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2018.01.11

【連載】新体制始動特集『再興』 最終回 小島和哉主将×岸本朋也副将×黒岩駿副将

 最終回は、チーム再建の命運を託された主将、副将が登場する。主将として、エースとして、大車輪の活躍が期待される小島和哉主将(スポ3=埼玉・浦和学院)、その小島を女房役としても支える岸本朋也副将(スポ3=大阪・関大北陽)、リーグ戦(東京六大学リーグ戦)出場経験はないながらも模範的な人柄が評価され、大役を任された黒岩駿副将(スポ3=長野日大)。新チームの核となる三人に、王座奪還への熱い思いを伺った。

※この取材は12月20日に行われたものです。

「つながりが欠けていた」(小島)

昨季は援護にも恵まれず、不本意なシーズンを送った小島新主将

――秋季リーグ戦が終わった現在はどんな練習をされていますか

岸本 野手は振り込みがメインで、実戦的な練習はしていないです。ランの強度に関しては、シーズン中よりも上がっているなと感じます。

――岸本選手は、捕手として特別な練習はされていますか

岸本 特別なことはしていないですけど、今までと同じ練習の量を増やしてやっています。それと、ボール回しは基本ということで、チーム全体として力を入れてやっています。

――小島選手は現在どのような練習をされていますか

小島 ピッチャーとしては、走り込みの量が例年の2倍くらいに増えて、投げ込みの量も1カ月間で球数を決めてやっているので、練習量はかなり増えているなと感じます。

――早川隆久投手(スポ1=千葉・木更津総合)が今月はノルマが2000球だとおっしゃっていましたが、それは投手全員同じですか

小島 全員同じです。ケガをしている選手は別なのですけど、基本的にはみんなその数でやっています。

――黒岩駿選手にお伺いしますが、外野手はどのような練習をされていますか

黒岩駿 内野手がボール回しをしている間に、普段と同じ練習や、『アメリカン』という走りながら捕って守備範囲を広げる練習をしています。それ以外であれば『背走』という後ろの打球に早く入る練習もやっています。

――新チームの雰囲気はどういった感じですか

小島 やっぱり技術的な部分が去年より劣っていると思うので、まずは元気良く明るいチームであることは心掛けていますし、声を出して練習に取り組むということは日々意識しています。

岸本 まだ一体感という面に関しては欠けていると思いますけど、個人がしっかりと考えを持って動けていると思います。それがまとまれるように冬の練習を乗り越えて、来年の春に向かっていければ、いいチームができると思います。

黒岩駿 環境面で、掃除など身の回りのことをしっかりやろうということを徹底しているので、そういった面で締まりのあるチームはできてきていると思います。

――加藤雅樹選手(社2=東京・早実)と福岡高輝選手(スポ2=埼玉・川越東)も身の回りの美化を徹底するようになったとおっしゃっていましたが、それはどなたの発案だったのでしょうか

小島 日本一になるためには何から始めればいいかということを話し合ったのですけど、その時に「当たり前のことを当たり前にできるようになろう」という話が出ました。そうであれば、まずは自分の管理ができなければ良いプレーもできないということで、掃除など身の回りのことから見直していこうという方向になりました。

――昨年のチームはどのようなチームでしたか

小島 自分が入学していきなり優勝したのですけど、そこからずっと勝てない時期が続いて。去年の先輩たちのその悔しい思いを持ってプレーしていたと思うのですが、やっぱりチームの一体感などの面で、ケイオーや他のチームに及ばなかったのだという印象はあります。一人一人の「勝ちたい」という気持ちはとても強かったのですけど、その気持ちが一体感につながっていたかと言われると、それには疑問を持つかもしれません。自分がアウトになってもランナーを次の塁に進めたりであるとか、そういうつながりが欠けていたという印象です。

岸本 個々の技術的な実力はとてもあったと思うのですが、さっきの小島が言っていたような印象は自分もあります。一体感やチーム力という面で他大より良くなかった分、ああいう結果になってしまったのだと思います。

――1点差で落とす試合が5試合ありましたが、技術面では他大学に負けていなかったということでしょうか

岸本 そうですね。上級生の方もすごく実力のある方がそろっていましたし、一人一人の力で他大に負けていたとは思いません。

――黒岩駿選手から見た昨年のチームはどんなチームでしたか

黒岩駿 自分の場合はスタンドからプレーを見ていたのですけど、練習とかを見ていても実力はあったと思います。でも本番でそれをうまく出せていなくて、それが1点差の負けにもつながってしまったのだと思います。戦力的にはどこの大学にも劣らなかったと思うのですが、1点、1球にこだわるというところで弱さが出てしまったように思います。その反省を生かして、自分たちは細かいところまでこだわろうという話はしています。

――身の回りの美化もその反省の一環ということでしょうか

黒岩駿 そうですね。当たり前のことをできるようにするためにまずは身の回りのことからできるようにしようということで、小さいことですがしっかりとやっていこうと。

――ここからは個人の話を伺います。小島投手はこの秋、好投しながらも勝ち星に結びつかないことが多かったと思いますが、振り返られていかがですか

小島 先制点を取られてしまうことが多かったので。先制点を取られると流れも悪くなってしまいますし、やはり、自分がいかに味方が点を取るまで粘れるかが来年以降大事になってくると思います。新チームもどちらかというと打撃のチームではなく、1点をコツコツと積み重ねていくことになると思うので、自分が投げているときはその1点を取られないようにしなければと思います。

――この秋大量得点になかなか恵まれず、粘りの投球を続ける中で、メンタル面で成長したと思うことはありますか

小島 1年生の時に自分が投げていた頃は打線もすごく良くて、気持ち的に楽に投げられていたのですけど、やはりこの秋は大量得点がない中、接戦で勝つイメージをしながら投げていたことも多かったので、来年以降もこの経験は生かされると思います。

――秋は変化球の使い方など投球術の変化が見られましたが、それはどのようなきっかけでそうされたのですか

小島 長いイニングを投げる中で、いい意味で抜くときは抜く。ピンチの時はギアを入れる。そういうメリハリのある投球をするために変化があったのだと思います。

――早慶戦の直前には「足りない何かが分からない」とおっしゃっていましたが、いま改めて振り返ってみていかがですか

小島 技術的な差がすごくあったということは感じなかったのですけど、やはり勝負所で1本出るか出ないかとか、足りなかったのはそういう部分だったと思うので、それを正すとすれば身の回りの美化のような、当たり前のことをちゃんとやることだと思います。そういうことをきちんとやっていけば、勝負所でも力を発揮できるのではないかと思います。

――改めて、ご自身が理想とされている投球はどういったものでしょうか

小島 1-0で勝つピッチングが理想ですね。

――岸本選手にお伺いします。春は正捕手として活躍されましたが、その春を振り返られていかがでしたか

岸本 春は前半いいかたちで入ることができたのですけど、後半失速してしまったので。シーズンを通して打てないと駄目ですし、それが、チームが後半勝てないことにもつながっていたと思うので、自分としてもチームに貢献できなかった点で悔いが残るシーズンでした。

――シーズン後半に調子が落ちてしまったのはどういったことが要因だったと思いますか

岸本 苦手な球を意識しすぎたのだと思います。前半は何も考えずに思い切り振り切れていたのが、後半になると変化球もいろいろと混ぜてくるようになって。変なことまで考えてしまっていたと思うので、そこが、調子が悪くなったことにつながったのだと思います。

――秋は、途中スタメンの座を譲ることもありましたが、悔しさや焦りはありましたか

岸本 正直、夏休みの時点から小藤(翼、スポ2=東京・日大三)の方が試合に出る機会も多くて悔しさもあったのですけど、負けたくない、試合にもっと出たいという気持ちはずっとありました。

――春から秋になって、配球面で変わったことなどはありましたか

岸本 春と違って秋は、相手の選手と一度対戦したイメージがあるので、そのイメージやデータをもとに配球していました。

――秋は失策がありませんでしたが、守備面で成長したと思う部分はありますか

岸本 キャッチャーはまずは守備が求められるポジションだと思うので、そういった意味では、失策がなかったことは自分にとってプラスになったのかなと思います。

――打撃面では、日ごろ打席の中ではどういったことを心掛けていらっしゃいますか

岸本 秋を振り返ってみて、結果も良くなかった中で思うのは、初球から振りにいく姿勢、積極性が足りなかったのかなと反省しています。来季に向けて、初球から振っていくことを意識的にやっていきたいと思っています。

――1年間1軍で戦い続けたのは初めての経験だったと思うのですが、その中で得たものなどはありましたか

岸本 去年は試合に出たい気持ちが一番だったのですけど、今はチームが勝つことを一番に考えるようになったので、そこは変わったと思います。

――黒岩選手にお伺いします。一般入試で早大に入学されたということでしたが、早大を志したきっかけはなんだったのでしょうか

黒岩駿 自分は一浪しているのですけど、その時にどうせ勉強するなら一番いいところを目指そうと思って。でも「東大は無理だな」と(笑)。それと「慶応は英語がまずいな」と(笑)。

小島・岸本 3番やん(笑)。

黒岩駿 いや、でもその中でも早稲田が一番六大学の中ではいいと思っていたので(笑)。それと、母校の監督さんが教え子の中で早稲田に行った子はまだいないということだったので、「じゃあワセダ行ったろう」ということで早稲田にしました。

――その浪人期間に心の支えになったことはありますか

黒岩駿 親がずっと「浪人するのは全然悪いことじゃないから」と言ってくれていたり、野球部の顧問の先生が励ましてくれたりしていたので、自分に、その期待に応えなきゃいけないとプレッシャーをかけていました。

――実際に早稲田大学野球部を間近で見た時の最初の印象はいかがでしたか

黒岩駿 今まで自分がやってきたものはなんだったのだろうと思いました。こんな厳しい世界があるのか、と。入って1か月くらいでもう「けがした」といって辞めようとも思ったのですけど、それくらい厳しい世界でした。

――そのころ特に印象に残った方などはいらっしゃいましたか

黒岩駿 優勝した代だったので4年生の方は皆さん凄かったのですけど、特に学生コーチの岡田さん(稔基、平28スポ卒=埼玉・川越東)という方が誰よりも野球に対して真剣で、言葉全てに熱意を感じる方だったので、この人の言うことはちゃんと聞こうと思ってやっていました。

――プレーに関して、今後アピールしていきたいと思う点などはありますか

黒岩駿 自分の場合はベンチにも入っていなくて、副キャプテンになったこともなぜだろうと考えていました。実力的にはまだ及ばないのですけど、チームの雰囲気を変えることなど細かいことに気を配って、最後は自分が打席に入ってヒットを打つというイメージをしているので、そこまで地道に歩いていきたいと思っています。

――先月は全早慶戦にも出場されましたが、大勢の観客がいる中でのプレーはいかがだったでしょうか

黒岩駿 いやー、全然駄目でしたね。あんな場面でみんなはやっていたのかと。まだ沖縄だったから人も少なかったのですけど、もし神宮で早慶戦となったらもっと人が入ると思うので。あんなに人がいる中で自分のプレーができるのはすごいなと思って。自分もそういう場面にいずれは立たなくてはいけないと思って、気持ちを入れ直してやっていきます。

――相手投手は髙橋佑樹投手(慶大2年)でしたが、いかがでしたか

黒岩駿 いや、もう対戦相手が投手じゃなくて自分になってしまっていて。自分で自分を追い込んでしまったという感じでした。

支え合い

お互いを信頼し合う三人

――ではここからは主将、副将という立場についての質問です。リーグ戦が終わって比較的早い段階で主将、副将が公表されたかと思いますが、いつ頃から決まっていたのでしょうか

小島 リーグ戦が進んでいく中で学年のミーティングとかは結構あって。その中で、自分は個人的にも試合に出てたのでそういう面でチームに貢献したいという考えを持ってやってて、試合とかを見ても結局1点差で負ける試合が多くて、どうしても自分の力のなさとか、そういうのをすごい自分の中で感じて。来年こそ自分がちゃんとしなくちゃいけないという責任感が強かったので、キャプテンというかそういう立場でやれたらなという思いは、リーグ戦期間はずっとありました。

――どのような経緯で主将、副将は決定されたのでしょうか

小島 同期の中の話し合いを含めて。

黒岩駿 話し合いを含めて、3人で話してみて、小島に(決まりました)。みんながちゃんと主将の言うことを聞いてくれる、というか聞く、ということを約束した上で、じゃあ誰がいいかってなって、小島の言うことならみんなちゃんと聞けるってなったので小島にお願いするというかたちで。

――副将のお二人はどのように決まりましたか

小島 監督さんの意見と同期の中の信頼感というか、それが厚い人がこの二人で。

岸本、黒岩駿 ありがとうございます。

――主将、副将に決まった時、率直にどう思われましたか

小島 自分は結構やりがいがあるなというか。ワセダがずっと、自分が108代で、それだけ歴史があってプレッシャーじゃないですけど、過去のワセダの主将というプレッシャーみたいのは今も多少あるんですけど、それを逆に生きがいに感じて神宮で暴れたいなと思います。

――投手主将というのは斎藤佑樹さん(平23教卒=現北海道日本ハムファイターズ)以来で、エースとして、キャプテンとして、そしてチーム再建の年ということで、かかる重圧も大きいかと思いますがいかがでしょうか

小島 自分一人でやろうとしたらやっぱり無理だと思うので、岸本と駿をはじめ同期の選手にも信頼感がすごいあるので、任せるところは任せて。どっちかっていうとキャプテンが自分じゃなくて、3人がキャプテンという考えの中で自分はいろいろ取り組んだりとかは今してます。

――副将のお二人は副将に決まったときどのように思われましたか

岸本 小島がキャプテンということがまず決まって、その後に副将が自分と黒岩というかたちになって。自分もチームを引っ張っていかないといけないなというのはもちろんありますし、小島だけに負担をかけるのではなくて技術的にもチームをまとめることにしても、自分と駿もそういうかたちでチームを引っ張っていかないといけないなという気持ちになりました。

黒岩駿 二人ともベンチに入ってて今までの経験を知ってるんですけど、自分の場合は他のメンバー外の人たちとずっと一緒にいたので、チーム全体が一つに向かっていくためには上だけじゃなくて、下もまとめなきゃいけないというのはずっと考えてて。二人がチームのトップに立っていくなら自分は一番下からチームを押し上げて一つのまとまりにできるようにしようというのはずっと目標に掲げてたのでそれを今実行できるように二人と相談しながらやってます。

――今お話しありましたが、大所帯ということでチーム全体のモチベーションを保つというのはなかなか難しいと思いますが、そういった面ではどういったことをしていきたいと思っていますか

黒岩駿 自分たちがまず示すっていうのは。自分たちができないことはチームができないことなので、まずは自分たちが変わろうっていうのをオール早慶が終わった後に話して。まずは自分たちが変わるところから始めて、次にそれについてきてくれる人をどんどん増やしていくというかたちでやっていこうというのを話しました。

小島 今までも含めて、ワセダの野球部としてすごいいいところもあるんですけど、変えていかなくてはいけないなというところもすごい多いので。そういうところを自分たちから、さっき駿も言った通り、率先して変えていこうっていうのをちゃんと促して、自分たちがちゃんと手本を見せて後輩も含めてみんなでやっていこうというスタンスじゃないですけど、上下関係をするとかそういう意味合いじゃなくて自分たちも、もう一回1年生のような気持ちで、野球に真摯に取り組むというか、そういうところから始めようとしてます。

――岸本選手は副将としてだけでなく、捕手としても、投手としての小島主将を支えられると思いますが、捕手としてどういったかたちで支えていきたいですか

岸本 自分はチームの雰囲気というか、試合の中で点を取られたときに沈んだままで試合を続けるというのが一番駄目なことだと思うので、チーム全体として、捕手として元気を出して声を出してチームを盛り上げていけるようにしていきたいなというふうに思います。小島投手に関してはやっぱりしっかり勝ち星を挙げてほしいので、捕手としてできる限りのことをしていきたいと思いますし、バッティング面でもより多くの点を取って楽に投げてもらえるように自分たち野手も日々の練習にしっかりと取り組んでいきたいなと思います。

――先ほど配球面でのお話が少しありましたが、捕手として小島投手をリードする上で特に気を付けていることなどはありますか

岸本 基本的に強気なのでそこの長所を自分が摘まないというか、その長所である部分を伸ばしていけるようにという配球を意識してます。

小島 ありがとう。

――小島主将は副将のお二人のことを、副将としてどのように見ていますか

小島 岸本に関してはずっと試合でもピッチャーとキャッチャーで組んでもらって、自分も意見があったらすごい言いやすい仲でもありますし、結構普段の授業とかもいろいろ一緒だったりして。自分が迷ったときとか悩んだときとかに、すごい気にかけてくれて、そういう、話を聞いてくれたりとか意見どんどん言ってくれたりするのですごいいろいろな面で助けてもらってるなというのは正直あります。助けてもらってます、岸本には。感謝しかないです。黒岩さんは・・・。

黒岩駿 『さん』はやめてくんね(笑)。

小島 同期の中で一番どんなことでも全力でやる姿とか、そういうのは1年生の時からずっと見てきて、それは今の自分にはまだできてないことだなっていうのは素直に思ってて。試合に出てる出てないとかは関係なくて、こういう熱い人がチームにどんどん増えればチームがいい方向に向かっていくんじゃないかなというのもあって、そういう面でも自分は結構この二人に関しては尊敬してるというか、いいところは自分もまねしたいなというふうには常に思ってます。

――普段の大学生活でも3人で行動したりすることはありますか

岸本 駿はあんまいなくね。

小島 駿に避けられてるかもしれない。

岸本 多分避けられてます。

黒岩駿 自分はちょっと、一人が好きなので。

小島 いや俺も一人好きなのよ。

岸本 自分結構誰かといますね(笑)。(駿は)普通に一人で学食で飯食ったりしてます。次同じ授業なのに。昼休憩おらんな、と思ったら一人で飯食ってる。

黒岩駿 一日で、自分の時間がないとちょっと落ち着かないので。

小島 俺もそう。

黒岩駿 一緒にいる時は楽しいんですけど、どうしてもちょっと一人で考えたいなと思うときは一人でご飯を食べて。

岸本 じゃあお前常に一人で考えてるやん。

黒岩駿 一人の時間が3分の1ぐらいないと駄目ですね。

岸本 まじ?

――最近一人の時間で、ハマっていることなどありますか

小島 (黒岩駿は)パワプロくんだろ?

一同 (笑)。

黒岩駿 アプリゲームがすごい好きでずっとやってたんですけど、寮に入るってなった時にアプリを全部消して、もう今はちょっと勉強しようと思って。

岸本 本当に?

小島 嘘やん。

黒岩駿 本当だよ、本当だよ。(二人は)多分野球継続すると思うんですけど、自分の場合はちょっと就活とかも。野球をメインにして、空いた時間に勉強しようと。アプリの時間を勉強しようというふうに置き換えたので、もうそこは大丈夫です。

岸本 相当勉強できるな。

黒岩駿 もうすごい勉強してます(笑)。

――小島選手と岸本選手は最近オフの日はどういったことをされていますか

小島 自分は気分転換として、部屋でスピーカーで音楽流しながらのんびりすることとか、映画を見たりとか結構いろいろしてるんですけど、自分も駿と一緒で人に合わせて動くのがあんまり得意じゃないというか、あんまり好きじゃないので。ピッチャーだからか分かんないですけど。一緒に2人で練習とかあんまり好きじゃなくて、普段でも結構一人で気楽に過ごすことが多いですね。

岸本 自分ちょっと前までビリヤードに一瞬ハマってました。

黒岩駿 おー、かっこいー。

――それは先輩に教わったのでしょうか

岸本 そうです。吉野和也さん(平29社卒=現トヨタ自動車)にオフの日に連れていってもらって。

小島、黒岩駿 かっこいー。

岸本 ちょっとやめて(笑)。同期とかと何人かでビリヤード行ったりしてます。イキってるみたいになる(笑)。

小島、黒岩駿 いいと思うよ。

岸本 趣味にしたいですけど、結局なんだかんだ行ってないので全然下手です。

小島 最近ハマってること、俺と駿は掃除。

黒岩駿 掃除。いらないものを捨てる(笑)。

小島 断捨離が得意になった(笑)。

黒岩駿 なんか、もったいないがなくなったね。

小島 環境をきれいにするとか、そういうのを始めるにあたって、寮の中で二人で結構汚いなと思ったところを掃除するんですけど、その時に結構今までだったらこれ使えるかもなとかいうのがあったんですけど、そういうのも、もう捨てれるようになりました。

黒岩駿 それが積み重なってるからね、まだ使うかも、が。

小島 メリハリがつきました。

「誰よりも練習して切り札になれるようにやっていきたい」(黒岩駿)

チームメイトからの人望が厚い黒岩駿

――ではまたチームの話を。新体制発足後、実戦を何試合かされたと思いますが、秋季オープン戦や全早慶戦で新チームで試合をしてみてのチームとしての印象はいかがでしょうか

小島 まだ右も左も分からない状態が結構多くて。プレイヤーで出てる人間に関しても、自分とか岸本とか駿に関しても、その役職に就いて初めてやる試合だったので、自分は今までだったら自分の準備だけしてればいいっていうのもあったんですけど、まだ周りを見ながら自分のことをするっていうのも結構難しいなというのは正直感じて、その分でも岸本とか駿にはいろいろ助けてもらったりはしてるんですけど。新チーム始まって何もまとまってない状態で試合したから、収穫はあったと思うんですけど、もう少し練習を重ねてやりたかったなというのは正直あります。

――ご自身の投球はいかがでしたか

小島 11月の終わりの時期だったので、内容は特にそんなに意識はしてないです。

――副将のお二人はご自身のプレーはいかがでしたか

岸本 自分はオール早慶戦はDHだったんですけど、チャンスのところで打てなくて相手に流れがいってしまった部分があるので、そこは来年の春には絶対そういうチャンスでの一本を打てるような選手にならないといけないと思いますし、そのためにこの冬どれだけ自分が練習していけるかだと思うのでしっかりやっていきたいなと思いました。

――チームとしての印象はいかがでしょうか

岸本 チームは、ケイオーと試合をやってみてまだまだ点差があったように、これが今の現状だということをチーム全員で受け止めて来年の春にはあの点数が逆になってるように、全員で一丸となってこの冬乗り越えて春に向けて取り組んでいきたいなと思います。

――現在慶大相手に6連敗となっていますが、慶大とどういったところに差があると思いますか

岸本 やっぱ一体感かなっていうふうに自分は思います。どう?

小島 うん、俺もそう思う。

岸本 ケイオーの方が束になれてるなというのは正直思います。ただ自分たちも束になれば全然やれるなっていうふうには思ってるので一体感を求めてやっていきたいですね。

――黒岩駿選手は何試合か試合をしましたが新チームの印象はいかがでしょうか

黒岩駿 今まで出てた選手はやっぱり経験してる分ある程度活躍ができるんですけど、自分がいい例で、(全早慶戦で)代打で出て三振したんですけど、今まで出てないメンバーの部分がケイオーの層が厚かったなというのは思います。その層の厚さというのを出すために自分が一番に頑張んないといけないんですけど、試合に出てないメンバーを強化して、誰が代わっても勝負になるレベルまで上げないといけないなというのは自分がやってて思いました。特に自分がすごいふがいなかったので、この冬に誰よりも練習して切り札になれるようにやっていきたいなと思います。

――チームとしては『守り勝つ野球』を掲げていましたが来年もそういったチームを目指しますか

小島 そうですね。1点をもぎ取ってどうやって1点を守り切るかが来年のチームの課題になってくるかなっていうふうには思います。

――チームのスローガンは決めましたか

岸本 『捲土重来』です。

――それはどなたが決めましたか

岸本 学年で話し合って、いろいろ意見を出し合ってその中で自分たちの代と来季に向けてのスローガンの中で一番ふさわしい言葉だな、というふうになったのでそれに決まりました。

――先ほど層の厚さが必要だとおっしゃっていましたが現在お三方から見てこの選手がきそうだな、という選手はいますか

小島 自分的には同期だったら池田(賢将、スポ3=富山・高岡南)、1個下だったら山田(淳平、教2=東京・早実)の二人が結構足もあってバッティングもセンス良くて。来年になったら機動力とか、そういう細かいところを重視していく上でそういう二人とかがどんどん出てきてくれれば、もっとチームがいい方向につながるんじゃないかなというふうに思います。

――他にはどなたかいらっしゃいますか

黒岩駿 自分は重田(慎太郎、文構2=佐賀西)ですね。重田が、声が一番出るというのがあって、悪いムードを変えるには一人じゃ足らない、二人でも足らない、三人ぐらい雰囲気を変えられる人間が必要じゃないかなと思うので、そういうとき重田が覇気があるというか、声も大きいですし元気がある。そういう面で自分は見てて重田がいいかなと思います。

岸本 自分的には全員かな、というのは。誰、というのは特にないですね。全員が出れる可能性があると思うので。誰がレギュラーというのは現状では固定というか決まってることではないので、全員が期待できるというか、自分もその一人になりたいんですけど、そういうふうにやっていけたらなと思います。

「どんなかたちであれ日本一に」(岸本)

最下位からの逆襲へ、強い決意を語った岸本

――個人的には冬、春のキャンプにかけてどういった点を強化していきたいですか

小島 1試合を通して完投、完封がしっかりできるようにすることと、相手よりも先に点を取られないとか気持ちの部分で絶対負けないというもと、というか根本をつくれるようにこの冬は人一倍走り込んで人一倍投げ込んで人一倍トレーニングして、今後の自分の進路もいろいろ関わってくるのでそういう面も含めて今まで以上に全てのスキルをアップしていきたいなというふうに思います。

岸本 先ほども言ったんですけど、守備面ではキャッチャーというのが100%できないといけないと思ってるので、そこを目標にストップであったりセカンドスローであったり送球面はやっていきたいなというふうに思ってます。バッティングは秋いい結果が出なかったので、自分がチャンスをつぶしてしまったという部分も多々あったので、率が悪くてもチャンスで一本打てるような選手になりたいなというふうに思っています。気持ちが強い、というのはどれだけやってきたかということに対する自分の自信だと思うのでこんだけやったから大丈夫だと思えるぐらいの練習を冬にやりたいなというふうに思ってます。

黒岩駿 自分の場合はまず打撃に関しては、「ここ一番では黒岩」と言ってもらえるようにしっかりバット振って、チャンスで強いバッターというのを目指してます。特に副キャプテンという立場をいただいたので、普段の行動が自分が一番だらけてたら誰も言うことを聞いてくれないので、自分が誰よりも動いて誰よりも声を出すというのを目標にやって、黒岩さんの言うことを聞こうと思ってもらえるような選手になりたいなというふうに思ってます。

――具体的に打撃面ではどういったことが課題でしょうか

黒岩駿 しっかり最後までボールを見て、ボール球を振らない。打ちたいっていう気持ちが強いというふうに言われてて、フォアボールでも次につなぐというのはチームプレーの一つだと思うので自分が打ちたいじゃなくて、チームが勝つために次につなげようという意識を持ってしっかりボールを選びながら甘い球は逃さないようにというのを意識してやっていきます。

――来年他の五大学で特に脅威になりそうなチームや選手などはいらっしゃいますか

小島 自分的には法政かなというふうに思ってて。菅野(秀哉、3年)もすごいこの秋も調子良かったですし、バッター陣も自分らの代がずっと残っててずっとリーグ戦経験してるのもあって、野手で言ったら小林(満平、3年)とか川口(凌、3年)とかそういう左バッターとかで粘り強いバッターがすごい多いので脅威というか、気をつけなくちゃいけないなというふうに思います。

岸本 自分はチームとしてはやっぱりケイオーかなというふうに思ってて、秋、早慶戦で優勝されたので。あのマウンドに集まってるケイオーの選手を見てめっちゃ悔しくて、その気持ちは早慶戦で勝って優勝して見返せるというか、やり返せることだと思うのでチームとしてはケイオーには絶対勝ちたいな、というか勝つ、っていうふうに思っています。選手としては自分はキャッチャーなので他の五大学のどのチームもいいキャッチャーがいるのでそのキャッチャーには負けないという気持ちでやっていきたいなというふうに思ってます。

――ベストナインを獲る、と

岸本 そうですね、そこを目指してやっていきます。

黒岩駿 どの大学もエースはいますし、すごい強打者はいるので、どこの大学でも自分たちはここなら勝てそうって思えるようなところはまだ現状では無いので一つ一つの大学が脅威ですね。

――では最後。いよいよラストイヤーを迎える来年の目標を伺います。まず小島選手から、エースとして、主将として、そしてプロ入りに向けてどういった1年にしていきたいですか

小島 自分が大学入って1年生の頃に優勝してから優勝から遠ざかってるので必ず春、まずは最下位になったこの悔しさを晴らすために絶対日本一になりたいと、チームとして、主将としてはそう思ってます。個人的には、優勝した1年生の時は大竹さん(耕太郎、スポ4=熊本・濟々黌)だったりとかやっぱり主になるピッチャーがしっかり結果残してるからこそ勝てるところがあったと思うので、そういう面では必ず自分が点を与えないでチームを引っ張っていけたらなというふうに思います。

――では岸本選手、来年正捕手としてどんな一年を送りたいですか

岸本 チームが日本一になるというのは先ほど小島も言った通り、そこは自分の目標でもあってチーム全体の目標でもあると思うので、どんなかたちであれ日本一に。泥くさい野球でもどんな野球でもいいと思うので絶対日本一取るんだという目標の下にキャッチャーとかそういうことよりもそこを目指してやっていきたいなというふうに思ってます。

――では最後に黒岩選手、来季のポジション争い、そしてチームとしての目標、意気込みをお願いします

黒岩駿 チームとしては目の前の一勝を確実に取るというのを、二人が話したように1点でも勝ってれば勝ちなので1試合1試合を積み重ねて最終的には日本一というかたちを目指していきたいなと思ってます。個人としてはまずこの冬にスタメンを取って、神宮で頼られるような存在になりたいなと思ってます。

――ありがとうございました!

(取材・編集 皆川真仁、望月優樹)

王座奪還を目指すチームの核となる三人

◆小島和哉(おじま・かずや)(※写真中央)

1996(平8)年7月7日生まれ。176センチ、80キロ。埼玉・浦和学院高出身。スポーツ科学部3年。斎藤選手以来となる、10年ぶりの投手主将に就任した小島選手。かかる重圧も大きいですが、対談では「3人がキャプテン」との言葉があったように副将のお二人への強い信頼を語ってくださいました。色紙に記した言葉は『倍返し』。昨季味わった悔しさをバネに、早大を再び日本一へ導いてください!

◆岸本朋也(きしもと・ともや)(※写真左)

1996(平8)年9月11日生まれ。172センチ、82キロ。大阪・関大北陽高出身。スポーツ科学部3年。やや照れながらもビリヤードを始めたことを教えてくださった岸本選手。副将を務めることで責任も増しますが、いいリフレッシュになるといいですね。最終学年に懸ける強い思いが伝わってくる対談となりました!

◆黒岩駿(くろいわ・しゅん)(※写真右)

1995(平7)年9月10日生まれ。176センチ、88キロ。長野日大高出身。スポーツ科学部3年。入学当初はレベルの高さに圧倒されたという黒岩駿選手ですが、今やチームに欠かせない存在に。一般入試での入学から這い上がってきた経験を糧に、チームに『一体感』をもたらしてくれることでしょう!

 

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