アーチェリー部

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2017.12.29

【連載】新体制特集『Next Stage』第4回 助川茜×曽野りさ子×三好夏実

 第4回に迎えるのは、助川茜(政経2=岩手・花巻北)、曽野りさ子(人2=茨城・水戸二)、三好夏実(人2=東京・国際)の3人だ。男女共に抜群の仲の良さでアーチェリー部に明るさをもたらしている2年生。真面目で努力家の助川、マイペースでおっとりした三好、明るいムードメーカーの曽野。個性あふれる彼女たちだが、対談からは競技と雰囲気づくりの両方から貢献したいという、3人に共通した強い思いが伺えた。

※この取材は12月8日に行われたものです。

「(曽野は)実は一番アーチェリーのことをちゃんと考えている」(三好)

お互いの印象を笑顔で話し合う3人

――まずは3人それぞれどのような印象を抱いているかから伺ってもよろしいですか

曽野 じゃあ茜さんの印象からいこう。茜さんはまじめで、一生懸命です。

三好 練習もいちばん一生懸命やってるんじゃないかってくらいですね

助川 もっといいこと言って。

一同 (笑)。

三好 誰が何本射ったかっていうのを全員分見れるんですけど、茜は多分一番射っていて、すごいなと思って結構刺激を受けています。

曽野 茜はまじめな部分もありつつボケるところがあります(笑)。

三好 ちょっと変ね(笑)。チームを和ませてくれる存在なので、とても助かっています。

――そんな助川さんから見た三好さんの印象はいかがですか

三好 いいこと言って(笑)。

助川 普段の印象とは違うかもしれないんですけど、いい意味でも悪い意味でもあまり夏実は表情を顔に出さないんですよ。だから普段はよく分からないっていうか空気読めてるのか?みたいなこともあるんですけど(笑)。

三好 (笑)。

助川 でも試合の時はどん底に落ちていない限りは波が少ないかなと思っています。私は割と顔に出ちゃうんですけど、(三好は)平然としているというか。なんでこんな調子悪いのに普通に射ってるんだろうってぐらいな感じなので、そこでマイナスな影響を与えないっていうのがすごいなって思っているところです。けど最近は・・・

三好 え?(笑)。

助川 私生活でのポンコツ具合が・・・(笑)。

一同 (笑)。

曽野 普段はふわふわっとしていて大丈夫なのかな?って思うことがあるんですけど(笑)。そこに救われることもあり、「遅いよ!」って二人で置いていくこともありますね。

三好 すみません(笑)。

――最後に曽野さんの印象はいかがですか

三好 私はそんなにおしゃべりが得意じゃないんですけど、りっちゃんは永遠と話してくれるのですごい楽しいです。元気ですね。

助川 ネタをたくさん持ってきてくれますね。いつでもどこでも何時でも。

一同 (笑)。

助川 だからすごい楽しいし。2年生女子って割と仲良いかなって思ってて、そういうのは周りからも結構言われるんですけど、その雰囲気のスタートというか。

曽野 そんなそんな(笑)。

助川 くだらないんですけどそういうところからよくなるのかなって思います。でもやる時はやってくれますよ。

三好 実は一番アーチェリーのことをちゃんと考えていてすごいなと思います。

助川 私たち二人(助川、三好)は高校からアーチェリーをやっているんですけど、りっちゃんは未経験で入って。でも全然もう引けをとらないというか、3人でと思える感じにもうなっているので。

――それでは今年の試合を振り返っていただきたいと思います。まずは関東学生リーグ戦(リーグ戦)から伺いたいのですが、リーグ戦は連戦続きで調整が難しい部分があったりしますか

助川 私はリーグ戦の悪い部分にのまれたというか、毎週(試合に)合わせようと思っても試合同士の期間がないので合わせられなくて。そもそもあまりよくない状態でリーグ戦に突っ込んだんですけど、点数欲しいなと思うのに逆にどんどん下がっていってしまって。「そんなもんだよ最初は」って先輩に言われたんですけど、結構今年は初めて全部出て、あまりよくない印象がついちゃいましたね。

――三好さんはいかがですか

三好 私は第1戦であまり点数が出なくて、でもそこで吹っ切れて尻上がりに調子を伸ばしていけたかなっていう印象があります。トータルで考えると調子は合わせ切れなかったんですけど、最後の優勝決定戦とかはまあまあ悪くない点数だったので、後半はうまく調整が言ったかなと思います。

――曽野さんは選手としても応援としても経験したリーグ戦だったと思います

曽野 選手としてはアーチェリーを始めてちょうど1年くらいの時でそんなにリーグ戦にいっぱい出られたわけではないので、悔しさが一番印象としては残っています。応援では毎週毎週試合をやっていくので選手のみんなも疲れているなっていうのはどこか感じているところがあって、そこで少ない人数の中でもどれだけ応援でサポートできるかなっていうのは考えてやっていたつもりです。

――全日本学生王座決定戦(王座)は3人とも後ろから見ていたと思いますが、王座独特の雰囲気などは感じましたか

助川 私は去年授業があって王座に行けていなくて今年が初めて生で見た王座でした。高校のインターハイと形式は一緒なのに熱量が違うというか、今まで見てきた試合よりも一番熱量がある試合だなと思って、選手の皆さんがすごい楽しそうといか。そこに普通に立っている選手の人たちはすごいなっていうのも思ったし、いつか立ちたいなっていうのも思いました。

曽野 一番チームの団結っていうのを感じる試合です。ワセダのぎゅっと力が合わさってやっと勝てていく試合なんだなっていう。

三好 やっぱり他大の応援もみんな全力なのでそこの応援に負けちゃいけないなっていうのであったり、あとは選手のことはすごく応援していたんですけど、やっぱり自分も立ちたかったなっていうちょっと悔しい気持ちもありました。

――団体戦の間に個人戦にも参加されていたと思うのですが、個人戦にはどういったペースで出られていますか

助川 個人戦は学連主催のものだったり自治体主催のものだったいがあるんですけど、私は結構緊張してしまうのである分で出られるものは全部出ようかなと思っています。私は上京してきて、試合もそうですし他大の雰囲気とか射場も慣れていない面があるので、時間とお金が許す限りは出ています。

三好 私も団体戦より個人戦が苦手で。団体戦は周りに話す人もいますしリラックスできるんですけど、個人戦だと自分しかいないし結構緊張しちゃうので、私も出られる試合はなるべく出るように。あとは茜が結構誘ってくれるので一緒に出てますね。

曽野 とにかく経験を積みたいなと思って、試合も二人に比べたら出てる回数も少ないし、チームの選考で漏れて出られないのもあるので、出れる試合は出たいなと。私も茜が誘ってくれるので結構3人で出ていることは多いかなと思います。

――ルーキーイヤーと今年で変わった部分は感じていますか

助川 高校受験がある時は半年くらい弓に触っていなかった時があったので、去年は点数が何点とかっていうのをあまり強く考えないでやっていた部分がありました。今年はある程度去年のイメージがあるし、こうしたいなっていう思いが1年の頃よりは強くあったかなと思います。2年目だったので流れとかも全部分かってからの試合だったのでそこそこ過ごせたかなと思います。ただオフシーズンがないというのは大学特有かなと思っていて、高校の時は2カ月くらい試合がない時もあったんですけど、大学は定期戦があって、個人戦があってとオフシーズンがないなっていうのはちょっとまだ慣れない部分ではあるかもしれないです。

――オフがないっていうのは感じますか

三好 高校に比べたら試合数は増えていますけどもう慣れたのでそんなに苦には感じないですね。

――曽野さんは今年から多く試合に出始めたという感じでしょうか

曽野 そうですね。去年一年間は基礎づくりという感じで、今年からやっとみんなと一緒に試合に出られるという感じで。去年後ろから見ていた雰囲気をやっと射線に立てるっていうのを感じて、結構楽しい、うれしいという気持ちが大きかったです。

競技を始めたきっかけは、あの映画!?

未経験者の曽野(右)にとって三好(左)は、よき相談相手だったそうだ

――少し話は変わるのですが、アーチェリーを始めたきっかけはありますか

助川 実は高校で陸上部に入りたくて。

三好・曽野 知らない(笑)。

助川 そう(笑)。私の高校は創部2年目とかで、私の代から女子部をつくりますっていう感じで、アーチェリー部があるっていうのも知らなかったんですけど。それで陸上部を見にグラウンドに行ったんですよね。そしたら隣でアーチェリー部が練習をしてて、たまたま人のよさそうな先輩が来て「これから女子部つくるんだけどやってみない?すぐインターハイいけちゃうから!」みたいな(笑)。

一同 (笑)。

助川 まんまとのって始めちゃったんですよね(笑)。

三好 私はちょっと言うの恥ずかしいんですけど、中学の時からアベンジャーズがすごい好きで。

助川・曽野 (笑)。

三好 弓矢を使うキャラクターがいるんですけどそれが本当にかっこよくて。そのタイミングで高校に入ってアーチェリー部があったんですごいテンション上がっちゃって勢いで入ったって感じです(笑)。

助川 しょうもない(笑)。

――曽野さんは大学に入ってから始められましたが、それはどういったきっかけでしたか

曽野 (人間科学部なので)所沢キャンパスで練習できるっていうのと未経験でも始められる部活っていうのにすごい興味を持ちました。アーチェリーはやったことものもないし、ルールも分からない中で先輩たちに一生懸命やれるスポーツだっていうのを教えてもらって。それで見学に行ったら二人がいて仲良くなってっていう感じですね。

――初心者として始められて苦労したこととかはありますか

曽野 うまく伸びている時はずっと楽しいんですけどやっぱりそうもいかない時もあって。そんな時に二人はどんどん点数が出ていくし周りの同期たちもどんどんうまくなっていくなって思った時に、自分が周りに置いていかれる感じがちょっとつらかったけどっていう感じです。

――技術的な部分は先輩から教えていただいていましたか

曽野 そうですね。それこそ同期からも聞いて、ちょっとずつちょっとずつ前に進んでいってという感じでした。

――そんな曽野さんをお二人はどう見ていましたか

助川 同期全員で試合をやるっていう機会が二年間で何回かあったので、そこに向かってみんなで目標を立てて練習をしていく時に、すごい考えこんじゃうというか。全部アベレージ戦なので「私が足を引っ張っちゃう」みたいなのを考えてしまうところがあって、でも全然そんなことは思っていないっていうのをどうやって伝えられるかを考えてました。別に未経験だからっていうのは全然思っていないので、一緒に頑張れたらなっていう。

曽野 去年は一番みよっしー(三好)に愚痴ってました(笑)。

三好 だからどう慰めようかっていうのをすごい考えてました(笑)。

――助川さんと三好さんはなぜワセダを選んだのですか

三好 私は2個上に池田さん(亮、人4=東京・国際)がいらっしゃったので、知っている人がいる環境には行きやすいなっていうのがありました。正直言うと大学でアーチェリー部に入るつもりはあまりなかったんですけど、池田さんがいるからちょっと行ってみようと思って行ったらすごい雰囲気がよかったんですよね。それで高校ではあまり結果が残せなかったし、これで終わるのは悔しいなと思って入ろうと思いました。なので池田さんがいたからワセダのアーチェリー部に入ったっていう感じです。

助川 私は今の女子主将の舩見さん(真奈、スポ3=山形・鶴岡南)が山形出身の方で、私も岩手出身なので東北大会とかに行くと先輩から「あの人を参考にしろ」って結構言われていて、純粋にあこがれだったんですよね。それで高校3年生の時に国体に出たんですけど、その時に山形の選手団の中にいてお話したらワセダでやっているというのを聞いて。今までは県が違ったので一緒に戦うことはなかったんですけど、私もワセダに行ったら一緒に競技できるのかなと思って入ろうかなと考えました。

――国体ですと10月頃になるかと思うのですが、そこから受験に切り替えてということですか

助川 前から漠然と早稲田大学へのあこがれはあったんですけど、国体が終わっても競技を続けようと思ったのはそれが大きいですね。

――ワセダの練習環境について伺いたいんですが、普段はどのようなペースで練習をしていらっしゃいますか

三好 土日は全体練習なので9時くらいから15時くらいまで全体でみっちりやって、平日はそれぞれ個人で授業が入っていない時間とかに外部射場とか所沢で練習してという感じです。

曽野 結構ここの3人は一緒に所沢で射ってます。

助川 私はそのために時間割を組みました。本キャンなので授業前なり授業後なり移動して練習する時間をちゃんと決めないとできないので、そのために組んでます。

――移動もかなりの時間がかかりますし大変ですよね

三好 本当に本キャン生?っていうくらいいるよね。

助川 本キャン生ですけど所キャン生っていう扱いですね(笑)。

――秋の定期戦も終わったところですが、いまはどのような練習をしていますか

三好 この間まではインカレインドア(全日本学生室内選手権)の予選があったので18メートルの練習をしていて、いまはインカレインドアに出られそうな人は引き続きやってますけど。

曽野 それ以外はもうリーグ戦を見据えてそっちに切り替えて射形を変えるなら早めに変えてといった感じです。

――新体制になってまず監督が変わられましたが、練習方針などで変わった部分はありますか

三好 そこはあまり変わってないですね。前の監督はメンタル面をサポートしてくれるっていう感じだったんですけど、いまはビデオをとってうまい人と自分のを比較して見せてくれたりとか、技術面を結構やってくれる感じです。

曽野 大きくは変わってないですけど、論理的にというか。

助川 感情の話はほとんどないですね。一歩引いて客観的に見るっていうのを結構求められるので、そこの変換は新たな視点を得られた感じはあります。

――グループ練習を新たに取り入れたと伺ったのですが、それについてはいかがですか

助川 グループ練は前の代でもあったんですけど、それを進化させてやり始めました。グループのメンバーは意識して気に掛けるようになりましたし、1年生とコミュニケーションが増えたりとか、先輩と喋れるようになったりとかはありますね。

三好 コミュニケーションがとりやすくなったのは私はよかったと思います。

助川 コミュ障なんですよ(笑)。

三好 すごいありがたい制度でした(笑)。

曽野 グループ練になると長期的に同じ人に何回も見てもらえるので、「前回よりもアドバイスしたここがよくなったね」っていうのが出てきたりとか、そこはいい点ですね。

三好 あとは後輩からも意見を聞けるのがすごくいいです。多分後輩だと言いづらいところもあると思うんですけど、後輩からも自分の射形について意見を聞けるのでそこはすごくいい点だなと思っています。

助川 長い目で見たらそれが自然になったらいいなと思っていて。グループ練だからとかじゃなくて、グループ練をやったことによってそれが普通になればいいなと思います。

――コミュニケーションの話が出ましたが、先輩、後輩との関係はいかがですか

助川 先輩だから怖くて喋れないみたいなのは全然なくて、結構気楽に話しにいけるし後輩も気楽に話しかけてくれます。ご飯とかも行きますし、いい関係だと思います。

――この先輩、この後輩と仲が良いみたいなのはありますか

曽野 池田先輩と仲良いじゃん。

三好 いやでも池田さんはそんなこと思ってる気がしない。

一同 (笑)。

曽野 そんなことないよ(笑)。あとは舩見真奈さんとは(助川が)東北トークで盛り上がってたりとか。

助川 棚田歩(スポ1=北海道・帯広三条)とか真奈さんとか私とか、北の人間ってなんかバカにされがちなんですよ。

一同 (笑)。

助川 なんかなまってるみたいな。だからその時に3人で「大丈夫だよ。強く生きようね」みたいなのはあります(笑)。あとは学部とかでもありますね。

――政治経済学部の方も多いですよね

助川 そうですね。3年生に3人と1年生に2人いるので。人間科学部は特に仲良いです。

曽野 定期的に食事会をしてます。現役の学生だけじゃなくてOBさんとかもお声がけして5代ぐらいまとまってやったりしてますね。

――男子部とも一緒に練習していると思うのですが、男女間でも仲は良いですか

助川 2年生は一番仲良いっていうのは自負してますね。

曽野 明るく楽しく元気よくって感じで。

三好 同期でご飯とかも結構行くしね。

助川 全体的に縦も横も斜め・・・はないか(笑)。

「安心してもらえる存在になりたい」(助川)

授業の合間を縫って所沢に通う助川

――ここから再び新体制になってからのお話を伺いたいんですが、秋の定期戦を振り返ってみていかがでしたか

>助川 人数が減ったっていうのが結構大きいですね。応援がいないんですよ。男女横でやることも多かったんですけど、男子はめっちゃ応援いるのに女子はいなくて、それが寂しくもあったんですけど。でもそこはもう慣れましたかね。人数が少ないからこそみんなで頑張ろうみたいなのは増えた気がしますね。

――人数が少ない中で2年生としての役割などはありますか

三好 1年生が3年生に話しかけづらいみたいな雰囲気は全くないので、そこをつなげたりっていうのはそこまでないかなっていうふうに感じています。学年関係なく団結できている感じがします。

曽野 2年生はチームをどんどん引っ張っていくという立場でもないですし、1年生ほど仕事で大変っていうわけでもないので、3人で楽しい雰囲気をつくるっていうのがありますね。

助川 3年生はふざけられないし、1年生はふざけている余裕もないので、2年生はふざけとくかみたいなところはありますね。

――皆さんから見て3年生はどういった存在ですか

三好 頼もしさしかないですね。

助川 やっぱり実力がありますし、そこがいるから私たちは安心して試合に臨めます。

曽野 背中が大きいですね。安心感あるよね。

助川 舩見さんときつねさん(狐塚佑姫女子副将、社3=岐阜・聖マリア女学院)で両方悪くなることはないので。

三好 3年生の方がいるからのびのび射てて、試合でも実力を出せるっていうのがあると思います。

――試合でうまくいかない時にはどのように切り替えをされていますか

助川 今まではダメになったら割と考え込んじゃうタイプだったんでした。でもこれはまだ練習している途中なんですけど、いいところを探して悪いからこそいいところを出せればいいなっていうのは思っています。あとは定期戦は美朝(小池、スポ1=大分)と同的することが多くあって、後輩に(考え込んでしまう姿を)見せないようにっていうのも最近は意識したりしていました。

曽野 私はまだ試合に出るのもそんなに多くないので、悪いからといって諦めてしまうのももったいないので、これも経験の一つだと思っています。

三好 私は高校の時は全然強くない選手だったので、どの試合も高校ほどは絶対悪くないんですよ。だからどの試合も結構楽しく射てています。普段に比べて調子がよくない時でもあまり嫌になるってことがなくて、調子が出ないからこの際いろんな射ち方を試してみようとか、きょうは攻めて射ってみようとか、調子が悪いからこそいろいろ実験できるなっていう発想の転換になりますね。

曽野 これこそ波がないっていう(笑)。

――日体大や近大など強豪校と対戦してみて、今後ワセダのアーチェリー部がより強くなるために必要だと感じたことはありますか

助川 全員がちゃんと射っているっていうのは印象に残っています。うまい人がいて、その人の足を引っ張らないようにというくらいじゃダメなんだなと。うまい人がいるならその人のよりプラスを生み出さないと勝てなくて、マイナスじゃ意味がないと思います。人数が少ない中でもうまい人のプラスを生かせる人材がいないといけないと思うので、そうなった時に私たち2年生だとかが頑張らないとと思いました。

曽野 頑張らないとね・・・。

三好 リーグ戦とかは正直舩見さんだとか、点数を出している方がいれば勝てるというイメージがあるんですけど、優勝決定戦とかで先輩方がそれなりに点数を出していても100点差とかで負けてしまった時に、自分たちも点数を出さなきゃいけないんだと思ったので、茜が言ったように選手層をもっともっと厚くして、いまのトップの人たちがいなくても勝てるんだというくらい強くなっていかないとダメなのかなと思います。

曽野 選手層を厚くするのはもちろんなんですけど、ワセダの今の雰囲気の良さだとかは忘れたくないなと思っていて。個人で強い選手がたくさんいる大学はあるんですけど、その中でもチーム力とかいい雰囲気でできているからこそ実力が出せるという部分は忘れたくないと思っています。

――すでにリーグ戦を見据えて練習しているとおっしゃっていましたが、そこを踏まえてこの冬強化していきたいポイントはありますか

三好 射つテンポがセットアップまでは割とスムーズにいくんですけど、アンカーを入れる時にゆっくりになってしまうので、射形をもっと改善していきたいです。

――ゆっくりになってしまうとあまり良くないのでしょうか

三好 一射一射で違いが出てしまうので、びびらず最後まで同じスピードでリリースまでするっていうのがいまの目標です。

助川 私は射形面での課題はもちろんあるんですけど、リーグ戦に対していいイメージがないというか怖いなという部分があるので、そこを(リーグ戦に)入るまでになんとか払拭(ふっしょく)したいなというのはあります。あとは3年生ということで上級生になるので、自分がちゃんとやりつつ試合中に周りに気を配れるような余裕を持てたらいいなと思っていて、練習試合とかこの前の早慶戦とかで意識してやっています。

――それは後輩と同的する機会が増えたことも関係していますか

助川 そうですね。美朝と同的してるんですけど、前に話した時に点数が出ないことに関して悩みを持っていたので、そういう時に自分のことだけを考えていたらダメだなというか、調子悪い子を引っ張り上げられるくらいの余裕を持ってというのは意識しています。

曽野 いま4年生の渡辺香蓮先輩(文構4=東京・共立女子二)のように自分だけじゃなくてチームで戦っているというのを意識して周りが見れる選手になりたいなっていうのがあります。あとは試合では上位4人の点数を得点として加算するので、そこに入りたいという野望があります。

――渡辺さんはどのような存在でしたか

三好 雰囲気を盛り上げてくれて、締めてくれる感じもありました。

助川 緩んでいたら指摘してくれるし、チームが盛り下がっていたら自分のことを犠牲にしてでも盛り上げてくれるっていうイメージです。

――上級生として部の中でどういった存在でいたいですか

曽野 3年生の足を引っ張らないだけじゃなくてその先輩たちに花を持たせるじゃないですけど、結果を残すために私たちが全力で協力したいという思いもありますし、そのために先輩も後輩もいる中で、チームを運営できるように自分にできることをやりたいです。

三好 いままでは自分の実力を上げるっていうのが一番だったんですけど、これからは後輩を引っ張っていかなきゃいけないなって気持ちがあります。下がちゃんと自分の実力を出せるようにサポートする役割もやっていかないとと思います。

助川 私は、私を見て安心されたいです。点数面でそれができたら一番なんですけど、いつも笑っててもいいですし、3年生が運営で大変なことがあっても「2年生は大丈夫だから」と思ってもらえたりだとか、逆に1年生が大変なことがあったら「2年生に頼ってみようかな」とか。安心してもらえる、頼ってもらえる存在になれたらいいと思います。

――最後に来年の目標を伺ってよろしいですか

三好 団体としては王座優勝っていうのを私は目指していきたいなと思っています。でもそこに固執するのではなくて、チーム全員がワセダのアーチェリー部の一員でよかったと思えるようなチームづくりをしていきたいです。個人の目標としては国体と去年はインカレターゲットと多分今度のインドアも出られなかったので、来年度はフィールドも含めて全部に出たいと思います。あとは池田先輩が国体で1位になっていたのを見たので、そこを目指すくらいの気持ちでやっていきたいです。

曽野 チームとしての目標はやっぱり王座制覇ということになると思います。今年は自分が王座制覇に競技の面で協力できることはないなと思ってしまっていたんですけど、それじゃダメだと思っていて、「私も選手の一人なんだ」という気持ちを持っていきたいです。個人的には横の二人に追いつきたいです。点数もそうですし試合での余裕、場数などもそうなので。一番の近くにいるライバルでもあり目標でもあるので。

助川 王座優勝はもちろん目指します。そこを目指さないのは違うと思うので。王座っていうことに関してはさっきワセダを目指すきっかけにもなったと言った舩見さんともしかしたら団体を組める最後の試合になると思うので、自分がそこに立てたらうれしいだろうなと思います。あとは王座ももちろんなんですけど、王座の後の私たちが運営し始める時にいいスタートが切れるように準備もしたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 吉岡篤史、吉田優)

コーチの方からいただいたという言葉を書いてくださいました

◆助川茜(すけがわ・あかね)(※写真左)

1998(平9)年2月1日生まれ。岩手・花巻北高出身。政治経済学部2年。非常に落ち着いた雰囲気が印象的な助川選手。今回の対談でも自然とトークを引っ張ってくださっていました。高校時代からの憧れの舩見女子主将と挑むラストイヤー。精一杯楽しみながら試合に臨みます。

◆曽野りさ子(その・りさこ)(※写真右)

1997(平9)年6月12日生まれ。茨城・水戸二高出身。人間科学部2年。アーチェリーを初めて1年弱が経った曽野選手。アーチェリーをできる楽しさとチームに貢献したいという強い思いがひしひしと伝わってきました。人一倍の努力でさらなる成長を誓います。

◆三好夏実(みよし・なつみ)(※写真中央)

1997(平9)年7月3日生まれ。東京・国際高出身。人間科学部2年。ほんわかした笑顔と話し方が特徴的な三好選手。部全体の雰囲気を盛り上げている2年生の中で、唯一無二のキャラクターで中心的存在となっています。しかし試合中には普段の雰囲気とは一変した、的を見据える鋭い表情が見られます。そのギャップにも注目です!

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