しいので、学⽣コーチの鈴木(太郎野手コーチ、スポ3=静岡)に練習から意識的にそういう打球を打ってもらうようにはしています。

――⾛塁に関して気をつけていることはありますか

 バントが多いので盗塁のサインが出ることはあまりないのですが、捕⼿が球を⾒失っている時など、相⼿の隙をついて次の塁を取ろうという気持ちは常に持っています。

――現時点での課題はありますか

 打撃における好不調の波ですね。良い時と悪い時が両極端過ぎて、良い時は4打数4安打で悪い時は4打数0安打ということが多いです。調⼦が悪い時にいかにチーム打撃ができるかという部分が⼤切になってくると思います。最低でも⾛者を進めるとか、それが⼤事だと思います。

――その⽇の調⼦は試合に⼊ってから分かるのですか

 いや、⾃分は朝起きたら分かります。朝起きて、「あ、きょう駄目だ」とか「きょういい!」とか。なんか分かるんですよ(笑)。この前も、2試合ヒットがなくて、「調⼦悪いのかな?」と思っていたのですが、鷺宮製作所戦の時に朝起きて「うわっ、これいける!」って思って。そしたら⼀打席⽬に打てました(笑)。なんかいい⽅法ないですかね?

――ルーティーンなどはないのですか

 普通にすることがルーティーンというか。何か特別変わってこれをしなきゃいけない、とかはないです。それが駄目なのかな?ちょっと考えときます(笑)。

――今の練習として、攻守の⽐率などどのようなメニューで⾏っていますか

 午前中は守備練習で午後はバッティングをやってという流れです。沖縄キャンプ中はバッティングがメインになっていて、最近は個⼈の調整もあるので練習量は落として、という感じです。

――メニューや練習の雰囲気などで、昨年と変わったと感じる点はありますか

 4年⽣が積極的に声を出しているな、ということは感じますね。4年⽣の試合に出ていない⼈たちが声を出して、チームを盛り上げようという姿勢を感じています。

――以前、法⼤の菅野秀哉投⼿(4年)を打ちたいというお話がありましたが、現時点の感覚としては

 初球しかないですね。それこそ初球の⽢い球を打つしかないです。追い込まれたら厳しいので。それでも、三振を恐れずに振ることが⼤切だと思います。

――打率に関して⽬指している数字はありますか

 そうですね・・・。加藤(雅樹、社3=東京・早実)が⾸位打者取ったのって3割7分5厘とかでしたっけ?そしたら3割8分で。うわー、⾔っちゃったよ・・・(笑)。頑張ります。

「やってきたものを信じて、⾃分を信じて」

――改めてチームとしての⽬標をお願いします

 新チームになってから、⽇本⼀、⽇本⼀と⾔ってはいるのですが、少し先を⾒すぎているような気がします。⾃分としてはまずは⽴⼤との初戦に勝って、それから勝ち点を取る、というふうに⼀個⼀個やっていきたいと思います。リーグ戦は、負けても次があるというところがあるのですが、⾃分は負けたくないので。⼀戦⼀戦勝つことを⽬標にしてそれが優勝につながればいいと思います。

――⼀戦⼀戦勝っていくためにポイントとなる点はありますか

 試合の⼊り⽅ですね。先攻、後攻が日によって⼊れ替わるのですが、攻撃からにしろ守備からにしろ、相⼿主導の⼊り⽅をすると意外と9イニングは短いので、そのままの流れでいってしまいます。⾃分たちが主導権を握れるような攻撃や守備をしていくことが⼤事かなと思います。

――初戦がいきなり⽴⼤戦ということになりました

 特に嫌なイメージなどはないです。楽しみな部分が⼤きいですね。早くやりたいなという感じです。

――特に意識する⼤学はありますか

 慶⼤ですね。確か慶⼤に2季連続とかで勝ち点を取れていないので、早⼤の野球部である以上慶⼤にだけは負けられないです。慶⼤に勝って優勝するということが早⼤の宿命なので、久々に慶⼤をたたきたいです。

――最後に春季リーグ戦へ向けた意気込みをお願いします

 新チームになってから、冬を越えて結構練習をやってきています。そのやってきたものを信じて、⾃分を信じて、ブレずに6⽉まで戦い抜きたいです。

――ありがとうございました!

(取材・編集 杉⼭睦美)

山田選手のブレない信念が垣間見えた対談でした!

◆⼭⽥淳平(やまだ・じゅんぺい)

1997(平9)年9⽉7⽇⽣まれ。170センチ、70キロ。東京・早実高出⾝。教育学部3年。外野⼿。右投左打。⼊学当初からしっかりとした⽬標を持ち⼀歩ずつ近付いてきた⼭⽥選⼿。1番打者へのこだわりも熱く語ってくださいました。リーグ戦開始までに、いいルーティーンを⾒つけて常に絶好調で試合に臨めるといいですね。3割8分期待してます!

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